【シンプルかつ楽な対策】老後2000万円問題はつみたてNISA+iDeCoだけで解決!

⑤貧乏ごっこ - 4.資産運用編

今回は、「老後2000万円問題」「つみたてNISA」「iDeCo」について書いていきます。

私は5年間の社畜生活で2000万円の資産を作り、現在サイドFIREのような生活を送っています。
正直、5年間で2000万円の資産を作るのは簡単ではありませんでした。

しかし、20-30年と長い時間をかければかなり簡単に資産形成することが出来ます。
その方法の1つが、シンプルかつ楽な方法である「ほったらかし資産運用(つみたてNISA+iDeCo)」です。

本記事では、私も行っている老後対策について紹介します。

老後2000万円問題に対し、このシンプルかつ楽な対策を講じることで、将来の不安&ストレスが大きく減り、今よりも自由に生きることに繋がると考えています。
備えあれば憂いなしです。

・老後2000万円問題に不安&ストレスを抱いている方
・シンプルかつ楽な方法で、老後の不安&ストレスを解消したい方
・今よりも自由に生きたい方

必見です。

本記事の構成は下記の通りです。

はじめに:老後2000万円問題とは?

金融庁が2019年6月3日に公表した金融審議会の市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」により、「老後2000万円問題」が話題となりました。
「今後、老後資金は2000万円不足する」という話です。

「老後2000万円問題」に関しては、他の方も議論している通り試算が雑であり、
そもそも「人それぞれ(様々な要素で不足金額は大きく異なる)」としか言いようがなく、
一概に当て嵌めるのはナンセンスだと考えています。

しかし、下記問題により、かつてのような「皆が楽して悠々自適な老後生活を送ること」はできなくなります。
①寿命が伸びて人生100年時代が到来
②少子高齢化により年金受給額が減る
③終身雇用が崩壊して退職金に期待ができなくなる

この現実からは目を逸らさず、自分の力でしっかりと備えなければなりません。

年金は自分で作る時代

問題①:平均寿命が延びて人生100年時代が到来する

当然、老後の期間が長くなれば、必要となる資金は大きくなります。

俗に言う、「長生きリスク」です。
長生きすることに怯えなければならないなんて、非常に酷ですよね。

しかし、残念ながら、長生きすることに備えてしっかり準備をしなければならない時代となります。

人生100年時代については、過去記事で詳しく書いているので、気になる方は確認して下さい。
参考:【新しい時代(人生100年時代)の生き方】経済的自立と早期退職、FIREという選択肢について(前編)

問題②:少子高齢化により年金受給額が減る

少子高齢化による「年金崩壊」も問題となっています。

「年金が全くもらえない」のは誤りで、正しくは「年金が減る」です。

年金制度が完全に崩壊し、「年金が全くもらえない」状況になるのは、下記3条件が揃った時です。
①現役世代が誰も年金保険料を納めない
②誰も税金を納めない
③財源が完全になくなる

サラリーマンは年金保険料を強制徴収されていますし、「年金が全くもらえない」状況になるのは余程のことがない限りあり得ないでしょう。

しかし、残念ながら、年金受給額が減ることは間違いありません。

問題③:終身雇用が崩壊して退職金に期待ができなくなる

終身雇用が崩壊し、退職金に期待ができなくなっていることも周知の事実です。

厚生労働省の「就労条件総合調査」によると、
定年退職者の平均退職金は下記の通り推移し、1997年の2871万円をピークに右肩下がりとなっています。

・1997年 → 2871万円
・2003年 → 2499万円
・2008年 → 2280万円
・2013年 → 1941万円
・2018年 → 1788万円

年を追うごとにどんどん給付額が下がり、たった20年で1000万円も退職金が減っている現状です。

今後、V字回復することはなかなか考えづらいことでしょう。

では、最悪な事態を想定し、今からどう備えれば良いか?

シンプルかつ楽な対策について、次項で解説していきます。

シンプルかつ楽な対策:つみたてNISA+iDeCoの満額活用

結論から言うと、老後2000万円問題に対する対策として、「つみたてNISA+iDeCoの満額活用」をお勧めします。

最初に投資する銘柄・ポートフォリオを決め、ほったらかし資産運用(つみたてNISA+iDeCoの満額活用)を数十年間行い続ける方法です。
(月56,333円)の積み立て投資を20-30年続けることにより、2000万円を作ることは非常に現実的です。

もちろん、リスク資産なので元本割れするリスクもあります。
私はつみたてNISA+iDeCoの枠は全てインデックスファンドのみ(主に全米株式)で構成しています。
インデックス投資は「勝者のゲーム」と呼ばれていますが、「投資必勝法」ではありません。

自分の老後計画を考慮し、適正なリスクを取る必要があります。
※銘柄・ポートフォリオに関しては、他人の意見を鵜呑みにすることなく、自分でしっかりと勉強して自分で決定した方が良いです。
私個人としては、全米株式インデックスファンド(S&P500)および全世界株式インデックスファンドがお勧めです。

私は、老後の余計な不安&ストレスを常に意識し、「ぼんやりとした不安」に苛まれるのはナンセンスだと考えています。
「いまここ」を生きることが出来ず、人生のQOLが下がってしまいます。

資産運用に正解はありません。
未来のことは誰にもわかりません。

よって、100点を目指すのは時間の無駄です。

私は老後対策は極力意識せず、やり込むことのないよう、
「つみたてNISA+iDeCoの満額活用」で、インデックスファンドを購入することとしました。

まさに、「シンプルかつ楽な対策」です。

それにより、老後の不安&ストレスから解放されました。
やはり、出来るだけシンプルかつ楽な方法をとり、基本ほったらかし(意識しない!)がお勧めです。

なお、つみたてNISA&iDeCoともに、税金が優遇された魅力的な制度です。
活用しない手はないでしょう。

これより、この「シンプルかつ楽な対策」のメリット・注意点について解説します。

投資余力がある場合でも、一般NISAではなくつみたてNISAを選択し、「老後資金」として割り切って運用

※つみたてNISAの基本については、今後別記事で詳しくまとめる予定です。
参考:【老後2000万円問題の対策その1】つみたてNISAについて解説【メリット・注意点】

ここでは細かい説明を省きますが、
NISAを開始する際、一般NISAとつみたてNISAの併用は不可能であるため、
「年120万円の枠がある一般NISAにするか?」
「それとも年40万円の枠があるつみたてNISAにするか?」
悩ましい問題が発生します。

投資余力が年40万円(月33,333円)以下である場合、つみたてNISA一択となりますが、
年40万円以上投資できる人の場合、一般NISAという選択肢も発生します。

私は年40万円以上の投資余力がありましたが、
一般NISAではなくつみたてNISAを選択し、このつみたてNISA枠は「老後資金」として割り切って運用することとしました。

iDeCoと違い、NISAは途中の引き出しが可能ですが「(余程のことが無い限り)老後まで引き出さない枠」として割り切って運用します。
「今の自分の資産ではない」と認識しています。

当然、暴騰や暴落に一切動じることなく、愚直に年40万円(月33,333円)を積み立て続けるのみです。
そのシンプルなルールで、無駄に意識することを無くし、不安&ストレスから解放されましょう。

私は、年40万円を超える部分については、特定口座(普通に20.315%課税される証券口座)で運用しています。
特定口座では、利益の約20%は税金として持っていかれ、消えてしまいます。

つみたてNISAでは、運用益に対する課税20.315%が非課税になります。
この課税20.315%は非常に痛いです。税金の大きさを痛感しています。

資産運用を始める場合、まずつみたてNISA枠をフル活用しましょう。

とにかく、コツコツ形成していく

iDeCoも満額活用

※iDeCo(個人型確定拠出年金)の基本については、今後別記事で詳しくまとめる予定です。
参考:【老後2000万円問題の対策その2】iDeCo(個人型確定拠出年金)について解説【メリット・注意点】

ここでは細かい説明を省きますが、iDeCoも満額運用しましょう。
人によって上限額は異なりますが、年27.6万円(月23,000円)となる方が多いと思います。

自営業者等は上限額が高く、年81.6万円(月68,000円)ですが、年27.6万円(月23,000円)のシミュレーション(後述)で十分な資産形成が可能です。
私個人的には、「老後資産を作る」という目的であれば、年27.6万円(月23,000円)程度で十分だと思っています。

こちらも当然、暴騰や暴落に一切動じることなく、愚直に年27.6万円(月23,000円)を積み立て続けるのみです。
そのシンプルなルールで、無駄に意識することを無くし、不安&ストレスから解放されましょう。

ほったらかし資産運用(つみたてNISA+iDeCoの満額活用)のシミュレーション

つみたてNISA → 年40万円(月33,333円)
iDeCo → 年27.6万円(月23,000円)
合計 → 年67.6万円(月56,333円)

これくらいの金額であれば、倹約を頑張れば用意するのは難しく無いと思います。

倹約の習慣がない方は、下記を参考にしてみてください。
参考:【貧乏ごっこ】社畜生活5年で2000万円の資産を作った男の倹約術

今回は、長期インデックス投資で現実的な、4−5%の運用利回りでシミュレーションしてみます。
※つみたてNISA枠は現在ロールオーバー不可能ですが、ロールオーバーできるようになることを想定しています(期待)。

なお、金融庁のHPで簡単に試算することが出来ます。数字をいじってシミュレーションしてみてください。

4%で運用できた場合

・21年目で2000万円を突破し、2219.2万円。
・30年目で3909.8万円となる。

利回り4%

5%で運用できた場合

・21年目で2000万円を突破し、2503.1万円。
・30年目で4688.4万円となる。

利回り5%

あくまで試算ですが、約20年で2000万円の資産を作ることが出来ることが分かります。

このような長期資産運用の資産をするたびに、
複利効果と税制優遇の偉大さを痛感します。

大きなメリット:複利効果+税制優遇

複利効果

アインシュタインが「複利は人類最大の発明。 知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う」と言った通り、
資産運用において、複利効果を味方にすることが非常に大切です。

たった4−5%の運用利回りでも、積み重ねることで大きな効果が得られます。

4%で運用できた場合、30年目で3909.8万円となりますが、
その内訳は投資元本は2028.0万円で、運用利益は1881.8万円です。
投資元本が約1.9倍になる計算です。

5%で運用できた場合、30年目で4688.4万円となりますが、
その内訳は投資元本は2028.0万円で、運用利益は2660.4万円です。
投資元本が約2.3倍になる計算です。

特に、これからは長い人生となるので、時間を味方につけることが重要です。
早く始めれば、それだけ多くの複利効果を得ることが出来ます。

複利効果は絶対に味方につけたい
借金はNG!

税制優遇

前述の通り、特定口座(普通の証券口座)で運用する場合、運用利益に対して20.315%の税金がかかります。
しかし、NISAもiDeCoも、この税金が免除されます。

4%で運用できた場合、
特定口座(普通の証券口座)では運用利益1881.8万円のうち376.4万円が税金として取られ、1505.4万円が自分のものになります。
NISA、iDeCoでは運用利益1881.8万円が全てそのまま自分のものになります。

5%で運用できた場合、
特定口座(普通の証券口座)では運用利益2660.4万円のうち532.1万円が税金として取られ、2128.3万円が自分のものになります。

NISA、iDeCoでは運用利益2660.4万円が全てそのまま自分のものになります。

※あくまで簡単な試算です。

この376.4万円〜532.1万円はとても大きいですよね。
NISA、iDeCoなどの税制優遇制度はどんどん使うべきです

税金とうまく付き合っていくことも大切

基本ほったらかし、1年に1回見直す

タイミングを読まない、読むことを要さないことが長期インデックスの正攻法です。

また、相場を気にかけることなく、ほったらかしで余計なストレスを抱えないことが、インデックス投資のメリットの1つだと考えています。

前述の通り、一喜一憂しない精神と、周りの意見や雰囲気に流されない気持ちが大事です。
インデックス投資をやっても日常は良くなりませんが、資産形成はじっくり進んでいます。

「長期」「つみたて」「分散」のインデックス投資により、
ドルコスト平均法で愚直に積み立てて高値掴みを回避し、ゆっくりお金持ちになっていきます。

そして、投資はやり込むことなく、本業や自己投資で自分の価値を高めることに集中し、
年に1回だけ見直し(リバランス)をするのがベストな投資法だと考えています。

インデックス投資の最適ポートフォリオ(バランス)については、個人の年齢やリスク許容度によって異なるため、ここでの言及は避けることとします。
後述の書籍でも記載されているので、学んでいただければ幸いです。

おすすめ書籍(2冊)

本記事の内容について、おすすめ書籍を2冊紹介します。
※過去記事でも一貫して紹介している書籍です。

「投資の大原則 人生を豊かにするためのヒント」

「投資必勝法」などの文句に惑わされないために必要な知識をつけるのに最適な本です。
短期的トレード・投機(ギャンブル)は「敗者のゲーム」であり、「勝者のゲーム」とは地味で退屈なものであるという真実を学ぶことが出来ます。

「FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」

課題があるという事実と、世界が成長するという事実は両立することを理解できます。
「世界は良くなっている」という事実に気づけば、株式全体に投資するインデックス投資の有意義さが理解でき、投資必勝法などの詐欺やギャンブルに手を出す余地はなくなるです。

是非、この2冊を手に取り、読んでみて下さい。

本記事では、私目線で切り取った情報のみを載せ、アレンジしています。また、他の要約ブログや要約動画も他人のフィルターを通した情報です。

当然のことですが、個人の価値観により、人それぞれ重要な情報は異なります。

自分の頭で考え、自分の人生を生きるためにも、是非手にとって読んでみて下さい。
出来れば、上記2冊の併せ読みをおすすめします。

今後、あなたの取るべき行動が見えてくると思います。

まとめ:老後2000万円問題はつみたてNISA+iDeCoだけで解決!

以上、「老後2000万円問題」「つみたてNISA」「iDeCo」について解説してきました。

まとめです。

・はじめに:老後2000万円問題とは?
 ①寿命が伸びて人生100年時代が到来
 ②少子高齢化により年金受給額が減る
 ③終身雇用が崩壊して退職金に期待ができなくなる

 →この現実からは目を逸らさず、自分の力でしっかりと備えなければなりません

・シンプルかつ楽な対策:つみたてNISA+iDeCoの満額活用
→老後の不安&ストレスから解放されるため、出来るだけシンプルかつ楽な方法をとり、基本ほったらかし(意識しない!)がお勧め

・投資余力がある場合でも、一般NISAではなくつみたてNISAを選択し、「老後資金」として割り切って運用
→「(余程のことが無い限り)老後まで引き出さない枠」として割り切って運用する

・iDeCoも満額活用
→老後資産を作る目的であれば年27.6万円(月23,000円)程度で十分

・ほったらかし資産運用(つみたてNISA+iDeCoの満額活用)のシミュレーション
 ・4%の運用利回り
 →30年目で3909.8万円となる
 ・5%の運用利回り
 →30年目で4688.4万円となる

・大きなメリット:複利効果と税制優遇
 ・複利効果
 →資産運用において、複利効果を味方にすることが非常に大切
 ・税制優遇
 →運用利益に対して20.315%の税金がかからないのが非常に大きい

・基本ほったらかし、1年に1回見直す
→タイミングを読まない、読むことを要さないことが長期インデックスの正攻法!

・おすすめ書籍(2冊)
 「投資の大原則 人生を豊かにするためのヒント」
 「FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」

老後2000万円問題について、シンプルかつ楽な対策を提案しました。

とにかく、不安やストレスを極限まで減らすため、基本ほったらかし(意識しない!)をお勧めします

私はこの方法で今後も運用を続ける予定です。
この方法で問題が発生し、方針を変更することがあれば、また改めて記事を書きたいと思います。

資産運用については、過去記事でも詳しく書いています。
参考①:【勝者のゲーム】インデックス投資こそ、FIREへの近道【投資の王道】
参考②:【敗者のゲーム】投機・ギャンブルは貧乏への近道【人生に一発逆転は不可能】

少しでも参考にしていただけると幸いです。

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高知県土佐清水市

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