【サイドFIRE達成戦略④】サイドFIRE達成後の出口戦略と注意点【4%ルール】

⑤貧乏ごっこ - 1.思考編

本記事では、「サイドFIRE達成戦略④:サイドFIRE達成後の出口戦略と注意点」について書いていきます。

サイドFIRE達成戦略(全4回)の最終回です。

これまで、サイドFIREの入り口から戦略について書いてきました。

第1回:サイドFIREに向いている人、向いていない人(お金の価値観)
第2回:達成の鍵は生活費を抑えること(貯める力)
第3回:今すぐインデックス投資を始める(増やす力)

最終回では、サイドFIREのゴールについて具体的に解説します。

結論から言うと、
「4%ルール」が鍵になります。

4%ルールを軸にゴールの目標を立て、
サイドFIRE達成後は4%ルールに則りながら生活し、
フルFIREを視野に入れながら資産形成していく流れが一般的だと思います。

実際の私の計画も書きつつ、
これから「サイドFIRE達成後の出口戦略と注意点」「4%ルール」について詳しく解説していきます。

〈この記事の対象者〉
・節約を楽しめる倹約家の人
・出来れば若いうち(30代前半)に社畜から解放されたい人
・ゆるい労働で今より自由に生きたい人
〈注意点〉
著者の経験と考えを書いていきます。
下記の共通点が多いほど参考になると思いますが、
共通点が少ないほど参考にならないと思います。

〈著者の特徴〉
→ 30代前半、独身、超倹約家、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ

本記事の構成は、下記目次の通りです。

はじめに:4%ルール(95%成功する引退ルール)

FIREの出口戦略として用いられる、4%ルールを紹介します。

『総資産の4%の資金で1年間生活することが出来れば、働く必要はなくなる』

ということです。

つまり、
「年間支出(生活費)の25倍の資産を作れば、年利4%の運用益で生活費をまかなえる」という考え方です。

4%ルールに則ってリタイアし、30年後95%の人の資産額が残った。
※それだけではなく、85%の人の資産が増えていった!

という研究結果も出ています。

例えば、
5000万円の資産を持っている人は、生活費200万円/年(17万円/月)で生活できればフルFIRE達成ということになります。

妻子持ちの人だと厳しいですが、多くの人は月17万円で暮らすことが可能だと思います。
よって、資産5000万円あれば、ほとんどの独身者がフルFIRE達成ということです。
※個人の価値観によりますので、参考まで。

4%ルールを知ることで、
フルFIRE達成への明確な道筋が見えてくると思います。

フルFIRE達成目標の立て方

サイドFIREの前に、まずはフルFIREについて考えてみましょう。

前述の通り、簡単にフルFIRE達成目標を立てることが出来ます。

もちろん、個人によって大きく異なります。
自分の価値観に基づき、正確に目標を設定することが大切です。

計算式は単純で、下記の通りです。

フルFIRE達成目標 = 『自分の理想的な生活に必要な生活費(年間)』 × 25

まず、前述の生活費削減計画に基づき、
『自分の理想的な生活に必要な生活費(年間)』を設定します。

そして、4%ルールに基づいてそれを25倍することで、フルFIRE達成に必要な資金が算出できます。

私のフルFIRE達成目標(仮)

私も、社畜時代にFIREという選択肢に出会い、
ざっくりとしたフルFIRE達成目標を立てました。

※どうしても社畜生活から逃げたかったのです・・・。

私は超倹約家なため、月6万円(家賃自己負担分1万円を含む)の生活費で生活をしていました。
その中でも私なりに贅沢をし、プライベートにおいてはストレスのない生活でした。

単純計算だと、下記の通りになります。

私のフルFIRE達成目標(仮)= 72万円(6万円/月×12ヶ月) × 25 = 1800万円

しかし、社畜から脱出すればこの単純計算は効きません。
社畜のメリットもたくさんありました。

家賃は月5万円の補助を受けており、管理職であったため経費で食事(会食)を済ませる機会も多く、出張ばかりで光熱費が激安という恩恵も受けていました。

仕事を辞めることで状況は大きく変わってしまいます。

私のフルFIRE達成目標(改)

退職したら安い賃貸に引っ越すことを考慮し、下記の通り試算しなおしました。

「家賃自己負担1万円→6万円まで跳ね上がる」という雑な試算です。

私のフルFIRE達成目標(改) = 120万円(10万円/月×12ヶ月) × 25 = 3000万円

この計算結果が出たとき、私は衝撃を受けました。

「独身のままなら資産3000万円でフルFIREして自由を手にすることができる!」
「超倹約家であって良かった!」

と心から安堵し、
この目標金額が精神安定剤のように作用したことを覚えています。

実際はもっと生活費は抑えられるので、全く無理のない計画です。

しかし、4%ルールをあてにしすぎるのは危険です。
※私はビビリです

この試算は、3000万円を全て資産運用に回せた場合の話です。
総資産全てを資産運用に回すというのは、ハイリスクすぎて全く現実的ではありません。

3000万円を資産運用に回すのであれば、
総資産4000万円〜5000万円ほどは欲しいです。

また、この上記の数字は一生独身であることが前提です。
結婚などのライフイベントを視野に入れると、FIRE達成目標はさらに大きな数字となるので練り直す必要があります。

私の場合、
慎重に考えて「なんだかんだフルFIREには総資産5000万円必要だ」と言う結論に至りました。

やはり、若いうち(30代前半)にフルFIREするのはかなり難しいです。

ただし、3000万円あれば人生の選択肢が広がり、
経済的自由が限りなく近づくことは間違いありません。

そこで、若いうち(30代前半)に3000万円の資産を作ってサイドFIREしつつ、フルFIREを目指すルートを考えました。

3000万円の資産でサイドFIREしつつ、フルFIREを目指す

私の場合、
本気を出せば(総資産全てを資産運用に回すことができれば)資産3000万円でフルFIREできることが分かりました。

つまり、資産3000万円あればサイドFIREは余裕です。

サイドFIREの達成条件は下記の通りです。

サイドFIRE達成条件 = 『不労所得+α>生活費』

1年にかかる生活費を、
不労所得(資産運用など)と少しの労働で賄うことができれば達成です。

私はかなりビビリなので、、、
資産3000万円のうち資産運用に回せるのは2000万円程度だと考えました。

※正直、2000万円でもかなり勇気が要ります。

2000万円を資産運用に回し、現実的な利回り4%で運用した場合の『不労所得』は80万円/年です。

私は超倹約家なので『生活費』は120万円/年(10万円/月)あれば十分です。

よって、『不労所得+α>生活費』に当てはめると、
α=40万円/年 となります。

私の場合、40万円/年(33,333円/月)を給与所得や事業所得などの労働所得で賄うことが出来ればクリアです。

かなり軽い労働でクリアできる金額です。
つまり、サイドFIREでも十分すぎるくらい自由な時間を獲得することが出来ることが分かりました。

サイドFIREという生き方は、人生の選択肢を増やし、可能性を広げると考えています。

不労所得は自分で作る社会保障制度のようなものです。
「バリバリ働く必要はない」「いつ仕事を辞めても大丈夫」という余裕は精神安定剤になります。

私は「資産5000万円でフルFIRE」ではなく、
まずは「資産3000万円でサイドFIRE」を選ぶことにしました。

社畜生活を続けて資産3000万円→5000万円にするには最低4年程度かかる計算だったので、その4年と自由を天秤にかけた結果です。

出来るだけ若い時に自由な時間を手にしたいと考えました。

軽い労働をしつつ、
自由な時間で好きなことをやり、
起業などにもチャレンジしていくことを決めました。

とにかく自由に生きていきます。

そして、労働の幅を広げながら資産を増やし、
近いうちに「資産5000万円でフルFIRE」を手にするつもりです。

まとめ:サイドFIRE→フルFIREも大いにあり!

以上、「サイドFIRE達成戦略④:サイドFIRE達成後の出口戦略」についてでした。

まとめです。

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はじめに:4%ルール(95%成功する引退ルール)
 →4%ルールを知ることで、フルFIRE達成への明確な道筋が見える

フルFIRE達成目標の立て方
 →フルFIRE達成目標 = 『自分の理想的な生活に必要な生活費(年間)』 × 25

 ・私のフルFIRE達成目標(仮)
  = 72万円(6万円/月×12ヶ月) × 25 = 1800万円
 ・私のフルFIRE達成目標(改)

  = 120万円(10万円/月×12ヶ月) × 25 = 3000万円

3000万円の資産でサイドFIREしつつ、フルFIREを目指す
 →サイドFIREという生き方は、人生の選択肢を増やし、可能性を広げる

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あくまで試算ですが、
このように達成目標を立てることは大切だと思います。

正直なところ、
私は目標の資産3000万円を達成したところで、ずっと「軽い労働」を続けるとは限りません。

私の人生に「サイドFIRE」という選択肢が現れ、
自由の権利を獲得するだけです。

「働かなくて良い」という選択肢を獲得しただけで、多分ガッツリ働くと思います(笑)

また、結婚をして妻子ができれば話も変わってきます。
しっかりと将来を考える時間にしたいと考えています。

以上、4回にわたり「サイドFIRE達成戦略」を解説してきました。

あくまで1個人の意見であり、偏った考えも多かったと思います。
賛否あると思うので、ご意見いただけると嬉しいです。

これからもサイドFIREについての記事を書いていくので、宜しくお願いいたします。

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