【必要最低限のモノで暮らす】自由を手にする『ゆるミニマリスト』のすすめ【節約・倹約】

⑤貧乏ごっこ - 1.思考編

今回は、数年前にブームになった『ミニマリスト』『ミニマリズム』について書きたいと思います。

ミニマリズムは私の『貧乏ごっこ』の根底にあります。
なので、本記事にはリンク(過去記事や今後書く記事)が大量についています。
今後、派生していろいろな記事を書いていく予定です。

以前からこのブログに書いているように、私は超倹約家です。
超倹約家は総じてミニマリストの素質を持っていると思います。

しかし、
私はストイックなミニマリストではありません。

私はゆるいミニマリスト(以降、『ゆるミニマリスト』と呼ぶ)です。
『自由を手にする』という目的の元、自分にとって不要なモノを手放し、必要最低限のモノだけで生きています。

本記事では、そんなゆるミニマリストである私の考えを書いていきます。

自由を手にしたい方、必見です。

本記事の構成は、下記目次の通りです。

はじめに:ミニマリストとは

日本では2015年に大きな注目を集め、新語・流行語大賞にもノミネートされた『ミニマリスト』。
ミニマリストとは、最小限のモノで暮らす人のことを指します。

モノを手放す『断捨離』という言葉とともに流行しました。
アメリカでは2010年頃にミニマリスト・ブームが起こり、少し遅れて日本にやってきた流れになります。

私も2015年頃の流行りに乗り、数冊の本を読み、自分の中に取り入れました。

ミニマリストについては、たびたび過剰な姿が報道され、病的なイメージを持つ人も居るかもしれません。
私も最初は抵抗がありました。

病的なミニマリストのイメージ

上の写真は、昨年まで私が住んでいた家です。

、、、いや、流石にこの状態では1日も住んでいません。
引っ越し(退去)当日の写真で、モノが全くないだけです。

しかし、
ミニマリストの中には、この写真のような環境で住んでいる人も居るようです。
それどころか、写真の中のソファーや小さな椅子、ハンガー、靴下ですら不要と突っ込んでくる人も居るでしょう。
そこまで来ると病気です。

私は、この写真のような環境で暮らす病的なミニマリストたちは、ただの『モノ捨て競争』『我慢比べ』だと考えています。
また、過剰な姿を見せることによって注目を集め、広告宣伝費を稼ぐ人間が居ることも忘れてはいけません。
様々な事象に対して言えますが、注目を集める過剰な姿は、意図的に作り出されたモノであると考えた方が良いです。

いずれにしても、
目的が『より多くのモノを手放すこと』『最強のミニマリストになること』になっているような人たちは参考にすべきでありません。

もしも、インパクトの強いミニマリストたちに流され、目的を見失っている人が居れば、立ち止まって考え直してみて下さい。
そのような雑念こそ、真っ先に手放すべきかもしれません。
ミニマリストは目指すべき目的ではありません。

私は『自由を手にする』という目的に従い、自分にとって不要なモノを手放しています。
その結果、頑張りすぎることのない『ゆるミニマリスト』となりました。

『ゆるミニマリスト』の本質はシンプルで、『(自分にとって)必要最低限のモノで暮らすこと』だと考えています。
当たり前ですが、必要最低限のモノは人それぞれ異なります。また、同じ人間でも時期によって変わりゆくでしょう。

具体的な行動は、『自分にとって不要なモノを手放す』だけです。
それにより、世界が変わります。大袈裟ではありません。

本記事では、
私の経験に基づき、『ゆるミニマリストのメリット』と『私が手放してみたモノたち』について書いていきます。

なお、私がこれまでに参考にしたミニマリスト関連の書籍は下記2冊です。



他の本も読みましたが、細かいテクニック本が目立ち、参考になりませんでした。
ミニマリストになるための細かいテクニックを知ったところで、目的が『より多くのモノを手放すこと』になりかねません。

私個人の意見ですが、ミニマリスト関連の書籍はあまり読む必要はないと考えています。
それよりも、根底にある自分の目的をはっきりとさせることの方が圧倒的に大切です。
※上記2冊はおすすめです。この2冊だけで十分なので、是非参考にしてみて下さい。

まず、ゆるミニマリストのメリットについて紹介します。
私がモノを手放してみて「良かった」と感じたことです。

自分にとって不要なモノは、惜しまず手放しましょう

ゆるミニマリストのメリット5つ

自由が増える、人生の選択肢が増える

私は『自由を手にする』という目的に従って行動した結果、多くの自由と人生の選択肢を手にしました。
ゆるミニマリストの他にも様々な努力をしていますが、モノを手放したことによる効果は間違いなく大きいです。

まず、自分にとって不要なモノを手放すことで、心身ともにかなり身軽になります。

物理的なモノが減ること、モノを管理するコストが減ること、無駄な人間関係が減ることにより、
肉体的にも精神的にも縛られる機会が減り、まるで羽が生えたように身軽になることができます。

私は心身ともに身軽になることで、人生の選択肢が増えると考えています。
そして、人生の選択肢が増えることで、圧倒的に自由が増えます。

そもそも、現代は不要なモノで溢れかえっています。
現代の人間は、不要な消費を行い、不要なモノを持ちすぎています。

そして、その不要なモノたちは、人生の選択肢を容赦なく奪います。

個人的には、その最たる例が新築マイホーム信仰(新築持ち家信仰)だと考えています。
古い常識に縛られ、身の丈に合わない新築マイホームを長期ローンで購入し、ローンに縛られ続ける人生を送る人たちが後を断ちません。
※一括購入が出来るだけの経済力があれば話は別です。

自由を求める私にとって、新築マイホームは場所も金も時間も奪う最大の負債であり、人生の選択肢を奪うだけのモノです。
マイホームを建てた土地から一生脱出できず、ローンを支払い続けるために労働から解放されないというのは、人生における膨大な選択肢を失うことを意味します。
人生の自由度が激減し、QOLが低下します。

もちろん、価値観は人それぞれであり、新築マイホームを全否定するつもりはありません。
経済的不安もなく、一生その土地で生きていくのであれば、長期ローンもアリだと思います。

しかし、日本であれば災害リスクも非常に高く、ローンを支払う数十年の間にライフスタイルも気持ちも大きく変わるはずです。特にこれからの時代は、常識も目まぐるしく変化していくことでしょう。

「親が言うから」「みんながそうしているから」「マイホームを持つのはカッコいいから」といった具合に、思考停止で古い常識に縛られることは非常に恐ろしいです。

自分の頭で考えることを放棄してはいけません。古い常識に縛られ、知らぬ間に人生の選択肢を失い、後悔する若者の姿も目にしてきました。

特に、私が一時期住んでいた地方都市では新築マイホーム信仰がエグかったです。
控えめに言って、エグかったです。

洗脳されているかのように、結婚とともに新築マイホームを長期ローンで購入する若者たちで溢れていました。
実際に新築マイホームを買った人に話を聞いてみても、空き家問題やローン問題について良く理解しておらず、大きな闇を知りました。
新築マイホーム信仰や空き家問題については、別記事で詳しく書きたいと思います。
参考①:【新築マイホーム信仰の闇】持ち家派vs賃貸派の不毛な議論
参考②:【空き家問題まとめ】2040年空き家率40%?持ち家は負債?

古い常識を疑い、自分の価値観に沿ってこれからの時代の生き方を考え、自分にとって必要なモノを認識することが最も大切だと考えます。

そして、自分にとって不要なモノを手放せば、人生の選択肢も広がり、自由が増えることでしょう。

現代は不要なモノで溢れかえっており、
不要なモノは人生の選択肢を容赦なく奪います

『比較』からの解放(コンプレックスの克服、『見栄っ張り』からの卒業)

過去記事でも2回記載していますが、自分の価値観に沿って不要なモノを手放すことで、『比較』のような雑念を排除することができました。
それにより、自分と他人を比較することが減り、コンプレックスを克服しました。
また、誰も勝つことのできない『比較ゲーム』『見栄っ張りゲーム』から完全に降りることができました。

参考①:【心のスキマに注意!】悪徳業者はコンプレックスにつけ込む
参考②:【見栄っ張りに注意!】欲は身を滅ぼすという話

ゆるミニマリストの生き方・断捨離をすることで、『モノ(ヒトを含む)に支配されない生き方』により思考がスッキリと整理され、本当に大切なモノにだけ囲まれる生活ができるようになったことが大きいです。

自分の人生に必要な最低限のモノを把握し、人生に不要なモノを認識することで、「見栄を張ること」「他人に誇示すること」の馬鹿馬鹿しさを学びました。

また、ド派手な浪費生活や見栄っ張りな生活をすると、金を求めて悪い奴らが近づいてきます。
質素に暮らすことで、『見栄っ張り』人間や悪徳業者が近づいてくることも減ります。
自分の身を守ることにも繋がるでしょう。

そして、金や見栄で外見を塗りたくらないことで、自分の本当の姿を認めてくれる人たちと付き合うことが出来ます。
そういった、自分にとって本当に必要な人を見つけるためにも、虚勢を張り合うような不要な人間関係は断つべきです。

タバコと同じく、百害あって一利なしだと思います。

お金が増え、経済的自立と早期退職(FIRE)への道が近づく

物理的なモノが減ること、モノを管理するコストが減ること、浪費が減ること、生活費・固定費削減により、手元に残るお金が増えます。
当然のことですが、とても重要です。

FIREについては、別記事で詳しく書く予定ですが、新しい時代(人生100年時代)を生きる上で重要な選択肢であると考えています。
浪費家になってしまうと、このFIREという選択肢が遥か彼方へと遠のいてしまいます。長い一生、労働から解放されなくなってしまいます。
参考①:【新しい時代(人生100年時代)の生き方】経済的自立と早期退職、FIREという選択肢について(前編)
参考②:【新しい時代(人生100年時代)の生き方】経済的自立と早期退職、FIREという選択肢について(後編)

FIREの条件である『不労所得>生活費』を達成させるためには、生活費を抑えることが非常に重要です。
個人的には、不要なモノを手放して質素に暮らすことこそが、最も効果的な手段であると考えています。

具体的な生活費・固定費削減方法については、これから別記事で随時記載していきます。

参考:『貧乏ごっこ』倹約編

精神安定剤となる(経済的余裕・心理的余裕)

前述の通り、ゆるミニマリストになることで、身軽になり、生活費の少ない生活ができます。
それにより、『仕事を辞めても良い状況』を生み出すことが出来ます。労働を一休みする選択肢が生まれるのです。

生活費1年分の資産があれば、かなり気が楽になると思います。大きな経済的余裕・心理的余裕が生まれ、それが精神安定剤となります。

私はゆるミニマリストであり、生活費が少なく、資産があったからこそ、地獄の社畜生活から一旦抜け出すことができました。
経済的余裕がなければ、自死するまで自分を追い込んでいたかもしれません。

また、生活費を抑えた質素な生活に慣れると、少ないお金で贅沢が楽しめるようになります。
普段の欲求を抑えることで、ささやかな贅沢がとても楽しくなります。
これぞ『貧乏ごっこ』の醍醐味ですが、これも精神安定剤の1つだと考えています。

私は(健康も意識し)基本的に簡単な自炊や野菜中心の食事をしており、たまに外食で贅沢をします。
毎晩外食をしている人にとっては分からない話だと思いますが、800円のラーメンも私にとっては贅沢品です。

不幸なことに、人間はすぐに贅沢に慣れてしまう生き物です。欲望に限度はなく、いつまでも満たされない底無し沼です。
「あれもこれも欲しい」と、欲望のままに生きていれば、決して満たされることのない肥満人間になるでしょう。
欲望のままに毎日ラーメンを食べる、不健康な中年の肥満男性をイメージして下さい。

こういう不健康で不潔な大人には、絶対になりたくない

裏を返せば、質素な暮らしにも慣れるものです。
質素な暮らしの中のささやかな贅沢は、
生活水準を上げない限り、いつまで経っても贅沢のままです。

「年収が上がったら良いところに住む」「家賃は給料の3割」などの古い常識があるようですが、年収が上がっても生活水準を上げないことをお勧めします。
私は年収が上がっても浪費はせず、生活水準を全く上げませんでしたが、その生活をしていて本当に良かったと思っています。
ささやかな贅沢が楽しく、幸福度の高い暮らしができています。

「年収と幸福度は比例するが、約75,000ドル(約800万円)で幸福度はほぼ頭打ちになる」ということが、ノーベル経済学賞受賞者のダニエル・カーネマン教授らによって発表されています。
別記事で詳しく書く予定ですが、贅沢な暮らし(お金やモノ)によって満たされるのはあくまで一時的な「満足度」だけで、「幸福度」ではないということです。
そのことからも生活水準を上げるべきでないということが読み取れると思います。
参考:【ダニエル・カーネマン:年収と幸福度の関係】幸福度が上がらなくなる年収はいくらか?実体験を基に算出してみた

モノが溢れる、欲望のままの贅沢な生活は、
いつまでも満たされない底無し沼です。

一方、生活費を抑えた質素な生活は、
経済的余裕・心理的余裕を生み、ささやかな贅沢を味わえる精神安定剤となります。

自分にとって本当に大切なモノが分かる

必要最低限のモノで暮らすため、自分にとって大切なモノを残し、不要なモノを手放すこととなります。
その結果、自分にとって大切なモノだけに囲まれる生活を送ることができます。

不要なモノが少なくなり、邪魔がなくなることで、一気に視界が開けます。自分にとって本当に大切なモノが見えてきます。
不要なモノが多いと、大切なモノは埋もれて見えなくなってしまいがちです。

世の中には、本当に価値のあるモノは少ないものです。想像していたよりはるかに少ないです。
自分にとって不要なモノを手放すことが、自分にとって本当に大切なモノに出会うことに繋がります。

私が手放してみたモノ8選

テレビ

テレビを見る時間は、私にとって不要でした。
テレビをボーッと見ることにより、貴重な時間を浪費していることに気づきました。

現代は明らかな情報過多です。
一説によると、現代人が一日で触れる情報量は、『江戸時代の一年分』、『平安時代の一生分』に相当するといいます。

私は、無駄な情報(ゴシップなど)を垂れ流すテレビは不要と考え手放しました。
さらに、13,990円/年も払っていたNHK受信料も支払わなくて済むようになりました。

これからの情報社会では、垂れ流される情報を見るのはかなり非効率でしょう。
自分で情報を選び、取りに行く時代だと考えています。

テレビはもっと早く手放すべきでした。

『若者のテレビ離れ』はごくごく自然な流れである

長財布、現金

私にとっては長財布も現金も不要で、昔から邪魔な存在でした。
高校生の頃から、可能な限り、支払いが楽でポイント還元のあるクレジット決済をしており、うまみのない現金を持ち歩くのが嫌いでした。

QR決済も登場し、さらに支払いが便利になり、現金が必要な場面がかなり減ったので、4年前から長財布をマネークリップに変えました。
最初はスマホの手帳型カバー(カード3枚収納可能)のみで生活しようとしましたが、流石にカード3枚だけでは厳しく、カード6枚が入るマネークリップが必要でした。

今は現金をほとんど持ち歩いていませんが、生活に支障はありません。
どうしても必要な時には、手数料無料の楽天銀行ATMを使えば良いです。どこのコンビニでも無料で引き出すことが出来ます。※ランクごとに上限回数あり

キャッシュレス生活については、別記事で詳しく書く予定です。
参考:【キャッシュレス生活】長財布からマネークリップに変えて良かったこと3選【現金を持たない生活】

実家の土地 & 家の権利

私は一応長男なので、黙っていれば実家の土地&家の権利をもらうことが出来ました。
しかし、メリットとデメリットを考えた結果、その権利を兄弟に譲ることとしました。

正直、資産になりうるモノであったため、一般的に考えてメリットの方が大きかったです。土地と家の権利を放棄した話をすると、大抵「もったいない」と言われます。
しかし、自由を求める私にとって、どこかに定住するということは人生の選択肢が減ることを意味しました。

一方、私の兄弟は地元に定住することを望みました。

まさにWin-Winだったので、
お互いの価値観について話し合い、最善の決定ができて良かったと考えています。

紙の本、本棚

紙の本、本棚も、私にとって不要なモノでした。
約3年前に全て電子書籍(Kindle)に統一し、本棚は手放しました。

Kindleの活用方法については、オススメの読書方法とオススメ書籍をあわせて過去記事に記載しています。
参考:解説3:悪徳業者に騙されないためにつけておくべき知識・考え方

私も薬剤師国家試験を受けていた時は、分厚い紙の参考書(通称:青本)で勉強をしていました。

参考書を全て電子化をしている友人もいましたが、国家試験などの本格的な勉強の時は、紙の参考書を使う方が向いていました。
個人的には、圧倒的に紙のほうが勉強効率が良かったです。

本格的な勉強をする時以外は、全て電子書籍化をオススメします。

お墓

無神論者である私たちの家系にとって、お墓は不要でした。
完全な無縁仏になっていた地方のお墓があり、お墓不要論は先祖から受け継がれていました。しかし、世間の目もあり墓じまいの着手はできていなかったと聞きます。

古い常識では、『高い金を出して立派な墓を建てること=美徳』だったようです。
しかし、私はただの『見栄っ張り』の思考停止にしか思いません。時代は大きく移り変わっています。

それで先祖が報われるなら、天国も資本主義社会ということになります。高級車を乗り回す強欲な坊主の存在もあり、私にはどうしてもこの古い常識が理解できませんでした。

先祖のお墓は、墓参りも満足にできていないのに無駄な管理費・お布施だけかかっている状態でした。
私は神を信じていませんが、このような状況だと先祖も報われないと思い、墓じまい・永代供養を選択しました。

最近は、多くの企業が墓じまいのサポート事業をしていることを知りました。それだけ多くの需要があったのです。
賛否あると思いますが、私はこの選択をして良かったと思っています。

なお、墓じまいについては、今後ますます需要が増えてくると思います。
離檀する檀家が増えれば増えるほど、お寺の経営が厳しくなるため(強欲な坊主が高級車を乗り回せなくなるため)、離檀・墓じまいが難しくなることも想定されます。
離檀を渋られたり、法外な離檀料を請求されてトラブルになるケースもあると聞きます。
いずれ墓じまいをするのであれば、早いほうが良いかもしれません。

墓じまいについては、別記事で詳しく書く予定です。
参考:【お墓を持たないという選択】墓じまい・永代供養をした話 ※近日公開予定

家、住居

別記事で詳しく書く予定ですが、私は社畜だった5年間、田舎と地方都市の賃貸アパートで暮らしていました。
田舎と地方都市は東京と比べて家賃が非常に安く、2LDKで家賃60,000円/月(駐車場代込み)でした。会社の家賃補助も手厚く、自己負担10,000円/月で住めていたため、かなり固定費削減が出来ていました。物価も安く、貯蓄をするのに最適な環境でした。

参考:【生活費削減】田舎暮らし(地方都市暮らし)のすすめ

しかし、精神を病み、仕事を辞めることとなり、家賃補助の恩恵を受けられなくなりました。
そこで、家具家電とともに、住居も手放してみることにしました。

悪い言い方をすれば、ホームレス生活です。
仕事を辞めてからの約半年間、休養しながら全国を転々として暮らしていました。

心安らぐ絶景を求め、ゆっくりと日本一周をしながら車中泊生活をしたり、たまに贅沢なホテル暮らしをしたり、姉の育児を手伝うために実家暮らしをしたり、親戚の空き家で原始的なサバイバル生活をしたり、ヒモニート生活をしたりしています。
このホームレス生活・サバイバル生活についても、別記事で詳しく書く予定です。
参考①:【ホームレス生活】家を持たない生活をしてみた結果
参考②:【電気・ガス・水道無し】田舎の空き家の活用方法(サバイバル生活)
参考③:【車中泊/リモートワーク】コロナ禍における車生活のすすめ(トヨタ・ヴィッツ/Vitz)

今もホームレス生活は続いていますが、ストレスなく楽しく生きています。
このブログも、いろいろな場所を転々としながら書いています。

住民票は実家に移しており、今のところ何の不便もありません。
流石に一生この生活を続けるのは難しいですが、特定の住居がなくても問題なく生きていけることが分かりました。

社会的地位(+プライド)

精神を病むという非常に不本意な形でしたが、
私は一部上場企業の管理職という地位を、プライドとともに手放しました。

手放した当時は精神状態も悪く、最初はかなり辛かったです。
そもそも、手放したというより、逃げでした。
罪悪感も酷かったです。消えて居なくなりたくなりました。

しかし、自分が逃げても、世の中はうまく回っていくものでした。
社会不適合者のくせに、私は自分の力を過信していたようです。

正直なところ、プライドも非常に高く、
私は自分の社会的地位に誇りを持ち、奢っていました。
出世のために積み重ねてきた実績や、出世そのものに固執している部分もありました。

今考えると、そのようなプライドは早いうちに手放すべきでした。

出世に固執していた当時の私は、周りの期待に応えることで自信を積み重ねていました。
そして、『出世する理想的な自分』と周りの期待に縛られ、どんどん窮屈になりました。

社会的地位とプライドを手放し、私は周りの期待の呪縛から解放されました。
今はニートなので、周りから一切期待されることがなく、とても気分が楽です。

過去の実績を手放すことは、周りの期待に縛られず自由になることであると学びました。

惰性で付き合っていた友達

「友達は多ければ多いほど良い」という幻想に囚われていた若い頃、無駄な人間関係に時間を費やしていました。

しかし、苦手な人に構っているほど、人生の時間は長くないことを知りました。
時間は有限です。しかも、人生は一度きりです。

私は、思い切って不要な人間関係の断捨離も行いました。
やり方は簡単で、『自分から連絡を取らない』だけです。

大して仲良くない友達から誘われる結婚式への参加も苦痛だったため、理由をつけて断り続けました。
その結果、友達は減りましたが、人間関係によるストレスが激減しました。

※大切な友達の結婚式には喜んで参加します。しかし、私は古い常識に縛られている伝統的で派手な結婚式は無駄だと考えています。特に、無神論者たちが教会で誓いを立てる姿はどうしても理解できず、いつも笑いそうになります。この理解し難い文化は、コロナで見直され、もっとシンプルでコンパクトになることを期待しています。

私は苦手な人と関わることを辞めた結果、自分の人生を生きる時間が圧倒的に増えました。

笑ってはいけない結婚式
カタコトの外人神父であれば、なお面白い

まとめ:ゆるミニマリストのコツ、注意点

思ったより長くなってしまったので、しっかりとまとめます。

これまで述べてきた通り、
私がゆるミニマリストになったことで得たメリットは下記5つです。
1.自由が増える、人生の選択肢が増える
2.お金が増え、経済的自立と早期退職(FIRE)への道が近づく
3.『比較』からの解放(コンプレックスの克服、『見栄っ張り』からの卒業)
4.精神安定剤となる(経済的余裕・心理的余裕)
5.自分にとって本当に大切なモノが分かる

そして、私は下記8つを手放してきました。全て、手放して良かったモノです。
1.テレビ
2.長財布、現金
3.実家の土地 & 家の権利
4.紙の本、本棚
5.お墓
6.家、住居
7.社会的地位(+プライド)
8.惰性で付き合っていた友達

皆さんも、自分の価値観を見つめ直し、自分にとって不要なモノを捨ててみて下さい。
きっと、世界が変わり、人生の選択肢が増えると思います。

ゆるミニマリストのコツですが、文中で繰り返してきた通り、古い常識を疑うことが非常に大事だと考えています。
私にとって、「新築マイホーム信仰」「家賃は収入の3割」「立派な墓」「伝統的で派手な結婚式」などは不要です。

古い常識に縛られることで、人生の選択肢が激減します。
特にこれからの時代は、常識も目まぐるしく変化していくことでしょう。
古い常識を捨てることが、ゆるミニマリストの第一歩だと言っても過言ではありません。

そして、モノを捨てるのは自分が心地よいラインで止めることが大切です。あくまで、『ゆるく』が良いです。
ストイックにやりすぎて、目的が『より多くのモノを手放すこと』『最強のミニマリストになること』になったりしないよう気を付けて下さい。

また、ミニマリストの中にはお金すらも手放す対象にする人が居るようです。
私のように『自由を手にすること』が目的であれば、お金は手放さないほうが良いです。
社会貢献は重要ですが、寄付をしすぎて貧乏になり、自分の自由を失っては本末転倒だと思います。
お金配りは前澤さん達に任せて、目に見える身近な大切な人たちへのプレゼントを優先しましょう。

ゆるミニマリストは、
これからの時代(人生100年時代)を生き抜くために重要な手段の1つだと考えています。

繰り返しになりますが、必要なモノ、不要なモノは、人それぞれです。
自分の価値観を見つめ直し、ゆるミニマリストに取り組んでみていただければ幸いです。

少しでも参考にしていただけると嬉しいです。

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