【質素倹約の基本は自己洗脳】貧乏のつもりで、月6万円で生きる『貧乏ごっこ』【節約】

⑤貧乏ごっこ - 1.思考編

今回は、「質素倹約の基本は自己洗脳」というテーマで書きたいと思います。

この言葉通り、私は社畜時代、自分自身を「手取り月収6万円の貧乏である」と自己洗脳して生きていました。
この倹約術こそが、このブログの1つのシリーズである『貧乏ごっこ』です。

ネーミングセンスは気にしないでいただけると幸いですが、
根底には「貧乏ごっこ→貧乏のフリ→実際は貧乏ではない」という心理があり、このような私の性格の悪さも残して名付けました。

そんな『貧乏ごっこ』ですが、私にとっては、質素倹約を楽しむのに最適な手段でした。
そして、社畜生活5年で2000万円の資産を作ることができました。

この記事では、『貧乏ごっこ』の概要、質素倹約の基本について書いていきます。
細かい倹約テクニックは、別記事で深堀りしていきます。

・つい無駄遣いしてしまう方
・質素倹約が続かない方
・思うように資産形成できない方

必見です。

ちなみに、『貧乏ごっこ』は我慢ではありません。
私が超人的な我慢強さを持っているわけではありません。

私にとって『貧乏ごっこ』は娯楽です。
我慢し続ける懲役刑とは真逆にあります。

『貧乏ごっこ』の紹介を通じて、質素倹約を楽しむヒントを授けることができれば幸いです。

はじめに:『貧乏ごっこ』は、あくまでごっこ遊び

冒頭に「自己洗脳」と伝えましたが、実際のところは『思い込むだけ』です。
当然、月6万円以外の余剰金は全て自分で把握し、しっかり資産形成をしていました。

「正当な理由なく、余剰金を使うことができないルール」を自分に課していただけです。

独身のため、お金は私一人で管理しており、浪費することも可能でした。スマホを使い、指一本で買い物も出来る状況です。

私も人間なので、時には自分のルールに反することもあります。
あまりガチガチにすると息苦しくなり、継続出来なくなるため、あまり厳格にはしていませんでした。

『貧乏ごっこ』は、あくまでごっこ遊びです。
ゆとりを持った、割とゆるいルールの中で運営することこそが、長期継続の鍵だと思っています。

私は細かい家計簿管理はしていません。めんどくさく、息が詰まるからです。
月6万円でやりくりするため、抑えるべきところはしっかり抑え、あとは結構どんぶり勘定です。
遊びすぎたり使いすぎてしまった月はしっかり反省しましたが、毎月振り返ったり、分析したりはしていませんでした。

そんなゆるいルールだったおかげか、私は質素倹約を5年間継続して楽しむことができ、2000万円の資産を作ることができました。
前記事で公表していますが、私の年収は1000万円を超えることはなかったので、質素倹約がなければ達成できない金額でした。
参考:【ダニエル・カーネマン:年収と幸福度の関係】幸福度が上がらなくなる年収は?実体験を基に算出してみた

「割とゆるいルールの中で運営すること」が長期継続の鍵だということを理解していただいた上で、
これから、『貧乏ごっこ』の具体的方法について、順番に紹介します。

(ゆるく)貧乏だと思い込むことが、質素倹約の成功の鍵

『貧乏ごっこ』の具体的方法

資産形成の目的を定め、目標(具体的金額)を立てる

まず、資産形成の目的を定め、目標(具体的金額)を立てましょう。

人それぞれの価値観は違うので、自分の価値観に忠実になり、資産形成の目的を明確に定めてください。
そして、その目的を達成するための目標を立てましょう。

私は目的と目標を明確し、定期的にゴール(FIREして世界中を旅している姿)をイメージし続けました。
ゴールをイメージすることで、自分の信念を保ち、様々な誘惑に勝つことに繋がりました。

私の目的と目標(具体的金額)は、下記の通りでした。
目的:30代前半で経済的自立と早期退職(FIRE)の選択肢を獲得する
目標:7年半で3000万円の資産を作る(中間目標:2年半で1000万円、5年で2000万円)

多少無駄遣いをする余白を残し、ギリギリ実現可能なラインを設定しました。
そのほうが、ゲーム感覚で楽しいからです。

あまりにもヌルゲーであればやる気の継続が難しく、
あまりにも無理ゲーであれば先延ばしと目標の再設定が頻発し、
ともに継続が難しいと考えます

目的と目標(具体的金額)は、「ギリギリ実現可能なライン」に設定することをおすすめします。

完全に余談ですが、
「流れ星に願い事を願うと叶う」と言われる理由をご存知でしょうか?

流れ星は一瞬で消えるため、たいていは願い事を言う前にその姿が見えなくなってしまいます。
私も幼い頃、悔しい思いをしたことがありました。

「流れ星に願い事を願うと叶う」のは、
「一瞬のうちに願い事を言えるほどの強い気持ちがあるから」と言われています。

つまり、常に願いを意識している人が最強ということです。
そういう人は、確実に行動して結果を残せるため、神頼みなど不要ですね。

怪しいスピリチュアルな話ではありませんが、
目的と目標を明確し、ゴールをイメージし続けることは非常に重要かもしれません。

目的と目標を明確にイメージすることが大切

自己洗脳する

目標(具体的金額)が決まったら、その目標(具体的金額)を月ごとに落とし込みます。

私の場合は、1年で400万円だったので、12回の給与+2回の賞与でそれぞれ30万円ずつ貯蓄すればクリアでした。
※20万円余裕あり。このようなゆとりが大切。

また、私は「年間でかかる費用」や「臨時出費」は12月に支給される冬の賞与の余剰分で全て賄うようにしていました。
(自動車保険18,000円、自動車税34,500円、Amazonプライム費4,900円、結婚式の祝儀3万円/回 など)
臨時出費の管理が簡単なので、冬の賞与は「年間費用」として丸々とっておくことをおすすめします。

「月に蓄えるべき金額」を明確にし、「実際の手取り金額」からその金額を引けば、「月に使える金額」が出てきます。
※前述の通り、あまりガチガチに管理すると息苦しくなり、継続出来なくなるため、管理はゆるめにすることをおすすめします。

月に使える金額」 = 「実際の手取り金額」 ー 「月に蓄えるべき金額」

そして、
月に使える金額」を、自分の手取り金額だと思い込みましょう。

私の場合は、「月に使える金額」を6万円に設定しました。
そして、自分自身を「手取り月収6万円の貧乏である」と思い込みました。

また、私の場合は給与天引きで1万円の家賃代が引かれていたため、残りの5万円で生活費(光熱費+通信費+食費+交際費+その他)を全て賄いました。

私は、この「有限感」がたまらなく好きです。
昔からモノを「与えられない」教育を受け、通信費などの費用を自分で払い、創意工夫して生きてきました。
そのため、このような「やりくり」が好きなんだと思います。

参考:【貧乏ごっこの起源】モノを「与えられない」教育(≠モノを「与えない」教育)

当然、月5万円ではタバコ、風俗、ギャンブルという選択肢は生まれません。
私の人生には、タバコも風俗もギャンブルなどの大きな浪費要素が絡んでくることはありませんでした。

しかし、実際に自己洗脳し、思い込むだけで全てうまく行くわけではありません。
以下、具体的な行動を示します。

銀行口座を2つ用意する

私は、自分を「手取り月収6万円の貧乏である」と思い込み、
「正当な理由なく、余剰金を使うことができないルール」を自分に課しました。

そのルールを守るためには、ある程度自制しなければなりません。
無駄遣いに対し、物理的・心理的な負荷を設けることが自制効果を生み出します。

自制が難しい場合、
銀行口座を2つ用意し、物理的に分離してしまう方法が非常に効果的です。

用意する口座は、
『貯蓄用口座(給与振り込み口座)』と『普段使い口座(自由に使える口座)』の2つです。
参考:【現金の置き場所に最適】あおぞら銀行BANK支店の普通預金金利は年0.2%!【メリット・デメリット】

給与振り込み口座は『貯蓄用口座』とし、原則、月に1回しか引き出せないルールとします。
そして、月に一度だけ「月に使える金額」を引き出し、『普段使い口座』に入れるだけです。
無駄遣いにより、2回目の引き出しが必要となればルール違反です。

『普段使い口座』は、光熱費の支払いやクレジットカードの引き落とし先とし、ここで「月に使える金額」を全て管理します。

「月に使える金額」を超えてしまう場合、わざわざ『貯蓄用口座』から『普段使い口座』へ移行しなければならないため、かなり面倒です。
その物理的・心理的な負担が、無駄遣いを減らします。

なお、『貯蓄用口座』は、残高を計画的に資産運用に回すため、証券会社と連携できる銀行口座が望ましいです。
圧倒的に楽天口座、楽天証券がおすすめです。

また、楽天銀行と楽天証券をマネーブリッジするだけで、楽天銀行の金利が0.1%になります。
これは国債の金利の2倍です。金利0.05%の個人向け国債を持つよりも、賢い手段であると言えます。

なお、私は『貧乏ごっこ』を始めた最初の2年間、上記のように銀行口座を2つに分けていましたが、今は分離せずとも自制することができています。
「月に使える金額」を常時把握し、全く超えることなくしっかり管理しています。

慣れるまでは自制が難しいため、銀行口座を2つ用意することをおすすめします。

お金を使いすぎないよう、
物理的・心理的ハードルを設ける

徹底的に固定費を削る

正直、社畜時代は家賃補助(月5万円)の存在が大きかったです。家賃6万円(駐車場代込み)のアパートに住んでいたため、自己負担は1万円であり、とても助かりました。
しかし、私はそれも大いに考慮し、就職先を選びました。
家賃の安い田舎暮らし(地方都市暮らし)はおすすめです。物価も安く、貯蓄をするのに最適な環境でした。
参考:【生活費削減】田舎暮らし(地方都市暮らし)のすすめ

家賃のような大きな固定費を削ることが最も大切です。当然、大きな負債(長期ローン)を抱えるのは厳しいでしょう。
積み重ねを舐めてはいけません。

私の場合、電気代+ガス代+水道代+スマホ代の合計で、約11,000円/月でした。
格安SIMを解約し、楽天モバイル(1年無料)にしてからは、約9,000円/月になりました。

その他、通信費の削減などの細かいテクニックについては、今後別の記事で書いていく予定です。
参考:【通信費削減】楽天モバイルの賢い活用方法 ※近日公開予定

ベースは質素な食事にする

私は昔から貧乏舌です。なんでも美味しく感じます。
味の違いが分からず馬鹿にされることもありますが、貧乏舌は大きなメリットである考えています。

質素な食事でも満足でき、幸せの閾値が低いため、幸せを感じ易いからです。

ただし、健康を意識してジャンキーなものは避けるようにしています。

こんな食事がベストです。

理想的な食事:監獄食A

これは、網走刑務所で実際に出されている食事です。
博物館「網走監獄」の横の監獄食堂で販売されており、観光した時に食べましたが、とても美味しかったです。
※ちなみにこの写真の監獄食A(サンマ)は800円なので、質素な割に高級です。

なお、私は管理職だった時期が長かったため、出張と会食続きで食費が会社経費で済むことが多く、一方で部下や後輩に奢る機会もそこそこあり、食費+交際費に関してはかなりどんぶり勘定でした。
家にいる時は基本的に自炊し、1日1000円以下で質素な食事を摂っていました。

私にとっては、たまに贅沢するのが経済的にも精神的にも幸せです。

私のような貧乏舌のことを馬鹿舌と呼ぶのが一般的だと思いますが、
あまり高級なモノを食べすぎて、幸せの閾値が高くなってしまっている舌の方が馬鹿舌ではないでしょうか?

まとめ:質素倹約を楽しむ方法

以上、『貧乏ごっこ』の概要、質素倹約の基本についてでした。

まとめです。

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・『貧乏ごっこ』は、あくまでごっこ遊び
 →ゆとりを持った、割とゆるいルールの中で運営することこそが、長期継続の鍵

・『貧乏ごっこ』の具体的方法
 ・資産形成の目的を定め、目標(具体的金額)を立てる
  →目的と目標(具体的金額)は、「ギリギリ実現可能なライン」に設定する
 ・自己洗脳する
  →自分自身を「手取り月収○万円の貧乏である」と思い込む
 ・銀行口座を2つ用意する
  →『貯蓄用口座(給与振り込み口座)』と『普段使い口座(自由に使える口座)』に分け、前者には手をつけない
 ・徹底的に固定費を削る
  →家賃のような大きな固定費を削ることが最も大切
 ・ベースは質素な食事にする
  →貧乏舌は大きなメリット

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これらの行動をすれば、
無駄遣いしてしまうようなことが減り、質素倹約の習慣が続き、計画的な資産形成が達成できると思います。

一部でも生活に取り入れていただけると幸いです。

細かい倹約テクニックは、今後、別記事で深堀りしていきます。

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