今回は、
「サイドFIREの葛藤:FIREが気持ち悪いと叩かれる理由」についてまとめていきます。
私は30代前半で4,000万円の資産を作り、
サイドFIREのような生活をしています。
サイドFIRE生活の中では、
様々な悩みや葛藤があります。
悩みや葛藤は割とネガティブなものですが、
私なりにそれらをポジティブに転換しています。
・FIREが叩かれて気持ちが萎えている人
・これからサイドFIREやFIREを目指す人
必見です。
サイドFIREへ向けた予習として参考にしたり、
共感していただけると嬉しいです。
〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人
〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。
〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ
本記事の構成は、下記の通りです。
FIREが気持ち悪いと叩かれる理由
2010年以降にアメリカで起きたFIREブームから少し遅れ、
日本でFIREが流行り出したのは2020年頃でした。
私も2020年にFIREと出会い、
その概念に共感し、
現在はサイドFIREを選択して自由な時間を過ごしています。
そんな中、
FIREは「気持ち悪い」等と称され、
叩かれることが多々あります。
私自身が誰かに直接言われたことはありませんが、
Yahooニュースのコメントなどで、
よくボロクソに叩かれているのを見かけます。
なぜFIREが叩かれるのか、
真面目に考えてみました。
結論から、
「FIREブームの弊害」が大きいと考えています。
今回は「FIREが気持ち悪いと叩かれる理由」を3つ挙げ、
詳しく解説していきます。
過剰なブームで多くの人の目に触れすぎた
まず第一に、
過剰なブームで多くの人の目に触れすぎたことが大きいと考えました。
特にコロナ禍で色々な感情が渦巻いていた影響もあってか、
必要以上に盛り上がっていた記憶があります。
各社の記者たちもネタがなく暇だったのか、
緊急事態宣言で他のエンタメが失速していたせいか、
メディアも無駄にFIREを煽り続けていました。
この時期、
消費者側も巣篭もりで暇だったため、
インターネットのメディア情報に触れる時間が増えたと思います。
必要以上にブームが加熱した結果、
「見たくない人の目」にも触れてしまったのです。
FIREとは一生無縁な人(低賃金でその日暮らしで働く人)や、
従業員にFIREされたら困る社長たちの目にも触れ、
多くの反感を買いました。
そして、
「FIRE叩きによる議論の加熱」がさらにメディアを喜ばせ、
ブームは加熱し続けます。
当時は「FIRE」という言葉を見ない日はなかったので、
「FIRE=ブームに乗っかる馬鹿な奴」
というレッテルも貼られたことでしょう。
私の体感としては、
日本におけるFIREブームは2020〜2021年頃がピークで、
その後じわじわ失速し、
現在はかなり落ち着いた印象です。
今思うと、
コロナ禍という前代未聞の社会情勢が生んだ、
異常なブームだったと考えています。
「ズルい」というネガティブなイメージ
FIREには大きな魅力がある反面、
「ズルい」というネガティブなイメージは拭えません。
下に示すイラストの通り、
「お金のために働く社畜(上)vsFIRE生活(下)」という対立構造が生まれます。
【お金のために働く社畜】
【FIRE生活】
「他のみんなが働いている時、一人だけ優雅に遊びまわっている」
というイメージによって大きな反感を買い、
叩かれてしまうのです。
※実際はそんなことはありませんが
異常なブームの中で「見たくない人の目」にも触れてしまうと、
ますますこのイメージが悪くなります。
「働かなくてズルい」では済まず、
「納税しないなんてズルい」
「まるで社会にただ乗りしているようでズルい」などの的外れな批判まで混ざってきました。
※実際は過去も未来もきちんと納税します
ズルいと思うなら、
「あなたもやれば?」という話ですが、
そう簡単にいかないのが、
さらに厄介な話です。
FIREは、
多くの人にとって「目指す気も起こらない」高すぎる壁だからです。
そのため、
ますます批判に拍車がかかります。
壁という表現ではぬるく、
雲の上という表現が適切かもしれません。
これは決して能力としての優劣ではなく、
価値観の問題です。
「質素倹約」の価値観を持たなければ、
普通の人には到底不可能なものと断言できます。
※一部の天才起業家、天才投資家を除く
そして、
「質素倹約」でFIREを達成した人は、
「一人だけ優雅に遊びまわっている」という派手なイメージとは程遠い、
地味で堅実な生活をしています。
そもそも「ズルい」というネガティブなイメージ自体が誤解であり、
表面的な印象だけで叩いているのです。
FIREの本質を知らず(ろくに調べず)、
歩み寄る気持ちを一切感じません。
倹約家と浪費家の根本的な価値観の違いは大きく、
一生分かり合えないと思っています。
異常なブームの中で、
「決して分かり合うことができない人たちの目」にも止まり、
誤解されたまま多くの批判を受けることとなりました。
難易度が高すぎて脱落者が続出
異常なブームの中で、
「見たくない人の目」や「決して分かり合うことができない人たちの目」にもFIREという文字が映りました。
多くの人は自分がFIREとは無縁であることを自覚し、
「こういう価値観もあるんだ」と感心したり、
「働かなくてズルい」と批判したり、
無関心でスルーしたりしたと思います。
しかし、
本来はFIREを目指すべきでない人の中で、
ブームに扇動されてFIREを目指してしまった人も一定数存在します。
「質素倹約」の価値観を微塵も持たず、
浪費家であるにも関わらずFIREを目指している人たち(SNSアカウント)が大量発生していました。
私の知り合いの浪費家も、
3,000万円の新築マイホームを購入した後、
貯金ほぼゼロでFIREを語っており、
FIREブームの弊害を実感しました。
その人たちの末路は、
言うまでもありません。
X(旧Twitter)にも、
2年以上更新されていないFIREアカウントの屍がゴロゴロしています。
メディアに扇動されてチャレンジするも、
難易度が高すぎて数日で心折られたことと思います。
3日坊主で終わってしまった人達からすれば、
FIREを達成した人の存在は快いものではないでしょう。
一瞬でもFIREに憧れ、
FIREに夢見て、
行動を起こしてしまえば尚更です。
また、
FIREブームで加熱していた情報商材等、
詐欺に騙されてしまった人も数多く居るでしょう。
苦い思いがあればあるほど、
過激なFIREアンチとなり、
FIRE批判を繰り広げる可能性もあると思います。
一種の妬み僻みですが、
これもブームによる大きな弊害だと考えています。
まとめ:FIREブームの弊害は大きい
以上、
「サイドFIREの葛藤:FIREが気持ち悪いと叩かれる理由」についてでした。
まとめです。
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FIREが気持ち悪いと叩かれる理由
①過剰なブームで多くの人の目に触れすぎた
→必要以上にブームが加熱した結果、「見たくない人の目」にも触れてしまった
②「ズルい」というネガティブなイメージ
→「ズルい」は誤解であり、根本的な価値観の違いがある
③難易度が高すぎて脱落者が続出
→本来はFIREを目指すべきでない人も目指し、夢破れていった
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結論として、
「FIREブームの弊害」が大きいと考えています。
FIREブームとは、
コロナ禍という前代未聞の社会情勢が生んだ、
異常なブームでした。
必要以上に騒がれ、
必要以上に持ち上げられ、
そして必要以上に叩かれました。
ブームは下火ですが、
今もFIRE批判は続いています。
その批判を目にすると、
正直気分は良くありません。
FIREを目指す上での葛藤にもつながると思います。
しかし、
いくらFIREが気持ち悪いと叩かれようとも、
信念がある人は計画通り愚直に進んでいくべきです。
これまで述べてきた通り、
その批判はイメージ先行の勘違いであったり、
妬み僻みであったり、
まともに捉える必要性が高くありません。
次回、
もう少し踏み込み、
「FIREのイメージと実体とのギャップ」について書いていきたいと思います。
その他、
「サイドFIREの葛藤」シリーズの記事を沢山書いています。
※是非読んでみてください
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