今回は、
「20代で出世に挑戦し理不尽に苦しむメリット」について書いていきます。
私は30代前半で資産4,000万円を作り、
サイドFIREのような生活を送っています。
若いうちに自由を手にする事ができたのは、
「スピード出世・高速出世した」という要素が大きいと思っています。
スピード出世の代償は大きく、
私もメンタルを病んで1年8ヶ月ニートをするくらいには苦労しました。
しかし、
20代で出世に挑戦し理不尽に苦しむメリットは非常に大きいです。
今回は、
そのメリットについて詳しく解説していきます。
FIREやサイドFIREを目指す人にこそ、
「スピード出世・高速出世」はお勧めです。
〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人
〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。
〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ
本記事の構成は、下記の通りです。
「若いうちの苦労は買ってでもしろ」は時代遅れの死語か?
「若いうちの苦労は買ってでもしろ」という言葉があります。
この言葉はどことなく古臭く、
昭和の香りがします。
「若い時の苦労はその体験が将来役に立つから、
自分から買って出ても苦労せよ」という意味で、
言葉の意味は至極真っ当です。
しかし、
「行動を強制するような感じ」も「命令口調である点」もパワハラチックで、
今の時代にそぐわない感覚があります。
「可愛い子には旅をさせよ」の方が比較的マイルドで、
まだ受け入れやすい言葉かもしれません。
私は、
この言葉は時代遅れでも死語でもないと考えています。
むしろ、
人生が長くなる人生100年時代だからこそ、
ますます重要度が増していく言葉だと思っています。
近年のハラスメントへの過剰な反応、
ハラハラ(ハラスメント・ハラスメント)の影響を受けてはいけません。
近年、
「行動を強制するような感じ」や「命令口調である点」だけを切り取って忌避感を示す人も多いと思います。
「若いうちの苦労は買ってでもしろ」は、
少し言葉遣いが悪いだけであって、
間違いなく正論です。
※これに対する「ロジハラだ」という主張は受け付けます
苦労をしないまま年齢を重ねた人と、
苦労をしながら年齢を重ねた人の差は歴然だと思います。
そして、
これからの人生100年時代において、
「格差」としてますます顕著に広がっていくと考えられます。
20代で出世に挑戦し理不尽に苦しむメリット
若いうちに買ってでも苦労をし、
「20代で出世に挑戦し理不尽に苦しむこと」のメリットを3つ挙げ、
それぞれについて詳しく解説していきます。
「時間」を削がれて「時間」の価値が上がる
出世に挑戦するということは、
目の前の「時間」を仕事に捧げる、
つまり「時間」を犠牲にするということを意味します。
出世前も、
結果を残すために仕事にコミットする必要があります。
出世後は、
言わずもがなタイムカードと残業代を捨てて、
「働き放題」となる管理職がほとんどです。
ここで「時間」を削がれることにより、
心から「時間」の大切さを実感します。
「時間」を捻出するために本気で努力をするようになり、
タイムマネジメントについて本気を出すこととなります。
他人の仕事の尻拭いなど、
理不尽な仕事で自分の貴重な「時間」を奪われることも日常茶飯事です。
生産性を上げることに必死になり、
実際にうまく立ち回れるようになります。
一度「時間」を削がれる経験をすることで、
「時間」の価値が上がり、
だらだら過ごす無益な時間が激減します。
長い人生を考える上で、
若いうちに「時間」の価値を上げる事は非常に重要だと考えています。
「自由」を削がれて「自由」の価値が上がる
管理職には自由度の高い側面もあり、
自由度が低い側面もあります。
業界・業種によって大きく異なると思いますが、
「自由」を削がれる場面も多く、
ストレスも抱えることとなります。
会議や商談での拘束、
特に時間と場所の両方を指定される仕事の鬱陶しさは半端ないです。
上司の都合に合わせる場面も多く、
先方がお客様の場合は当然先方が優先であり、
自ずと効率の悪いスケジュールが出来上がります。
土日祝に時間と場所の両方を指定される理不尽も、
数多く体験しました。
どこまで出世しても、
会社に属する以上、
「自由」は削がれ続ける運命です。
私の場合は管理職を経験したことで「自由」を削がれ、
「自由」の価値が上がり、
FIRE達成や「自由」を求める原動力となりました。
若いうちに「会社から卒業する」という具体的な目標を持つことは、
その後の人生の可能性を大きく広げると考えています。
「課題の分離」の限界にぶち当たり、強くなる
業界・業種によって大きく異なると思いますが、
管理職は「ヒト・モノ・カネのコントロール」が主な仕事になります。
管理職に昇格することで、
管理するヒト・モノ・カネの数は膨大になります。
その中でも、
私は「人のコントロール」ほど難しい仕事はないと考えています。
施策の内容や指示の内容を工夫しても、
そう簡単に行動してくれるものではありません。
少人数であれば、
密にコミュニケーションをとり、
お互いに歩み寄ることで上手くいく事例もありました。
しかし、
規模が大きくなる過程で、
アドラー心理学で学んだ「課題の分離」の限界を痛感します。
「馬を水辺に連れて行くことはできても、馬に水を飲ませることはできない」
上記はアドラー心理学の「課題の分離」で挙げられることわざです。
「水を飲むか飲まないか」は馬の課題であり、
コントロールできるものではないため、
自分の課題と分離しなければならないと説いています。
多くの人は馬に水を飲ませようとし、
それが上手くいかないことに苛立ち・落ち込む。
馬も人間に水を強要されるため、
ストレスを感じる。
このように、
人間関係のトラブルの多くは「他人の課題への介入」が原因となって起こるため、
「課題の分離」を行い解決することを説いているのです。
しかし、
管理職には「馬に水を飲ませなければならない」という理不尽があります。
部下たちを行動させて数字を上げなければ、
理不尽に評価を下げられてボーナスカットを受けます。
私は最終的に「500人の人間を行動させること」が義務付けられていました。
明らかに「課題の分離」の限界を突破しており、
完全なる無理ゲーでした。
そして案の定、
多くの馬に水を飲ませることに失敗し、
14万円のボーナスカットを受けました。
無理ゲーにも関わらず、
上手くいかないことに本気で苛立ち、
落ち込みました。
「他人の課題」に土足で入り込み、
行動をコントロールしなければならないという理不尽は、
今思い出してもやり場の無い怒りに苛まれます。
私はこの理不尽を経験し、
間違いなく強くなりました。
間違いなく私のメンタルを病ませた大きな要因だと思いますが、
それでも経験して良かったと思っています。
この悔しさは、
「2度と社畜に戻りたくない」という思いで、
今でも大きな原動力となっています。
管理職を経験すると、
このような筆舌に尽くし難い理不尽を必ず受けると思います。
出来るだけ若いうちに経験し、
理不尽を乗り越えて強くなることをお勧めします。
まとめ:若いうちの苦労は、その後の長い人生に役に立つ
以上、
「20代で挑戦し理不尽に苦しむメリット」についてでした。
まとめです。
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「若いうちの苦労は買ってでもしろ」は時代遅れの死語か?
→少し言葉遣いが悪いだけであって、間違いなく正論
20代で出世に挑戦し理不尽に苦しむメリット
①「時間」を削がれて「時間」の価値が上がる
→だらだら過ごす無益な時間が激減する
②「自由」を削がれて「自由」の価値が上がる
→FIRE達成や「自由」を求める原動力となる
③「課題の分離」の限界にぶち当たり、強くなる
→筆舌に尽くし難い理不尽を乗り越えて強くなる
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私は経験上、
「若いうちの苦労は買ってでもしろ」は時代遅れでも死語でもないと考えています。
むしろ、
人生100年時代だからこそ、
若いうちの苦労をますます買っていくべきだと思っています。
出世に挑戦することで、
筆舌に尽くし難いような理不尽も数多く受けます。
特に、
「課題の分離」の限界にぶち当たる時はかなりのストレスです。
しかし、
その理不尽は自分を成長させ、
自分の価値を上げることとなります。
そして、
それは若ければ若い方が良いです。
若いうちに「時間」の価値を上げ、
「自由」の価値を上げ、
筆舌に尽くし難い理不尽を乗り越えて強くなれば、
その後の人生の難易度は下がります。
余裕を持って人生を生きていく上でも、
「若いうちの苦労は買ってでもしろ」と思います。
人生を充実させるためにも、
チャレンジしていきましょう。
余談ですが、
苦労しない人間の典型が「無能な二代目社長」だと思います。
※下記記事で詳しく解説しています
「無能な二代目社長」を反面教師にすることもお勧めです。
※「出世のすすめ」については下記記事でまとめています。
他にもたくさんの記事を書いているので、もし良ければ読んでいって下さい。
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