【ドーパミン中毒に注意】「今ここ」を生きることが難しい理由【一時的な快楽vs我慢】

⑥哲学者ごっこ

今回は、
『「今ここ」を生きることが難しい理由』について書いていきます。

「今ここ」を生きることは、
とても大切です。

過去の後悔も、
将来への不安も、
全て捨て去って「今ここ」にのみ集中する。

人生が豊かになること間違いなしです。

しかし、
現代社会で「今ここ」を生きることはとても難しくなっています。

テクノロジーの進化により、
ドーパミンを刺激する誘惑があまりにも多く、
「今ここ」を生きることの意味を誤解している人が大量発生していると思います。

本記事では、
私なりの思想を書き出していきます。

・集中力がない人
・将来への「ぼんやりとした不安」が拭えない人
・何もやる気が起きない人

必見です。

〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人

〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。

〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ

本記事の構成は、下記目次の通りです。

「今ここ」を生きることが難しい理由

どの自己啓発本にも書かれており、
「人生における最重要事項」とも言える、
「今ここ」を生きること。

至極当然の話でありながらも、
それを実行するのは非常に難しいです。

特に、
テクノロジーが進化しすぎた現在社会においては、

難易度が格段に高くなってきていると考えています。

その理由について3つ挙げ、
詳しく解説していきます。

一時的な快楽だけではNG

まず、
「今ここ」を生きることは、
「今この瞬間」以外を切り捨てるという意味ではありません。

明日死ぬ可能性が高い戦国時代の兵士であれば、
平均寿命が30歳の世界であれば、
一時的な快楽で「今ここ」を埋め尽くすことができるでしょう。

実際に、
特攻隊の兵士は特攻前に「覚醒剤チョコ」を口にしていたといいます。

しかし、
人生100年時代を生きる私たちは、

「今ここ」を生きつつ、
50年後の健康についても考えなければなりません。

言葉通り、
「今この瞬間」以外を切り捨て一時的な快楽に溺れることができれば、
すごく簡単なお話です。

テクノロジーが進化した現代社会には、
一時的な快楽を得られるドーパミンで溢れているからです。

現代社会に溢れるドーパミン中毒

現代社会には、
古代では「起こり得なかった現象」がそこら中に溢れています。

「ジャンクフード」「ポルノ」「SNS」「ドラッグ・酒」
全てドーパミン中毒の元です。

ドーパミンとは、
神経伝達物質の一つで、
「気持ち良い」と感じる原因となる脳内報酬系の活性化において、

中心的な役割を果たしている物質のことです。

「ジャンクフード」を例に解説します。

本来「ジャンクフード」のような高カロリーなものは、
ジャングルを旅し、
獰猛な野生生物と戦い、
命の危機を乗り越えて、
苦労して手に入れていました。

よって、
人類の発展のため、
高カロリーなものを手にした時、
過剰なドーパミンは放出されるように人体にプログラムされています。

「イチジク1個」ですら、
子孫繁栄に向けた重要な栄養素であるため、
膨大な量のドーパミンが放出されると言われています。

イチジクのような「自然な果実」と比にならないほど高カロリーな「ジャンクフード」がどれだけ危険かは想像しやすいと思います。

「ポルノ」「SNS」「ドラッグ・酒」も同様です。

そして、
ドーパミンには「耐性」が作られることが非常に厄介です。

強い依存性があるということです。

同じ量では効かなくなり、
同じ効果を得るのに量を増やさなければいけなくなり、
もっともっと欲しくなります。

このドーパミン中毒には注意しなければなりません。

今の世の中には、
ドーパミン中毒者が大量発生しています。

違法薬物と同じくらい、
「ジャンクフード」「ポルノ」「SNS」も危険です。

私は、
ドーパミン中毒者は、
「今ここ」を生きることを大きく誤解していると考えています。

前述の通り、
「今ここ」を生きることは、
「今この瞬間」以外を切り捨てるという意味ではありません。

「短期的視点」だけではなく、
「長期的視点」も非常に重要となります。

「今を犠牲にする」という矛盾

現代を生きる私たちにとって、
「今ここ」を生きることは、
「今を犠牲にする」という側面も持ちます。

この大いなる矛盾が、
一番の難しさだと考えています。

「短期的視点」だけではなく、
「長期的視点」も非常に重要で、

「我慢」も必要ということです。

未来のための「我慢」もしつつ、
「今ここ」を生きること。

この「我慢」のバランスが鍵になると考えています。

FIREにおいても、
「将来の自由」を得るために「今の我慢」はある程度必要です。

私も4,000万円の資産を作るために、
ある程度の「我慢」を積み重ねてきました。

しかし、
全ては捉え方次第、
考え方次第です。

私が4,000万円の資産を作った過程は、
「貧乏ごっこ」と呼んでいるように、
客観的に見たら「我慢」「苦行」に見えるかもしれません。

しかし、
私にとって、
この「貧乏ごっこ」のプロセスは「我慢」「苦行」ではなく、
むしろ「超楽しいもの」でした。

一種の「エンタメ」「ゲーム」のように取り組んできました。

「FIREのための我慢」ではなく、
「遠足の準備」のように捉えて行動してきました。

※このことについては、別記事で詳しく書いています

「本物の自由」を手にした楽しい未来を想像してワクワクし、
今この時も「貧乏ごっこ」で「有限感」を楽しみ充足していました。

「我慢」と捉えるか、
「エンタメ」「ゲーム」に昇華させるか。

「今ここ」を楽しんだもの勝ちだと考えています。

狩猟民族ピダハンから学ぶ、「今ここ」を生きること

狩猟民族ピダハンをご存知でしょうか?

ブラジルのアマゾン熱帯雨林の先住民で、
近代テクノロジー・ドーパミンから離れて原始的な生活を送っています。

「時間の概念を失った民族」とも呼ばれています。

そして、
ピダハンは「今ここ」を生き
幸福度が高いということで有名です。

「今ここ」を生きるヒントとして、
少しだけ共有します。

「過去」「未来」という言葉がなく、時間軸が「今」しかない

まず、
取り扱うピダハン語には、
「過去」や「未来」を表す言葉がありません。

言語に「過去」と「未来」がないということは、
過去を後悔することも、
未来を不安に思うことも当然ありません。

時間軸は「今」しかありません。

「過去」と「未来」という概念すら知らず、
この瞬間だけを生きているということです。

循環的時間概念の欠如

ピダハンの暮らすアマゾン熱帯雨林は、
「①4層の樹木で空が見えない」

「②四季がなく、いつでも同じ気候」
という環境です。

この環境により、
「循環的時間概念」が欠如していると言われています。

「循環的時間概念」とは、
私たちが常に囚われている「1日単位」「1年単位」での時間の循環のことです。

それぞれについての解説は下記の通りです。

①4層の樹木で空が見えない
→太陽の光が差し込まずに1日中薄暗いため、
「1日単位」での時間の概念がない。

②四季がなく、いつでも同じ気候
→いつでも同じような気温と天候のため、
「1年単位」での時間概念がない。

つまり、
24時間・365日、

どの「今」を切り取っても同じということです。

その他、
「寝たい時に寝る」「食料は確保しない」「農具は使い捨て」という徹底ぶりだそうです。

ドーパミンから解放され、
過去への後悔がなく、
未来への不安がなく、
時間に囚われず「今ここ」を生きることで、
幸せに生きることができる。

ピダハンが証明してくれています。

まとめ:「今ここ」を生きることと「我慢」のバランスが難しい

以上、
『「今ここ」を生きることが難しい理由』についてでした。

まとめです。

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「今ここ」を生きることが難しい理由
 ①一時的な快楽だけではNG

  →「今この瞬間」以外を切り捨てるという意味ではない
 ②現代社会に溢れるドーパミン中毒
  →「短期的視点」だけではなく、「長期的視点」も非常に重要
 ③「今を犠牲にする」という矛盾

  →未来のための「我慢」もしつつ、「今ここ」を生きるバランス

ピダハンから学ぶ、「今ここ」を生きること
 ①「過去」「未来」という言葉がなく、時間軸が「今」しかない
 ②循環的時間概念の欠如

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「今ここ」を生きることと、
「我慢」のバランスが難しいという話でした。

決して、
「今ここ」を生きることを誤解してはいけません。

「短期的視点」だけではなく、
「長期的視点」も非常に重要です。

「一時的な快楽」に溺れてしまっては、
ドーパミン中毒へ一直線です。

人生100年時代を生きる私たちは、
「今ここ」を生きつつ、
50年後の健康についても考えなければなりません。

「健康」の観点からも、
ジャンクフードばかり食べてはいけないことは明らかです。
※100%我慢しろとは言いません

完全に現代文明から隔離された「狩猟民族ピダハン」の事例は極端ですが、
幸せに生きるヒントは得られると思います。

ドーパミンの元から離れて(スマホを封印して)、
時間を忘れるほど何かに集中すること。

これが大切だと思います。

現代社会において、
うまく工夫しながら、
「今ここ」を生きていきましょう。

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