【仕事で使える交渉術】「受動的な直談判」の魔力【出世アピールに超効果的】

③社畜ごっこ

今回は、
『仕事で使える交渉術:「受動的な直談判」の魔力』について書いていきます。

私は20代のうちは仕事人間で、
バリバリ出世を目指していました。

史上最速出世を狙っていたので、
少し頭を使って戦略的な交渉・アピールもしていました。

その1つが、
「受動的な直談判(造語)」です。

このテクニックは仕事だけでなく、
あらゆる場面で有効なのでお勧めです。

詳しく解説していきます。

〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人

〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。

〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ

本記事の構成は、下記の通りです。

出世とは、交渉である

私は出世を推しています。

特に、
若いうちにFIREしたい人、
自由を手にしたい人にお勧めです。

出世のメリットについては、
過去記事でたくさん書いてきました。

出世とは、
自分の能力を上司にアピールする「交渉」です。

その交渉・アピールには様々な手段があり、
どの手段を取るかが非常に重要となります。

交渉・アピールで一番効果的なのは、
「人事権を持つ強い上司」への「直談判」だと考えています。

人事権を持たない上司を介して間接的に伝えるより、
熱意そのままに自分で想いを伝える方が効果的であることは、
想像に易しいでしょう。

この「直談判」に関して、
戦略的に行うことが大切です。

私は少し頭を使って戦略的な交渉・アピールをし、
20代で一部上場企業の管理職に出世しました。

通常約10年かかるところを入社2年半で達成し、
史上最速記録でした。

出世には運もタイミングもありますが、
このテクニックを使えば様々な交渉が上手くいくと思います。

詳しく解説していきます。

「能動的な直談判」と「受動的な直談判」(造語)

重要なので繰り返しますが、
「人事権を持つ強い上司」への「直談判」に関して、
戦略的に行うことが非常に重要です。

全ては伝え方の問題で、
「機を見る」必要もあります。

どちらも私の造語ですが、
「能動的な直談判」と「受動的な直談判」という対極的な直談判を紹介し、
「受動的な直談判」の魔力について解説したいと思います。

「能動的な直談判」はただのクレーマーに成り下がる

堂々と自分の意見を言える人や、
行動力のある人は素晴らしいです。

しかし、
堂々と自分の意見を言える人ほど、

行動力のある人ほど、
その「能動性」がマイナスに働くこともあります。

我慢せずに、
声を大にして自分の想いを一方的に伝えたがる傾向があり、

そこに注意が必要です。

行動力のある新入社員は、
新入社員研修などに顔を出した上司に対し、
自分から積極的に直談判を仕掛けようとします。

「人事権を持つ強い上司」でも、
「人事権を持たない上司」でも関係なく、
見境なく直談判を仕掛けようとします。

このような直談判を、
「能動的直談判」と呼びます。

しかし、
ほとんどの「能動的直談判」は、
いろいろな意味で時期尚早です。

もう少し冷静になり、
戦略的に行動する必要があります。

「伝えたい」という感情がたかぶっている時ほど、
一時的な感情に左右され、
伝え方で失敗し、
空回りしがちだと思います。

冷静さを欠き、
正常な判断なく無戦略的に、
その場の感情に任せた直談判をするのはよろしくありません。

上司の目線に立てば分かりますが、
正直なところ、
「能動的直談判」の90%は「めんどくさい」です。

優しい上司は絶対にそんなことを口にしませんが、
内心そう思っています。
※私もそうでした

まだ豊富な経験を積み上げていない人間から発せられるそれらは、
的外れであったり十分な予測が立てられていないことがほとんどです。

一旦冷静になり、
謙虚な気持ちを取り戻す必要があります。

しかも、
余計な感情やバイアスが加わっていて信憑性にも欠けます。

そんな内容を本気で直談判してこようものなら、
聞き入れる側は「価値のない情報」として処理してしまいます。

ただのクレーマーに成り下がってしまいます。

上司にクレーマーとして煙たがられたら最後、
その「能動的直談判」はマイナスに働き、
0.01%くらいしか話を聞き入れてもらえなくなります。

「受動的な直談判」の効果は異常に高い

0.01%くらいしか話を聞き入れてもらえない「能動的な直談判」に対し、
「受動的な直談判」はどうなのか?

「受動的な直談判」とは、
その言葉通り、
自ら直談判するのではなく、
「人事権を持つ強い上司」から声が掛かったタイミングで直談判することを指します。

※人事権を持たない上司に間接的に伝えるのも有効です

「人事権を持つ強い上司から声が掛かる」という難易度の高い話であり、
いくつかのコツが必要です。

※具体的な方法については、このあと詳しく解説していきます

「受動的な直談判」は、
実行に至るまでの難易度が高い分、
異常に効果が高いです。

スポンジのように吸収され、
うまくいけば100%吸収されます。

「人事権を持つ強い上司から声が掛かる」というシチュエーションを作り、
上司を「聞きたくて仕方がない」という状態にさせているため、
当然の話ではあります。

クレーマーとは真逆の状況です。

「受動的な直談判」は「能動的な直談判」の1万倍の効果を生み出すため、
魔力とも呼べるでしょう。

「受動的な直談判」のコツ

そんな魔力を持つ「受動的な直談判」のコツについて、
3つのプロセスに分けて詳しく解説していきます。

圧倒的な結果を残すこと

大前提として、
圧倒的な結果を残して上司に一目置かれる必要があります。

「人事権を持つ強い上司から声が掛かる」
というシチュエーションを自分で作り出すのです。

人事権を持つ上司に一目置かれるためには、
中途半端な結果ではいけません。

他の同期の2倍3倍の結果を残し続け、
先輩たちをも凌駕していく勢いで結果を残す必要があります。

「平均値」や「中央値」は完全無視し、
偏差値100を超えるような飛び抜けた結果を残しましょう。

※「平均値」や「中央値」を無視すべき理由は下記記事にまとめています

また、
人事権を持つ強い上司は忙しいため、
結果を出してもすぐには来てくれません。

追い越した「無能な先輩たち」の妬みや僻みなど、
雑音もちらほら聞こえてきますが、
辛抱強く耐える時間が必要です。

理不尽に耐えて耐えて耐え抜く

圧倒的な結果を残す過程において、
理不尽は必ずセットでやってきます。

「1人で2〜3人分の仕事をこなす」などの理不尽を乗り越えて、
はじめて圧倒的な結果が得られるとも言えます。

繰り返しになりますが、
中途半端な結果では、
人事権を持つ上司に一目置かれることはありません。

1人で2〜3人分の仕事をこなし、
給料は全く上がらない「コスパの悪い不遇な時期」も発生します。

この理不尽に耐え抜くことが超重要であり、
ここの忍耐がなかなか難しいです。

全てをぶちまけてやりたくなるような、
「能動的な直談判」の誘惑がやってくることもありますが、
グッと堪える必要があります。

耐える時は耐えて、
堪える時は堪えて、
「受動的な直談判」に向けてエネルギーを蓄えるのが賢明です。

※我慢しすぎて疲弊しないように注意

ここで全てをぶちまけてしまえば、
全てが水の泡です。

クレーマー扱いされないよう、
グッと耐え抜く能力が必要となります。

逆に、
耐え抜いた場合、
耐えた分だけ「自分の意見のエネルギー」として蓄えられます。

絶対に、聞かれてから答える

理不尽に耐え抜き、
「能動的な直談判」の誘惑に堪え、
「人事権を持つ強い上司から声が掛かる」というシチュエーションがやってきても、
最後まで油断してはいけません。

最後まで耐え抜いてこそ、
この「受動的直談判」は花開きます。

「上司から声が掛かる」というシチュエーションの中でも、
「上司から聞き出されてから答えること」を徹底する必要があります。

これぞ、
完全受動です。

何事にも共通しますが、
聞かれてないことは答えないのが賢明です。

ベラベラ喋るより、
黙った方が一言の重みが増します。

伝えたいポイントを厳選し、
主訴をしっかりと響かせましょう。

上司を「聞きたくて仕方がない」という状態にさせてから、
自分の要望を伝えることが最後の重要ポイントです。

そうすることで、
自分の要望はスポンジのように吸収され、
うまくいけば100%吸収されます。

たった一言でも、
その効果は絶大です。

「能動的な直談判」で発する1万語よりも、
「受動的な直談判」で発する一言の方が、

圧倒的な重みがあることは理解していただけると思います。

まとめ:伝え方の工夫次第で、1万倍の差が出る

以上、
『仕事で使える交渉術・「受動的な直談判」の魔力』についてでした。

まとめです。

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出世とは、交渉である
 →出世アピールは「人事権を持つ強い上司」への「直談判」が最も効果的

「能動的な直談判」と「受動的な直談判」(造語)
「能動的な直談判」はただのクレーマーに成り下がる

 →煙たがられたら最後、0.01%くらいしか聞き入れてもらえない
「受動的な直談判」の効果は異常に高い

 →上司を「聞きたくて仕方がない」という状態にさせる

「受動的な直談判」のコツ
 ①圧倒的な結果を残すこと

 →偏差値100を超えるような飛び抜けた結果で一目置かれる
 ②理不尽に耐えて耐えて耐え抜く

 →「1人で2〜3人分の仕事をこなす」などの理不尽は当たり前
 ③絶対に、聞かれてから答える

 →上司から聞き出されてから答えることを徹底する(完全受動)

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私の場合は、
この「受動的な直談判」を活用した結果、
新しく新設される管理職のポジションを獲得しました。

正直、
運とタイミングも良かったですが、
圧倒的な結果さえ残せれば再現性は十分に高いと考えています。

また、
出世や仕事に限らず、
日常のあらゆる交渉でも有効だと考えています。

「受動的な直談判」は、
交渉に必要なポイントをしっかり抑えているからです。

まず、
自分の「伝えたい」という一時的な感情を抑えて、
冷静になることは非常に重要です。

感情的になることは損でしかありません。

感情に任せた「能動的な直談判」はクレーマー扱いを受け、
煙たがれてしまうでしょう。

また、
理不尽に耐え抜くことも重要です。

耐えた分だけ、
自分の意見のエネルギーとなります。

そして、
聞かれていないことを答えないことも重要です。

「聞きたくて仕方がない」という状態にさせて、
自分の要望を伝えることが最後の重要ポイントです。

伝え方の工夫次第で、
1万倍の差が出ます。

少しでも参考にしていただけますと幸いです。

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