今回は、
「質素倹約の基本は自己洗脳」というテーマで書きたいと思います。
私は社畜時代、
自分自身を「手取り月収6万円の貧乏である」と自己洗脳して生きていました。
この倹約術こそが、
このブログの1つのテーマである『貧乏ごっこ』です。
そんな『貧乏ごっこ』ですが、
私にとっては「質素倹約を楽しむため」に最適な手段でした。
そして、
私はこの『貧乏ごっこ』のおかげで、
9年で4,000万円の資産を作ることができました。
この記事では、
『貧乏ごっこ』の概要と質素倹約の基本について書いていきます。
細かい倹約テクニックは、今後、別記事で深堀りしていきます。
・つい無駄遣いしてしまう方
・質素倹約が続かない方
・思うように資産形成できない方
必見です。
ちなみに、
『貧乏ごっこ』は「我慢」ではありません。
私が「超人的な我慢強さ」を持っているわけではありません。
私にとって、
『貧乏ごっこ』は「娯楽」です。
「我慢し続ける懲役刑」とは対極にあります。
『貧乏ごっこ』の紹介を通じて、
質素倹約を楽しむヒントを見つけていただければ幸いです。
〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人
〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。
〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ
本記事の構成は、下記目次の通りです。
はじめに:『貧乏ごっこ』は、あくまで「ごっこ遊び」
冒頭に「自己洗脳」と伝えましたが、
実際のところは「手取り月収6万円の貧乏である」と『思い込むだけ』です。
当然、
月6万円以外の余剰金は全て自分で把握し、
しっかり資産形成をしていました。
「正当な理由なく、余剰金を使うことができないルール」
を自分に課していただけです。
独身のため、
お金は私一人で管理しており、
浪費することも可能でした。
スマホを使い、指一本で買い物も出来る時代です。
私も人間なので、
時には自分のルールに反することもあります。
現に、
これまでたくさんのお金を失ってきました。
あまりガチガチにすると息苦しくなり、
継続出来なくなるため、
あまり厳格にはしていませんでした。
『貧乏ごっこ』は、
あくまで「ごっこ遊び」です。
ゆとりを持った、
「割とゆるいルールの中」で運営することこそが、
長期継続の鍵だと思っています。
※これは人生全てに共通して言えることだと思います。
そのため私は様々なことを「ごっこ」と呼んでいます。
私は「細かい家計簿管理」はしていません。
めんどくさくて、
「息が詰まるから」です。
抑えるべきところはしっかり抑えていますが、
あとはかなり「どんぶり勘定」です。
遊びすぎたり使いすぎてしまった月はしっかり反省していますが、
厳密に分析したり、
やり込んだりはしていません。
そんなゆるいルールだったおかげか、
私は質素倹約の『貧乏ごっこ』を「継続して楽しむ」ことができ、
これまでに4,000万円の資産を作ることができました。
私の年収はこれまで1,000万円を超えていないので、
質素倹約がなければ達成できない金額でした。
「割とゆるいルールの中で運営すること」が長期継続の鍵だということを理解していただき、
これから『貧乏ごっこ』の具体的方法について、
順番に紹介します。
『貧乏ごっこ』の具体的方法
資産形成の目的を定め、目標(具体的金額)を立てる
まず、
資産形成の目的を定め、
目標(具体的金額)を立てましょう。
人それぞれの価値観は違うので、
自分の価値観に忠実になり、
資産形成の目的を明確に定めてください。
そして、
その目的を達成するための目標を立てましょう。
私は目的と目標を明確し、
定期的にゴール(FIREして世界中を旅している姿)をイメージし続けました。
ゴールをイメージすることで、
自分の信念を保ち、
様々な誘惑に勝つことに繋がりました。
私の目的と目標(具体的金額)は、
下記の通りでした。
目的:30代前半で「サイドFIRE」の選択肢を獲得する
目標:7年半で3,000万円の資産を作る(中間目標:5年で2,000万円)
「多少無駄遣いできる余白」を残し、
「ギリギリ実現可能なライン」を設定しました。
そのほうが、
ゲーム感覚で楽しいからです。
あまりにもヌルゲーであればやる気の継続が難しく、
あまりにも無理ゲーであれば先延ばしと目標の再設定が頻発し、
ともに継続が難しいと考えます。
目的と目標(具体的金額)は、
「ギリギリ実現可能なライン」に設定することをおすすめします。
余談ですが、
「流れ星に願い事を願うと叶う」と言われる理由をご存知でしょうか?
流れ星は「一瞬で消える」ため、
たいていは願い事を言う前にその姿が見えなくなってしまいます。
私も幼い頃、
悔しい思いをしたことがありました。
「流れ星に願い事を願うと叶う」のは、
「その一瞬を逃さないほどの、強い気持ちがあるから」と言われています。
つまり、
「常に願いを意識している人」が最強ということです。
そういう人は、
確実に行動して結果を残せるため、
神頼みなど不要ですね。
怪しいスピリチュアルな話ではありませんが、
目的と目標を明確し、
「ゴールをイメージし続けること」は思った以上に重要かもしれません。
自己洗脳する
目標(具体的金額)が決まったら、
それを月ごとに落とし込みます。
私の場合は、
「1年で400万円貯金」がノルマだったので、
12回の給与+2回の賞与でそれぞれ30万円ずつ貯金すればクリア※でした。
※20万円余裕あり。このようなゆとりが大切。
また、
私は「年間でかかる費用」や「臨時出費」は12月に支給される冬の賞与の余剰分で全て賄うようにしていました。
(自動車保険18,000円、自動車税34,500円、Amazonプライム費4,900円、結婚式の祝儀3万円/回 など)
臨時出費の管理が簡単なので、
冬の賞与は「年間費用」として丸々とっておくことをおすすめします。
「月に貯金する金額」を明確にし、
「実際の手取り金額」からその金額を引けば、
「月に使える金額」が出てきます。
※前述の通り、あまりガチガチに管理すると息苦しくなり、継続出来なくなるため、管理はゆるめにすることをおすすめします。
「月に使える金額」 = 「実際の手取り金額」 ー 「月に蓄えるべき金額」
そして、
「月に使える金額」を、
自分の手取り金額だと思い込みましょう。
私の場合、
当時の「実際の手取り金額」は40万円ほどで、
「月に蓄えるべき金額」は30万円だったので、
「月に使える金額」を6万円に設定しました。
そして、
自分自身を「手取り月収6万円の貧乏である」と思い込みました。
また、
私の場合は給与天引きで1万円の家賃代が引かれていたため、
残りの5万円で生活費(光熱費+通信費+食費+交際費+その他)を全て賄いました。
私は、
この「有限感」がたまらなく好きです。
昔からモノを「与えられない」教育を受け、
通信費などの費用を自分で払い、
創意工夫して生きてきました。
そのため、
このような「やりくり」が好きなんだと思います。
当然、
月5万円では「タバコ」「風俗」「ギャンブル」という選択肢は生まれません。
私のこれまでの人生には、
「タバコ」「風俗」「ギャンブル」などの「大きな浪費要素」が絡んでくることはありませんでした。
しかし、
実際に自己洗脳し、
思い込むだけで全てうまく行くわけではありません。
以下、
具体的な行動を示します。
銀行口座を2つ用意する
私は、
自分を「手取り月収6万円の貧乏である」と思い込み、
「正当な理由なく、余剰金を使うことができないルール」を自分に課しました。
そのルールを守るためには、
ある程度自制しなければなりません。
無駄遣いに対しては、
「物理的な負荷&心理的な負荷を設けること」が最も効果的です。
銀行口座を2つ用意し、
「お金を物理的に分離してしまう方法」が非常に効果的でした。
用意する口座は、
『貯金用口座(給与振り込み口座)』と『普段使い口座(自由に使える口座)』の2つです。
給与振り込み口座は『貯金用口座』とし、
原則、月に1回しか引き出せないルールとします。
そして、
月に一度だけ「月に使える金額」を引き出し、
『普段使い口座』に入れるだけです。
無駄遣いにより、
2回目の引き出しが必要となればルール違反です。
『普段使い口座』は、
光熱費の支払いやクレジットカードの引き落とし先とし、
ここで「月に使える金額」を全て管理します。
「月に使える金額」を超えてしまう場合、
わざわざ『貯蓄用口座』から『普段使い口座』へ移行しなければならないため、
かなり面倒です。
その「物理的な負荷」&「心理的な負荷」が、
無駄遣いを減らします。
なお、
『貯蓄用口座』は、
残高を計画的に資産運用に回すため、
証券会社と連携できる銀行口座が望ましいです。
楽天口座&楽天証券がおすすめです。
また、
楽天銀行と楽天証券をマネーブリッジするだけで、楽天銀行の金利が0.1%になります。
これは国債の金利の2倍です。
金利0.05%の個人向け国債を持つよりも、
賢い手段であると言えます。
なお、
私は『貧乏ごっこ』を始めた最初の2年間、
上記のように銀行口座を2つに分けていましたが、
今は分離せずとも自制することができています。
「月に使える金額」を常時把握し、
全く超えることなくしっかり管理しています。
慣れるまでは自制が難しいため、
銀行口座を2つ用意し、
「物理的な負荷」&「心理的な負荷」を設けることをおすすめします。
固定費を徹底的に削る
正直、
社畜時代は家賃補助(月5万円)の存在が大きかったです。
家賃6万円(駐車場代込み)のアパートに住んでいたため、
自己負担は1万円でありとても助かりました。
家賃の安い田舎暮らし(地方都市暮らし)はおすすめです。
物価も安く、
貯蓄をするのに最適な環境でした。
私はそれも大いに考慮して就職先を選びました。
家賃のような「大きな固定費」を削ることが最も大切です。
当然、
大きな負債(長期ローン)を抱えてはいけません。
複利を敵に回すのは致命傷となります。
私の場合、
電気代+ガス代+水道代+通信費の合計で、
約11,000円/月でした。
格安SIMや楽天モバイルなどを使って通信費を削るのはもちろん、
電気代・ガス代は乗り換えにより安くなることがあります。
「通信費の削減」などの細かいテクニックについては、
今後別の記事で書いていく予定です。
質素な食事をベースにする
私は昔から貧乏舌です。
なんでも美味しく食べることができます。
(パクチー以外)
味の違いが分からず馬鹿にされることもありますが、
貧乏舌は大きなメリットである考えています。
質素な食事でも満足でき、
幸せの閾値が低いため、
幸せを感じ易いからです。
そして、
健康を意識してジャンキーなものは避けるようにしています。
こんな食事がベストです。↓
これは、
網走刑務所で実際に出されている食事です。
博物館「網走監獄」の横の監獄食堂で販売されており、
観光した時に食べましたがとても美味しかったです。
※ちなみにこの写真の監獄食A(サンマ)は800円なので、質素な割に高級です。
なお、
私は管理職だった時期が長かったため、
出張と会食続きで食費が「会社経費」で済むことが多く、
一方で部下や後輩に奢る機会もそこそこあり、
「食費+交際費」に関してはかなりどんぶり勘定でした。
家にいる時は基本的に自炊し、
1日1,000円以下で質素な食事を摂っていました。
私にとっては、
「たまにする贅沢」が幸せです。
私のような貧乏舌のことを「馬鹿舌」と呼ぶのが一般的だと思いますが、
あまり高級なモノを食べすぎて、
幸せの閾値が高くなってしまっている舌の方が「馬鹿舌」ではないでしょうか?
精神的にも、
経済的にも、
快楽ばかりを求める「ドーパミン中毒」には気をつけたいものです。
まとめ:質素倹約を楽しむ方法
以上、
『貧乏ごっこ』の概要、質素倹約の基本についてでした。
まとめです。
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・『貧乏ごっこ』は、あくまで「ごっこ遊び」
→ゆとりを持った、「割とゆるいルールの中」で運営することこそが、長期継続の鍵
・『貧乏ごっこ』の具体的方法
①資産形成の目的を定め、目標(具体的金額)を立てる
→目的と目標(具体的金額)は、「ギリギリ実現可能なライン」に設定する
②自己洗脳する
→自分自身を「手取り月収○万円の貧乏である」と思い込む
③銀行口座を2つ用意する
→『貯金用口座(給与振り込み口座)』と『普段使い口座(自由に使える口座)』に分け、前者には手をつけない
④固定費を徹底的に削る
→家賃のような「大きな固定費」を削ることが最も大切
⑤質素な食事をベースにする
→貧乏舌は大きなメリット、小さな幸せを大切にする
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これらの行動をすれば、
無駄遣いしてしまうようなことが減り、
質素倹約の習慣が続き、
計画的な資産形成が達成できると思います。
一部でも生活に取り入れていただけると幸いです。
細かい倹約テクニックについては、
今後別記事で深堀りしていきます。
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