【野原ひろし・年収600万円】理想の家庭「野原家」の難易度が高い理由【昔の普通】

③社畜ごっこ

今回は、
『理想の家庭「野原家」の難易度が高い理由』について書いていきます。

「理想の家庭は?」と聞かれ、
人気作品クレヨンしんちゃんの「野原家」を思い浮かべる人はとても多いと思います。

30代前半の私も、
真っ先に思い浮かびました。

※世代によって答えは異なると思います

そんな「理想の家庭」を実現させる難易度が上がっています。

本記事では、
クレヨンしんちゃんの「野原ひろし」「野原家」を題材にし、
その理由について解説していきます。

〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人

〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。

〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ

本記事の構成は、下記の通りです。

「理想の家庭」野原家について

人気作品クレヨンしんちゃんは、
昭和終盤〜平成序盤生まれの人たちに、
多大な影響を与えた作品だと思います。

野原家は「理想の家庭」とされる事が多く、
私もその意見に同意します。

どういうポイントが理想とされるのか?
詳しく見ていきます。

野原ひろしはそこそこハイスペック

まずは、
野原家の大黒柱「野原ひろし」について。

作中では「安月給」と描写されていますが、
実際はそんなことはありません。

35歳で大手商社の係長(おそらく管理職・管理監督者)であり、
年収600万円とそこそこハイスペックです。

大手企業でこれだけ稼いでいれば、
お金の不安もないでしょう。

そして、
ベッドタウンの春日部市にマイホームと自家用車を所有し、
妻と2人の子供(+犬1匹)にも恵まれています。

「マイホーム持ち」
「自家用車持ち」
「妻と2人の子供」
「ペット」

この全ての要素が、
「理想の家庭」を象徴していると考えています。

「昔の普通」、幸せのステレオタイプ

クレヨンしんちゃんの連載開始が今から30年以上前の平成初期、
ちょうど平成バブル期であったことも考慮すると、
これが「昔の普通」として捉えることもできます。

マイホームも、
自家用車も、
妻と2人の子供も、
ペットも、
一昔前までは全てが「幸せのステレオタイプ」だったと思います。

しかし、
これを令和において「普通」と捉えると、
話が厄介になります。

確かに、
幸せな「理想の家庭」の1つの形ではあると思います。

でも、
間違いなく難易度が高くなっています。

野原家のような「理想の家庭」は、
令和において難易度が高いのは何故か?
詳しく考えていきます。

理想の家庭「野原家」の難易度が高い理由

令和において、
野原家のような「理想の家庭」の難易度が高い理由とは?

その理由を3つ挙げ、
それぞれについて詳しく解説していきます。

「理想」にはタイムラグがある

まず最初に、
大前提の話ですが、
「理想」にはタイムラグがあります。

多くの人にとって、
「自分が幼少期に思い描いた理想」が今も尾をひいていると思います。

5〜10歳の多感な時期に「理想」に関する重要な影響を受け、
その「理想」を現実にするのは25〜30歳頃となります。

つまり、
「理想」には約20年のタイムラグがあるということです。

昭和終盤〜平成序盤生まれの人たちに多大な影響を与えた野原家は、
今の30代に「理想な家庭」としての刷り込みを行いました。

しかし、
昭和〜平成の時代に「普通」とされていた生活は、
令和に入り「普通」ではなくなってきています。

VUCA時代とも呼ばれる、
ますます変化の激しい時代に突入し、
そのタイムラグはより大きな影響を与えるようになりました。

それは、
テクノロジーの進歩などによるプラスの意味も持ち、
「古き良き」を失ったマイナスの意味も持つと思います。

※「昔は良かった」と懐古して美化する人も多いので、
バイアスにも注意しなければなりません。

いずれにしても、
現代はあらゆることで目まぐるしい変化が起こっています。

まず大前提として、
「理想」には約20年のタイムラグがあり、
変化の激しい現代において、

その影響が顕著に現れているという背景があります。

20年もあれば、
世界が一変するような時代です。

野原家は「理想の家庭」ではありつつも、
現実が追いついてこない違和感はそこにあると考えています。

これから挙げる理由も、
このタイムラグが根底にあるものばかりです。

終身雇用・年功序列の崩壊

野原家の「理想の家庭」は、
大黒柱の野原ひろしの経済力ありきです。

マイホームにも、
自家用車にも、
「多額のローン」という影が潜んでいます。

そして、
その「多額のローン」は「終身雇用・年功序列」ありきでした。

この「多額のローン」「終身雇用・年功序列」が、
現代では非常に難しい問題と言えます。

何もかもが目まぐるしく変化していく現代では、
すでに「古い制度」「古い常識」が通用しなくなっています。

特に、
終身雇用・年功序列の崩壊」は大きな変化と言えます。

このような「古い制度」は、
アテにならない時代となりました。

すでに崩れかけていますが、
これから確実に崩壊していく運命です。

近年、
日本政府と大企業が国民に対して「副業」と「資産運用」を勧めはじめました。

この一連の流れには
「もう公的年金や退職金だけでは老後の面倒が見れないから、自分たちで頑張って下さい!」
というメッセージが込められています。

自ら行動を起こさなければ、
「悠々自適な老後生活」も送ることが出来ない時代となりました。

「終身雇用・年功序列の崩壊」により、
「多額のローン」を組む事が難しくなり、
野原家の難易度が非常に高くなっていると言えます。

リスクをとって「多額のローン」を組むことは可能ですが、
資産運用をバッチリ併用しなければ、

高確率で「自由」を失う人生になるので注意が必要です。

時代の変化による価値観の変化

「理想の家庭」野原家の要素を改めて示します。

「マイホーム持ち」
「自家用車持ち」
「妻と2人の子供」
「ペット」

かつては、
野原家の持つこの4つの要素すべてが、
「理想の家庭」を象徴していました。

しかし、
時代の変化により価値観の変化も起こっています。

前述の「多額のローン」ありきの「マイホーム持ち」と「自家用車持ち」は、
すでに「理想の家庭」ではなく、
時代錯誤なのかもしれません。

マイホームに関しては空き家問題もあり、
「マイホームを建てて一人前」という価値観も廃れてきています。

自家用車に関してはカーシェアやライドシェアが台頭の台頭もあり、
「若者の車離れ」が深刻化してきています。

シェアリングエコノミーの台頭やSDGs推進により、
「所有しない」という価値観も浸透してきています。

また、
情報過多で雑音が多い時代だからこそ、
「ミニマリスト」という価値観やシンプルな生活が流行してきています。

マイホームや自家用車など、
モノに依存する時代はもう終焉を迎えたのかもしれません。

さらに、
結婚やペットに関しても価値観が多様化しています。

少子化が進んでいることは非常に深刻な問題ですが、
生涯未婚率も上昇し、
「結婚しなければ恥ずかしい」といった価値観はすでに廃れています。

このように、
難易度うんぬんの問題ではなく、
野原家の要素は「果たして本当に理想なのか?」と疑問に思えるほど、
価値観は大きく変化してきている事が分かります。

まとめ:難易度が高いというより、目指すべき「理想の家庭」が変わっている

以上、
『理想の家庭「野原家」の難易度が高い理由』についてでした。

まとめです。

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「理想の家庭」野原家について
 野原ひろしはそこそこハイスペック

  →35歳、大手商社の係長で年収600万円
 「昔の普通」、幸せのステレオタイプ

  →幸せな「理想の家庭」の1つの形ではあるが・・・

理想の家庭「野原家」の難易度が高い理由
 ①「理想」にはタイムラグがある
  →約20年のタイムラグがあり、変化の激しい時代においての影響は大きい
 ②終身雇用・年功序列の崩壊
  →「多額のローン」を組む事が難しくなる
 ③時代の変化による価値観の変化
  →野原家の要素は「果たして本当に理想なのか?」

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色々考えを述べてきましたが、
つまりは野原家の難易度が高いというより、
目指すべき「理想の家庭」が変わっているという話です。

野原家は「理想の家庭」ではありつつも、
現実が追いついてこない違和感の正体について解説してきました。

やはり、
5〜10歳の多感な時期に受ける影響というのは大きいと思います。

私にとっては、
いつまで経っても野原家は「理想の家庭」です。

しかし、
そろそろ野原ひろしの年齢に差し掛かろうとしている今の私は、
いまだに独身でサイドFIRE生活を謳歌しています。

また、
アンチマイホームであり、
アンチ自家用車です。

いずれ結婚し、
子供も欲しいと思っていますが、
春日部にマイホームを建てることは絶対にありません。

おそらく自家用車も買いませんし、
シロのような犬も多分飼いません。

飼うなら猫です。

「理想」にはタイムラグがあるので、
こんな具合に大きく乖離しているのだと思います。

心の中の「理想の家庭」野原家は大切にしつつ、
目指すべき「理想の家庭」を見つけていきたいと考えています。

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