今回は、「楽天ハッピープログラムの改悪(!?)」について書いていきます。
楽天ハッピープログラムの魅力の1つとして、
楽天証券で投資信託を保有残高に応じて楽天ポイントが贈呈されるサービスがあります。
2021年10月2日の贈呈ポイント分より、その内容に変更がありました。
改良とも改悪ともなりうる変更でしたが、
私の場合は改悪となりました。
同じく改悪となった人も多いと思います。
今回の楽天ハッピープログラムの変更に対する対策と注意点について、
私が思ったことを書いていきます。
・楽天銀行&楽天証券ユーザー
・楽天の改悪続きに不満を抱いている人
・ポイ活に疲れた人
必見です。
本記事の構成は、下記目次の通りです。
はじめに:楽天ハッピープログラムとは?
楽天銀行のHPより、説明を抜粋して引用します。
・エントリーするだけで取引ごとに楽天ポイントが貯まり、楽天ポイントを振込手数料に利用できるようになる
→①ATM手数料が最大7回/月 無料に
→②振込み手数料が最大3回/月 無料に
→③(振込・入金などの取引ごとに)楽天ポイントが貯まる!獲得倍率は最大3倍に
預金残高が300万円以上あれば下記メリットがあり、とてもありがたいサービスです。
・ATM利用料は7回/月 無料!
・振込み手数料が3回/月 無料!
・振込・入金などの取引ごとに3〜9ポイント獲得
また、楽天証券の方でもメリットがあります。
楽天証券のHPより、説明を抜粋して引用します。
・楽天ポイントがどんどん貯まる
→①国内株式、外国株式など、手数料100円につき1ポイント貯まる
→②投資信託の保有残高10万円ごとに4ポイント贈呈※
※2021年10月2日贈呈分より、3~10ポイントへ変更
今回変更になったのは、
投資信託の保有残高10万円ごとに贈呈されるポイントです。
変更点について、これより詳しく説明します。
今回の楽天ハッピープログラムの変更点
【楽天銀行・ハッピープログラム】進呈ポイントの変更に関するお知らせ(2021年6月25日)より、説明を抜粋して引用します。
・昨今の信託報酬率の状況等踏まえ、進呈ポイントの見直しを実施
・全銘柄一律の4ポイントから、最大10ポイント、計4段階(10ポイント、5ポイント、4ポイント、3ポイント)での進呈ポイントへと変更
上記の通り、手数料の高い銘柄の贈呈ポイントが増え、手数料の低い銘柄の付与ポイントが減った形です。
銘柄数の割合で言えば、
全2,627銘柄のうち、
72.9%(1,915銘柄)の贈呈ポイントが増え、
26.7%(702銘柄)の贈呈ポイントは変わらず、
0.4%(10銘柄)の贈呈ポイントが減った
ということになるため、一見改良のようにも見えます。
しかし、下記超人気銘柄(買付金額ランキングトップ)において改悪となっています。
・eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
私のような、
「余計な手数料を払いたくない」倹約家は総じて改悪の被害を受けた形です。
改悪となった人への影響
今回の変更により、改悪の被害を受けた人に実際どのくらいの影響があったのか?
私の事例(楽天証券の投資信託の保有残高200万円〜)を用いて解説します。
私の楽天証券のハッピープログラムポイント付与は、このように推移してきました。
【7月2日贈呈分 ※投資信託の保有残高200万円〜】
【8月2日贈呈分 ※投資信託の保有残高220万円〜】
【9月2日贈呈分 ※投資信託の保有残高230万円〜】
毎月少しずつ積み立て、株価好調の影響も重なり、
投資信託の保有残高が増えるにつれて毎月2日に贈呈されるポイントも増えていました。
しかし、
10月2日贈呈分より、4分の3に減少(10万円ごとに4ポイント→3ポイント)しました。
【10月2日贈呈分 ※投資信託の保有残高250万円〜】
正直なところ、
投資信託の保有残高250万円程度では、そもそもの規模が小さすぎます。
マイナス25ポイント(100ポイント/月→75ポイント/月)のため、影響は大きくありません。
実際、私はこの楽天ハッピープログラムの存在を忘れていました。
昨日ポイント獲得履歴を確認し、ハッピープログラムの改悪があったことを知った次第です。
今回の改悪(10万円ごとに4ポイント→3ポイント)で受ける影響ですが、
投資信託の保有残高250万円で25ポイント/月、
投資信託の保有残高1000万円で100ポイント/月、
投資信託の保有残高1億円で1,000ポイント/月 です。
保有残高1億円で1,000ポイント/月と考えると、、、
やはり注目すべきことではなく、私のように事後で知った方も多いのでは?と思います。
改悪となった人の対応・対策と注意点
今回の楽天ハッピープログラムの変更により改悪の被害を受けた人がどのような対応・対策を取れば良いのか?
注意点を含めてまとめます。
◎:楽天ハッピープログラムの『ポイント贈呈』には期待しない
私の考える最善の対応・対策は、
「楽天ハッピープログラムの『ポイント贈呈』には期待しない」です。
不幸にも今回の変更により改悪の被害を受け、
「楽天は改悪ばかりだ!」とイラついてしまっている人は冷静になりましょう。
前述の通り、そもそもの規模が小さい話です。
倹約家である私ですら、楽天ハッピープログラムのポイント贈呈の存在を忘れていたレベルです。
また、楽天ハッピープログラムの最大の魅力は『ポイント贈呈』ではなく、
『ATM手数料無料』や『振込み手数料無料』です。
今後、『ATM手数料無料』や『振込み手数料無料』の改悪があれば大問題ですが、
『ポイント贈呈』に関しては「もらえたらラッキー」というスタンスで期待せずに付き合うのがベストだと考えています。
なお、今回の楽天ハッピープログラムの変更は、楽天側からしたら当然の変更です。
「全銘柄で一律4ポイント」というのがおかしかっただけで、
手数料に応じて贈呈ポイントが変わるのは当たり前で、是正されただけです。
これまでの楽天が怠慢で、その恩恵を受けていただけです。
改悪にイラつくことなく、「これまでがラッキーだった」と捉えるのが良いと思います。
×:贈呈ポイントの多い投資信託に切り替える
改悪の被害を受けた時、
贈呈ポイントの多い別の投資信託に切り替えることを検討した人も多いと思います。
しかし、それはおすすめできません。
今回の変更は、手数料の大きさに応じた贈呈ポイントの振り分けであり、理に適ったものです。
贈呈ポイントの多い投資信託は手数料が大きいため、
総合的に見てお得になる銘柄は少ないでしょう。
例えば、
今回の変更により保有残高10万円につき3ポイント贈呈へ改悪された「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 」を持っている人は、
保有残高10万円につき4ポイント贈呈される「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全米株式)) 」への切り替えを検討したかもしれません。
投資信託の保有残高100万円の場合の比較をしてみましたが、
結果は「切り替えないほうがお得」でした。
※以下、私調べ(保有資産の変動など、細かい計算は除く)。間違っていたら教えてください。
【eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) を100万円保有】
①1年間でかかる費用
→管理費用(含む信託報酬)0.0968%のため、968円/年
②1年間で貰えるポイント
→保有残高10万円につき毎月3ポイント贈呈のため、360ポイント/年(30ポイント/月×12ヶ月)
①と②より差し引いて、1年間で608円の費用がかかる。
【楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全米株式)) を100万円保有】
①1年間でかかる費用
→管理費用(含む信託報酬)0.162%のため、1,620円/年
②1年間で貰えるポイント
→保有残高10万円につき毎月4ポイント贈呈のため、480ポイント/年(40ポイント/月×12ヶ月)
①と②より差し引いて、1年間で1,140円の費用がかかる。
贈呈ポイントは360ポイント/年から480ポイント/年へ増えますが、
年間経費はそれ以上に大きく、968円/年から1,620円/年に増えます。
この比較でわかるように、手数料を馬鹿にしてはいけません。
目先のポイントに惑わされると損をすることを示す、良い事例だと思います。
ポイント目当てに余計な買い物が増える現象と同じです。
ポイ活好きな人は気を付けましょう。
参考:【節約するはずが貧乏になる】ポイ活の落とし穴(デメリット)5選+対処法【ポイ活に疲れた人へ】
○:楽天銀行・楽天証券に依存しない
これまで述べてきた通り、
今回は当然の変更が行われただけであり、改悪とは言い切れません。
しかし、楽天全体でポイントサービスの改悪が続いていることは事実です。
今後、『ATM手数料無料』『振込み手数料無料』や、
『マネーブリッジ(普通預金金利0.10%)』の改悪が起これば、
それは見逃せません。
そんな改悪が起こる場合に備え、楽天銀行・楽天口座に依存しないことも大切だと思います。
今は楽天が超快適でも、
別の銀行口座や証券口座の存在も目に入れておきましょう。
『マネーブリッジ(普通預金金利0.10%)』に関して言うと、
楽天はマネーブリッジ(楽天銀行口座と楽天証券口座を連携)をするだけで普通預金金利0.10%となるため、かなりお得です。
しかし、実は楽天銀行よりも普通預金金利が良い銀行も存在します。
あおぞら銀行は普通預金金利0.20%で、楽天銀行の2倍です。
私はこの存在を知ってから、現金の置き場所を楽天銀行からあおぞら銀行へ変更しました。
今後別記事で詳しく記載する予定です。
参考:【現金の置き場所に最適】あおぞら銀行の普通預金金利は0.2%!【メリット・デメリット】 ※近日公開予定
楽天はお得で便利ですが、改悪が続いています。
そして、他社のお得で便利なサービスも増えてきています。
1つの企業に依存しすぎず、程よく良いとこ取りができるようにしていきましょう。
まとめ:これからの楽天・他社の動向に注目!
以上、「楽天ハッピープログラムの改悪(!?)」についてでした。
まとめです。
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はじめに:楽天ハッピープログラムとは?
→楽天銀行ではATM手数料無料、振込み手数料無料、取引ごとのポイント獲得などのメリットあり
→楽天証券では投資信託の保有残高10万円ごとに3〜10ポイント贈呈などのメリットあり
今回の楽天ハッピープログラムの変更点
→保有残高10万円ごとに一律4ポイント贈呈 ⇨ 3〜10ポイント贈呈へ変更
※改悪となったのは、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)など10銘柄
改悪となった人への影響
→投資信託の保有残高250万円で25ポイント/月
※保有残高1億円でも1,000ポイント/月なので、そこまで大きな影響ではない
改悪となった人の対応・対策と注意点
◎:楽天ハッピープログラムの『ポイント贈呈』には期待しない
→最大の魅力は『ポイント贈呈』ではなく、『ATM手数料無料』や『振込み手数料無料』
※『ポイント贈呈』に関しては「もらえたらラッキー」というスタンスが望ましい
×:贈呈ポイントの多い投資信託に切り替える
→総合的に見た場合、「切り替えないほうがお得」
※目先のポイントよりも、「手数料の安さ」を重視した方が良い
○:楽天銀行・楽天証券に依存しない
→今後の楽天の改悪に備え、他社のサービスにも注目しておく
※『ATM手数料無料』『振込み手数料無料』『マネーブリッジ(普通預金金利0.10%)』の改悪に注意
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今回の変更は小さなものでしたが、今後の楽天の動向に注目です。
そして、改悪に備えて他社のチェックも怠らないようにしましょう。
また、今回の事例はポイ活について考える良い題材だったと思います。
ポイント制度の改悪に一喜一憂したり、目先のポイントに囚われるのはよくありません。
あまりやり込みすぎると疲れるので、ポイ活はほどほどにしましょう。
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