今回は、
「サイドFIREの葛藤:中途半端な蛹状態を受け入れる勇気」についてまとめていきます。
私は30代前半で4,000万円の資産を作り、
サイドFIREのような生活をしています。
サイドFIRE生活の中では、
様々な悩みや葛藤があります。
悩みや葛藤は割とネガティブなものですが、
私なりにそれらをポジティブに転換しています。
・完璧主義や「0か100思考」で悩んでいる人
・中途半端な「蛹状態」を受け入れる方法を模索している人
・これからサイドFIREやFIREを目指す人
必見です。
サイドFIREへ向けた予習として参考にしたり、
共感していただけると嬉しいです。
〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人
〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。
〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ
本記事の構成は、下記の通りです。
「蛹状態」とは何か?
蛹(さなぎ)状態とは何か?
昆虫の成長・完全変態における、
「卵→幼虫→蛹→成虫」の過程の3段階目を指します。
蛹(さなぎ)の意味は下記の通りです。
さなぎ【蛹】
完全変態を行う昆虫類で、
幼虫から成虫に移る直前に形態を変え、
食物をとらずに静止状態となったもの。
ガ・ハチのように繭の中にこもるもの、
チョウ・カブトムシのように裸のものがある。
私はこの「蛹状態」についてよく考えます。
まず、
蛹というのは「食物をとらずに静止状態」であり、
圧倒的な脆さを隠しきれません。
この状態で天敵に攻撃されようものなら、
為す術なくドロドロになった体液を吸い取られてお終いです。
攻撃力は皆無であり、
守備力もお世辞にも高いとは言えません。
初代ポケモンにおける「コクーン」や「トランセル」も、
「かたくなる」という攻撃しか繰り出す事ができず、
その圧倒的な脆さが上手く表現されていたと思います。
また、
蛹状態が持つ圧倒的な脆さ故に、
「中途半端」なイメージが非常に強いです。
「卵→幼虫→蛹→成虫」の過程の第3段階目を指すため、
単純計算で全体の進捗率の50〜75%を指すのが自然です。
もう少し厳密に考えると、
カブトムシやクワガタにおける蛹の期間は4~8週間、
チョウにおける蛹の期間は10日~2週間ほどであるため、
「昆虫の一生」という観点から見ると占める割合は非常に小さく、
進捗率の80〜85%を指すのが正しいかもしれません。
※成虫で越冬しない種で考える
一般的には、
成虫という「一生の集大成」に向けた前座であり、
「クライマックス直前」のような状態を指す事が正しいでしょう。
しかし、
蛹状態は「中途半端」で「未完全」なイメージが非常に強いです。
そのため、
私の感覚では進捗率の5〜95%が蛹状態です。
卵&幼虫という超初期の段階と、
成虫という集大成の間に置かれた、
長い長い「中途半端な時期」というイメージです。
100がゴールとして、
7も11も25も39も、
51も66も72も86も、
全て蛹状態だと思っています。
そして、
私が最近「蛹状態」についてよく考える理由の1つとして、
今がまさに「蛹状態」である事が挙げられます。
サイドFIREは、まさに「蛹状態」である
私は現在、
サイドFIREのような生活を送っています。
資産6,000万円を作ってFIREするのではなく、
資産3,000万円を作ってサイドFIREを選びました。
※少し遅延して資産4,000万円でスタートしました
FIREをゴールだとすると、
その50%の進捗率であるサイドFIREはまさに「蛹状態」であると言えます。
「成虫」「羽化」「ゴール」というイメージが強烈にあるFIREと比較すると、
サイドFIREの中途半端具合が際立ちます。
FIREではなくサイドFIREを選択する場合、
この中途半端な「蛹状態」を受け入れる勇気が必要です。
中途半端な「蛹状態」を受け入れる方法
中途半端な「蛹状態」を受け入れる方法について3つ挙げ、
それぞれについて詳しく解説していきます。
完璧主義や「0か100思考」を捨てる
中途半端な「蛹状態」を受け入れるということは、
100に至らない「中途半端な過程」を愛する必要があります。
まずは、
完璧主義や「0か100思考」を捨てる事が大切です。
完璧主義や「0か100思考」になってしまうと、
「0」or「100」でしか物事を見ることができないため、
下記のような傾向になってしまいます。
・正解を求めがち
・「好き・嫌い」「良い・悪い」など2種類に分ける
・1つでもダメだと、全部ダメだと思ってしまう
・想定外の出来事に弱い
完璧主義や「0か100思考」になってしまっている人は、
まずは自分が完璧主義や「0か100か思考」になってしまっていることに気づくことが大切です。
そして、
1〜99の存在を知り、
自分の中で妥協点(合格点)を決められるようになりましょう。
60点とかで良いです。
満点を目指すのではなく、
自分で定めた妥協点(合格点)を目指し、
その過程を愛する事ができれば勝ちだと思います。
妥協点(合格点)に至るまでの過程は全て「蛹状態」と言えますが、
その一歩一歩の積み重ねを、
RPGゲームのように達成感を持って進める事が出来れば、
11や24などの「しんどい数字」すら楽しむ事ができると思います。
「エポケー 」という概念を取り入れる
完璧主義や「0か100思考」を捨てるのにも役立つ、
「エポケー」という概念があります。
「エポケー」とは、
「停止、中止、中断」の意で、
「何かについて判断を下すことをいったん停止する精神状態」を意味します。
「無断定」とも表すことができ、
「一旦保留」という中途半端な態度を許容する思考法です。
「中途半端であること」を開き直るために重要な概念だと思います。
昔の私も、
常に「100%の答え」を求め、
「停止、中止、中断」という選択肢を知りませんでした。
世の中は、
0か100ではありません。
私自身も、
「エポケー」という概念を知り、
何事にも存在する「程良さ」を知り、
中途半端な「蛹状態」である現状をプラスに捉える事ができるようになりました。
「保留にする」というこの態度は、
「100ではない不安」を消し、
心の平安をもたらすのでお勧めです。
「期間限定」と割り切る
中途半端な「蛹状態」は、
いつか卒業します。
いつまでも「蛹状態」でありつづけるのではなく、
しっかり羽化して成虫になるべきです。
そのため、
「期間限定」と割り切り、
短期集中的に取り組むことをお勧めします。
そうすることで、
「今ここ」にしかない中途半端な「蛹状態」が愛おしく思える事があります。
また、
名残惜しさまで感じる事が出来れば勝ちだと思います。
「羽化不全」という悲しいエラーが起こらないよう気を付けつつ、
一歩一歩しっかりと歩み続け、
「今ここ」を楽しむ事が重要です。
まとめ:蛹はいつか羽化する
以上、
「サイドFIREの葛藤:中途半端な蛹状態を受け入れる勇気」についてでした。
まとめです。
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「蛹状態」とは何か?
サイドFIREは、まさに「蛹状態」である
→圧倒的な脆さ故に、「中途半端」なイメージが非常に強い
中途半端な「蛹状態」を受け入れる方法
①完璧主義や「0か100思考」を捨てる
→満点を目指すのではなく、自分で定めた妥協点(合格点)を目指す
②「エポケー 」という概念を取り入れる
→「中途半端であること」を開き直るために重要な概念
③「期間限定」と割り切る
→しっかり羽化して成虫になるため、短期集中的に取り組む
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昆虫の「蛹」を引用し、
中途半端な状態を表現しました。
とにかく、
蛹はいつか羽化するという事です。
中途半端な状態は期間限定であり、
たとえ長い過程であっても、
報われると考える事が重要です。
私の選んだサイドFIREという選択肢も、
いつかFIREに昇華すると思っています。
羽化して羽ばたく前の、
貴重な「蛹状態」を全力で楽しんでいこうと考えています。
その他、
「サイドFIREの葛藤」シリーズの記事を沢山書いています。
※是非読んでみてください
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