11月20日よりサービス開始となった前澤社長のカブアンドですが、
「カブアンドガス」への乗り換えについて検討しました。
結論から、
「①すでに株式投資をしている人」
かつ
「②倹約家」には不向きのサービスだと思い、
私は乗り換えないこととしました。
その理由について、
解説していきます。
・カブアンドガスへの乗り換えを検討している人
・これからサイドFIREやFIREを目指す人
必見です。
〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人
〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。
〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし（基本社宅で自己負担小）、負債ゼロ
本記事の目次は下記の通りです。
カブアンドについて
前澤社長の新しい事業「カブアンド」が、
2024年11月20日にスタートしました。
公式HPも完成度が高く、
「国民総株主」というメッセージも素晴らしいと思います。
「サービスを使った分だけ株がもらえる」システムで、
「でんき」「ガス」「モバイル」「ひかり」「ウォーターサーバー」「ふるさと納税」の６サービスから開始ということです。
各サービスごとの還元率は下記の通りです。
そして、
このカブアンド社の未公開株は、
カブアンド社が上場した後に価値が出るということです。
今回は、
カブアンドガスの乗り換えのメリットを考え、
検討した結果をまとめていきます。
なお、
私の条件による個人的な検討であり、
プラス会員ではなく通常会員での検討になります。
カブアンドガスへ乗り換えるメリットは？
カブアンドガスの還元率は１％
カブアンドガスを利用すると、
利用料金の１%分、
株引換券がもらえるということです。
※通常会員、プラス会員は２％
数字だけ見ると、
還元率は高いとは言えません。
これが果たしてお得なのか、
比較検討してみたいと思います。
１年間での試算
私の場合、
現在住んでいる賃貸がプロパンガスなので、
そもそもカブアンドガスの対象外でした。
カブアンドガスは都市ガスエリアのみ対応しており、
「プロパンガスを利用している家では利用できない」というデメリットもあります。
プロパンガスは都市ガスに比べて高いですが、
その代わり家賃が安い傾向にあると思います。
私も家賃36,000円の激安賃貸に住んでいるので、
プロパンガスでも「総合的な固定費」はかなり小さいです。
あくまで仮定ですが、
私が近隣の都市ガス物件に引っ越すことを考え、
検討してみました。
近隣の都市ガス物件で、
似たような条件の物件は家賃40,000円でした。
今の物件が安すぎるせいか、
やはりかなり高くなります。
私のガス代は、
直近１年で月０円〜3,966円でした。
※プロパンガス
なお、
私は夏季（６月〜９月）はガスを解約しています。
※大々的におすすめはしません
一方、
カブアンドガスの料金表は下記の通りです。
プロパンガスに比べ、
かなり安くなりそうです。
あくまで試算ですが、
直近１年間のプロパンガスとカブアンドガスの比較は下記の通りです。
1ヶ月あたり最大2,647円、
年間で18,127円も安くなり、
プロパンガスがいかに馬鹿馬鹿しいかが分かります。
しかし、
家賃を加味しなければなりません。
月36,000円から月40,000円に高くなる家賃を加味すると、
下記の通りです。
家賃を加味すると、
一気に赤字に転じてしまいます。
年間29,873円も無駄な出費が増え、
その代わりに86円分の株が手に入る形です。
※１％還元
都市ガスは安い分、
１％還元だと株がほとんど手に入りません。
これは、
果たしてお得なのでしょうか？
５年後に上場すると仮定した試算
未来のことなので誰も予測できませんが、
「５年後に上場する」と仮定した場合について考えました。
※利用料金も還元率も１株あたりの価格もそのままという、
あくまで「仮定」です
単純計算で、
５年間で149,365円も無駄な出費が増え、
その代わりに430円分の株が手に入る形です。
※１％還元
430円分の株が347倍にならなければ、
元が取れないという計算になりました。
個人的には、
高いプロパンガスでも安い家賃の家で固定費を浮かし、
149,365円をインデックス投資に回した方が良いと考えています。
カブアンドは、
「サービスを使った分だけ株がもらえる」システムです。
「使った分だけ」の罠として、
「カブアンドのために都市ガス物件に住む」という事例も発生しかねません。
カブアンドガスのためにわざわざ引っ越す猛者は流石に居ないと思いますが、
「引っ越しの際の選択」で余計なバイアスがかかる可能性は十分にあります。
たとえば、
「家賃36,000円でプロパンガスの物件」と、
「家賃40,000円で都市ガスの物件」があった場合に後者を選ぶなど、
十分あり得る話だと思います。
プロパンガスと都市ガスの価格差は大きいですが、
流石に家賃4,000円の差を埋めることはできません。
「カブアンドガス」の存在が、
適切な選択を妨げる可能性があります。
「使った分だけ」の罠には気をつけなければなりません。
まとめ：プロパンガスは対象外
以上、
「カブアンドガスへ乗り換えるメリットは？」についてでした。
まとめです。
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カブアンドについて
→「サービスを使った分だけ株がもらえる」システム
カブアンドガスへ乗り換えるメリットは？
カブアンドガスの還元率は１％
→還元率は高いとは言えない
１年間での試算
→年間29,873円も無駄な出費が増え、その代わりに86円分の株が手に入る
５年後に上場すると仮定した試算
→５年間で手に入る430円分の株が347倍にならなければ、元が取れない
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カブアンドは、
国民の意識を変えるような良いサービスだと思います。
しかし、
「①すでに株式投資をしている人」
かつ
「②倹約家」には不向きのサービスだと思い、
私は乗り換えないこととしました。
上場に対する夢はありますが、
現実的に考えれば、
自分で投資した方が良いと思っています。
特に普段から固定費を削減している倹約家にとっては、
この手の「使った分だけ」のサービスには大敵です。
カブアンド最大のデメリットは「直接購入できないこと」であり、
「使った分だけ」の罠には気をつけなければなりません。
※このことに関して、別記事で詳しくまとめていきます
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