今回は、
「マルチタスクのデメリットと解決策」について書いていきます。
私は20歳になるまで、
全てが中途半端な無気力人間でした。
マルチタスク人間で、
常に雑念に支配され、
全てが中途半端でした。
とにかく何もやる気が起きず、
何も行動しないクズでした。
私が生まれ変わることが出来た最大の要因は、
マルチタスクから卒業し、
シングルタスクで「今ここ」を生きることが出来るようになったからです。
本記事では、
マルチタスクのデメリットを挙げ、
その解決策について書いていきます。
・集中力がない人
・将来への「ぼんやりとした不安」が拭えない人
・何もやる気が起きない人
必見です。
もしかしたら、
上記症状や悩みは、
マルチタスクが原因かもしれません。
〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人
〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。
〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ
本記事の構成は、下記目次の通りです。
マルチタスクで無気力人間だった私
私は20歳になるまで、
全てが中途半端な無気力人間でした。
大学受験期や定期試験前、
勉強に手をつけようと思っても、
なかなか着手できません。
『勉強以外にやるべきことがない』
にも関わらずです。
勉強が本業である学生時代のタスクなど、
たかが知れており、
非常にシンプルなはずでした。
しかし、
当時の私の頭の中は、
複雑にうごめいていました。
今日は、
昨日の遅れも取り戻さなきゃいけないから、
数学も化学も英語もやらなきゃ、、、
でも苦手な英語はやりたくない
数学と化学だけでいいかな
でも、
英語がダントツで遅れてるし、
やらないと後々ヤバくなる、、、
とりあえず単語だけでも覚えるか、、、
でも、
本当にやりたくない、、、
やっぱり数学からやるか、、、
そんなこと考えてる間に9時11分になっちゃった、、、
9時ぴったりに開始する予定だったから、
キリが悪いし10時開始に変更しよう※
※
このような「○時ぴったりから始める!」という思考を「オクロック主義」と呼ぶ人もおり、
時間にコントロールされる「典型的なクズ思考」でした。
このような「キリの良さ」を求める思考は、
先延ばししか生み出さない非常に危険な思考です。
昔の私は、
8時56分や9時11分などの中途半端な時間から何かを開始することが気持ち悪く、
「○時ぴったり」に開始することに固執していました。
当時の私と同じように「中途半端な時間に開始するのが気持ち悪い」と思う人がいれば、
タイマーを使って「開始した時間を0分」とすることをおすすめします。
たったこれだけの工夫でオクロック主義を卒業でき、
時間をコントロールすることが出来ます。
こんな具合に私の頭の中は雑念で支配され、
「あれもこれもしなければならない」という状態で、
常に混乱していました。
考えすぎて行動が起こせず、
このような間抜けな「先延ばしの連続」により、
「だらだらと丸一日を潰す日々」が続きます。
私はこのような「先延ばしの連続」により貴重な時間を浪費し、
本当にどうしようもなくなった試験直前になって、
ようやく勉強に着手できるのでした。
しかし、
すでに時間ギリギリで余裕のない状態に追い込まれています。
ようやく勉強に着手できても、
「あれもこれもしなければならない」という極限状態に支配され、
焦りにも襲われ、
なかなか集中出来ません。
「受験不合格」や「留年」などの不安に苛まれ、
かなりのストレスでした。
結局、
私は「あれもこれもしなければならない」というマルチタスクな状況を自ら悪化させ、
「あれもこれもやったけど、結局何もできなかった」日々を送っていました。
「色々手はつけたけど、何も成果を生み出さない」日々です。
そして、
「何もできない自分は無能だ」と自己嫌悪に陥ります。
このままでは社会に出ても典型的な「仕事が出来ない人間」になると思い、
不安で仕方ありませんでした。
これは完全に負の無限ループです。
この原因がマルチタスクであると知ったのは、
マルチタスクから卒業した後でした。
なぜ、
マルチタスクはこのような「負の現象」を引き起こすのでしょうか?
マルチタスクのデメリットを挙げ、
それぞれの解決策についてまとめていきたいと思います。
マルチタスクのデメリット
圧倒的非効率
マルチタスクは、
一見効率的に見えるかもしれません。
また、
「マルチタスクの象徴」とも呼べる聖徳太子に憧れたことがある人は多いのではないでしょうか。
私も重度の中二病患者だった時、
「一度に8人の話を聞き取れるような特別な能力者でありたい」と願い、
こっそり練習した時期がありました(恥ずかしい)。
その延長で、
「複数の仕事を並行してバリバリこなす大人」に憧れ、
マルチタスクはカッコ良いと思っていました。
しかし、
人間の脳は同時に複数のことに注意を向けることは出来ず、
マルチタスクは神経学的に不可能であることが分かっています。
実際のところ、
マルチタスクとは、
「シングルタスクの連続」のことです。
その都度、
タスクを切り替えているだけです。
そのため、
タスクを切り替える度に無駄な時間が発生します。
「えーっと、、、この作業はどこまで進んでたっけ、、、」
「さっきここまでやったはずだけど、、、念のため頭からやり直そう」
など、
思い出す時間・やり直す時間の積み重ねにより、
時間の損失が生まれます。
そして、
結果的に作業効率が下がり、
生産性の低下に繋がるのです。
「色々手はつけたけど、何も成果を生み出さない」日々を送る、
仕事が出来ない人間の典型例です。
慢性的な集中力低下
前述の通り、
マルチタスクとは「シングルタスクの連続」のことで、
その都度タスクを切り替えているだけです。
そして、
タスクを切り替える度に膨大なエネルギーが発生します。
脳のエネルギーを消耗することにより、
脳が疲弊し、
集中力の低下を引き起こします。
私も無気力人間だった頃、
ろくに勉強しなかったくせに、
妙な「脳の疲労感」に襲われていました。
あれこれ考え、
無駄なタスクの切り替えばかりをしており、
無駄に疲れ、
集中力が全くありませんでした。
そもそも、
マルチタスクは「現代病」とも呼ばれています。
テクノロジーの発展により、
現代人は常に膨大な外部情報にさらされ、
タスクを切り替えざるを得ない状況に置かれていることが原因です。
現代の一日の情報量は、
平安時代の一生分、
江戸時代の一年分とも言われています。
これほど膨大な外部情報の誘惑を目の前にすれば、
「あれもこれもしなければならない」と焦ってしまうのも当然です。
また、
スマホなどのデジタルデバイスが近くにあるだけで認知機能が低下し、
集中力が低下するとも言われています。
我々は『デジタルデバイス=外部情報が詰まっているモノ』と認識しているため、
それだけで意識が分散してしまうのです。
そんな時代なので、
常にテクノロジーに支配されてしまっていては、
マルチタスクから抜け出すことは不可能であり、
「慢性的な集中力低下」からも逃れることはできません。
慢性的なストレス
前述の通り、
マルチタスクを行うと生産性が低下し、
「タスクの先延ばし」を量産してしまいます。
そして、
「タスクの先延ばし」を行うことで、
大きなストレスを引き起すことが分かっています。
「あの仕事とあの仕事が先延ばしになってる、、、どっちも早くやらなきゃ」
「あの仕事も早くやらなきゃそろそろ上司に怒られる、、、」などと、
先延ばし中のタスクに意識が分散してしまった経験はないでしょうか。
このように、
意識が「いまここ」から「将来への不安」に移ることで、
慢性的なストレスを生み出します。
「やり残している仕事」が脳内に残っていることで、
「将来への不安」などあちこちに意識が分散してしまうのです。
「タスクの先延ばし」により、
脳がストレスを感知し、
コルチゾールというホルモンが分泌されます。
コルチゾールは、
ストレスにより分泌が増えることから「ストレスホルモン」とも呼ばれ、
うつ病などの精神疾患・生活習慣病などのストレス関連疾患の一因となることが分かっています。
また、
将来への「ぼんやりとした不安」は、
脳にとって「何に怯えているか分からないプログラムエラー」であり、
大きなストレスを生むといわれています。
『人生100年時代』という激動の時間を迎えるにあたり、
「定年退職という概念が崩壊する可能性が高い」
「死ぬまで働かなければいけなくなるかも」という、
将来に対する「ぼんやりとした不安」を抱く人も多いと思います。
前述の通り、
マルチタスクが癖になり、
集中力が下がることで、
このような雑念にも気を取られやすくなります。
私も経験しましたが、
この負の無限ループはとどまることを知らず、
相当なストレスがかかります。
芥川龍之介も病んだ「ぼんやりとした不安」に苛まれないよう、
気をつけなければなりません。
マルチタスクの解決策
これまで挙げてきた「マルチタスクのデメリット」に対する解決策について解説していきます。
マルチタスクをあきらめること
まず、
「マルチタスクの幻想」を捨て去りましょう。
マルチタスクに幻想を抱いている人に対する唯一の薬は、
「マルチタスクをあきらめること」です。
私は長らく、
この幻想に囚われていました。
マルチタスクが出来ると信じ、
「聖徳太子になりたい」という「スケベ心」があったのです。
しかし、
マルチタスクは神経学的に不可能です。
マルチタスクは圧倒的非効率です。
そして、
そのことは「すでに多くの人が知る事実」になっています。
恥ずかしい思いをすることになるので、
決して「マルチタスクが出来るフリ」をしてはいけません。
「マルチタスクは不可能である」という真実を受け入れ、
カッコつけるのはやめましょう。
もしあなたの周りに「マルチタスクが出来るフリ」をしてカッコつけている人がいたら、
「マルチタスクは不可能である」という真実をそっと教えてあげて下さい。
それが一番の優しさだと思います。
タスクの切り替え頻度を最小限にする
タスクを切り替える度に膨大なエネルギーが発生するため、
シングルタスクで一点集中し、
「タスクの切り替え頻度を出来るだけ少なくすること」が解決策となります。
これが集中力を高めることの最善策です。
出来る限り、
1つのタスクをやり遂げてから、
次のタスクに移るようにしましょう。
タスクの切り替え頻度が多くなればなるほど、
脳は疲弊し、
集中力はどんどん低下していきます。
また、
外部情報に反応しないことが鍵となります。
スマホの通知は毒です。
私が読書においてKindleのような『読書専用端末』を推奨しているのはこの理由からです。
『読書専用端末』は、
他の機能を持たず、
通知もないため読書に専念することが出来ます。
SNSなどの通知は超強敵です。
シングルタスクで仕事に集中するときは、
スマホを封印し、
必ず通知をオフにしましょう。
仕事の邪魔をする人間の連絡は、
ある程度シカトしても良いと思います。
「今ここ」を生きること
マルチタスクによる「慢性的なストレス」から解放されるためには、
シングルタスクで「今ここ」に集中して生きることに尽きます。
マルチタスクから卒業することで、
「タスクの先延ばし」を減らすことができます。
また、
「今ここ」に集中することで、
「ぼんやりとした不安」などの雑念を排除することが出来ます。
私の経験からも、
何にも没頭することなく「ボーッと生きている時」には様々な雑念に支配され、
何かに没頭しシングルタスクで「今ここ」に集中できている時には雑念が消える傾向にあります。
そもそも、
人類がまだ狩猟採集民であった頃、
「タスクの先延ばし」や「ぼんやりとした不安」はあり得ない話でした。
野生の動植物の狩猟や採集を生活の基盤としていた時代、
人間は常に「今ここ」を生きていました。
前述の通り、
テクノロジーが生み出した現代病です。
「今ここ」のみ集中することは、
脳の炎症も改善するといわれています。
今すぐに、
マルチタスクの負の無限ループから抜け出しましょう。
まとめ:マルチタスクは不可能、「シングルタスクの連続」である
以上、
「マルチタスクのデメリットと解決策」についてでした。
まとめです。
ーーーーーーーーーー
・マルチタスクで無気力人間だった私
→「色々手はつけたけど、何も成果を生み出さない」日々を送っていた
・マルチタスクのデメリット
①圧倒的非効率
→タスク切り替えの度に無駄な時間が発生し、非効率に
②集中力の低下
→タスク切り替えで脳が疲弊し、集中力が低下する
③慢性的なストレス
→「タスクの先延ばし」と「ぼんやりとした不安」によるストレス
・マルチタスクの解決策
①マルチタスクをあきらめること
→「マルチタスクは不可能である」という真実を受け入れる
②タスクの切り替え頻度を最小限にする
→シングルタスクで一点集中するため、スマホを封印し外部連絡を遮断する
③「今ここ」を生きること
→「タスクの先延ばし」と「ぼんやりとした不安」を排除する
ーーーーーーーーーー
マルチタスクは神経学的に不可能であることが分かっています。
そして、
マルチタスクの正体は、
「シングルタスクの連続」です。
シングルタスクで一点集中し、
「今ここ」を生きる。
それに尽きます。
次回の記事では、
『シングルタスクで「今ここ」を生きることのメリット』について書いていきます。
ベストセラー書籍について
シングルタスクを学ぶにあたり、
おすすめの本があります。
是非、
この本を読んでみて下さい。
本記事では、
私目線で切り取った情報のみを載せ、
アレンジしています。
当然のことですが、
個人の価値観により、
人それぞれ重要な情報は異なります。
自分の頭で考え、
自分の人生を生きるためにも、
是非手にとって読んでみて下さい。
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