今回は、
「サイドFIREの葛藤:夢が非常に厄介な存在である理由」についてまとめていきます。
私は30代前半で4,000万円の資産を作り、
サイドFIREのような生活をしています。
サイドFIRE生活の中では、
様々な悩みや葛藤があります。
悩みや葛藤は割とネガティブなものですが、
私なりにそれらをポジティブに転換しています。
・夢を諦めきれない人
・これからサイドFIREやFIREを目指す人
必見です。
サイドFIREへ向けた予習として参考にしたり、
共感していただけると嬉しいです。
〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人
〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。
〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ
本記事の目次は下記の通りです。
はじめに:夢(Dream)とは何か
「夢(Dream)」という言葉は不思議な力を持っています。
私たちは、
”寝ているときに脳内で見る幻想”を「夢」と呼び、
”将来叶えたい理想”もまた「夢」と呼びます。
まるで「現実とは異なる次元に存在するもの」を総称するかのように、
この言葉は使われるのです。
夢は、
時に人をワクワクさせますが、
時に絶望も与えます。
夢がなければ生きる意味を見失いかねない一方で、
夢に振り回されすぎると現実が崩壊することもあります。
「胡蝶の夢」という言葉もあるように、
そもそも夢と現実の境界線は存在しないのかもしれません。
夢とは、
希望なのか?
それとも幻想なのか?
この記事では、
夢が「非常に厄介な存在である理由」を掘り下げていこうと思います。
夢が非常に厄介な存在である理由
あくまで個人的な意見ですが、
「夢」は非常に厄介な存在だと考えています。
その理由を3つ挙げ、
それぞれについて詳しく解説していきます。
Everything is made from a dream(夢からすべてが生まれる)
Mr.Childrenの隠れた名曲(アルバム曲)に、
「Everything is made from a dream」という曲があります。
直訳すると、
「夢からすべてが生まれる」という意味です。
「夢」について考えさせられる良い歌なのですが、
歌詞の一部を引用します。
何十万人もの命を一瞬で奪い去った核爆弾や細菌兵器
あれだって最初は 名もない化学者の純粋で
小さな夢から始まっているんじゃないだろうか?
そして今また僕らは 僕らだけの幸福の為に
科学を武器に 生物の命までをもコントロールしようとしている
Mr.Children「Everything is made from a dream」より
この歌詞の通り、
例えばノーベル賞を受賞した科学技術の数々は、
私たちの生活を豊かにした一方で、
戦争や環境破壊を加速させたものも多いという事実があります。
核爆弾の開発も例外ではなく、
もともとは「科学を探求したい」「人類の進歩に貢献したい」という純粋で小さな夢が、
最終的に行き着いた生産物ということです。
つまり、
「夢」とは本質的に善でも悪でもないということだと思います。
まさに「諸刃の剣」であり、
人類を救うことも滅ぼすことも可能です。
夢が持つ「無限大の可能性」こそが、
非常に魅力的であり、
かつ厄介なのです。
「夢の大義名分」による破壊と正当化
「夢」は時に、
人を盲目にし、
他者を踏みにじる言い訳にもなります。
例えば、
会社を辞めて起業する人が「自分には夢があるから」と家族を犠牲にしたり、
政治家が「国を良くする」という夢のもとに独裁を正当化することがあります。
歴史を振り返れば、
「理想の国家を作る」という夢が、
戦争や大量虐殺に繋がった例は無数に存在します。
ナチスドイツの「アーリア民族の理想社会」も、
ある意味では「夢」だったのかもしれません。
革命やクーデターも、
多くは「新しい世界を作る」という夢から生まれたと思います。
しかし、
その過程で何万人もの人々が犠牲になったのも事実です。
夢は個人のものではなく、
周囲の人々にも影響を及ぼす壮大なものに昇華する可能性があります。
だからこそ、
「夢を追う」という行為は、
思っている以上に危険な側面を持っているのです。
「夢を追うフリ」という無敵の護身術
夢を追うことは、
一般的にポジティブな行為とされます。
夢に向かって努力する人は応援され、
称賛されるのです。
しかし、
これを逆手に取ることも可能で、
「夢を追うフリ」をするだけで、
一定の社会的評価を得ることができるという側面があります。
例えば、
「俺はミュージシャンになるんだ」と言いながらダラダラとバイト生活を続ける人や、
「起業して成功する」と語るだけで行動しない人。
彼らは「夢を持っている」だけで、
夢を追っている気になっているだけなのかもしれません。
そして、
周囲の人間から「頑張っている」と錯覚されることがたびたび発生します。
夢を盾にすれば、
厳しい現実から逃れることができるのです。
「今はまだチャンスを待っている」「準備中だから」
そう言い続けることで、
現実の厳しさと向き合わなくてもよくなります。
Youtube専門スクールの元講師である山dさんが作成した「夢を追うフリという無敵の護身術」という動画が秀逸で、
この感情を見事なまでに言語化していました。
※下記動画、ぜひ観てください
そして、
本当に厄介なのは、
その状態に「本人が気づかないこと」です。
夢を語ることで努力しているような気分になり、
実際には何も変わっていないのに、
「頑張っているね」と言ってくれる”無責任な人”が存在するのだと思います。
まるで、
夢そのものが”現実逃避の麻薬”のように作用するのです。
夢を持つことと、
夢を追うことは違います。
「夢を持っている」だけで満足する人があまりにも多いのは、
非常に厄介な問題だと考えています。
私事ですが、
ここ最近「夢を追うフリ」をしているYoutuberにハマっていました。
彼は35歳無職(童貞)で、
夢を語るも見事なまでに行動が伴わず、
まさに「夢を追うフリ」という無敵の護身術を体現しています。
この悲惨な姿を目の当たりにすると、
「夢」は恐ろしいとすら思えてきます。
「夢」はビジネスの道具になる
「夢を持て」「夢を諦めるな」
この耳障りの良い言葉に違和感を持ったことがある人は多いと思います。
本来、
夢を持つことは個人の自由であり、
誰かに強制されるものではありません。
しかし、
世の中には「夢を持たせ、諦めさせないことで利益を得る仕組み」が存在するのです。
つまり、
「夢を追うこと」そのものが、
一部のビジネスモデルとして機能しています。
芸能・エンタメ業界においても、
「応募条件は声を褒められた経験だけ」などの”誰でも当てはまるような抽象的な言葉”を使い、
若者をオーディションやレッスンに参加させて高額な費用を請求する悪徳商法が存在します。
ビジネス業界においても、
「年収〇〇万円を目指せ!」と煽る広告戦略により、
価値のない高額講座の悪徳商法が存在します。
「夢」は、
あらゆる業界で搾取の道具にされるのです。
まとめ:夢とは希望か、それとも罠か?
以上、
「サイドFIREの葛藤:夢が非常に厄介な存在である理由」についてでした。
まとめです。
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はじめに:夢(Dream)とは何か
→まるで「現実とは異なる次元に存在するもの」を総称する
夢が非常に厄介な存在である理由
①Everything is made from a dream(夢からすべてが生まれる)
→まさに「諸刃の剣」であり、人類を救うことも滅ぼすことも可能
②「夢の大義名分」による破壊と正当化
→「夢」は時に、人を盲目にし、他者を踏みにじる言い訳にもなる
③「夢を追うフリ」という無敵の護身術
→夢を盾にすれば、厳しい現実から逃れることができる
④「夢」はビジネスの道具になる
→「夢を持たせ、諦めさせないことで利益を得る仕組み」が存在
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夢とは、
人を動かし、
社会を変え、
時に歴史をも動かす力を持ちます。
しかし、
それが「良い夢」であるか、
「悪い夢」になるかは、夢を追う人の在り方によるのです。
夢は非常に厄介な存在だと思います。
それは、
希望にもなり、
絶望にもなり、
破壊の言い訳にもなり、
搾取ビジネスの対象になり得るからです。
もちろん、
夢を持つこと自体は否定されるべきものではありません。
しかし、
夢に振り回されるのではなく、
「なぜそれを追うのか?」「誰のための夢なのか?」を問い続けることが、
本当に夢を叶えるためには不可欠なのかもしれません。
また、
夢はギャンブルにも似ていると考えました。
次回、
「夢がギャンブルに似ている理由」について深堀りし、
まとめていきます。
↓
その他、
「サイドFIREの葛藤」シリーズの記事を沢山書いています。
※是非読んでみてください
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