【名言が嫌い】格言が嫌いな私が唯一「大好きな格言」【格言好き人間が嫌い】

①正義の味方ごっこ

私は名言や格言が嫌いだ。

『名言や格言が好きな人間(以下、「格言好き人間」に統一する)』を否定する気は全くないが、
これまで出会ってきた「格言好き人間」の印象が良くなかったからだと考えている。

世の中には一定数の「格言好き人間」が居るように思う。

もしくは、
名言や格言にハマる時期があるのかもしれない。

私が出会ってきた「格言好き人間」3名が、
私の「格言嫌い」に大きな影響を与えているので、
今回はその話をしたい。

そして、
私は私なりの「格言に対する最強の解」を見つけたので、
共有したいと考えている。

はじめに:私を「格言嫌い」にした3人の「格言好き人間」

1人目:親戚のおじさん(幼少期〜小学校)

親戚のおじさんの中に、
かなりの酒乱で、

酔っぱらうとよく格言を引用する「格言好き人間」がいた。

自営業をされていて、
事業は好調なようなので、
お年玉もお小遣いもたくさんくれた。

しかし、
いつも酒臭く、

でかい声で下品に喋り、
でかい声で下品に笑い、
でかいイビキをかいてみっともない姿で寝るので、

大嫌いだった。

小さな子供にとって、
成人男性のでかい声・でかい笑い声は「ただの恐怖」でしかなかった。

また、
酒に酔って奥さんと娘(私にとっての叔母さんと従兄弟)に暴力を振るう場面を見てしまった事があり、
幼い時の私にとっては、

「悪の象徴」であった。

幸いにもそのおじさんと私との間に血縁関係は無かった。

その事実を知った時、
私には「悪の血」が流れていないことに安堵し、
幼いながらに「人生一の幸せ」を噛みしめた。

そのおじさんが家に来る時、
いつも逃げたかったが、
小学校時代は自分の部屋がなかったため、
逃げる場所もなかった。

親戚の食事の席ではいつも1人だけ気持ちよさそうに酔っ払っており、
手招きされ、

隣に座らされて「とってもつまらない話」を聞かされる。

多分、
お年玉やお小遣いがなければ耐えられなかった。

その時、
よく外国人の格言を多用していた。

いいか、よく聞け!

『自分自身を信じてみるだけでいい。きっと、生きる道が見えてくる。』
ってゲーテも言ってる!

だから、
自分の信じた道を進めばいいんだ!

と無駄にでかい声を出し、
下品に喋る。

怖い人の言うことだから、
「このような格言たちもいずれ全て覚えなければいけないのか?」と、
人生に生かしていかなければいけないような焦燥感に襲われる。

しかし、
『とても立派そうな言葉たちが、酒乱で暴力も振るう最低な人間の口から発せられている』という、

この不可解な状況に疑問を抱かずにはいられなかった。

お年玉&お小遣いの額から事業の好調だと思われるし、
きっと普段は立派な人間なのだろうけど、
私はそのおじさんが酒を飲んでいる場面しか見たことがなく、
真面目に仕事をしているイメージなんてものは全く湧かなかった。

その不思議な体験から、
その格言たちのことが無性に気になり、
一度徹底的に調べてみることにした。

調べてみて、
この世の中には数え切れないほど多くの格言が存在することを知った。

おじさんが過去に「言っていたかもしれない」格言も沢山あるが、
おじさんの話を聞く時間は、

この上なく苦痛な時間だったので、
どれを言っていたかあやふやで覚えていない。

どの格言も、
おじさんにぼんやりと汚されているせいか、
私の心には全く響かなかった。

そして、
汚れた格言の中をしばらく探し続け、
私の中の「ベスト格言」となる格言に出会った。

それが、
この格言である。

賢者が格言をつくり、愚者がそれを繰り返す

サミュエル・パルマー(イギリスの画家・神秘主義者、1805~1881)

見つけた瞬間、
「これだ!」と確信した。

全身に鳥肌が立ったのを鮮明に覚えている。

私がその日求めていた「完璧な答え」であり、
おじさんとの不思議な体験を具現化した、

これ以上ない素晴らしい言葉であった。

また、
憎きおじさんから発せられる全ての格言を「無効化」する最強の格言であった。

私はこの発見に大きな感動を覚えた。

それ以降、
私は私にとっての「ベスト格言」を信条にすることで、
おじさんから発せられる格言に惑わされず、

上手くスルーできるようになった。

このおじさんは、
この「ベスト格言」の他にも様々なことを教えてくれたので、
今となっては感謝している。

・成人男性はでかい声で喋るだけでも人に恐怖を与える

・成人男性は女性や子供に絶対に暴力を振るってはいけない


・酒は暴力の種となりうる

私は酒に弱い体質だが、
私が完全な酒嫌いになったのはこの人の影響である。

将来的に「酒代」という無駄な出費を大きく削ってくれることになり、
酔い潰れるほど飲むような経験を避けるようになるので、
この場を借りて感謝を伝えたい。

絶対に見ていないだろうけど。

酒乱は悪である

2人目:大木くん(中学校)

中学3年生の時、
席替えで私の前の席になった大木くんが「格言好き人間」だった。

小学校からずっと一緒の学校だったが、
部活も違い、
同じクラスになるのもこの年が初めてだったため、
あまり話すこともなかった。

席替えで一度だけ席が前後の関係になったが、
テスト期間の部活が休みの日に一緒に帰ったりして、
徐々に仲良くなった。

喋ってみると、
陽気で良い子だった。

仲良くなるにつれて、
授業中も後ろを振り返り、
無言で話しかけてくる

窓際だったので、
半身になって先生の死角は奪いやすかった。

私の出身中学校はやたらと授業態度に厳しかったため、
声を出すことは決してしなかった。

最初は先生の面白い言動があったときに、
静かに笑いながらジェスチャーで話しかけてくるだけであったが、
いつの時からか、
格言を書いた小さな紙をたたみ、
どや顔で渡して来るようになった。

多分、
格言にハマってる時期だったのだと思う。

私は前述のおじさんに対するそれのようにスルーしていたが、
レスポンスのない私に対して躍起になったのか、
徐々にエスカレートしていく。

大木くんは私のレスポンスを求め、
私の心に響く格言を当てるかのように何度も試行してくる。

完全に心がすれ違っていた。

痺れを切らした大木くんが、
「お前、好きな格言ないの?」と紙に書いて渡してくる。

私は非常に迷ったが、
今後のお互いのためを思い、

「ベスト格言」を紙に書き、
手渡した。

「賢者が格言をつくり、愚者がそれを繰り返す」

サミュエル・パルマー(イギリスの画家・神秘主義者、1805~1881)

その後、
大木くんが格言の手紙を渡してくることはなくなった。

授業中に振り返ることも、
格段に少なくなってしまった。

ほどなくして席替えがあり、
離れ離れになってしまった。

大木くんは、
「ぱられる」「ぱすてる」というラブコメ少年漫画を全巻貸してくれる優しい子であった。

私には姉がいるので、
幼少期から少女漫画を盗み見していたが、
男目線で書かれているラブコメ少年漫画はとても衝撃的で、
とても面白かった。

私以外にも「ベスト格言」が痛烈に効くことを学ぶ機会となったが、
優しい子に対し、

少し手荒いことをしてしまったのかなと、
今はちょっとだけ、

後悔している。

3人目:悪徳業者の内部者(大学生)

正義の味方ごっこ』をしていたとき、
退会した被害者から内部者情報を手に入れ、
Twitterで内部者(上位会員)の動向も随時確認していた。

内部者のアカウントをフォローすることはなかったが、
定期的にその人たちのアカウントを確認し、
ボロを出してくれること、
内部情報を出してくれることを待っていた。

しかし、
徐々にアカウントに鍵をかけられることも多く、
重要な情報を得ることはほとんどなかった。

内部者の中に、
格言のツイートを多用する「格言好き人間」がいて、
面白かったので見ていた。

悪徳業者での活動を自ら鼓舞しているかのように、
気合を入れる覚醒剤のように格言を取り入れていた。

その中で、
とても興味深いツイートがあった。

「一生迷ってろ…!そして失い 続けるんだ…貴重な機会(チャンス)をっ!」
(※カイジの利根川の格言)

前後のツイートや、
周りの被害者からの情報により、
悪徳業者の勧誘に失敗した時のツイートであった。

『挑戦』について、
完全に履き違えている。

ここまで綺麗に意味を履き違える事ができることに、
私は感動すら覚えた。

当時はインターネット上にこの悪徳業者の情報が蔓延しており、
勧誘を受けた人がインターネットの情報を調べることで、
正しい判断が下せる環境になっていた。

ずっと迷っているからこそ、
自分の意思を持たず、

悪徳業者に操られ、
悪徳業者を辞めるチャンスすら失い続けている。

むしろ、
この環境下で勧誘に乗らなかった人間こそ、
自分に迷いがなく、

自分の人生のために「断る」という選択ができていたことは明らかである。

そもそも、
彼が「貴重なチャンス」と呼ぶ対象が、
「他人が作った投資必勝法DVDに全てを懸ける」という他力本願な愚かな思いである。

参考:【絶対に成功しない人間の特徴】他力本願のくそったれ思考

「勇気を出して大金を他人に懸けた(勇気を出して56万円の投資必勝法DVDを買った)」
というたった1つの勇気だけで、
「全てが報われる」と思っているその根性が腐っている。

「投資必勝法」など、
「他人が作ったモノに全てを掛けること」は挑戦でも何でもない。

その内部者は、
周りに「どうしても助けたい」と思われていない手遅れな人間であったため、
その後接触することは一度もなかった。

今、
カイジの格言の「本当の意味」に気づくことはできているであろうか。

このように、
格言は毒にもなるため、
気をつけなければならないことを学んだ。

まとめ:行動しなければ全く意味がない

冒頭にも言った通り、
私は「格言好き人間」を否定したいわけではない。

格言が行動につながり、
人生が豊かになるのであれば、
それは本当に素晴らしいことだと思う。

しかし、
私個人の意見として、
格言は「薬になること」よりも、
「何も生み出さないこと」や「毒になること」の方が多いと考えている。

私の「ベスト格言」が言うように、
賢者が作った格言を繰り返すことに意味を感じない。

しつこいが、
あえて繰り返す。

「賢者が格言をつくり、愚者がそれを繰り返す」

サミュエル・パルマー(イギリスの画家・神秘主義者、1805~1881)

確かに、
格言の中には心動かすような言葉はあると思う。

しかし、
その言葉を受けて、
感動して終わっては全くもって無意味だ。

自分が行動し、
一歩ずつ前進しなければ全く意味がない。

格言に感銘を受けて、
しっかり行動し、
成果を出せるのであれば良いが、
「聞いただけで満足していないか?」
胸に手を当てていただきたい。

また、
格言そのものよりも、
「格言を言った人間」に影響を受けていれば、
それはただのファンである。

ちなみに、
私は「サミュエル・パルマーさん」について何も知らない。
あまり有名な人でないと思う。

尊敬する人物ではないが、
1つの格言だけ「ベスト格言」に採用している。

格言は「格言を言った人間」に依存せず、
誰でも生み出せるものだと考えている。

自分で生み出すのは「エセ格言」であっても、
賢者が作った格言を繰り返すよりはよほど有意義であると思う。

その思考が、
一歩ずつ賢者に近づく道だと考える。

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追伸

私が「大好きな格言」は、
上記で紹介した通り、
1つだけである。

そのほか、
ゆるく「好きな格言・言葉」はいくつかあるので、
悪徳業者から身を守るために効果的な言葉を次回紹介したい。

前述の「3人目:悪徳業者の内部者(大学生)」で記載したカイジの利根川の格言は、
昔から好きであった。

なので、
余計に誤った解釈をしていることに腹が立った。

そのほかにもカイジの利根川さんは、
とっても良いことを言っている。

※カイジ本編のほか、
「トネガワ」「ハンチョウ」のスピンオフもマジでおすすめ。

一発逆転を狙うような、
「おばかな発想」から卒業するため、
次回の記事ではカイジの利根川の格言(格言というよりも演説)をみなさまに共有したい。

次回、
【トネガワの格言】カイジから学ぶ、悪徳業者に引っかからないマインド【名言】
でお会いしましょう。

福岡県うきは市

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