今回は、
「QUOカード付き宿泊プランの闇」について書いていきます。
私は社畜時代、
めちゃくちゃ出張していました。
多い時期は、
月20日以上外泊する生活でした。
出張の多い社畜サラリーマンなら誰もが通る道、
それが、
「QUOカード付き宿泊プランの闇」です。
あまり触れてはいけない問題ですが、
社畜サラリーマンを卒業した今、
あえて触れてみたいと思います。
・新米サラリーマンの方(「QUOカード付き宿泊プランの闇」をまだ知らない方)
・本記事の題名を見て、「おい、やめろ」と思った方
必見です。
本記事の構成は、下記目次の通りです。
はじめに:QUOカード付き宿泊プランについて
私がQUOカード付き宿泊プランに出会ったのは、
管理職に出世して間もない時でした。
私の会社では、
管理職の出張は全て「自己手配」だったためです。
出張費は全て自分で立て替え、
その後精算を行う形でした。
宿泊には上限額が定められており、
その範囲内であれば自由に宿泊先を選択できます。
当時の私は、
その「自由」を堪能しました。
出世して間もない頃は、
出張がとても楽しかったことを覚えています。
そして、
宿の予約の際、
「じゃらん.net」や「楽天トラベル」で検索をすると、
「QUOカード付き宿泊プラン」が大量に出てきました。
上記のように、
「QUOカード付き宿泊プラン」で絞り込み検索ができるほど、
世の中に溢れている存在です。
超倹約家である私は、
「えっ!このプラン最高じゃん!」と思い、
迷わず予約をしました。
8,000円の宿泊費を立て替え、
8,000円の領収書とQUOカード2,000円をもらい、
後日経費精算をすれば8,000円が戻ってくることとなります。
出張サラリーマンにとってはQUOカード2,000円分が丸々お得となり、
ホテルにとっては空室を埋めるための施策となります。
出張サラリーマンとホテルがwin-winな施策に感心し、
深く考えずにそのまま出張に向かいました。
出張後、
実際にQUOカードを手にした時、
なんとなく罪悪感がありました。
出張手当も1日あたり2,000円支給されたため、
「欲張り感」が拭えませんでした。
ビビリな私は、
「果たしてこのQUOカードは貰っても良いものなのか・・・?」
と疑問に思い、この行為に問題がないかググってみることにしました。
そして、
「QUOカード付き宿泊プランの闇」を知ることになります。
「QUOカード付き宿泊プランの闇」とは?
ググった結果、
すぐに面白い漫画がヒットしました。
この4コマ漫画を見て、
「やはり、同じように罪悪感を感じながらQUOカードを手にしたことのあるサラリーマンは多いんだな・・・」と、
妙に安心したことを覚えています。
しかし、
安心したのも束の間、
深く調べていくと、非常にグレーな行為であることがわかりました。
参照:出張で人気の「クオカードつき宿泊プラン」 会社に黙ってカードをもらっても大丈夫?
私の会社のように、
宿泊にかかった実費を会社が支払う「実費請求」である場合、
法的には「QUOカードは会社に帰属する財産と考えるべき」ということで、
下手をすれば「詐欺・横領」となる可能性もあるということでした。
ビビリな私は、
猛省しました。
出張手当が1日あたり2,000円支給されていたこともあり、
それ以上欲張るとバチが当たる気がしました。
それ以降、
QUOカードを欲張るのは辞めることにしました。
また、
QUOカード同様に「付与されるポイント」もグレーゾーンだということが分かりました。
じゃらん.netや楽天トラベルのようなサイト経由で予約を行なっていたので、
否応なしにポイントは貯まります。
宿泊プランの中には「ポイント10倍還元!」など、
大量にポイントが貯まる宿泊プランもあったため、
しばらくはそれらも避けることとしました。
会社の経理担当に聞いてみた
出張の多い私は出張精算を頻繁に行なっていたため、
すぐに経理担当者と仲良くなりました。
そこで、
やんわりと下記2点について確認してみました。
①QUOカード付き宿泊プランは問題ないか?
→正直、見て見ぬふりをしている。
ホテルのランクと領収書の金額を見比べるだけでQUOカードの存在を疑うことも多い。
今は深く調査していないが、
止めたほうが良い。
②付与されるポイントは問題ないか?
→QUOカード同様、
こちらも見て見ぬふりをしている。
ポイントを追うのは難しいので、
まぁ問題になることはないと思う。
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私の会社は結構ルーズなようで、
両方とも黙認されている状態でした。
従業員も多いため、
全てを細かく管理するのも難しいようでした。
話の流れで、
過去に2,000円のQUOカードを受けとったことを正直に白状しましたが、
「今後はやらない方がいいよ」と、
今後の忠告を受けただけで、
お咎めなしでした。
正直安心しましたが、
容認されている(良い)行為ではないということを確認し、
本格的に調査すれば完全にバレることも分かったため、
それ以降は大人しくすることにしました。
本当にあった怖い話:先輩社員Aの横領事件?
私より5年ほど社歴が長いAという先輩がいました。
その先輩は妻子持ちで、
「酒」「タバコ」「ギャンブル」を全てコンプリートする浪費家でした。
「金がない」「小遣いが少ない」が口癖でした。
Aは私と同時期に管理職に出世し、
1年ほど別部署で働いたのち、
同じ部署に配属されました。
そして、
一度だけ、
Aと2人で出張する機会がありました。
職位は同じですが、
私は年下の後輩です。
面倒だと思いながら、
Aとの出張スケジュールを立て、
2人分の宿の予約も行おうとしていました。
しかし、
Aから「今度の出張の宿は俺が取っておく」と連絡を受けました。
「予約だけですか?」と返すと、
「予約だけじゃなくて支払いまでやっておく」とのことです。
Aは面倒なことはかなり嫌がるタイプの人間でした。
正直、
この時点で怪しい匂いがしました。
出張前日、
Aに宿泊場所を確認すると、
私が以前2,000円のQUOカードを受け取ったホテルと同系列のホテルでした。
そして、
予約サイトでプランの検索をすると、
やはりQUOカード付きプランがたくさん並んでいます。
「支払い総額8,000円、QUOカード2,000円付き」
のプランが濃厚でした。
「・・・こいつ、やりやがったな。」
「厄介なことに巻き込みやがって・・・。」と思い、
QUOカード2,000円分を受け取る未来を案じました。
そして、
出張当日。
仕事が長引いた私は、
チェックインの時間が遅くなりました。
疲れ果ててチェックインをしたため、
QUOカードの存在を完全に忘れていました。
出張中も忙しかったため、
出張が終わった後に思い出しました。
そう、
チェックイン時にQUOカードの受け取りがありませんでした。
チェックインの際、
フロントに話をつけて(予約も支払いも全てA名義なので)私の分のQUOカードも受け取ったのか、
もしかしたら、
QUOカード付きプランではない、
別の安いプランを予約したのかもしれません。
事後なので、
フロントにもAにも確認できませんでした。
正直なところ、
心の奥では「Aによる犯行であれば、QUOカードを受け取っても問題ないだろう」と思ってしまった自分が居ました。
「AのせいにできるQUOカード」を受け取ることもできず、
色々な意味でモヤモヤが残る出来事でした。
その数年後、
飲み会の場で酔っぱらったAが「これまでに出張で20万円分のQUOカードを獲得した!」と豪語しているのを目撃しました。
Aは「金がない」「小遣いが少ない」不満を、
QUOカード付き宿泊プランで埋めていたようです。
ちなみに、
現在Aは別の会社へ転職しています。
私が居た会社では、
QUOカードは貰い得だったようです。
まとめ:QUOカード付き宿泊プランのご利用は、計画的に
以上、
「QUOカード付き宿泊プランの闇」についてでした。
まとめです。
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はじめに:QUOカード付き宿泊プランについて
出張サラリーマンにとって、一見お得なプランだが、取り扱い注意!
「QUOカード付き宿泊プランの闇」とは?
下手をすれば「詐欺・横領」となる可能性もある
また、QUOカード同様に「付与されるポイント」もグレーゾーン
会社の経理担当に聞いてみた
①QUOカード付き宿泊プランは問題ないか?
→今は深く調査していないが、止めたほうが良い
②付与されるポイントは問題ないか?
→通常のポイント還元率であれば、まぁ問題になることはないと思う。
本当にあった怖い話:先輩社員Aの横領事件?
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QUOカード付き宿泊プランは、
所属する会社の経理担当に確認した上で、
計画的に利用することをお勧めします。
私は超倹約家ですが、
QUOカード付き宿泊プランは「誤った倹約方法」であると考えています。
グレーなことはしないほうが良いでしょう。
ググれば色々な話が出てきますが、
派遣社員が契約解除された事例もあるようです。
参照:派遣社員が常駐先の仕事の出張でQUO クオカード付きホテルを利用して契約解除された件
現状、
黙認されていて貰い得となっている会社が多いと思いますが、
「少しくらいいいかな・・・」という心は非常に危険です。
私の先輩のAのように、
いやらしいほどにQUOカードをゲットしまくり、
他人のQUOカードまで横領※するような人間になれば、
いつかバチが当たると思います。
※証拠はありませんが
少しでも罪悪感があるのなら、
止めたほうが良いです。
出張手当が出ている場合、
出張手当だけで満足しましょう。
この記事を書くにあたり、
久々にビジネスマン向けの宿泊プランを検索しましたが、
QUOカード付き宿泊プラン・大量ポイント還元プランともにたくさん存在します。
本当に闇が深いですね。
今後も動向を追っていきたいと思います。
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