今回は、「QUOカード付き宿泊プランの闇」について書いていきます。
私は社畜時代、めちゃくちゃ出張していました。
多い時期は、月の半分を外泊する生活でした。
出張の多いサラリーマンなら誰もが通る道、
それが、「QUOカード付き宿泊プランの闇」です。
あまり触れてはいけない問題ですが、
サラリーマンを卒業した今、あえて触れてみたいと思います。
・新米サラリーマンの方(「QUOカード付き宿泊プランの闇」をまだ知らない方)
・本記事の題名を見て、「おい、やめろ」と思った方
必見です。
本記事の構成は、下記目次の通りです。
はじめに:QUOカード付き宿泊プランについて
私がQUOカード付き宿泊プランに出会ったのは、管理職に出世して間もない時でした。
管理職の出張は全て自己手配だったためです。
私の会社は出張費は全て自分で立て替え、その後精算を行う形でした。
宿泊には上限額が定められており、その範囲内であれば自由に宿泊先を選択できます。
当時の私は、その自由を堪能しました。
出世して間もない頃は、出張がとても楽しかったことを覚えています。
そして、宿の予約の際、「じゃらん.net」や「楽天トラベル」で検索をすると、
「QUOカード付き宿泊プラン」が大量に出てきました。

「QUOカード付き宿泊プラン」は存在する
上記のように、「QUOカード付き宿泊プラン」で絞り込み検索ができるほど、世の中に溢れている存在です。
超倹約家である私は、
「えっ!このプラン最高じゃん!」と思い、迷わず予約をしました。
8,000円の宿泊費を立て替え、8,000円の領収書とQUOカード2,000円をもらい、
後日経費精算をすれば8,000円が戻ってくることとなります。
出張サラリーマンにとってはQUOカード2,000円分が丸々お得となり、
ホテルにとっては空室を埋めるための施策となります。
出張サラリーマンとホテルがwin-winな施策に感心し、
深く考えずにそのまま出張に向かいました。
出張後、実際にQUOカードを手にした時、なんとなく罪悪感がありました。
出張手当も1日あたり2,000円支給されたため、「欲張り感」が拭えませんでした。
ビビリな私は、
「果たしてこのQUOカードは貰っても良いものなのか・・・?」
と疑問に思い、この行為に問題がないかググってみることにしました。
そして、「QUOカード付き宿泊プランの闇」を知ることになります。

「QUOカード付き宿泊プランの闇」とは?
ググった結果、すぐに面白い漫画がヒットしました。

この4コマ漫画を見て、
「やはり、同じように罪悪感を感じながらQUOカードを手にしたことのあるサラリーマンは多いんだな・・・」と、
妙に安心したことを覚えています。
しかし、安心したのも束の間、
深く調べていくと、非常にグレーな行為であることがわかりました。
参照:出張で人気の「クオカードつき宿泊プラン」 会社に黙ってカードをもらっても大丈夫?
私の会社のように、宿泊にかかった実費を会社が支払う「実費請求」である場合、
法的には、QUOカードは会社に帰属する財産と考えるべきということで、
下手をすれば「詐欺・横領」となる可能性もあるということでした。
ビビリな私は、猛省しました。
出張手当が1日あたり2,000円支給されていたこともあり、それ以上欲張るとバチが当たる気がしました。
それ以降、QUOカードを欲張るのは辞めることにしました。
また、QUOカード同様に「付与されるポイント」もグレーゾーンだということが分かりました。
じゃらん.netや楽天トラベルのようなサイト経由で予約を行なっていたので、否応なしにポイントは貯まります。
宿泊プランの中には「ポイント10倍還元!」など、大量にポイントが貯まる宿泊プランもあったため、それらも避けることとしました。

会社の経理担当に聞いてみた
出張の多い私は出張精算を頻繁に行なっていたため、すぐに経理担当者と仲良くなりました。
そこで、やんわりと下記2点について確認してみました。
①QUOカード付き宿泊プランは問題ないか?
→正直、見て見ぬふりをしている。
ホテルのランクと領収書の金額を見比べるだけでQUOカードの存在を疑うことも多い。
今は深く調査していないが、止めたほうが良い。
②付与されるポイントは問題ないか?
→QUOカード同様、こちらも見て見ぬふりをしている。
通常のポイント還元率であれば、まぁ問題になることはないと思う。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私の会社は結構ルーズなようで、両方とも黙認されている状態でした。
従業員も多いため、全てを細かく管理するのも難しいようでした。
話の流れで、過去に2,000円のQUOカードを受けとったことを正直に白状しましたが、
「今後はやらない方がいいよ」と、今後の忠告を受けただけで、お咎めなしでした。
正直安心しましたが、
容認されている(良い)行為ではないということを確認し、
本格的に調査すれば完全にバレることも分かったため、
それ以降は大人しくすることにしました。
本当にあった怖い話:先輩社員Aの横領事件?
私より5年ほど社歴が長いAという先輩がいました。
その先輩は妻子持ちで、「酒」「タバコ」「ギャンブル」を全てコンプリートする浪費家でした。
「金がない」「小遣いが少ない」が口癖でした。
Aは私と同時期に管理職に出世し、1年ほど別部署で働いたのち、同じ部署に配属されました。
そして、一度だけ、Aと2人で出張する機会がありました。
職位は同じですが、私は年下の後輩です。
面倒だと思いながら、Aとの出張スケジュールを立て、2人分の宿の予約も行おうとしていました。
しかし、Aから「今度の出張の宿は俺が取っておく」と連絡を受けました。
「予約だけですか?」と返すと、
「予約だけじゃなくて支払いまでやっておく」とのことです。
Aは面倒なことはかなり嫌がるタイプの人間でした。
正直、
この時点で、怪しい匂いがしました。
出張前日、Aに宿泊場所を確認すると、
私が以前2,000円のQUOカードを受け取ったホテルと同系列のホテルでした。
そして、予約サイトでプランの検索をすると、やはりQUOカード付きプランがたくさん並んでいます。
支払い総額8,000円、QUOカード2,000円付きのプランが濃厚でした。
「・・・こいつ、やりやがったな。」
「厄介なことに巻き込みやがって・・・。」
と思い、QUOカード2,000円分を受け取る未来を案じました。
そして、出張当日。
仕事が長引いた私は、チェックインの時間が遅くなりました。
疲れ果ててチェックインをしたため、QUOカードの存在を完全に忘れていました。
出張中も忙しかったため、出張が終わった後に思い出しました。
そう、
チェックイン時にQUOカードの受け取りがありませんでした。
チェックインの際、フロントに話をつけて(予約も支払いも全てA名義なので)私の分のQUOカードも受け取ったのか、
もしかしたら、QUOカード付きプランではない、安いプランを予約したのかもしれません。
事後なので、フロントにもAにも確認できませんでした。
正直なところ、心の奥では「Aによる犯行であれば、QUOカードを受け取っても問題ないだろう」と思ってしまった自分が居ました。
色々な意味で、モヤモヤが残る出来事でした。
その数年後、飲み会の場で酔っぱらったAが「これまでに出張で20万円分のQUOカードを獲得した!」と豪語しているのを目撃しました。
Aは「金がない」「小遣いが少ない」不満を、QUOカード付き宿泊プランで埋めていたようです。
ちなみに、現在Aは別の会社へ転職しています。
私が居た会社では、QUOカードは貰い得だったようです。

まとめ:QUOカード付き宿泊プランのご利用は、計画的に
以上、「QUOカード付き宿泊プランの闇」についてでした。
まとめです。
はじめに:QUOカード付き宿泊プランについて
出張サラリーマンにとって、一見お得なプランだが、取り扱い注意!
「QUOカード付き宿泊プランの闇」とは?
下手をすれば「詐欺・横領」となる可能性もある
また、QUOカード同様に「付与されるポイント」もグレーゾーン
会社の経理担当に聞いてみた
①QUOカード付き宿泊プランは問題ないか?
→今は深く調査していないが、止めたほうが良い
②付与されるポイントは問題ないか?
→通常のポイント還元率であれば、まぁ問題になることはないと思う。
本当にあった怖い話:先輩社員Aの横領事件?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
QUOカード付き宿泊プランは、
所属する会社の経理担当に確認した上で、計画的に利用することをお勧めします。
私は超倹約家ですが、QUOカード付き宿泊プランは、誤った倹約方法であると考えています。
グレーなことはしないほうが良いでしょう。
ググれば色々な話が出てきますが、派遣社員が契約解除された事例もあるようです。
参照:派遣社員が常駐先の仕事の出張でQUO クオカード付きホテルを利用して契約解除された件
現状、黙認されていて貰い得となっている会社が多いと思いますが、
「少しくらいいいかな・・・」という心は非常に危険です。
私の先輩のAのように、いやらしいほどにQUOカードをゲットしまくり、他人のQUOカードまで横領するような人間になれば、いつかバチが当たると思います。
少しでも罪悪感があるのなら、止めたほうが良いです。
出張手当が出ている場合、出張手当だけで満足しましょう。
この記事を書くにあたり、
久々にビジネスマン向けの宿泊プランを検索しましたが、QUOカード付き宿泊プラン・大量ポイント還元プランともにたくさん存在します。
本当に闇が深いですね(笑)
今後も動向を追っていきたいと思います。
◆おすすめ記事:【車で貧乏旅行】日本国内のおすすめ観光スポット【良い景色/絶景】


◆こちらもおすすめ◆





コメント