【面白い物語】V字回復やW字回復を狙うデメリットと危険性【サイドFIREの葛藤】

⑥哲学者ごっこ

今回は、
「サイドFIREの葛藤:V字回復やW字回復を狙うデメリットと危険性」についてまとめていきます。

私は30代前半で4,000万円の資産を作り、
サイドFIREのような生活をしています。

サイドFIRE生活の中では、
様々な悩みや葛藤があります。

悩みや葛藤は割とネガティブなものですが、
私なりにそれらをポジティブに転換しています。

・V字回復やW字回復を狙おうとしている人
・これからサイドFIREやFIREを目指す人

必見です。

サイドFIREへ向けた予習として参考にしたり、
共感していただけると嬉しいです。

〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人

〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。

〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ

本記事の目次は下記の通りです。

プロだけが知っている小説の書き方:W理論

「面白い物語」には、
必ず起伏が存在します。

そもそも「起伏のない物語」は、
物語と呼ぶことが難しいでしょう。

主人公に試練や挫折が訪れ、
「どん底」を経験し、
不幸から立ち直るストーリーがあってこそ、
「面白い物語」になるのです。

書籍「プロだけが知っている小説の書き方」においても、
その起伏が「W理論」として解説されていました。

この書籍に基づいた超有料級の動画も配信されているので、
是非見てみてください。

この動画でも引用されている「W理論」ですが、
まさに試練や挫折や不幸を用いて起伏を作り、
主人公をV字回復やW字回復させるといった手法です。

出典:書籍「プロだけが知っている小説の書き方」

なお、
上図中において「★=伏線」であり、
不幸に向かう転落時に存在する「伏線」を回収することが大切だということでした。

書籍からの引用は以上とするので、
気になった方は是非書籍を読んでみてください。

※一問一答方式で非常に読みやすいです

この「W理論」、
すなわちV字回復やW字回復は、
言語化せずとも多くの人が「自分の人生」において意識していることだと思います。

自分が主人公である「自分の人生」は、
もちろん「面白い物語」であって欲しいのです。

私もこれまでそう思って生きてきた節があり、
特に「不幸で冴えない時期」、

いわゆる「どん底」にある時においてはそれが”希望”でもありました。

やむを得ない流れで至った「受動的などん底」であれば、
V字回復やW字回復は”大きな希望”となり、

大きな意味をなすことでしょう。

しかし、
あえて自らを「能動的などん底」に転落させ、
「より華麗なV字回復やW字回復をさせよう」と願うことは非常に危険です。

「物語の作家」が物語を面白くするために主人公を不幸にするのと、
「自分の人生」において自分を不幸にするのとは訳が違います。

言わずもがな、
「物語の作家」はその世界を創造する全知全能の神であり、
私たちは全知全能の神ではないからです。

つまり、
V字回復やW字回復はやむを得ない「受動的」なものであるべきであり、
あえて「狙う」ような「能動的」なものであってはいけないのです。

かく言う私にも、
自暴自棄になり「より華麗なV字回復やW字回復をさせよう」と願い、

あえて自らを「能動的などん底」に転落させた黒歴史があります。

その黒歴史は高校時代にあり、
「わざと成績を学年最下位まで落として、大学受験で全員を追い抜こう」というものでした。

今思い返すと”色んな意味で”ゾッとする話であり、
下手したら完全に再起不能になっていたと考えています。

中二病全開であり、
恥ずかしい限りです。

V字回復やW字回復を狙うことの問題点について考え、
詳しくまとめていきたいと思います。

V字回復やW字回復を狙うデメリットと危険性

早速ですが、
「V字回復やW字回復を狙うデメリットと危険性」を3つ挙げ、
それぞれについて詳しく解説していきます。

※あくまで私の経験に基づく私見です

愚かな「一発逆転狙い」でしかない

好むと好まざるとにかかわらず、
「V字回復やW字回復を狙う」心理には、
「一発逆転狙い」の心理が潜んでいます。

失敗するリスクも大いにあり、
「一か八か」の博打でしかありません。

この「一発逆転狙い」は、
控えめに言って「愚か」です。

人生に一発逆転は不可能であり、
「V字回復やW字回復を狙う」ようなギャンブルに手を出してはいけません。

※「人生に一発逆転は不可能」に関しては、下記記事で詳しく解説しています

私も重度な中二病患者だったため、
あえて自らを「能動的などん底」に転落させ、
「より華麗なV字回復やW字回復をさせよう」と願う気持ちが理解できます。

下図の通り、
本来あるべきV字回復の「理想」に対してさらに圧力をかけ、
「超理想」と示したとおりの演出をし、

”コントラスト効果”を期待するものです。

「理想」と「超理想」の比較

上図の通り、
「V字回復の落差」が大きければ大きいほど、
起伏の大きい「面白い物語」になることは間違いありません。

圧力をかけて「どん底」をより”残酷なもの”に演出し、
「より華麗なV字回復やW字回復をさせよう」という醜い魂胆です。

私の場合は、
高校時代に「わざと成績を学年最下位まで落として、大学受験で全員を追い抜こう」という愚かな転落劇を演出しました。

200人中130位くらいであった「中途半端に自堕落な自分」を許容できず、
徹底的に「クズ」を演じることでしか存在意義を感じなかったのです。

もちろん、
勉強しなければ良いだけなので転落することはめちゃくちゃ簡単でした。

※エアプにすれば良かったですが、ガチで転落しました

しかしその後、
「一発逆転狙い」がいかに愚かであることを痛感することになります。

「回復過程」は筆舌に尽くし難い苦痛

V字回復やW字回復における「回復過程」は、
筆舌に尽くし難い苦痛でしかありません。

「面白い物語」における主人公は飄々としていますが、
それは「物語の作家」が全知全能の神であるからこそ成り立つのです。

実際には、
「物語の作家」のような手助けや御都合主義は存在しません。

私にもやむを得ない流れで至った「受動的などん底」があり、
なんとかV字回復およびW字回復を果たせた経験があります。

20歳になったばかりの頃、
「母親の死」と「親友からの詐欺の勧誘」がほぼ同時に訪れた時でした。

4年以上の時間をかけ、
最終的には「詐欺師を潰す」というハッピーエンドを迎えましたが、
まさに筆舌に尽くし難い苦痛でした。

※「詐欺師を潰した話」について、下記記事で詳しく解説しています

一方、
高校時代にあえて自らを「能動的などん底」に転落させた黒歴史、
わざと成績を学年最下位まで落として、大学受験で全員を追い抜こう」は大失敗に終わりました。

「物語の作家」と違って全知全能の神ではないため、
ハンデをつける資格などなかったのです。

「回復過程」の筆舌に尽くし難い苦痛に耐え抜くことができず、
「浪人した挙句に私立の中堅薬学部への入学」という切ない結末を迎えました。

1年も余計に時間を費やした挙句、
「大学受験で全員を追い抜こう」を叶えることはできませんでした。

「L字」に終わり、再起不能へ

自らを「能動的などん底」に転落させるということは、
僅かながらV字回復およびW字回復などの逆転劇を”より華麗にする”可能性を秘めています。

しかし、
それを実現させることが出来るのはほんの一握りであり、

ほぼ全ての事例で痛い目を見ることになるでしょう。

V字回復およびW字回復を叶えることが出来ず、
「L字」に終わることの方が圧倒的に多いと考えています。

※下図参照

V字回復・W字回復の理想と現実

「L字」とは、
上図の赤字の通り「一度転落した後に回復できない現象」のことを指します。

「回復過程」の筆舌に尽くし難い苦痛に耐え抜くことができず、
再起不能に陥るのです。

これが「能動的などん底」を演出した
「V字回復およびW字回復の失敗」のリアルになります。

この副作用は非常に大きく、
私も20歳になるまでこの「L字」の沼から抜け出すことができずに大いに苦しみました。

皮肉にも、
そこから救ってくれたのは前述の「受動的などん底」であり、
「詐欺師を潰した話」でした。

「受動的などん底」ですら、
必ずしも報われるとは限りません。

V字回復やW字回復はやむを得ない「受動的」なものであるべきであり、
あえて「狙う」ような「能動的」なものであってはいけないのです。

まとめ:事実は小説より奇なり

以上、
「サイドFIREの葛藤:V字回復やW字回復を狙うデメリットと危険性についてでした。

まとめです。

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プロだけが知っている小説の書き方:W理論
→「面白い物語」には、必ず起伏が存在する

V字回復やW字回復を狙うデメリットと危険性

 ①愚かな「一発逆転狙い」でしかない

 →あえて転落させて”コントラスト効果”を期待するのは非常に危険
 ②「回復過程」は筆舌に尽くし難い苦痛
 →全知全能の神ではないため、ハンデをつける資格などない
 ③「L字」に終わり、再起不能へ
 →「V字回復およびW字回復の失敗」のリアル

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少し昔話をしてしまいました。

高校時代にあえて自らを「能動的などん底」に転落させた黒歴史、
わざと成績を学年最下位まで落として、大学受験で全員を追い抜こう」の結末はかなり悲惨なものでした。

”より華麗なV字回復およびW字回復”を狙ったその愚かな決断は「L字」に終わり、
その副作用は20歳までずっと続いたのです。

一方、
「受動的などん底」は”ほど良い難易度”で訪れ、
筆舌に尽くし難い苦痛ではあったものの、
なんとか「回復過程」を乗り越えてV字回復およびW字回復を果たしました。

「事実は小説より奇なり」であり、
否応なしに「十分な起伏」はやってきます。

試練も挫折も不幸も、
必ずやってくるのです。

自分が主人公である「自分の人生」は、
もちろん「面白い物語」であって欲しいのですが、

自分で演出しなくとも十分にそれを叶えることができます。

「物語の作家」と違って全知全能の神ではないため、
ハンデをつける資格などありません。

自らを「能動的などん底」に転落させ、
華麗なV字回復やW字回復を狙うことはやめることをお勧めします。

少しでも参考にしていただけると幸いです。

その他、
「サイドFIREの葛藤」シリーズの記事を沢山書いています。

※是非読んでみてください

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