今回は、
『サイドFIREの葛藤:「進化しすぎた脳」から学ぶ、曖昧さのメリット』についてまとめていきます。
私は30代前半で4,000万円の資産を作り、
サイドFIREのような生活をしています。
サイドFIRE生活の中では、
様々な悩みや葛藤があります。
悩みや葛藤は割とネガティブなものですが、
私なりにそれらをポジティブに転換しています。
・”曖昧さ”のメリット、魅力を知りたい人
・これからサイドFIREやFIREを目指す人
必見です。
サイドFIREへ向けた予習として参考にしたり、
共感していただけると嬉しいです。
〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人
〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。
〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ
本記事の目次は下記の通りです。
「進化しすぎた脳」:人間はあいまいな記憶しかもてない
脳研究者である池谷裕二氏(東京大学薬学部教授)が書かれた書籍、
「進化しすぎた脳」は面白いです。
この書籍の第3章、
「人間はあいまいな記憶しかもてない」が特に面白く、
”曖昧さ”の持つ魅力について考えさせられました。
曰く、
進化した動物ほど記憶はあいまいであり、
その”曖昧さ”が応用力の源であるということです。
完璧な記憶であるとその”完璧さ”が仇となり、
表情の変化ですら全て「別物である」と認定してしまい、
まるで融通が効かず役に立たない。
一方、
あいまいな記憶はその”曖昧さが生き、
似ているものの共通点を探して「同一である」と識別出来るということです。
脳は汎化(共通のルールを見つけ出して一般化する)が得意であり、
それが想像であり創造に繋がるということでした。
学生時代にあいまいな記憶を「欠陥だ」と恨み、
完璧な記憶を夢見た人も多いと思いますが、
進化的に有利な特性として備わったものなのです。
記憶に限らず、
”曖昧さ”は”完璧さ”と対比され、
多くの場面でネガティブに捉われがちで、
私もどちらかと言えばネガティブなイメージを持っていました。
「VUCA時代」という言葉においても、
Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)として最後に挙げられる要素です。
VUCA時代において最も厄介なのは、
”曖昧性”だと考えていました。
※「VUCA時代」については下記記事で詳しく解説しています
厄介な”曖昧さ”を肯定する「あいまいな記憶」は、
人生を豊かにするヒントになると考えました。
”曖昧さ”が持つ魅力を考え、
その可能性や価値を再発見するためヒントを探っていきたいと思います。
人生における”曖昧さ”のメリット
「人生における”曖昧さ”のメリット」を5つ挙げ、
それぞれについて詳しく解説していきます。
下記5つです。
①応用力と創造力の向上
②AIの”完璧さ”を補完する柔軟性
③コミュニケーションが円滑になる
④ストレスが軽減される
⑤発見や学びが増える
応用力と創造力の向上
まずは「あいまいな脳」と同じメリットが挙げられます。
”曖昧さ”という性質を持つことにより、
それを補完するために他の経験を結びつけることに繋がります。
”曖昧さ”が情報の結びつきを柔軟にし、
新しいアイデアや応用力を生み出す原動力となるのです。
”完璧さ”からかけ離れ、
はっきりとした答えがない状況こそが新しい発想を生み出す源となり、
創造力を高めるきっかけになります。
AIの”完璧さ”を補完する柔軟性
技術が進化し、
AIなどで「完璧な記憶」や「正確なデータ処理」が可能になりましたが、
その”完璧さ”が欠点になることは学んだ通りです。
脳があえてあいまいな記憶を保つよう設計された理由を考えれば、
そこに活路が見出せることでしょう。
AIの”完璧さ”を真似すれば淘汰される運命であり、
今後の社会で生き残ることが出来ません。
AIを補完する柔軟性が重要であり、
”曖昧さ”こそが鍵になることでしょう。
柔軟性を持たせることにより、
予想外のチャンスを掴むことが可能となります。
コミュニケーションが円滑になる
コミュニケーションにおいても”曖昧さ”が活躍します。
一語一句を正確に伝えようとするより、
少し”曖昧さ”を残した方が、
相手の想像力や解釈に委ねる部分が増え、
深い対話が生まれやすくなります。
私が嫌いな「行間が読めない人」とは対極にあり、
”曖昧さ”を残すことこそがコミュニケーションの真髄といっても過言ではありません。
※「行間が読めない人」に関しては下記記事で解説しています
「正解を押し付ける」のではなく、
「曖昧な部分を尊重する」ということも重要であり、
多様な視点を認める姿勢も重要です。
多様な価値観が共存する現代社会において、
”曖昧さ”を許容する姿勢は他者との協調や共感を生むでしょう。
ストレスが軽減される
”曖昧さ”を許容できない完璧主義的な姿勢は、
非常にストレスが溜まります。
完璧を求めるあまり、
細部までコントロールしようとするとストレスが増加します。
一方、
”曖昧さ”を取り入れることで、
「これくらいでいい」と満足できるラインを広げることができ、
心の余裕が生まれます。
私も”完璧さ”に生きづらさを感じ、
ストレスを感じながら生きてきました。
楷書が嫌いで行書が好きで、
写実派が嫌いで印象派が好きで、
カラオケの採点が嫌いで、
ミスが許されない仕事が嫌いです。
もしかしたら、
これらも”曖昧さ”と呼ぶことができるかもしれません。
※「完璧主義者」に関しては下記記事で詳しく解説しています
発見や学びが増える
”曖昧さ”を残すことで、
すべてを一度に決めたり理解しようとせず、
「まだ知らない部分がある」という心構えで物事を進められます。
その結果、
偶然の発見や新しい学びに繋がりやすくなると考えました。
まるでビッグロックの法則における「水」や「空気」のようなものだと思います。
※「ビッグロックの法則」に関しては下記記事で詳しく解説しています
人生に「ゆとり」や余裕が不可欠であり、
「ゆとり」や余裕は”曖昧さ”と呼ぶことができるかもしれません。
まとめ:”曖昧さ”を取り入れ、人生を楽しんでいく
以上、
『サイドFIREの葛藤:「進化しすぎた脳」から学ぶ、曖昧さのメリット』についてでした。
まとめです。
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「進化しすぎた脳」:人間はあいまいな記憶しかもてない
→厄介な”曖昧さ”を肯定する「あいまいな記憶」は、
人生を豊かにするヒントになる
人生における”曖昧さ”のメリット
①応用力と創造力の向上
→新しい発想を生み出す源となり、創造力を高める
②AIの”完璧さ”を補完する柔軟性
→予想外のチャンスを掴むことが可能となる
③コミュニケーションが円滑になる
→多様な視点を認め、深い対話が生まれやすくなる
④ストレスが軽減される
→満足できるラインを広げることができ、心の余裕が生まれる
⑤発見や学びが増える
→人生に「ゆとり」や余裕が不可欠
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人間の脳は、
不完全で曖昧であるからこそ応用力や創造性を発揮できるということでした。
日常生活に”曖昧さ”を取り入れることで、
応用力や想像力、柔軟性やコミュニケーション能力が向上し、
ストレスが軽減されることに加え、
新しい発見や学びのチャンスを得ることができます。
”完璧さ”を求めるのではなく、
”曖昧さ”を楽しむことが、
より豊かな人生への第一歩だと考えました。
”曖昧さ”を「不安要素」と捉えるのではなく、
「可能性を広げるもの」として歓迎することが重要となります。
VUCA時代において最も厄介な”曖昧性”も、
楽しむことができれば勝ちです。
そのためには、
ビッグロックの法則における「水」や「空気」のようなものを取り入れ、
「ゆとり」や余裕を作ることが重要だと考えています。
少しでも参考にしていただけると幸いです。
その他、
「サイドFIREの葛藤」シリーズの記事を沢山書いています。
※是非読んでみてください
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