【バタフライエフェクト】理不尽を受け入れる最強の思考法【多世界解釈】

⑥哲学者ごっこ

今回は、
「バタフライエフェクト(多世界解釈)」について、
考えたことを書いていきます。

独断と偏見ですが、
バタフライエフェクト(多世界解釈)を前向きに考えることで、
どんな理不尽をも受け入れることができ、
充実した人生を送ることができます。

※なお、私は哲学のプロではありません。
また「誰が何を言った」などアカデミックな哲学への興味は全くなく、
「つまみ食いをしながら日常生活に生かそう」というスタンスです。
あくまで「哲学者ごっこ」であり、エンタメとして捉えてください。

〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人

〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。

〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ

本記事の構成は、下記の通りです。

バタフライエフェクト(多世界解釈)とは?

まずは「バタフライエフェクト」の意味について、
Wikipediaから引用します。

力学系の状態にわずかな変化を与えると、そのわずかな変化が無かった場合とは、その後の系の状態が大きく異なってしまうという現象。
カオス理論で扱うカオス運動の予測困難性、初期値鋭敏性を意味する標語的、寓意的な表現である。

気象学者のエドワード・ローレンツによる、「蝶がはばたく程度の非常に小さな撹乱でも遠くの場所の気象に影響を与えるか?」という問い掛けと、もしそれが正しければ、観測誤差を無くすことができない限り、正確な長期予測は根本的に困難になる、という数値予報の研究から出てきた提言に由来する。

長々と書いてありますが、
「ある事象の発生により、一見すると全く関係がないと思われる場所・物事に影響が及ぶこと」のたとえです。

日本のことわざでいえば、
「風が吹けば桶屋が儲かる」も似たような考えです。

(1)大風が吹けば土埃が立ち、盲人などの眼病疾患者が増加する。

(2)盲人などが三味線を生業とし、演奏方法を指導したり、門付で三味線を演奏するので、三味線の需要が増える。

(3)三味線製造に猫の皮が欠かせないため、猫が多数減り、鼠が増加する。
これら鼠は箱の類(桶など)をかじることから、桶の需要も増加して桶屋が儲かるだろう。

そして、
この「バタフライエフェクト」は「多世界解釈」と大きな関連があります。

「多世界解釈」の意味について、
Wikipediaから引用します。

量子力学の観測問題における解釈の一つである。
この解釈では宇宙の波動関数を実在のものとみなし、波束の収縮が生じない。
そのかわり重ね合わせ状態が干渉性を失うことで、異なる世界に分岐していくと考える。

難しい言葉で書いてありますが、
「1つの行動により、別の世界へ分岐する」と解釈することができます。

小さな出来事はバタフライエフェクトにより大きな現象となり、
それによって未来の世界が大きく変化する。

選択のたびに異なる世界に分岐し、
この世界には「無数の異なる世界(世界線)」が存在します。

小さな出来事や小さな選択であっても、
世界線を変える力を持ちます。

「とんでもない理論だ」と思う方もいるかもしれません。

しかし
私にとっては生きる上で非常に重要な考え方となっています。

バタフライエフェクト(多世界解釈)を前向きに考えることで、
どんな理不尽をも受け入れることができ、
充実した人生を送ることができます。

そのことについて、
詳しく解説していくます。

哲学小説「水素爆弾取り消しプロジェクト」の解説

「水素爆弾取り消しプロジェクト」という哲学小説を書きました。

バタフライエフェクト(多世界解釈)を理解を深めていただくために、
この小説の解説を行っていきます。

ストーリーの概要・解説は下記の通りです。

この物語では、
B国からの水素爆弾投下によって、
A国で5万人もの命が失われたという歴史的背景があります。

そして、
A国において、
B国に対するヘイト・賠償請求が毎年行われていました。

A国の一番の目的は、
いつの間にか「賠償金を獲得すること」にすり替わっていたようです。

年々その活動は激しさを増していき、
年々エスカレートしていく賠償請求に頭を悩ませたB国は、
画期的なプロジェクトを考案して10年間準備を進めていきました。

そして、
A国の主訴「水素爆弾の最大限の償いをしろ」に対し、
B国が「タイムマシンを使って水素爆弾投下の事実の取り消し」を行なったという話です。

「水素爆弾取り消しプロジェクト」実行の結果、
A国のほとんど全てが再構築されました。

A国のヘイト活動の代表、副代表、全ての活動員の姿が消え去っただけでなく、
A国の国民のほとんど全ての顔が入れ替わりました。

入れ替わらなかったのは、
50年前の水素爆弾投下前から存在していた命だけであり、
圧倒的少数です。

最初の世界線において、
水素爆弾が投下されたことで失われたはずの「5万人もの命」が生き延びた結果、
それ以降に生まれた命の全てが入れ替わったのです。

※水素爆弾投下時にすでに妊娠中だった命を除く

確かに、
水素爆弾投下が取り消された結果、
A国のヘイト活動の副代表の祖母の左腕は失われずに済み、
A国のヘイト活動の代表の祖父の寿命は延び、
「5万人もの命」の寿命は著しく延びたでしょう。

しかし、
そのことは世界を一変させるのに十分すぎるほど、

過剰なほどの大きなインパクトを持ちます。

A国のヘイト活動の副代表の祖母は、
左腕を失わずに済んだ結果、
当時の夢であった美容師の道を諦めずに済み、
その先の職場で出会った全く知らない男性と結ばれたかもしれません。

A国のヘイト活動の代表の祖父は、
水素爆弾により命を失わずに済みましたが、
そのことにより息子(A国のヘイト活動の代表の父)の教育に多大な影響を与え、
別の結婚相手を選ばせたかもしれません。

最初の世界線で存在していた命にお構いなく、
「5万もの命」はそれぞれ50年間の生命活動を行います。

性別問わず、
10代〜30代の命が「1つ」生き延びただけで、
重大な「配偶者の玉突き事故」が発生します。

幸運にも配偶者の変更が発生せずとも、
「生き延びた命」が存在することにより「何かしらの障害」が発生し、
結婚の時期やセックスの時間に影響を与える可能性が高いです。

「生き延びた命」が直接関与する命に限らず、
友人や知人として「一緒に過ごす余暇」ですら世界に多大な影響をもたらします。

その余暇の中で不幸な事故が起こり、
「生き残るべき命」が突然失われる可能性もあります。

悪ノリによって発生した深酒により、
「生まれるべき命」のセックスが1日後ろ倒しになり、
全く違う命が生まれる可能性もあり、
受精に失敗する可能性すらあります。

私たちは奇跡的な確率で、
奇跡的なタイミングの積み重ねで、
この世界に生まれたことを忘れてはいけません。

このように、
たった1つの命ですら、
50年後の世界を一変させるのに十分なインパクトを持ちます。

それが、
今回のケースでは5万もあるのです。

最初の世界線においては、
「5万人もの命」は「失われるべき命」であったとも表現することができます。

それ故に、
A国のヘイト活動のように、
感情のまま「過去に起こった出来事」を批判するのはナンセンスです。

皮肉なことに、
どんなに悲劇的で理不尽なイベントであっても、

自分がこの世界に生まれるために「必要不可欠なイベント」なのです。

何事にも共通することですが、
「過去に起こった出来事」を批判してヘイトを向けるのでなく、
理不尽を受け入れて前を向くことが大切です。

このストーリーの主訴は、
「理不尽を受け入れなければ、自分を否定することになる」です。

ストーリー上では、
A国の国民の存在そのものが綺麗さっぱり消え去りました。

かつての日本がそうだったように、
理不尽を力にして高度成長することができたら、

とても美しいと思います。

また、
B国の首脳はこのことを十分に理解し、
「水爆取り消しプロジェクト」を実行したと読み取れます。

そして、
ストーリー上では描写のない「水爆取り消しプロジェクト実行後のB国の姿」はどうなるでしょうか?

少し考えてみてください。

バタフライエフェクト(多世界解釈)を前向きに考えるメリット

バタフライエフェクト(多世界解釈)を前向きに考えるメリットについて3つ挙げ、
それぞれについて詳しく解説していきます。

どんな理不尽も受け入れることが出来る

哲学小説「水素爆弾取り消しプロジェクト」で書いた通り、
どんなに悲劇的で理不尽なイベントであっても、
自分の出生前に起こった出来事であれば、
自分がこの世界に生まれるために「必要不可欠なイベント」となります。

どんなに理不尽な死であっても、
受け入れざるを得ないのです。

これは決定論的な考え方であり、
無力に感じることもあるでしょう。

しかし、
A国の国民のように理不尽を受け入れずにいれば、
成長なく破滅の未来を迎えてしまいます。

そして、
これは自分の出生前に限った話ではなく、
出生後に自分が経験してきたこと全てにも言える話です。

自分の出生前から自分の出生後、
今日の「今この瞬間」までに発生した全てのイベントは、
今の自分(今の世界線)を形成するのに「必要不可欠なイベント」です。

これまでの全ての経験、
全ての選択により世界線は分岐し続けてきました。

今の自分(今の世界線)を全否定しがちな人もいますが、
それはあまりにも無責任だと思います。

自由意志のもと、
選択を下してきたのは紛れもない自分自身だからです。

中には、
自由意志を妨害されるようなことや、
どうしようもない理不尽なこともあったでしょう。

この文章を読んでくださっている方たちも、
生きている上で、
悲劇的で理不尽なイベントを多々経験してきたと思います。

大抵の人はその理不尽を(渋々)受け入れて乗り越え、
強くなってきたと信じています。

私も20歳の頃、
「母親の死」という理不尽と、
「親友から詐欺の勧誘を受ける」という理不尽を同時に経験しました。

当時は人生のどん底であり、
その理不尽から必死に逃げたくなりました。

しかし、
その理不尽(渋々)受け入れて乗り越え、
大きく成長して強くなりました。

そこで生まれてはじめて努力をし、
人生は大きく好転しました。

「人生のどん底から這い上がる」という大きな経験ができたため、
今では「無くてはならなかった理不尽だった」と心から思っています。

「人間万事塞翁が馬」という言葉がある通り、
瞬間の不幸や理不尽はその後の未来でプラスに働くことが多々あることを忘れてはいけません。

※逆も然り

理不尽を受け入れなければ、
今ここにいる自分を否定することになります。

理不尽は、
起こったその瞬間が最悪な状態です。

最低最悪な状態ですが、
逆に言えばそれ以上に悪くなることはなく、
上がっていくしかありません。

バタフライエフェクトのように他の出来事に影響を生み出し続け、
世界線は「良い方向」へ変化していくのみです。

瞬間の不幸や理不尽を、
そのままマイナスに捉えて終わらせてはいけません。

長い人生を見据えることで、
プラスに捉えていくことが出来ます。

「今ここ」を大切にすることが出来る

「今自分が存在する世界線は1つしかない」という事実があります。

良くも悪くも、
ここは「唯一無二の世界線」です。

天文学的な確率で、
奇跡的に存在する世界線です。

私たちが生まれてきたことも奇跡です。

今こうして自由意志を持って選択を続け、
無数に分岐する世界線を彷徨っていること自体が奇跡なのです。

バタフライエフェクトによりすぐに分岐する世界線の儚さを知れば、
「今ここ」にある世界線を愛することができるでしょう。

「今ここ」を大切にし、
一生懸命に生きることができます。

自分の行動に意味を見出すことが出来る

哲学小説「水素爆弾取り消しプロジェクト」で書いた通り、
たった1つの命ですら、
50年後の世界を一変させるのに十分なインパクトを持ちます。

そのことは、
「自分の人生にも大きな意味がある」と解釈することができます。

1つ1つはちっぽけな行動であっても、
それらはバタフライエフェクトにより大きなものへと連鎖し、
自分が1つの人生を一生懸命生きることで、

世界を一変させる可能性があります。

目の前の1つの選択で、
世界線が少しずつ分岐していきます。

自分の行動に意味を見出すことができ、
この思考により人生が充実します。

騙されたと思って、
やってみてください。

まとめ:理不尽を受け入れることが出来れば、人生が充実する

以上、
「バタフライエフェクト(多世界解釈)」についてでした。

まとめです。

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バタフライエフェクト(多世界解釈)とは?
 →この世界には「無数の異なる世界(世界線)」が存在する

哲学小説「水素爆弾取り消しプロジェクト」の解説
 →主訴は「理不尽を受け入れなければ、自分を否定することになる」

バタフライエフェクト(多世界解釈)を前向きに考えるメリット
 ①どんな理不尽も受け入れることが出来る

 →全ては今の自分を形成するのに「必要不可欠なイベント」
 ②「今ここ」を大切にすることが出来る
 →良くも悪くも「唯一無二の世界線」であり、儚いもの
 ③自分の行動に意味を見出すことが出来る
 →「自分の人生にも大きな意味がある」と解釈することができる

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理不尽とは、
嫌なものです。

出来れば避けて通りたいものです。

しかし、
そんな理不尽も今の自分(今の世界線)を形成するのに「必要不可欠なイベント」に違いありません。

理不尽を受け入れなければ、
自分を否定することになり、

「水素爆弾取り消しプロジェクト」のA国の国民ような末路を迎えてしまいます。

理不尽を受け入れることで成長したことがある人にとって、
そのことは良くわかると思います。

「自分の人生にも大きな意味がある」と解釈し、
奇跡の連続によって存在する「今の世界線」を愛し、
「今ここ」を精一杯生きることをお勧めします。

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