今回は、
「墓じまいと永代供養の注意点」について書いていきます。
私は約3年前に、
「管理できていない親戚のお墓」の墓じまいと永代供養を行いました。
実際に墓じまいと永代供養を行った経験から、
トラブルを防ぐ注意点について詳しく解説していきます。
・墓じまいと永代供養を検討中の方
・お墓の管理や墓参りができなくなってきた方
・「お墓を持つ」という常識に疑問を抱いている方
必見です。
私の実体験1例の紹介ですが、
参考にしていただけると幸いです。
〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人
〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。
〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ
本記事の構成は、下記目次の通りです。
はじめに:墓じまい・永代供養とは
まずはじめに、
「墓じまいとは何か?」「永代供養とは何か?」について、
それぞれについて解説します。
墓じまいとは
墓じまいとは、
「お墓を撤去・処分し、墓地の管理者に敷地を返すこと」です。
近年では、
「空き家問題」と同様、
「管理できないお墓」も増えてきています。
私の親戚のお墓も管理できないまま放置されていました。
現在の墓石を物理的に撤去・処分にするため、
「罰が当たるのでは?」と抵抗がある方も居るかもしれません。
しかし、
墓じまいの後は「改葬※」を行い、
「別の形で供養する」ため、
そんなことは気にしなくて大丈夫です。
※永代供養墓地や別の墓地などに移すこと。
本記事では、
私が行った永代供養墓地への「改葬」について解説します。
「先祖を雑に扱うな」などのマイナス意見も聞こえてきそうですが、
私個人としては、
「お墓は絶対的な存在である」という常識は古いと考えています。
なにかの神を信じるのであれば、
その信条に従い、
先祖の供養も「型式ばったもの」にするのが望ましいと思いますが、
私は無神論者であり、
お墓の有無については全く気になりません。
無神論者であるのにも関わらず、
「なんとなく」お墓の風習に囚われている方も多いと思います。
時代は大きく変わっているため、
「古い常識」を疑い、
手放してみることをおすすめします。
最近は墓じまいをサポートしてくれる墓じまい業者も存在します。
面倒な行政手続きの代行も行ってくれるため、
私も活用しました。
永代供養とは
永代供養(えいたいくよう)とは、
お墓が管理できない人・お墓参りに行けない人に代わり、
霊園や寺院がご遺骨を管理・供養してくれる埋葬方法のことです。
よって、
永代供養をすると、
お墓は霊園や寺院が永代に渡って全て管理してくれるため、
子孫がお墓を継承する必要はありません。
また、
永代供養墓地は墓地用の土地と墓石の準備がいらないため、
「お墓の費用を可能な限り抑えたい」という方にも多く利用されています。
私の場合、
すでに建っているお墓の管理ができなくなったため、
お墓を撤去・処分し、
永代供養墓地への改葬を行いました。
永代供養を行う場合、
「永代供養費、閉眼供養、離檀料」といった費用がかかります。
実際にどれくらいの費用がかかったかについては、
次回の記事で詳しく解説しています。
近年では「最初からお墓を建てない」という選択肢も出てきているということです。
私も、
亡くなった時には無駄な墓地は建てて欲しくないため、
永代供養をして欲しいと考えています。
墓じまい&永代供養を選択した理由 3選
次に、
私が墓じまい&永代供養を選択した理由3つについて、
それぞれ解説します。
管理&墓参りが困難になったため
地方の田舎にある私の先祖のお墓は、
約10年前からほとんど管理ができなくなってしまっていました。
近くに住む親戚が居なくなったためです。
10年前から、
親戚たちで墓じまい&永代供養の話を進め、
お寺にも相談していたようでしたが、
「世間の目」もあり着手できていなかったと聞きました。
一昨年まで、
私の父が年に2回管理&墓参りをする程度でした。
唯一管理しに行けていた父が体調不良となり、
完全に管理が出来なくなってしまったのが、
墓じまい着手のきっかけでした。
父に代わり、
私が墓じまいの手続きを行いました。
管理費・お布施が無意味な出費であったため
私の先祖のお墓は、
管理も墓参りも満足にできていないにも関わらず、
「無駄な管理費・お布施」だけ払い続けている状態でした。
年金暮らしの私の父宛にしっかり請求書が届いており、
継続的な負担はバカになりません。
年5万円以上の請求が届いていることを知り、
びっくりしました。
請求してくるお寺の坊主は高級車を乗り回していることで有名で、
「年金暮らしで体調不良の父」から搾取している構図に怒りすら覚えました。
地域やお墓の大きさなどによって大きく異なると思いますが、
お墓の維持費や管理費・お寺へのお布施などは、
年間で計算すると無視できない大きな金額になります。
お寺との関係もほとんど無い中で、
「多額の費用負担をすることが祖先を敬うことになるのか?」と、
非常に疑問でした。
「古い常識」に囚われるのも馬鹿馬鹿しく思い、
「今後無駄なお金を払い続ける必要は一切ない」と考えました。
無神論者であるため
無神論者である私たちの家系にとって、
そもそもお墓は不要でした。
私の先祖も、
「古い習慣」や「古い常識」に囚われて立派なお墓を建てただけです。
お墓不要論は昔から議論していたようです。
先祖の立場に立って考えてみましたが、
私も子孫に無駄な負担はかけたくないです。
私の先祖も同じ思いであると考え、
墓じまい&永代供養に踏み切りました。
墓じまい&永代供養の注意点 4選
墓じまい&永代供養をするにあたり、
それぞれについて詳しく調べましたが、
何かとトラブルが多いようです。
私も下記ポイントに注意し、
慎重に動きました。
その甲斐あってか、
問題なく実施することができました。
トラブルを防ぐために、
参考にしていただけると幸いです。
関係する親戚全員の同意を得る
まず、
墓じまい&永代供養を実施するにあたり、
「親戚間でのトラブルも発生しうる」と耳にしました。
人間なので、
親戚間であっても価値観の違いは発生します。
一人でも反対する人がいれば、
無理に実施しない方が望ましいでしょう。
前述の通り、
私の親戚は約10年前から墓じまい&永代供養の話を進めてきており、
満場一致で異論はなかったため、
スムーズに話は進みました。
すでに「誰もお墓の管理ができない状況」であれば、
話は早いと思います。
お寺の同意を得る(事前に相談しておく)
前述の通り、
お墓の管理ができない場合でも、
お寺に年5万円以上の「無駄な管理費・お布施」を払い続けている状況でした。
リアルな話、
私たちが墓じまい&永代供養を行うと、
お寺にとってはダイレクトに「継続的な収入源が少なくなる」ということです。
高級車を乗り回している坊主にとって、
それは非常に痛いことでしょう。
強欲な坊主の場合、
かなり渋ったり、
法外な離檀料※を請求してきたり、
トラブルになることもあるようです。
※寺院と檀家関係を終える時に「これまでの感謝の気持ちを込めて支払うお金」
「これまでの感謝の気持ちを込めて支払うお金」を、
お寺が決めるというのはナンセンスです。
強欲な坊主は、
一般人よりも圧倒的に修行が足りないと思います。
私の場合、
親戚たちが10年前くらいからお寺に相談していたので、
渋りながらも同意してくれました。
「年5万円以上の無駄に管理費とお布施を10年間払ってきた」ということも伝え、
相場の離檀料を払うことで納得いただきました。
お寺にも早いうちから相談し、
「墓じまい&永代供養する強い意思」を事前に伝えることが非常に大切だと考えます。
過疎地ほど、早めにやるべき
地方の過疎化も進み、
墓じまい&永代供養については今後ますます需要が増えてくると思います。
お寺から離檀する檀家が増えれば増えるほど、
お寺の経営が厳しくなるため(強欲な坊主が高級車を乗り回せなくなるため)、
墓じまい&永代供養が難しくなることも想定されます。
前述の通り、
離檀を渋られたり、
法外な離檀料を請求されるケースもあると聞きます。
私の場合、
お寺の檀家において墓じまい&永代供養を行う第一号でした。
第一号だったのですんなり話が進みましたが、
後になるほど抜けづらく、
難航するのではと思います。
いずれ墓じまいをするのであれば、
後回しにせず早く実施する方が良いです。
「無駄な管理費・お布施」を払う年数も短くなり、
多くのメリットがあります。
相見積もりを取る
多くの人にとって、
墓じまい&永代供養は初めて実施することだと思います。
「ぼったくり」を避けるため、
まずは相場を知ることが大事です。
最近は、
多くの企業が墓じまいのサポート事業をしていることを知りました。
それほど、
需要が増え始めているのです。
しかし、
墓じまい業者の知名度は低く、
まだまだ発展途上の印象が強かったです。
私も墓じまい&永代供養を実施するにあたり徹底的に調べましたが、
調べた段階では何が正解かはいまいち分かりませんでした。
2社以上で資料請求・相談を行い、
2社以上で見積もりを取り、
相場をしっかり知った上で業者を選択することをおすすめします。
私は2社に資料請求し、
それぞれに相談し、
それぞれで見積もりを貰い、
疑問を解決した上で申し込みを行いました。
行政手続きも代行してくれる墓じまいパックがおすすめですが、
次回の記事で詳しく解説します。
まとめ:墓じまいしないとどうなる?
以上、
「墓じまいと永代供養の注意点」について書いてきました。
まとめです。
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・はじめに:墓じまい・永代供養とは
①墓じまいとは
→お墓を撤去・処分し、墓地の管理者に敷地を返すこと
②永代供養とは
→お墓が管理できない人・お墓参りに行けない人に代わり、霊園や寺院がご遺骨を管理・供養してくれる埋葬方法のこと
・墓じまい&永代供養を選択した理由 3選
①管理&墓参りが困難になったため
②管理費、お布施が無意味な出費であったため
③無神論者であるため
・墓じまい&永代供養の注意点 4選
①関係する親戚全員の同意を得る
②お寺の同意を得る(事前に相談しておく)
③過疎地ほど、早めにやるべき
④相見積もりを取る
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墓じまいと永代供養を行う際は、
事前にしっかり調べた上で、
計画的に行いましょう。
私はトラブルなく終えることができましたが、
お寺や親戚とのトラブルが発生するケースも多いようです。
徹底的に調べ、
様々な問題についてしっかりと解消した上で実施することが望ましいです。
お墓は本当に必要でしょうか?
特に無神論者であれば、
「古い常識」は疑うべきです。
私はお墓は不要だと考え、
手放すこととしました。
そして、
墓じまいをするのであれば「放置」せずに早めに実施することをおすすめします。
墓じまいをするのが遅くなれば、
「無駄な管理費・お布施」をダラダラ払い続けることとなります。
また、
墓じまいする家が増えているため、
後になればなるほど離檀しづらくなり、
法外な離檀料を請求される可能性も高くなります。
いずれ墓じまいをするのであれば、
後回しにせず早く実施する方が良いです。
次回の記事で、
実際の手順と費用について詳しく解説します。
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