【思想革命の時代】現代に「第二の枢軸時代」は訪れるか?【サイドFIREの葛藤】

⑥哲学者ごっこ

今回は、
『サイドFIREの葛藤:現代に「第二の枢軸時代」は訪れるか?』についてまとめていきます。

私は30代前半で4,000万円の資産を作り、
サイドFIREのような生活をしています。

サイドFIRE生活の中では、
様々な悩みや葛藤があります。

悩みや葛藤は割とネガティブなものですが、
私なりにそれらをポジティブに転換しています。

・思想革命、第二の枢軸時代に備えたい人
・これからサイドFIREやFIREを目指す人

必見です。

サイドFIREへ向けた予習として参考にしたり、
共感していただけると嬉しいです。

〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人

〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。

〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ

本記事の目次は下記の通りです。

現代に「第二の枢軸時代」は訪れるか?

紀元前800〜200年ごろ、
世界各地で同時多発的に偉大な思想家たちが現れた時代。

それが「枢軸(すうじく)時代」です。

ソクラテス、孔子、仏陀など、
人類の精神的基盤を築いた偉人たちが生まれ、
社会の価値観が大きく転換しました。

では、
成熟時代と呼ばれる現代においても同じような「思想革命」は起こりうるのか?

テクノロジーが発展し、
価値観が多様化した今こそ、
新たな「枢軸時代」の到来を考察する価値があります。

そして、
「思想革命」が起こるのであれば、
思想にかける「自由な時間」こそが命となるでしょう。

その結果、
間違いなく「FIRE」という選択の価値が上がります。

下記書籍で学んだことをベースに、
備忘録としてまとめたいと思います。

枢軸時代と現代(成熟時代)の共通点

過去の枢軸時代が生まれた背景を振り返ると、
現代(成熟時代)とのいくつかの共通点が見えてきます。

共通するのは、
既存の価値観や社会構造が揺らぎ、
新しい倫理や生き方が求められる状況です。

以下のような要因が、
現代の思想革命を後押しする可能性があります。

社会的な転換期

枢軸時代:農耕社会の成熟、都市化、人口増加、戦争など、社会構造が大きく変わる時期だった

成熟時代:グローバル化の加速、資本主義の限界、環境問題、AI・自動化の進展など、大規模な変革の時期にある

個人の内面的探求の深化

枢軸時代:宗教・哲学の発展により、「生きる意味」や「善悪の基準」を深く探求する思想が生まれた

成熟時代:伝統的な宗教観が薄れる一方、マインドフルネスや哲学ブームが起こり、心理的幸福への関心が高まり、ポスト資本主義が注目される

技術と思想の融合

枢軸時代:科学的思考の進展、文字の発展により思想が記録され、広く伝播された

成熟時代:デジタル技術と人間性の調和、AI倫理といった新しい思想が短期間で広がる土壌がある

現代(成熟時代)特有の条件

上記の通り、
枢軸時代との共通点はあるものの、
現代には独自の要素も存在します。

枢軸時代と異なる条件が多くあり、
これが思想の方向性に影響を与えると考えられます。

情報化社会

情報や知識が瞬時に広がる現代では、
思想やアイデアの発展スピードが格段に速くなっています。

これにより、
以下のような変化が考えられます。

思想の多様化:世界中の異なる文化や思想が交わり、新しいハイブリッド的価値観が生まれる

実践の加速:思想がすぐに広まり、具体的な社会運動や技術革新に結びつきやすい

SNSやメディアを通じて、
一つのアイデアが瞬時に世界中へ広がる時代です。

ただし、
情報過多により「深い思想よりも表面的な流行が優先される」リスクもあります。

グローバルな視点

枢軸時代では地域ごとに独立した思想が発展しましたが、
現代ではインターネットやグローバル化により、
人類全体の課題が共有されています。

気候変動、
資源の枯渇、
AIの倫理といった地球規模の課題が中心であり、
普遍的で実用的な価値観や倫理が求められる時代です。

枢軸時代の思想家たちは地域的な影響を中心に考えていたものの、
現代は国境を超えた思想の融合が不可欠であり、

カオスになると予想されます。

科学技術の進歩

科学技術は、
現代の思想形成に大きな影響を与えています。

特に現代ではAIや脳科学の著しい進展により、
「人間とは何か?」という哲学的問いが科学的な視点から再考されつつあります。

量子力学や宇宙論など、
物理学的発見が新たな「世界観」を生み出す可能性もあり、
シンギュラリティ(技術的特異点)からも目が離せません。

枢軸時代よりもリアルになった科学を基に、
宇宙開発や地球外生命の探求におけるより難解な哲学的問いが発生します。

現代(成熟時代)に発展する可能性のある思想

以上の相違点を基に、
枢軸時代のような思想革命が起こるとしたらどのようなテーマが浮上するのか。

「現代(成熟時代)に発展する可能性のある思想」を5つ挙げ、
それぞれについて詳しく解説していきます。

個人と社会の新しい関係性

枢軸時代のように「個人の内面的な救済」から、
現代では「個人と社会の調和」にシフトする可能性があります。

ポスト資本主義的なコミュニティや、
シェアリングエコノミーなどです。

すでに従来の「会社員」「労働者」という枠組みを超えた生き方が普及(FIRE・ノマドなど)し、
自己実現とコミュニティの在り方が変化しています。

環境倫理と持続可能性

枢軸時代では「自然との調和」がテーマでしたが、
現代では「自然の保全」が焦点となります。

気候変動やエコロジー思想を中心とした新しい倫理観の発展は不可欠であり、
この社会問題から逃れることは出来ません。

資本主義の限界を超え、
「成長」より「持続」を重視する価値観への移行も必須であり、
「人間中心主義」から「地球全体のバランス」を考える思想へのシフトする必要があります。

AIと人間性の調和

AIやデジタル技術の台頭により、
人間とは何か、
意識や自由意志の本質に関する哲学的な問いが再び注目されます。

「AIと共生する社会の倫理」は、
今後の思想的革新の中心課題になる可能性が高いです。

枢軸時代の哲学に回帰しつつ、
新たな価値観による壁を乗り越える必要があります。

精神性と科学の統合

古い宗教が衰退していく代わりに、
科学と精神的な探求(瞑想、マインドフルネスなど)が融合し、
新しい形態のスピリチュアリティが登場すると考えられます。

物理学や脳科学研究が進むにつれ、
「スピリチュアルと科学」が交差する新たな思想が生まれる可能性があります。

瞑想や禅の脳科学的効果が証明されるなど、
精神的アプローチが科学的に再定義される日が近いかもしれません。

グローバル倫理の確立

前述の「環境倫理と持続可能性」から派生し、
地球規模の問題を解決するための、
文化や宗教を超えた普遍的な倫理観が求められます。

国や宗教の枠を超えた「普遍的な倫理観」を模索し、
「人類全体の幸福をどう定義するか?」という問いが重要になります。

その先に”持続可能性”をベースにした「ポスト資本主義」があるのか、
”地球脱出”などをベースにした「スーパー資本主義」があるのか、
地球規模で足並みを揃えなければなりません。

まとめ:FIREで得た「自由な時間」で、思想革命に対応

以上、
『サイドFIREの葛藤:現代に「第二の枢軸時代」は訪れるか?』についてでした。

まとめです。

ーーーーーーーーーー

現代に「第二の枢軸時代」は訪れるか?
・枢軸時代と現代(成熟時代)の共通点

 ①社会的な転換期
 ②個人の内面的探求の深化
 ③技術と思想の融合
・現代(成熟時代)特有の条件
 ①情報化社会
 ②グローバルな視点
 ③科学技術の進歩
・現代(成熟時代)に発展する可能性のある思想
 ①個人と社会の新しい関係性
 ②環境倫理と持続可能性
 ③AIと人間性の調和
 ④精神性と科学の統合
 ⑤グローバル倫理の確立

ーーーーーーーーーー

成熟時代である現代において、
枢軸時代と同様の「思想革命」が起こる可能性は十分にあると思います。

時代の転換期であり、
避けられない問題かもしれません。

過去の「枢軸時代」と現代は、
社会的な変革期や個人の内面的探求という点で共通しています。

ただし、
情報化や科学技術の進歩など、
現代ならではの条件も多数存在します。

現代の思想革新の可能性として、
「個人と社会の新しい関係性」「環境倫理」「AIと人間性」などが挙げられ、
それは人類が直面する”新しい壁”に違いありません。

そして、
思想革命に対応するためには、
その名の通り「考える時間」が必要です。

「時間的余裕を持つことが、新たな思想を生む余地を生む」
といっても過言ではありません。

FIREを達成すると、
経済的な自由だけでなく、
時間的自由も手に入ります。

そして、
FIREで得た「自由な時間」で思想革命に対応することが可能となります。

「自由な時間」を、
単なる娯楽に費やすのではなく、
「新しい思想を考える場」とすること。

自分なりに思考し続け、
哲学をしていくことが、
時代の転換期である現代において一番重要なことかもしれません。

少しでも参考にしていただけると幸いです。

その他、
「サイドFIREの葛藤」シリーズの記事を沢山書いています。

※是非読んでみてください

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