今回は、
『サイドFIREの葛藤:ゼロ成長がもたらす「ゼロサムゲーム」を生き抜く方法』についてまとめていきます。
私は30代前半で4,000万円の資産を作り、
サイドFIREのような生活をしています。
サイドFIRE生活の中では、
様々な悩みや葛藤があります。
悩みや葛藤は割とネガティブなものですが、
私なりにそれらをポジティブに転換しています。
・「ゼロサムゲーム」を生き抜く方法を模索している人
・これからサイドFIREやFIREを目指す人
必見です。
サイドFIREへ向けた予習として参考にしたり、
共感していただけると嬉しいです。
〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人
〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。
〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ
本記事の目次は下記の通りです。
ゼロ成長がもたらす「ゼロサムゲーム」の本質
前回の記事で、
『ゼロ成長がもたらす「ゼロサムゲーム」の本質』についてまとめました。
※以下、要点を抜粋して記載します
ゼロ成長がもたらす「ゼロサムゲーム」の本質
①成長の鈍化
→人口減少、イノベーションの限界
②資源の限界
→化石燃料の枯渇、環境規制
③分配の不平等
→格差拡大、政策の偏り
人口減少により成長の鈍化は避けられず、
資源の枯渇と環境規制による負のループが形成され、
資本主義社会の悪いところが濃縮されて格差が拡大されると、
ゼロサムゲームは現実的なものとなります。
もしかしたら、
ホンモノの富裕層だけはプラスサムゲームで、
中流以下はゼロサムゲーム、
最悪マイナスサムゲームに転じるかもしれません。
成長社会から成熟社会への移行がもたらす課題は大きく、
資本主義の限界も大きな問題です。
※「資本主義社会の終わり」については下記記事で解説しています
ゼロサムゲームの要素が強まる成熟社会では、
「競争の外に出る」ことが難しくなる一方で、
解決の糸口もあります。
前回の記事で述べた課題を理解し、
本記事では成熟社会を生き抜く可能性を探ります。
ゼロ成長がもたらす「ゼロサムゲーム」を生き抜く方法
ゼロ成長がもたらす「ゼロサムゲーム」を生き抜く方法を4つ挙げ、
それぞれについて詳しく解説していきます。
価値の多様化:新たな価値を創造する
ゼロサムゲームを生き抜く鍵の1つ目は、
「価値観の多様化」と「新たな価値創造」です。
成長社会は”GDP至上主義”であり、
経済規模が重視されますが、
成熟社会では幸福度・時間・環境保護といった「非経済的な価値」が重視される可能性があります。
これらの価値観はゼロサムゲームではなく、
「非競争的に共有」できることが多いです。
従来の経済価値に捉われない:GDPや消費に依存する価値から、幸福度や持続可能性を重視する価値へ転換
コミュニティの価値:競争や奪い合いによる孤立ではなく、コミュニティでの協力や繋がりが生む新たな価値
具体的な事例は下記の通りです。
非消費的なライフスタイルへの変化:モノの消費や所有よりも、体験や共有を重視するミニマリズム・持続可能なスタイルへ
自己実現:新しい価値観によるコミュニティ形成により、新しい可能性と豊かな人生を実現する
FIREという生き方も1つの新しい価値観であり、
価値観の多様化を促し、
ゼロ成長を生き抜く可能性の1つになります。
共有経済の拡大:資源の効率的な活用
資源の限界を迎える成熟社会においては、
「共有」が鍵になります。
共有経済は、
限られる資源を効率的に活用し、
ゼロサムゲームを緩和する新しい仕組みを作る可能性を秘めています。
モノをシェアする文化:所有から共有へ移行し、限られた資源をより多くの人で分け合う
情報や知識をシェアする文化:インターネットを活用し、知識やアイデアを共有する文化が成熟する
具体的な事例は下記の通りです。
資源を無駄にしない:カーシェア、自転車シェア、コワーキングスペースなど
IT技術の活用:オープンソースプロジェクトやオンライン学習の普及
共有経済の拡大により競争や奪い合いは緩和され、
ゼロサムゲームの緩和に貢献します。
協力モデルへの移行:個人と社会の共存
「共有」と少し軸をずらし、
「協力」も成熟社会を支える基盤となる可能性があります。
成熟社会では、
競争よりも「協力」や「共創」によるウィンウィン関係を模索するシステムが採用されやすいでしょう。
非競争的モデルの模索:従来の市場競争だけではなく、共同(協力)での価値創出を目指す
協力のためのツール:AIやブロックチェーン技術を活用し、公平性を担保した協力が可能になる
具体的な事例は下記の通りです。
個人の融合:企業やフリーランスの協力と共創、チーム活動
資本主義社会からの脱却:仮想通貨の成熟や地域通貨の活用などによる貨幣の改革
協力モデルの理想が追求できれば、
他者との協力によって「プラスサムゲーム」に転じる可能性も秘めています。
成長の代替:非物質的な成長を目指す
「従来の成長」の代替として、
大量生産・大量消費から成立したものは異なる、
新しい「非物質的な成長」を採用するのも1つの手段です。
科学技術の発展を「従来の成長」に投じるのではなく、
「成熟」に投じていく方法になります。
「非物質的な成長」の追求:経済成長に代わり、幸福や知識、スキルの成長を目指す社会モデル
限界の先を模索するイノベーション:ゼロ成長の枠内で新たな科学技術や社会構造を模索する
具体的な事例は下記の通りです。
個人の成長の代案:学び直し、メンタルヘルスや生活の質の向上
経済の成長の代案:循環型経済(サーキュラーエコノミー)や、自然資源を枯渇させないエネルギー革新
時代の転換期であるため、
「従来の成長」という固定観念とこれまでの常識を疑い、
新しい形を模索することはどの分野でも重要だと思います。
まとめ:ゼロサムゲームを超える「新たな成長」への道
以上、
『サイドFIREの葛藤:ゼロ成長がもたらす「ゼロサムゲーム」を生き抜く方法』についてでした。
まとめです。
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ゼロ成長がもたらす「ゼロサムゲーム」の本質
→成長社会から成熟社会への移行がもたらす課題は大きい
ゼロ成長がもたらす「ゼロサムゲーム」を生き抜く方法
①価値の多様化:新たな価値を創造する
→幸福度・時間・環境保護といった「非経済的な価値」を重視
②共有経済の拡大:資源の効率的な活用
→限られる資源を効率的に活用し、競争や奪い合いを緩和
③協力モデルへの移行:個人と社会の共存
→競争よりも「協力」や「共創」によるウィンウィン関係
④成長の代替:非物質的な成長を目指す
→科学技術の発展を「従来の成長」ではなく「成熟」に投じる
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成熟社会はゼロサムゲームの側面を持ちますが、
希望を持てる未来もあります。
価値観を多様化して新たな価値を創造し、
共有や協力により競争から脱し、
「従来の成長」とは違う非物質的な成長を目指せば、
ゼロサムゲームを生き抜くことは可能であると考えました。
成熟社会では、
物質的な成長に依存せずとも、
新たな形の「価値」や「成長」を生み出す可能性があります。
少しでも参考にしていただけると幸いです。
その他、
「サイドFIREの葛藤」シリーズの記事を沢山書いています。
※是非読んでみてください
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