今回は、
『サイドFIREの葛藤:ゼロ成長がもたらす「ゼロサムゲーム」の本質』についてまとめていきます。
私は30代前半で4,000万円の資産を作り、
サイドFIREのような生活をしています。
サイドFIRE生活の中では、
様々な悩みや葛藤があります。
悩みや葛藤は割とネガティブなものですが、
私なりにそれらをポジティブに転換しています。
・ゼロサムゲームについて考えたい人
・これからサイドFIREやFIREを目指す人
必見です。
サイドFIREへ向けた予習として参考にしたり、
共感していただけると嬉しいです。
〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人
〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。
〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ
本記事の目次は下記の通りです。
ゼロ成長がもたらす「ゼロサムゲーム」の本質
経済が成長を続ける社会では、
競争の中でパイが拡大し、
勝者も敗者も全体として恩恵を受けやすい構造がありました。
俗に言うプラスサムゲームです。
しかし、
現代の日本のような「成熟社会」においては成長が鈍化し、
市場や資源が固定化する中で、
「勝つ者の利益が他者の損失によって成り立つ」というゼロサムゲーム的な構造が強調されることがあります。
今後も進行していくゼロ成長・ゼロサムゲームに備え、
行動しなければなりません。
本記事では、
成熟社会がゼロサムゲーム化する背景について、
具体的な要因を掘り下げていきます。
成長の鈍化
経済成長の源泉となる需要そのものが成熟もしくは飽和状態になり、
成長が鈍化することが考えられます。
成長社会では、
技術革新や人口増加が経済規模を拡大し、
新しい市場や職業を生み出しました。
しかし、
成熟社会では次のような状況が見られます。
人口減少:経済活動の基盤である労働力や消費者の減少
イノベーションの限界:新しい技術や産業が生まれにくくなり、既存の市場を奪い合う競争が激化
ゼロサムゲームの事例は下記の通りです。
市場の飽和:スマートフォン市場のように、消費者が「買い替え需要」しか持たなくなると、企業同士の価格競争が過酷化する
職業の希少性:生産性が向上することにより一部専門職やスキルが過剰供給となり、求職者間の競争が激化する
FIREにおいても、
成長ありきでの生活スタイルを目指す場合、
成長社会で得やすかった投資や副業収入が、
成熟社会では維持困難になる可能性があります。
資源の限界
SDGsが騒がれ、
自然環境の有限性が自覚されている通り、
資源の限界もやってきています。
地球資源の枯渇や環境問題が、
成長の継続を物理的に阻んでいます。
特に以下の点がゼロサムゲーム的な状況を生む要因となります。
化石燃料の枯渇:再生可能エネルギーの普及が進む一方、従来型エネルギーの争奪戦が顕著に
環境規制:環境負荷を減らすための規制が、新たな競争を生む
ゼロサムゲームの事例は下記の通りです。
土地利用の競争:農地の減少や都市化に伴い、限られた土地を巡る争いが激化
水資源の争奪:地域や国間で水の利用権を巡る緊張が増大
FIREにおいても、
自給自足や自然の中での暮らしを目指す場合、
土地や水といった資源の奪い合いが、
新しい生活様式を妨げる要因となる可能性があります。
分配の不平等
成熟社会では、
すでに富や資源を持つ人々が優位に立ち、
新規参入者にとって不利な構造が強まる傾向があります。
資本主義の悪いところが濃縮され、
既得権益の拡大と新規参入の壁により格差拡大が進行し、
これがゼロサムゲーム的な競争を助長します。
特に以下の点がゼロサムゲーム的な状況を生む要因となります。
格差拡大:既得権益層が資源や富を独占し、格差が拡大する
政策の偏り:税制や規制が、既得権益層および高齢者を優遇する方向に進みがち
ゼロサムゲームの事例は下記の通りです。
住宅価格の高騰:一部の富裕層が投機目的で不動産を独占し、一般市民が住宅を購入しにくくなる状況
金融市場の偏向:インデックスファンドのような投資手段も、ホンモノの富裕層に利益を集中させる構造
FIREにおいても、
配当や不動産収入を目指す場合、
成熟社会では資本を持つ人々(ホンモノたち)に有利な仕組みが強調され、
ゼロサムゲーム的な困難に直面する可能性があります。
まとめ:ゼロサムゲームの活路を見出す
以上、
『サイドFIREの葛藤:ゼロ成長がもたらす「ゼロサムゲーム」の本質』についてでした。
まとめです。
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ゼロ成長がもたらす「ゼロサムゲーム」の本質
①成長の鈍化
→人口減少、イノベーションの限界
②資源の限界
→化石燃料の枯渇、環境規制
③分配の不平等
→格差拡大、政策の偏り
ーーーーーーーーーー
人口減少により成長の鈍化は避けられず、
資源の枯渇と環境規制による負のループが形成され、
資本主義社会の悪いところが濃縮されて格差が拡大されると、
ゼロサムゲームは現実的なものとなります。
もしかしたら、
ホンモノの富裕層だけはプラスサムゲームで、
中流以下はゼロサムゲーム、
最悪マイナスサムゲームに転じるかもしれません。
成長社会から成熟社会への移行がもたらす課題は大きく、
資本主義の限界も大きな問題です。
※「資本主義社会の終わり」については下記記事で解説しています
ゼロサムゲームの要素が強まる成熟社会では、
「競争の外に出る」ことが難しくなる一方で、
解決の糸口もあります。
本記事で述べた課題を理解し、
次の記事では成熟社会を生き抜く可能性を探ります。
次回、
『ゼロ成長がもたらす「ゼロサムゲーム」を生き抜く方法』についてまとめていきます。
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その他、
「サイドFIREの葛藤」シリーズの記事を沢山書いています。
※是非読んでみてください
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