今回は、
「サイドFIREの葛藤:倹約のパラドックスを回避する方法を考える」についてまとめていきます。
私は30代前半で4,000万円の資産を作り、
サイドFIREのような生活をしています。
サイドFIRE生活の中では、
様々な悩みや葛藤があります。
悩みや葛藤は割とネガティブなものですが、
私なりにそれらをポジティブに転換しています。
・倹約のパラドックスに悩む倹約家
・これからサイドFIREやFIREを目指す人
必見です。
サイドFIREへ向けた予習として参考にしたり、
共感していただけると嬉しいです。
〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人
〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。
〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ
本記事の目次は下記の通りです。
節約や貯金は悪徳?「倹約のパラドックス」について
前々回の記事で、
「蜂の寓話(私悪は公益なり)とFIREについて考える」という記事を書きました。
※以下、要点を抜粋して記載します
書籍「蜂の寓話(私悪は公益なり)」
→個人の私的な欲望や「悪徳」が結果的に社会全体に公益をもたらす
蜂の寓話(私悪は公益なり)とFIREについて考える
①倹約は美徳である
→「大金を叩く」浪費は悪徳であり、「節制に励む」倹約は美徳
②倹約は消費を減少させ、贅沢は経済を動かす
→悪徳をむやみに制限することは逆に国家の衰退を招く
③倹約は経済循環を阻害する悪徳である
→「道徳的な蜂の巣」のように最終的に社会の繁栄が失われる
④悪徳であれば、健全な蜂の巣の一部
→美徳と悪徳を行き来し、常に健全な蜂の巣の一部として機能する
蜂の寓話においては、
「倹約は美徳である」という前提から始まります。
しかし、
その美徳は最終的に社会の繁栄を失うことになる悪徳であるということです。
これは真理であり、
節約や貯金を悪徳とする「倹約のパラドックス」という言葉が存在します。
経済学で知られる概念で、
「個人が節約を意識すると結果的に経済全体に悪影響を及ぼす可能性がある」という正論です。
節約や貯金を行う倹約家にとっては、
耳が痛い話だと思います。
この「倹約のパラドックス」を回避する方法、
個人の節約行動が経済全体に与える悪影響を回避しつつ、
個々人が利益を得られる方法について考えました。
倹約のパラドックスを回避する方法を考える
早速、
「倹約のパラドックスを回避する方法」を5つ挙げ、
それぞれについて詳しく解説していきます。
※あくまで私の経験に基づく、個人的な意見です
消費の質を高める
質素倹約は消費を削りますが、
ゼロになることはありません。
「量を減らして質を高める」というアプローチで、
消費全体を維持することで経済への悪影響を減らし、
さらに個人の満足度を向上させることが可能です。
持続可能な商品やサービスに投資すること、
例えば「耐久性が高く長期的にコストパフォーマンスの良い商品を購入すること」もそれに当たります。
長持ちし環境に優しい製品を選ぶこと、
使い捨て消費ではなく再利用可能なものを購入することが、
環境負荷を軽減するだけにとどまらず、
企業に「持続可能な製品」への需要を示すことにも繋がります。
「質が高い消費」は、
以下で紹介します。
サブスクやシェアリングエコノミーを活用
また、
使い切りのものを買う代わりに、
サブスクやシェアリングエコノミーを活用することも”利他的”な側面を持ちます。
もちろん、
自分の節約や貯金へ繋がり、
”利己的”な行動でもあります。
しかし、
資源の効率的な活用と無駄のない経済活動に寄与するのです。
モノより経験への消費を拡大する
モノを購入するのではなく、
経験やサービスにお金を使うこともパラドックスを回避することに繋がります。
例えば、
旅行やエンタメ鑑賞、
オンライン講座に参加するなどです。
大量生産・大量消費社会へのアンチテーゼとなり、
サービス業を活性化させることにより地域経済や観光業などの成長をサポートすることになります。
投資を通じた間接的な消費
投資を行うことは、
経済全体への資金循環を促すことです。
「資本主義の強化と格差の助長する」という悪徳のような側面もありますが、
株式投資は企業の資金調達を支援することに他なりません。
「投資を通じた間接的な消費」と呼ぶことができるでしょう。
そのほか、
ラウドファンディングで社会的に有益なプロジェクトをサポートすることなど、
「投資を通じて応援すること」はパラドックスを回避するためにも重要な手段です。
自己投資による社会貢献
株式投資のみならず、
自己投資も遠回りながら社会貢献に繋がります。
将来の自分への”他力本願”でもありますが、
生産性を向上させることにより、
長期的な消費能力を高める可能性は高いです。
資産が2倍になれば確実に消費は増え、
資産が10倍になれば爆発的に増えることでしょう。
※寄附などの社会貢献も増える好循環
自己成長のために書籍や講座などの勉強にお金を使こと、
また「子どもの教育」もそれに当てはまります。
自己投資は自身の生産性や収入の向上につながり、
経済全体にプラスの効果をもたらすのです。
まとめ:消費する場所を吟味し、適切な選択をする
以上、
「サイドFIREの葛藤:倹約のパラドックスを回避する方法を考える」についてでした。
まとめです。
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節約や貯金は悪徳?「倹約のパラドックス」について
→「個人が節約を意識すると結果的に経済全体に悪影響を及ぼす可能性がある」という正論
倹約のパラドックスを回避する方法を考える
①消費の質を高める
→消費全体を維持することで経済への悪影響を減らす
②サブスクやシェアリングエコノミーを活用
→資源の効率的な活用と無駄のない経済活動に寄与する
③モノより経験への消費を拡大する
→大量生産・大量消費社会へのアンチテーゼとなる
④投資を通じた間接的な消費
→「投資を通じて応援すること」は社会貢献である
⑤自己投資による社会貢献
→長期的な消費能力を高める可能性は高い
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個人ができることは小さいですが、
消費する場所を吟味して適切な選択をすることにより、
社会貢献に繋がります。
つまり、
個々人が節約しながらも、
経済に貢献する仕組みを意識的に選ぶことで「倹約のパラドックス」を回避することが可能です。
これぞ良いミニマリストの本質であり、
これからの時代の望ましい生き方ではないでしょうか。
「倹約のパラドックス」を回避するためには、
単なる「消費削減」ではなく、
社会全体にポジティブな影響を与える選択的消費や投資的行動が重要です。
そして、
個人レベルの行動が集まれば、
大きな経済的・社会的な変化に繋がると信じています。
私個人としては、
過去に行ってきた「月6万円生活」という”行き過ぎた倹約生活”を反省しつつ、
選択的消費や投資的行動を増やし、
社会貢献していこうと考えています。
少しでも参考にしていただけると幸いです。
その他、
「サイドFIREの葛藤」シリーズの記事を沢山書いています。
※是非読んでみてください
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