今回は、
「自動車免許取得費用(免許合宿代)は子供が自分で払うべき」についてまとめていきます。
「子供の自動車免許取得費用、誰が払うか問題」については、
色々な意見があると思います。
自動車免許は一般的に18〜20歳頃に取ることが多いので、
「絶妙な年齢」であることも議論に拍車をかけます。
「未成年のうちは、親が払うべき」
「自動車免許は必需品とは言えないから、本人が払うべき」
正直、
どちらの主張も正しいと思います。
本記事では、
自動車免許取得費用(免許合宿代)を全て自分で払った私の経験を元に、
「子供が自分で払うべき根拠」を中心に紹介します。
・「子どもの自動車免許取得費用を払ってあげるべきか?」と悩んでいる親御さん
・親が自動車免許取得費用を払ってくれないことにイラついている大学生
必見です。
〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人
〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。
〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ
本記事の構成は、下記の通りです。
親がお金を払うこと(与える教育)は、優しさか否か
私は親から「与えない教育」を受け、
特に大学時代は学費と食費以外の生活費を全て自分で賄っていました。
※下記記事で詳しく解説しています
これを「親の優しさの欠如」と捉えることも出来るかもしれません。
当時の私もやり場のない怒りに苛まれ、
周りの友人の「当たり前」が手に入らない状況を恨んだこともあります。
大学時代の国民年金に関しても同様で、
当たり前のように親に払ってもらう友人が多い中、
私は前納と追納を駆使して約100万円を自分で支払いました。
※下記記事で詳しく解説しています
そして、
当たり前のように自動車免許取得費用(免許合宿代)20万円弱も自分で賄いました。
詳しくは後述しますが、
当時はかなり苦悩しました。
免許取得を諦めかけた時もあり、
正直親を恨みました。
しかし、
結果として、
「頑張って自分で払って良かった」と強く思っています。
「与える教育」で甘やかすことは、
愛ではありません。
「与えない教育」こそが正義だ!
と布教したいレベルです。
今回はそのことについて詳しく解説していきます。
自動車免許取得費用(免許合宿代)は子供が自分で払うべき理由
「自動車免許取得費用(免許合宿代)は子供が自分で払うべき理由」を4つ挙げ、
それぞれについて詳しく解説します。
決断力と行動力が身に付く
まず、
自動車免許取得費用を親が率先して払ってしまうと、
そもそもの「必要性の有無」に関する議論が疎かになります。
「自動車免許取得」を当たり前のものであると勘違いし、
「貰えるものは貰っておこう」という感覚で手にいれる子供が大量発生していると思います。
たとえただの「身分証明証」として、
金色に輝き続けるカードに成り下がる運命でもお構いなしです。
車社会である田舎ならともかく、
著しい「車離れ」が進む都会であれば、
まずは「必要性の有無」に関する議論をすべきではないでしょうか。
※マイナンバーカードの登場により身分証明証としての価値も落ちています
私の場合も、
自動車免許取得費用を自分で支払うことにより、
まず最初に「必要性の有無」の壁にぶち当たりました。
私は当時薬学生だったので、
将来的に薬剤師不足が著しい給与の高いエリア(田舎・僻地・離島など)への選択肢も残したく、
在宅医療へ対応するために車を運転できたほうが望ましいと考え、
「免許の必要性は高い」「卒業前、出来れば勉強が忙しくなる前に取りたい」と思っていました。
また、
純粋に車で「自由度の高い旅」をしたい思いがありました。
しかし、
どうしてもお金が足りません。
一度、
18歳の時に友人に免許合宿に誘われましたが、
資金が捻出できず断りました。
「やっぱ要らないかな〜」
「都会で働こうかな〜」と、
妥協しそうになったことは数知れません。
それでも散々苦悩しつつ、
アルバイトやクワガタの販売で資金を作り、
20歳の時に免許取得できる目処が立ちました。
※クワガタの販売に関しては下記記事で詳しくまとめています
これは、
「貰えるものは貰っておこう」ではなく、
「必要性の有無」の壁にぶち当たり、
自分で決断して行動した結果です。
自動車免許取得費用を親が率先して払ってしまうと、
この重要なプロセスが全てショートカットされ、
「貰えるものは貰っておこう」で終わってしまうと思います。
1つ1つは小さいかも知れませんが、
このような経験の積み重ねにより、
「決断力」と「行動力」は大きな差となって表れるでしょう。
せめて、
「必要性の有無」に関する議論だけでもして欲しいと思います。
質素倹約や節約術が身に付く
アルバイトやクワガタの販売で資金を捻出した2年間、
とにかく節約を続けました。
他に大学の教科書代や年金も払ったりしたので、
普通に大変でした。
結果として、
「与えない教育」により、
創意工夫を学び、
私は「質素倹約のコツ」を完全に掴みました。
これは間違いなく「一生活きるスキル」です。
自動車免許取得費用に関しても、
一緒に行った友人と2人で徹底的に研究しました。
※友人も金がなく困っていた
まずは、
カッコ悪くても「AT限定」一択です。
マニュアルの必要性は皆無であり、
カッコ付けのために払う追加費用はありません。
次に、
割高な「通学」は論外で、
格安の「合宿免許」一択です。
得られるものが同じであれば、
「早くて安い」が圧勝だと考えました。
そして、
「合宿免許」の中でも最安でコスパの良い教習所を探しました。
おそらく全国すべての教習所を調べ上げ、
行ける日程の中で最も安いプランにしました。
最後に、
「交通費は”住民票現住所”をもとに支給」というオプションも採用しました。
これは体力を要するのであまりお勧めできませんが、
領収書なしで往復の新幹線代が支給される教習所で、
青春18きっぷを使って鈍行列車で向かうという手段です。
※不正でもなんでもなく、黙認されていることでした
当時青春18きっぷは10,500円/5回であり、
友人とのジャンケンに負けた私は5,000円を支払い2回分を手にしました。
関東某所から山陰某所まで、
始発で出発して「乗換11回」「約15時間」の長旅であり、
前乗りという名の「田舎の駅前での野宿」をし、
貧乏旅行に徹しました。
※本当に楽しかった、良い思い出です
約40,000円の交通費が支給され、
実費は5,000円だったため、
35,000円ほど浮きました。
免許合宿代が約195,000円だったので、
実質16万円程度で免許が取れたということになります。
当時、
どんなに安くても20万円だったと思うので、
おそらく誰よりも費用を安く抑えたのではないでしょうか。
この経験はただの「良い思い出」で終わることなく、
間違いなく「質素倹約のコツ」として今も活き続けています。
「親に払ってもらった人」は何も知らない
一方、
「親に払ってもらった人」は何も知りません。
びっくりするほど、
何も知りません。
「自動車免許取得費用って10万円くらいじゃないの?」
「通学で取ったけど、免許合宿の方が安いの?」
「免許合宿が楽しくて、卒延して延泊しちゃった!」など、
悪気なくボケたことを言う人たちが一定数存在します。
このような悪意のない言葉を耳にするたび、
とてもモヤモヤしてしまいます。
自分でお金を払わないため、
様々な費用の相場も知らなければ、
普段から家庭でのお金の動きも意識しないのでしょう。
成人して自分でお金を払うようになってから、
大いに苦しむと思います。
また、
親への感謝を感じていない、
「当たり前」という態度に腹が立ちます。
もちろん「全員がそうだ」とは言いませんが、
間違いなくこの傾向は強く存在すると思います。
社長の子供、
医者の子供、
裕福な家庭に育った人間ほど、
当たり前のように親に自動車免許取得費用(免許合宿代)を払ってもらい、
ぼけーっとしています。
社長や医者の遺伝子を受け継ぎ、
優秀なはずなのに、
私よりも資産は少なく、
年収は低い人ばかりです。
親からの優しさ・愛情により、
「成長するための貴重な経験」
を失っているのと同じだと思います。
やはり、
経験というのは偉大で、
かけがえのないものです。
若いうちの苦労は何倍にもなって返ってくる
私が20歳の時になんとか捻出した16万円は、
当時にとっては大金でした。
その16万円を捻出するための苦労は、
今何倍にもなって返ってきていると思います。
間違いなく、
30代前半で自由を手にすることができたのは、
「与えない教育」のおかげです。
「16万が4,500万に化けた」と言ったら過言ですが、
礎となり私を支えて続けてくれました。
自動車免許取得費用を払ってくれない父親にムカついた「悔しい思い」も、
18歳の時に友人からの免許合宿の誘いを断った「苦しい思い」も、
青春18きっぷで寝過ごし乗り換えをミスって友人と喧嘩した「ニガい思い出」も、
全てが財産でした。
まさに人間万事塞翁が馬です。
悔しかったり苦しかったりニガかったりするつらい一瞬は、
将来大きく好転する可能性を秘めています。
「与える教育」で甘やかすことは、
愛ではありません。
「与えない教育」こそが、
大きな成長を促す愛になると考えています。
まとめ:自動車免許取得費用も年金も、全て子供が自分で払うべき
以上、
「自動車免許取得費用(免許合宿代)は子供が自分で払うべき」についてでした。
まとめです。
ーーーーーーーーーー
親がお金を払うこと(与える教育)は、優しさか否か
→「与える教育」で甘やかすことは、愛ではない
自動車免許取得費用(免許合宿代)は子供が自分で払うべき理由
①決断力と行動力が身に付く
→「必要性の有無」の壁にぶち当たり、自分で決断して行動するプロセスが重要
②質素倹約や節約術が身に付く
→実質16万円程度で免許を取得した経験は今も活き続けている
③「親に払ってもらった人」は何も知らない
→親からの優しさ・愛情により「成長するための貴重な経験」を失っている
④若いうちの苦労は何倍にもなって返ってくる
→「与えない教育」こそが、大きな成長を促す愛になる
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私の個人的な経験を中心にまとめてきました。
※全て、あくまで個人的な意見です
「子供の自動車免許取得費用、誰が払うか問題」については色々な意見があり、
多くが18〜20歳頃という「絶妙な年齢」に取得することが厄介だと思います。
もしかしたら、
親のプライドから、
「無理をしてでも払おうとしている」親御さんもいるかもしれません。
払うことは無理に止めませんが、
できる限り子供に払わせることをおすすめします。
それが確実に子どものためになるので、
罪悪感を感じる必要は一切ありません。
※むしろ感謝されるべき行動です
私も、
当時は「自動車免許取得費用を払ってくれない父親」にムカつきました。
しかし、
今では感謝しています。
「子供の自動車免許取得費用」に使おうとしているその20〜30万円は、
「今しかできない別なこと」に使ったほうが有意義です。
以上より、
私は「自動車免許取得費用は本人が自分で払うべき」と考えています。
20代は、
理不尽も全力で受け止め、
目一杯苦労することをおすすめします。
※下記記事で詳しく記載しています
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