本記事では、
「資産2,000万円で先取りサイドFIREをしてみた感想」について書いていきます。
私は現在、
資産4,000万円でサイドFIREのような自由な生活を送っています。
そんな私も、
約4年前、
躁鬱病(酷いうつ状態)になって会社を辞め、
「先取りサイドFIRE」のような生活を送っていた時期がありました。
サイドFIREの志半ば、
ちょうど資産2,000万円くらいの時でした。
「資産3,000万円でサイドFIREする!」という計画が崩れ去り、
止むを得ずニートとなってしまいました。
精神状態は最悪で、
暗黒の約1年半(正確には約1年8ヶ月)でした。
しかし、
自由な時間で得られたものも多く、
「先取りサイドFIRE生活」を実践したことによる学びも数多くありました。
今回は、
「先取りサイドFIRE生活」で得た学びを共有したいと思います。
〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人
〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。
〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ
本記事の構成は、下記目次の通りです。
資産2,000万円で先取りサイドFIREをしてみた感想
早速、
本題に入ります。
感想を時系列順に書いていきます。
①”心身ともに健康な時”に自由を手にしなければ意味がない
↓
②社会保障制度は本当にありがたい
↓
③極貧生活をすれば、2,000万円でもサイドFIRE可能!
↓
④気が楽になると同時に、無気力になる
↓
⑤少し結婚したくなり、働きたくなる
”心身ともに健康な時”に自由を手にしなければ意味がない
まず、
”心身ともに健康”でなければ、
自由を手にしても意味がありません。
当たり前の話ですが、
超重要です。
元々、
「資産3,000万円でサイドFIREする!」という計画がありました。
自由な時間を、
喉から手が出るほど欲していました。
躁鬱病の「酷いうつ状態」になった私の心は完全に壊れており、
社畜時代にあれ程までに欲していた「自由な時間」を目の前にしても、
1ミリも心躍りませんでした。
社畜時代に書いた「サイドFIRE達成後にやりたいことリスト」を見ても、
ただの文字の羅列にしか見えません。
悔しくなり、
虚しくなり、
衝動的に破り捨てました。
こんな精神状態で自由を手にしても、
まるで意味がありませんでした。
最初の半年間は「楽しい」という感情が全くなく、
誰もいない場所へ行き、
”心が無になれる”絶景に触れるので精一杯でした。
”酷いマイナス状態”を、
どうにかして”無(±0)”へ持っていくイメージです。
とにかく一人になりたかったので、
約半年間、
一人で車中泊をしながら日本一周をしていました。
時間をかけて徐々に精神状態は良くなり、
少しずつですが、
「自分の時間」を生きることができるようになりました。
この教訓から、
「若くて健康な時に自由を手にする」という目標を新たにしました。
年老いてから手にする自由も同様に価値が低くなると考えています。
「40代で資産5,000万円〜1億円を用意してフルFIRE」するよりも、
「30代で資産3,000万円〜5,000万円を用意してサイドFIRE」する方がより自由だ!
という考えがより強固なものとなりました。
社会保障制度は本当にありがたい
仕事を辞める時、
収入が絶たれることが本当に心配でした。
完全無給になってしまうにも関わらず、
前年の所得に基づいた住民税・健康保険料・厚生年金保険料などを払わなければなりません。
しかし、
どうしても働けるような精神状態ではありません。
そんな中、
社会保障制度の存在を知りました。
※自分が精神病になるなど全く想定しておらず、まるで無知でした
うつ病(のちに躁鬱病と分かる)での退職だったため、
傷病手当金と失業手当をそれぞれ数ヶ月間受け取ることが出来ました。
傷病手当金をもらっていた時は約35万円/月、
失業手当をもらっていた時は約22.5万円/月です。
半分近くは住民税・健康保険料・厚生年金保険料などの支払いで消えていきましたが、
超倹約家の私にとっては十分な生活ができる金額でした。
これまで高い健康保険料&雇用保険料を払ってきた甲斐がありました。
また、
暇な時間に税金や保険料に関する勉強をし、
様々な節税の手段を知り、
ずる賢く生きる方法を学びました。
節税などについても今後記事にしたいと考えています。
極貧生活をすれば、2,000万円でもサイドFIRE可能!
社会保障制度の恩恵を受けていたとは言え、
その金額はバリバリ働いていた時の約36〜55%(年収換算)です。
大幅に減った収入でこれまでの水準の生活をするのは心配だったため、
さらに質素倹約を極めた極貧生活をすることにしました。
そしてこのニート期間中、
私は「家を持たない生活」を実験してみました。
※「実家を追い出されて居場所がなかった」という悲しい背景があります・・・笑
悪い言い方をすれば、
ホームレス生活です。
社宅を追い出されてからの約1年半、
全国を転々として暮らしていました。
うつに効く絶景を求め、日本一周をしながら車中泊生活をしたり、
たまに贅沢なホテル暮らし(ポイント利用)をしたり、
「姉の育児を手伝う」という口実で実家暮らしをしたり、
親戚の空き家で原始的なサバイバル生活をしたり、
ヒモニート生活をしたりしました。
このホームレス生活・サバイバル生活について別記事で詳しく書く予定です。
この生活により、
大きな固定費である家賃が0円となり、
「生活費」が大幅削減されました。
サイドFIREの達成条件は下記の通りです。
サイドFIRE達成条件 = 『不労所得+α>生活費』
1年にかかる生活費を、
不労所得(資産運用など)と少しの労働で賄うことができれば達成です。
※具体的なサイドFIRE達成戦略について、今後記事にしていく予定です。
「家を持たない生活」をした結果、
社会保障制度を受給している状態で、
資産は減るどころか増えました。
※株の相場が絶好調だったため、資産運用の貢献も大きい
社会保障制度の受給が無くなっても、
(適切な資産運用を行うことで)資産2,000万円でもサイドFIRE可能だということがわかりました。
これは、
私が『自分が思っていた以上に倹約家であった』ということです。
逆に、
想定していたよりもお金が足りなってしまう人も居るでしょう。
また、
躁鬱病となってからますます物欲がなくなり、
ほとんど消費を行わなくなったことも大きいです。
このように、
サイドFIREは計算通りにはいかず、
「実際にやってみなければ分からないこと」も多いです。
この経験はとても良いシミュレーションになり、
サイドFIREは「いつでも手が届く身近な存在」となりました。
この安心感が、
メンタルを改善する大きな役割を担ったと思っています。
気が楽になると同時に、無気力になる
これまで書いてきた通り、
社会保障制度+資産運用により、
資産は減るどころか増えました。
自分で社会保障制度のようなベーシックインカムを作ることができれば、
フルFIREも見えてきます。
とても前向きで良い精神状態になりましたが、
「資産2,000万円でもサイドFIRE可能だ」と思った瞬間、
私はダラけてしまいました。
精神状態が改善したら本気で副業を始める予定でしたが、
あまり本腰を入れてコミットすることが出来ませんでした。
※当時はあまり集中力が続かなかったので、精神状態が回復しきっていなかったと思います
「働かなくて済む」と思うと、
かなり気が楽になります。
しかし、
その安堵と同時に、
無気力になってしまいました。
そして、
2,000万円の「極貧サイドFIRE生活」は、
「一人で生きていく」前提です。
「このままずっと一人で生きること」を想像したら虚しくなり、
少し寂しくなりました。
少し結婚したくなり、働きたくなる
これまで書いてきた通り、
2000万円でのサイドFIRE計画は、
「極貧生活」が条件です。
そして、
「独身であること」も条件の1つです。
私は強い結婚願望はありませんが、
いつかは結婚し子供が欲しいと思っています。
労働から解放され、
『自分の時間』を生き、
しっかりと人生について考えるようになったことで、
将来についても意識するようになりました。
誰かと結婚し、
この生活を維持するためには、
同じ価値観を持ち、
同じくらいの資産を持つ人と一緒になることが必須条件です。
サイドFIRE達成目標は1人で3,000万円なので、
単純計算で2人だと6,000万円になります。
しかし、
相手がいることなのでそんなに上手くいかないでしょう。
さらに、
子供のことを考えるとFIRE達成目標はさらに高くなります。
このように将来のことを真面目に考えると、
何故か自然と労働したくなってきました。
社畜時代は将来のことを考える余裕がありませんでした。
これまでが異常だったのかもしれません。
不思議な話ですが、
労働から解放され、「自分の時間」を生きることで、
自然と労働したくなってきました。
そして、
再び資産3,000万円を目指し、
本格的に働くこととしました。
まとめ:サイドFIREは実験してみなければ分からないことが多い
以上、
「資産2,000万円で先取りサイドFIREをしてみた感想」についてでした。
まとめです。
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資産2,000万円で先取りサイドFIREをしてみた感想
①”心身ともに健康な時”に自由を手にしなければ意味がない
→うつ状態で手にする自由も、年老いてから手にする自由も価値が低い
②社会保障制度は本当にありがたい
→頼れるものには頼るべき
③極貧生活をすれば、2,000万円でもサイドFIRE可能!
→適切な資産運用を行えば資産2,000万円でもサイドFIREできる
④気が楽になると同時に、無気力になる
→「働かなくて済む」と思うと、かなり気が楽になり、ダラけてしまう
⑤少し結婚したくなり、働きたくなる
→労働から解放され、「自分の時間」を生きることで、自然と労働したくなる
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先取りサイドFIREをして得られた1番の教訓は、
「”心身ともに健康なうち”にサイドFIREすべき」です。
やはり、
若くて健康なうちに自由を手にしなければ意味がありません。
また、
何事にも言えることですが、
実験は大事です。
サイドFIREも「実験してみなければ分からないこと」が多かったです。
これからの「4,000万円のサイドFIRE生活」も、
1つの実験だと思っています。
実験結果や新たな発見を随時共有していくので、
他の記事も見ていってください。
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