今回は、
「安定化選択vs方向性選択:マイノリティの生き残り戦略」についてまとめていきます。
私は30代前半で4,000万円の資産を作り、
サイドFIREのような生活をしています。
サイドFIRE生活の中では、
様々な悩みや葛藤があります。
悩みや葛藤は割とネガティブなものですが、
私なりにそれらをポジティブに転換しています。
・マイノリティの生き残り戦略を知りたい人
・これからサイドFIREやFIREを目指す人
必見です。
サイドFIREへ向けた予習として参考にしたり、
共感していただけると嬉しいです。
〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人
〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。
〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ
本記事の目次は下記の通りです。
進化論:安定化選択vs方向性選択
生物の進化には、
「安定化選択」と「方向性選択」という二つのルートがあります。
前者は環境に適応したマジョリティ(多数派)が生き残る進化であり、
後者は環境の変化に適応したマイノリティ(少数派)が生き残る進化です。
安定性選択(Stabilizing Selection)
現在の環境に最も適応した「平均的な個体」が生き残る
極端な特徴を持つ個体(外れ値)は淘汰される
方向性選択(Directional Selection)
環境の変化に適応できる「新たな特徴」を持つ個体が生き残る
分布が一方向に移動し、以前の平均的な個体は少しずつ淘汰される

この法則は、
単なる生物進化の話にとどまりません。
社会における価値観やライフスタイルにも当てはまり、
特に「マイノリティ」として生きる人々がどのように生存戦略を立てるかを考えるヒントになります。
私自身、
FIRE民や超倹約家として生きるなかで、
「マイノリティであることの難しさ」を痛感しています。
マジョリティに馴染まない選択をした人間は淘汰されるのか?
それとも別の道があるのか?
本記事では、
進化論の観点から「マイノリティの生存戦略」をポジティブに考えていきたいと思います。
安定化選択とは?マジョリティの生存
安定化選択とは、
現在の環境に最も適応した個体が生き残る進化の形です。
例えば、
野生の動物では、
環境の変化がなければ平均的なサイズや色を持つ個体が生存しやすくなります。
極端に小さかったり大きかったりする個体、
異様に目立って天敵から標的にされやすい個体は、
生存競争で不利になるため淘汰されるのです。
これは社会でも同じことが言えると思います。
会社員として安定した収入を得て、
一般的な消費活動を行い、
多くの人と同じ価値観を持つ。
これが現代社会の「平均的な個体」です。
彼らは昭和から受け継がれてきた環境に見事に適応し、
変化を嫌う傾向があります。
安定性進化の世界では、
このようなマジョリティが生き残り続けます。
マイノリティは異端であり、
時には嫌われて排除され、
淘汰の対象になるのです。
方向性選択とは?マイノリティの生存
一方で、
方向性選択は、
環境の変化に適応して新しい特徴を持つ個体が生き残る進化を指します。
例えば、
気候が寒冷化すれば、
毛の多い個体が生存しやすくなり、
次第にその特徴が広がっていく流れです。
社会においても、
大きな環境の変化があれば、
新たな価値観を持つ人々が方向性進化の役割を果たす可能性があります。
FIRE民や超倹約家も、
これに該当すると考えています。
・「お金=使うもの」という常識を疑い、資産形成を最優先にする
・消費社会に依存せず、独自の生き方を確立する
・他人の評価ではなく、自分にとっての本当の豊かさを追求する
このような考え方は現代社会ではまだマイノリティですが、
社会の大きな変化(脱資本主義社会やAI革命)によって、
新たな生存戦略として有利になる可能性があります。
つまり、
マイノリティは環境の変化を先取りし、
新たな適応戦略を持つことで生存していくのです。
外れ値、マイノリティの運命は?
マイノリティは、
「淘汰されるか」
「生き残るか」
の二択ではありません。
環境の変化を読み、
いかに適応するかによって運命は決まります。
・孤立しないこと
→どれだけ独自の価値観を持っていても、完全な孤立は生存戦略として不利になる
→マイノリティなりに同じ価値観を持つコミュニティを作ることが重要
(「群れることが嫌い」から脱する必要がある)
・環境変化を味方につける
→社会の価値観が変わるタイミングを見極め、適応のスピードを上げる
→自分のこだわりを持つことは大事だが、「方向」を誤ってはいけない
・新しい価値を発信し、浸透させる
→発信を通じてライフスタイルを広めることで、少数派だった考え方が次第に浸透していく
→LGBTQなど、徐々に社会の中で受け入れられるようになっている事例は多い
時代の流れを読み、
時には空気を読み、
柔軟に生きること。
まさに、
「最も強いものが生き残るのではない。 最も変化に敏感なものが生き残る。」ということです。
まとめ:マイノリティの生き残り戦略を考える
以上、
「安定化選択vs方向性選択:マイノリティの生き残り戦略」についてでした。
まとめです。
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進化論:安定化選択vs方向性選択
・安定化選択とは?マジョリティの生存
→現在の環境に最も適応した個体が生き残る進化
・方向性選択とは?マイノリティの生存
→環境の変化に適応して新しい特徴を持つ個体が生き残る進化
・外れ値、マイノリティの運命は?
→環境の変化を読み、いかに適応するかによって運命は決まる
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進化論において、
安定化選択は現状維持を望むマジョリティの生存戦略であり、
方向性選択は環境の変化に適応するマイノリティの戦略です。
FIRE民や超倹約家のような少数派は、
方向性進化によって生き残る道を探すべきであり、
これからの変化の激しいVUCA時代において、
それは十分可能だと考えています。
生き残るためには、
決して孤立することなく、
環境変化を味方につけ、
社会に新たな価値を提供すること。
マイノリティは「淘汰される運命」ではなく、
「進化する可能性」を持っています。
方向性進化を選び、
未来に適応する者こそが生き残るのです。
「変化を恐れず、進化する」
それが、
マイノリティの生存戦略だと考えました。
少しでも参考にしていただけると幸いです。
その他、
「サイドFIREの葛藤」シリーズの記事を沢山書いています。
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