今回は、
「サイドFIREの葛藤:お金におけるエレファントシンドロームを克服する方法」についてまとめていきます。
私は30代前半で4,000万円の資産を作り、
サイドFIREのような生活をしています。
サイドFIRE生活の中では、
様々な悩みや葛藤があります。
悩みや葛藤は割とネガティブなものですが、
私なりにそれらをポジティブに転換しています。
・お金におけるエレファントシンドロームを克服したい人
・これからサイドFIREやFIREを目指す人
必見です。
サイドFIREへ向けた予習として参考にしたり、
共感していただけると嬉しいです。
〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人
〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。
〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ
本記事の目次は下記の通りです。
お金におけるエレファントシンドローム
エレファントシンドローム(サーカスの象理論とも呼ぶ)は、
「学習性無力感」に関する象徴的なエピソードに由来する言葉です。
自分の行動が結果に結びつかないことを繰り返すことで、
「何をしても無意味だ」と思い込む状態であり、
当然ネガティブに捉われます。
【エピソード】
子象のとき、象は小さな杭とロープで繋がれています。
そのとき、子象は逃れようと何度も挑戦しますが、ロープの強さに対抗できず、やがて諦めてしまいます。
成長して力強い大人の象になっても、彼らは同じ小さな杭とロープで縛られたまま動こうとしません。
「どうせ無理だ」という思い込みが刷り込まれ、大きな力を持っているにもかかわらず、自由を取り戻す努力をしなくなるのです。
「本当は強いのに、自分の限界を信じ込んでいる」
という心理です。
本記事では、
お金における「学習性無力感」、
エレファントシンドロームを考えていきます。
事例を2つ挙げ、
それぞれについて詳しく解説します。
貧困による無力感
「貧困の連鎖」や、
「お金がないからできない」という固定観念が挙げられます。
実際には、
小さな行動で状況を変えられる可能性を見落としている例です。
低所得環境で育った人が、
「どうせお金は貯まらない」
「お金持ちは自分とは無関係」と思い込むケースは多々あります。
しかし、
反骨精神・ハングリー精神により大成功を収める人が存在するのは事実であり、
それは思い込みである可能性が高いです。
投資や副業の可能性を知っても、
「自分には無理」と拒絶してしまうのは勿体無いと思います。
満たされない欲望に対する無力感
また、
「より多く稼がないと幸せになれない」という思い込みも存在します。
資本主義社会・消費社会からのメッセージ、
「もっと稼がないと幸せになれない」
「お金を使うことで豊かさを感じるべき」という価値観への妄信です。
無駄遣いを繰り返す消費社会の洗脳は恐ろしいものであり、
ドーパミン中毒に罹ってしまうと”満たされない欲望”に苦悩し続けます。
対極にあるシンプルな生活にも幸せがあり、
実際には「節約」や「ミニマリズム」で豊かになることも可能です。
お金におけるエレファントシンドロームを克服する方法
上に述べた「お金におけるエレファントシンドロームを克服する方法」を5つ挙げ、
それぞれについて詳しく解説していきます。
自分を縛る「杭」の存在を知る
自分を縛る「杭」が何かを知ることが、
変化への第一歩です。
エレファントシンドロームを克服するには、
”自分で設定している限界”つまり思い込みを払拭する必要があります。
その根源が「貧困」であるのか、
「満たされない欲望」なのか、
思い当たる節はあるでしょう。
おそらく、
長年押し殺してきたものであり、
直視したくないものだと思います。
しかし、
目を背けてはいけません。
杭を見つけ、
把握することから始まります。
固定観念を疑い、情報をアップデートする
杭の存在を知った後、
もう少し杭の性質を観察すべきです。
「お金がないからできない」や、
「より多く稼がないと幸せになれない」という思い込みは、
固定観念でしかありません。
この柔軟性に乏しい先入観を疑い、
情報をアップデートする必要があります。
同じような境遇からの成功者のインタビューや、
お金に縛られずに幸せに生きる人間の存在を知り、
会って話すのも効果的だと思います。
そもそも、
お金に縛られること自体が固定観念かもしれません。
これまでの常識を疑い、
お金に縛られない新しい目標を作ることも有効です。
「心の豊かさ」にフォーカスする
お金に縛られない新しい目標という意味では、
お金で買える「幸せの限界」を理解することも重要です。
「心の豊かさ」にフォーカスすることは、
これからの脱資本主義や脱消費社会で生き抜くためにも大切なことだと思います。
物欲に支配されるのはデメリットが大きく、
経験や人間関係に投資するのはメリットが大きいです。
「お金に頼らない生き方」を考えることは、
杭を抜くために大いに役立つと考えています。
※「お金に頼らない生き方」については下記記事で詳しく解説しています
「小さな成功体験」を積み重ねる
杭を抜くのは簡単なことではありません。
杭を抜くだけの大きな力はあっても、
長いこと力を発揮しないことにより大いに鈍っています。
杭を抜くために最初に試すべきことは、
「小さな成功体験」を積み重ねることです。
一発で引っこ抜くことは出来ないので、
試行錯誤しながら色々な角度から抜いていくしかありません。
「貧困」であっても「満たされない欲望」であっても、
「月1万円節約する」「少額の投資を始める」は効果的だと思います。
どんな成功者であっても、
最初は小さな成功から始まっていることを忘れてはいけません。
小さな挑戦による小さな成功が、
自分に対する信頼感を生み出し、
大きな行動や大きな成果に繋がります。
「もうダメだ」を「まだダメだ」書き換える
「もうダメだ」が口癖となり、
体に染み付いてしまっている場合、
杭を抜くのは困難を極めると思います。
その時は、
「もうダメだ」を「まだダメだ」書き換えることが効果的です。
騙されたと思って、
口癖を変えてみてください。
このようなわずかな違いが、
大きな差を生むことを私も経験しています。
例えば株式投資で失敗した場合、
「もうダメだ」と思うと二度と挑戦する勇気が持てなくなります。
しかし、
「まだダメだ」と捉えれば、
その失敗を糧にもっと学んで次のステップに進むことが可能です。
「諦める心」が「希望を持つ心」へと変わり、
そのわずかな違いが杭の運命を変えると言っても過言ではありません。
「もうダメだ」に漫然する絶望感と、
「まだダメだ」に含まれる可能性。
足にロープが絡まるような苦難な状況であっても、
新たな方法を模索しなければ一生エレファントシンドロームから抜け出せません。
まとめ:杭を抜いた象は、自由に動き回ることができる
以上、
「サイドFIREの葛藤:お金におけるエレファントシンドロームを克服する方法」についてでした。
まとめです。
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お金におけるエレファントシンドローム
①貧困による無力感
→「お金がないからできない」という固定観念
②満たされない欲望に対する無力感
→「より多く稼がないと幸せになれない」という価値観への妄信
お金におけるエレファントシンドロームを克服する方法
①自分を縛る「杭」の存在を知る
→長年押し殺してきたものであり、直視したくないもの
②固定観念を疑い、情報をアップデートする
→柔軟性に乏しい先入観を疑う必要がある
③「心の豊かさ」にフォーカスする
→脱資本主義や脱消費社会で生き抜くためにも大切
④「小さな成功体験」を積み重ねる
→試行錯誤しながら色々な角度から抜く
⑤「もうダメだ」を「まだダメだ」書き換える
→「諦める心」が「希望を持つ心」へと変わる
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エレファントシンドロームに罹ると行動範囲はえらく狭いですが、
杭を抜いた象は自由に動き回ることができます。
エレファントシンドロームから抜け出すことは、
「自由な生き方」を手に入れる第一歩になると考えました。
貧困家庭で生まれ、
その理不尽から反骨精神を手にし、
大成功を収める人が存在します。
欲望にまみれて汚い金を稼ぎ、
その虚しさを知って改心し、
利他的な社会貢献を行う人も存在します。
そんなの「圧倒的で少数派だ」と思ってしまうことこそが、
エレファントシンドロームです。
自分の可能性を信じ、
杭を抜く挑戦を行うことをお勧めします。
杭を抜くための参考にしていただけると幸いです。
また、
この記事を書いていて、
「FIREそのものが、自分を縛る杭になり得るのではないか?」と考えました。
次回の記事で、
FIRE後の無力感や、
新しい挑戦に対する心理的な抵抗感について深く掘り下げることで、
私たちの「自由」と「杭」の本質を考察してみたいと思います。
次回、
『自由を追い求めるFIREが「杭」に変わるとき』についてまとめていきます。
↓
その他、
「サイドFIREの葛藤」シリーズの記事を沢山書いています。
※是非読んでみてください
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