【KABU&】カブアンドよりインデックス投資が良い理由【乗り換えシミュレーション・比較】

②貧乏ごっこ

11月20日よりサービス開始となった前澤社長のカブアンドですが、
必要以上に持ち上げられていることに違和感がありました。

「国民総株主」というメッセージは素晴らしいですが、
私は参加しようとは思いませんでした。

結論から、
カブアンドよりインデックス投資が良いと考えています。

あまりにも現実的で、
夢がない話だと思いますが、
詳しく解説していきます。

・カブアンドの持ち上げられ方に違和感がある人
・これからサイドFIREやFIREを目指す人

必見です。

〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人

〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。

〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ

本記事の目次は下記の通りです。

カブアンドについて

前澤社長の新しい事業「カブアンド」が、
2024年11月20日にスタートしました。

公式HPも完成度が高く、
「国民総株主」というメッセージも素晴らしいと思います。

「サービスを使った分だけ株がもらえる」システムで、
「でんき」「ガス」「モバイル」「ひかり」「ウォーターサーバー」「ふるさと納税」の6サービスから開始ということです。

各サービスごとの還元率は下記の通りです。

出典:カブアンドHP

そして、
このカブアンド社の未公開株は、
カブアンド社が上場した後に価値が出るということです。

Youtubeの「令和の虎チャンネル」でも話題になり、
番組内でも大いに持ち上げられていました。

しかし、
私には少しも響きませんでした。

この持ち上げられ方には、
違和感しかありませんでした。

「使った分だけ」の罠に注意!

カブアンド最大のデメリットは、
直接購入できないことです。

前回の記事で詳しく記載しています。

金額や株数を指定して購入することができず、
カブアンド社のサービスに付随し、
「サービスを使った分だけ株がもらえる」というシステムです。

「使った分だけ」の罠に注意が必要で、
株目当てに無駄な出費が大きく増えてしまうリスクがあります。

「①すでに株式投資をしている人」
かつ
「②倹約家」には、
かなり不向きのサービスだと考えました。

つまり、
質素倹約でFIREを目指しているような人には全く刺さりません。

FIREを目指している人に限らず、
カブアンドを利用して無駄な出費を増やすより、
その分のお金でインデックス投資をした方が良いと考えています。

カブアンドで増える無駄な出費:702,620円/5年

まず、
「カブアンドで増える無駄な出費」についてまとめていきます。

「でんき」「ガス」「モバイル」「ひかり」「ウォーターサーバー」「ふるさと納税」の6サービスについて、
私の個人的な条件でシミュレーションをしました。

是非、
ご自身の条件でもシミュレーションしてみてください。

5年後に上場すると仮定した場合、
6つのサービスの収支は下記の通りになります。

※利用料金も還元率も1株あたりの価格もそのままという、あくまで「仮定」です

5年間で672,620円も無駄な出費が増え、
その代わりに32,050円分の株が手に入る形です。

※あくまで試算です

32,050円分の株が約21倍にならなければ、
元が取れないという計算になりました。

また、
月額500円で手に入る株が2倍になる「プラス会員」になると、
少し状況が改善します。

5年間で30,000円の出費が増えますが、
手に入る株が2倍になるということです。

5年間で702,620円も無駄な出費が増え、
その代わりに64,100円分の株が手に入る形です。

※あくまで試算です

少し状況が改善しましたが、
64,100円分の株が約11倍にならなければ、
元が取れないという計算になりました。

個人的な意見ですが、
702,620円支払うのであれば、
自分でインデックスファンドを直接購入した方が良いと考えています。

6つのサービスのシミュレーションに関しては、
それぞれの記事に詳しくまとめているので、

確認をお願いします。

でんき:新電力会社の方が安い

比較検討した結果は、
下記記事で詳しくまとめています。

※以下、要点を抜粋します

カブアンドについて
→「サービスを使った分だけ株がもらえる」システム

カブアンドでんきへ乗り換えるメリットは?
 カブアンドでんきの還元率は1%

 →還元率は高いとは言えない
 1年間での試算

 →年間15,511円も無駄な出費が増え、その代わりに311円分の株が手に入る
 5年後に上場すると仮定した試算
 →5年間で手に入る1,555円分の株が50倍にならなければ、元が取れない

ガス:プロパンガスは対象外

比較検討した結果は、
下記記事で詳しくまとめています。

※以下、要点を抜粋します

カブアンドについて
→「サービスを使った分だけ株がもらえる」システム

カブアンドガスへ乗り換えるメリットは?
 カブアンドガスの還元率は1%

 →還元率は高いとは言えない
 1年間での試算

 →年間29,873円も無駄な出費が増え、その代わりに86円分の株が手に入る
 5年後に上場すると仮定した試算
 →5年間で手に入る430円分の株が347倍にならなければ、元が取れない

モバイル:楽天モバイルの方が安い

比較検討した結果は、
下記記事で詳しくまとめています。

※以下、要点を抜粋します

カブアンドについて
→「サービスを使った分だけ株がもらえる」システム

カブアンドモバイルへ乗り換えるメリットは?
 カブアンドモバイルの還元率は10%

 →還元率は高い
 1年間での試算

 →年間3,924円の無駄な出費が増え、その代わりに1,557円分の株が手に入る
 5年後に上場すると仮定した試算
 →5年間で手に入る7,785円分の株が約3倍になれば元が取れる

ひかり:ネット回線は不要!

比較検討した結果は、
下記記事で詳しくまとめています。

※以下、要点を抜粋します

カブアンドについて
→「サービスを使った分だけ株がもらえる」システム

カブアンドひかりのメリットは?
 カブアンドひかりの還元率は5%

 →還元率は少し高い
 1年間での試算

 →年間50,160円も無駄な出費が増え、その代わりに2,508円分の株が手に入る
 5年後に上場すると仮定した試算
 →5年間で手に入る12,540円分の株が約20倍にならなければ、元が取れない

ウォーター:ウォーターサーバーは不要!

比較検討した結果は、
下記記事で詳しくまとめています。

※以下、要点を抜粋します

カブアンドについて
→「サービスを使った分だけ株がもらえる」システム

カブアンドウォーターのメリットは?
 カブアンドウォーターの還元率は5%

 →還元率は少し高い
 1年間での試算

 →年間25,960円も無駄な出費が増え、その代わりに1,548円分の株が手に入る
 5年後に上場すると仮定した試算
 →5年間で手に入る7,740円分の株が約17倍にならなければ、元が取れない

ふるさと納税:楽天ふるさと納税の方がお得

比較検討した結果は、
下記記事で詳しくまとめています。

※以下、要点を抜粋します

カブアンドについて
→「サービスを使った分だけ株がもらえる」システム

カブアンドふるさと納税のメリットは?
 カブアンドふるさと納税の還元率は1%

 →還元率は低い
 1年間での試算

 →年間19,000円分もポイントを失い、その代わりに1,000円分の株が手に入る形
 5年後に上場すると仮定した試算
 →2年間で手に入る2,000円分の株が19倍にならなければ、元が取れない

カブアンドよりインデックス投資が良い理由

「でんき」「ガス」「モバイル」「ひかり」「ウォーターサーバー」「ふるさと納税」の6サービス全てに参加し、
「プラス会員」になることを想定し、
比較検討していきたいと思います。

下記の想定です。
※5年で上場すると仮定

以上のシミュレーション結果を踏まえ、
「カブアンドよりインデックス投資が良い理由」について3つ挙げ、
詳しく解説していきます。

現実的にインデックス投資の方が勝率が高い

まず、
かなり重要な話ですが、

現実的にインデックス投資の方が勝率が高いと考えています。

カブアンドに全力で乗っかる場合、
5年間で702,620円も無駄な出費が増え、
その代わりに64,100円分の株が手に入る形です。

※あくまで試算です

カブアンドに参加せず、
702,620円をインデックス投資に投じる場合のことを考えていきます。

※つまり「質素倹約+インデックス投資」です

毎月11,710円(702,620円÷60ヶ月)を、
オールカントリーに積立投資する想定です。

現実的な利回り5%で運用した場合、
5年後にすでに少し膨らみ、
796,351円になります。

5年後の時点で、
64,100円分のカブアンドの株が約12.4倍にならなければ、
インデックス投資に勝てないということです。

そして、
上場がさらに遅くなれば、
この差が開き続けます。

10年経てばかなり膨らみ、
1,818,355円になります。

毎月の無駄な出費を抑え、
インデックス投資に回すことの威力が分かる思います。

「質素倹約+インデックス投資」10年の積み重ねで180万円以上の資産が増えるのであれば、
それは1つの正解です。

カブアンドには夢がありますが、
株の希薄化や上場の難しさなど、
様々な懸念点が挙げられています。

予測は困難を極め、
専門家でもどうなるか分からないでしょう。

現実的な確率として、
私は「質素倹約+インデックス投資」の方が勝率が高いと考えています。

カブアンドは上場するまで機会損失

カブアンドは「国民総株主」というメッセージを掲げており、
投資初心者をターゲットにしている節があります。

しかし、
投資初心者こそ、
カブアンドよりもインデックス投資をした方が良いと考えています。

カブアンドは上場するまで「未公開株を保有するだけ」であり、
証券口座を開設することもありません。

正直なところ、
投資をした気になっているだけのエアプだと思います。
※おそらく利用者のための勉強コンテンツ等は用意されると思いますが

私の経験上、
実際に自分で証券口座を開設し、

自分で手を動かし、
直接インデックスファンドを買った方が良いと考えています。

多くの学びがあり、
実際に投資をしているのでエアプ感も薄いと思います。

一方、
カブアンドは上場するまで「ただサービスを消費するだけ」です。

これではただの養分であり、
学びもなく、
「上場するまで機会損失」とも言えると思います。

5年間で702,620円も無駄にサービスを消費するか、
5年間頭を使いながら702,620円自分で投資するか、
将来的にこの時間と経験は天地の差になるでしょう。

魔法のような複利効果を得るためにも、
投資は一刻も早く始めるべきです。

実際の利回り以上に、
「投資の経験」は重要なことかもしれません。

もちろん、
カブアンドをきっかけに、
インデックス投資などを始める人も多いと思います。

その時、
カブアンドよりも「質素倹約+インデックス投資」の方が勝率が高いことに気づく人も多いかもしれません。

※その場合は移行すればOKです

とにかく、
「国民の意識を変える」という意味で、
このサービスは偉大な役割を担う可能性が高いと思っています。

上場できないリスク

そして、
そもそもの話ですが、
上場できないリスクがあります。

これだけ話題になり、
これだけ持ち上げられていれば、
「必ず上場する」と信じている人も多いかもしれません。

しかし、
何が起こるかは分かりません。

サービス内容としての上場の難しさや、
他にも株の希薄化など、
様々な懸念点が挙げられています。

その場合、
5年間で702,620円も無駄にサービスを消費し、
投資をした気になっているだけのエアプ期間を過ごし、
何も得られないという非常に悲しいオチが待っています。

何事にもリスクがあるので、
体重をかけすぎないように気を付けなければなりません。

まとめ:「質素倹約+インデックス投資」がおすすめ

以上、
「カブアンドよりインデックス投資が良い理由」についてでした。

まとめです。

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カブアンドについて
→「使った分だけ」の罠に注意!

カブアンドで増える無駄な出費:702,620円/5年
 ①でんき:新電力会社の方が安い
 ②ガス:プロパンガスは対象外
 ③モバイル:楽天モバイルの方が安い
 ④ひかり:ネット回線は不要!
 ⑤ウォーター:ウォーターサーバーは不要!
 ⑥ふるさと納税:楽天ふるさと納税の方がお得


カブアンドよりインデックス投資が良い理由
 ①現実的にインデックス投資の方が勝率が高い

 →5年後、利回り5%で796,351円に膨らむ
 ②カブアンドは上場するまで機会損失
 →カブアンドは投資をした気になっているだけのエアプ
 ③上場できないリスク
 →体重をかけすぎないように気を付ける

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やはり、
「質素倹約+インデックス投資」がおすすめです。

カブアンドという面白いサービスの登場により、
より「質素倹約+インデックス投資」の強さを実感しました。

カブアンドには夢がありますが、
FIREを目指したり、
資産を増やしたい場合は「質素倹約+インデックス投資」が一番だと考えています。

是非、
ご自身の条件でもシミュレーションしてみてください。

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