今回は、
「サイドFIREの葛藤:FIRE達成後の小石、砂、水、空気の重要性」についてまとめていきます。
私は30代前半で4,000万円の資産を作り、
サイドFIREのような生活をしています。
サイドFIRE生活の中では、
様々な悩みや葛藤があります。
悩みや葛藤は割とネガティブなものですが、
私なりにそれらをポジティブに転換しています。
・FIRE達成後のビッグロックの切り替えに悩んでいる人
・これからサイドFIREやFIREを目指す人
必見です。
サイドFIREへ向けた予習として参考にしたり、
共感していただけると嬉しいです。
〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人
〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。
〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ
本記事の目次は下記の通りです。
FIRE達成前後におけるビックロックの法則の変化
前回の記事で、
「FIRE達成前後におけるビックロックの法則の変化」についてまとめました。
※以下、要点を抜粋して記載します
ビッグロックの法則とエッセンシャル思考の融合
・ビッグロックの法則
→「人生の中で最も重要な要素を先にスケジュールに組み込む」という考え方
・エッセンシャル思考
→本当に重要なことだけを選び取る思考法
FIRE達成前後におけるビックロックの法則の変化
・FIRE達成前のビッグロック:目標達成重視
①収入の最大化
②質素倹約
③投資運用
④健康管理
・FIRE達成後のビッグロック:充実感重視
①自己実現
②人間関係
③健康と幸福
④余白の確保
FIRE達成前後でビッグロックは大きく変化します。
この変化を受け入れつつ、
エッセンシャル思考で「本当に大切なこと」に集中することが、
充実した人生への鍵です。
FIREを目指す過程では「目標達成」や「効率」が重視されますが、
達成後には新たな価値観や目標が生まれるためビッグロックも変化します。
しかし、
ビッグロックの切り替えは非常に難しいです。
慣れ親しんだビッグロックはいつまでもビッグロックであり、
なかなか瓶の中から出すことが出来ません。
完全なる「生産性の奴隷」になっていたため、
その習慣から脱するのは困難を極めるのです。
そして、
水や空気などの「ゆとり」を入れることには抵抗があり、
さらに難しいことだと思います。
なんだかんだ、
ビッグロックを目一杯詰め込み、
FIRE達成前と同じような”窮屈な生き方”をしてしまうのです。
目標を達成したのだから、
肩の力を抜いて生きるべきですが、
なかなか切り替えは上手くできません。
※私も悩んでいます
今回は、
「ビッグロックを切り替える方法」について考え、
まとめていきます。
FIRE達成後の小石、砂、水、空気の重要性
FIRE達成後、
下記2つの行動を”適切に行うこと”が重要になります。
①古いビッグロックを取り除く
②「空いたスペース」を上手く埋めていく
古いビッグロックを容赦なく取り除き、
「空いたスペース」に新しい重要なものを”適切に”満たしていくのです。
「空いたスペース」に、
ビッグロック以外の要素を組み込むことが鍵となります。
「FIRE達成後の小石、砂、水、空気の重要性」について考え、
ビッグロックも含めてそれぞれについてまとめていきます。
ビッグロック
まずは古いビッグロックを取り除き、
スペースを空けることから始まります。
しかし、
慣れ親しんだビッグロックはいつまでもビッグロックであり、
瓶の中から取り出すのは難しいです。
【古いビッグロックの例】
①収入の最大化
②質素倹約
③投資運用
④健康管理
これらを大切にし続け、
FIRE達成前と同じような生き方をしては意味がありません。
惰性で前進し続け、
これまで通り資産を拡大しすぎてしまえば、
もはやFIREと呼ぶことが出来ないでしょう。
まずは思い切って手放す勇気を持たなければなりません。
そして、
そこに新しいビッグロックを入れていきます。
【新しいビッグロックの例】
①自己実現
②人間関係
③健康と幸福
④余白の確保
ここで重要なのが、
ビッグロックを目一杯詰め込んでいたFIRE達成前とは違い、
ビッグロックを詰め込まないことです。
FIRE達成によって経済的自由が得られても、
時間的・心理的自由がもたらす新しい課題に直面します。
「ビッグロックだけでは満たされない」という感覚が芽生え、
「ゆとり」が必要となるのです。
ビッグロックだけではなく、
小石、砂、水、そして空気を入れられる柔軟性が重要になると考えています。
小石
FIRE達成前には疎かにしがちな「小石」、
趣味や友人との時間などを受け入れるゆとりが生まれます。
これは分かりやすく、
FIREの醍醐味とも呼ぶことが出来ます。
また、
新しい仕事における小さなプロジェクト、
新しいスキルの習得なども、
FIRE後の生活を彩るものになるでしょう。
新しい趣味や学びの機会を獲得し、
生活に豊かさを加えることに繋がります。
砂
常に「優先順位が低い」と評され、
ビッグロックの法則において最も”憎き存在”と思われているのが「砂」です。
FIRE達成後は、
砂ですら活躍の余地があります。
日常的な細かいタスクやルーティンは、
健康維持や生活の秩序を保つために必要な要素となるのです。
一見つまらないことにも意味を見出すことができ、
本業が無くなったスペースを埋めるのに役立つでしょう。
水
ビッグロックの法則において、
「水」は軽視されがちで積極的に議論されない存在です。
水は「余った時間やエネルギーでこなせる本当に小さなこと」を象徴すると考えられます。
つまり、
時間管理の中で最も優先度の低い要素です。
しかし、
ビッグロックや小石や砂の中と比較すると明らかな”異分子”であり、
”生命に欠かせない本質的な存在”として解釈すると、
大きな存在意義を見出せると思います。
自然との触れ合いやリラックスのための活動、
「精神的な安定」「愛」など、
”目に見えないが根本的に大切なもの”として捉えることも可能です。
水は生命そのものの象徴であり、
ビッグロックや小石や砂を支える「存在して当たり前」の要素とも言えるでしょう。
また、
水のように柔軟に予定を変えたり、
創造性や自由な発想を持つことが、
FIRE達成前の「目標達成」や「効率」を超える価値になると考えています。
空気
「空気」はビッグロックの法則において言及されない存在です。
たとえ瓶の中に空気があったとしても、
それを「存在」として認識しない人が大半だと思います。
水と同じく”生命に欠かせない本質的な存在”であり、
水以上に「存在して当たり前」の要素なのです。
空気は目に見えず、
具体的に詰めるものでもないため、
ビッグロックの法則の「詰めるべきリソースの優先順位」という議論にすら上がりません。
「スペースの無駄」
と表現することもできるでしょう。
しかし、
空気が象徴するのは、
何も詰めない「余白」や「無形の価値」です。
FIRE達成後、
時間的・経済的な自由を得た人々にとって、
空気の概念は特に重要になると考えています。
哲学の追求や内省、
創造性を育むための自由な時間や空白を象徴するとも言えるでしょう。
これこそ、
FIRE達成前の「目標達成」や「効率」の追求では見えてこなかった価値観であり、
「あえて何も詰めない」という選択をポジティブに捉えるべきです。
空気のような余白こそが、
FIRE達成後の新しいライフスタイルに充足感を生むと考えています。
まとめ:”ビッグロック主義”から抜け出す
以上、
「サイドFIREの葛藤:FIRE達成後の小石、砂、水、空気の重要性」についてでした。
まとめです。
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FIRE達成前後におけるビックロックの法則の変化
→ビッグロックの切り替えは非常に難しい
FIRE達成後の小石、砂、水、空気の重要性
①ビッグロック
→「ビッグロックだけでは満たされない」という感覚が芽生える
②小石
→これまで疎かにしてきたが、FIRE後の生活を彩るものになる
③砂
→健康維持や生活の秩序を保つために必要な要素となる
④水
→”目に見えないが根本的に大切なもの”として捉えることも可能
⑤空気
→「あえて何も詰めない」という選択をポジティブに捉えるべき
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ビッグロックだけが全てではありません。
FIRE達成まで必死に頑張り、
「目標達成」や「効率」を重視し続けていたため、
”ビッグロック主義”から抜け出すことは難しいです。
しかし、
FIRE達成後は「小石、砂、水」を入れられる柔軟性が重要となり、
特に「空気」のような「あえて何も詰めない」ことが人生を充実させます。
古いビッグロックが破壊され、
小石や砂や水や空気に分解されると表現する方がしっくりくるかもしれません。
そして、
全てを平等に扱うべきなのです。
FIRE達成後の人生の充実とは、
従来の法則に縛られることなく、
新たなバランスを探ることが必要だと考えました。
私もまだまだ”ビッグロック主義”から抜け出せていないので、
瓶の中身を整理し、
上手くバランスを取れるようにしていきたいと考えています。
自分自身の瓶を見直し、
FIRE後の自由な生活を最大限に楽しむためのヒントを得てもらえれば幸いです。
次回、
エッセンシャル思考やビッグロックの法則と関連の深い「エフォートレス思考」について、
そのデメリットを解説していきます。
↓
その他、
「サイドFIREの葛藤」シリーズの記事を沢山書いています。
※是非読んでみてください
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