今回は、
「生活水準を上げると不幸になる理由」についてまとめていきます。
私は節約を「貧乏ごっこ」と称して楽しみ、
30代前半で4,000万円の資産を作り、
現在はサイドFIREのような生活をしています。
このような自由な生活を選択できたのは、
「生活水準を上げなかったこと」が大きな要因です。
逆に、
生活水準を上げると不幸になると本気で思っています。
今回は、
生活水準を上げることのデメリットについて解説します。
・生活水準を上げることのデメリットについて知りたい人
必見です。
〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人
〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。
〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ
本記事の目次は下記の通りです。
生活水準を上げると不幸になる理由
早速、
「生活水準を上げると不幸になる理由」を5つ挙げ、
それぞれについて詳しく解説します。
下記5つを順番に解説していきます。
①舌を肥やすな、飯がマズくなる
②感応度逓減性により相対的に幸福度が下がる
③感謝の気持ちが無くなる
④生活水準を上げるのは簡単だが、下げるのは超難しい
⑤一生労働に支配され続ける
舌を肥やすな、飯がマズくなる
2ちゃんねる創業者のひろゆき氏が言ったとされる、
「舌を肥やすな、飯がマズくなる」という言葉は真理だと思います。
これは「毎日ハーゲンダッツを食べて味に慣れ、特別感がなくなった」という相談者の悩みを受けての返答です。
舌を肥やしてしまうと、
これまで「普通」だった食事がマズくなるというのはかなり正しいと思います。
私はマクドナルドや吉野家やサイゼリヤなど、
チェーン店の味を「マズい」と評する人の気持ちが理解できません。
チェーン店で満足できないほどに舌が肥えてしまえば、
食費が元の2倍以上になることも想像に易しいです。
舌が肥えている人は、
私のような舌が肥えていない「貧乏舌」のことを「かわいそう」と評するようですが、
私は舌が肥えている人の方が「かわいそう」だと思います。
※あくまで個人的な意見です
経済的な面だけでなく、
精神的な面でもまるで「ドーパミン中毒」となり、
欲望の沼にハマっているようにしか見えません。
感応度逓減性により相対的に幸福度が下がる
舌が肥えている人が欲望の沼にハマっているようにしか見えない理由は、
「感応度逓減性」にあります。
感応度逓減性とは、
利益・損失の値が大きくなるにつれ、
小さな変化に対する感応度が減少する心理状態のことです。
※プロスペクト理論の3つの特徴のうちの1つ(後の2つは参照点依存性と損失回避性)
1万円が2万円に増えるときの幸福度と、
100万円が101万円に増えるときの幸福度には大きな差があり、
前者が圧倒的に幸福度が高いという理論になります。
生活水準を上げることにより、
そこから得られる幸せは小さくなっていくということです。
また、
同じ刺激が繰り返されると、
その刺激に対する感受性が徐々に低下する現象でもあります。
生活水準を上げ、
贅沢の頻度が上がれば上がるほど、
その感受性(つまり幸福度)は徐々に低下するということです。
※下図参照
![](https://seigi-mikata.com/wp-content/uploads/2024/12/bca79ddb518e884c22a9c253526cee18-1024x672.png)
贅沢の頻度を月1回から月2回に上げるときは幸福度(上矢印)は明確に上昇しますが、
贅沢の頻度を週6回から毎日に上げても幸福度(上矢印)は殆ど上がりません。
贅沢の頻度が高くなればなるほど、
幸せの受容体がバカになり、
まるでドーパミン中毒です。
贅沢にかける費用に対して得られる成果が小さくなり、
コスパが悪いとしか言いようがありません。
感応度逓減性によって、
「相対的に幸福度が下がる」とも言えます。
個人的な意見ですが、
「わざわざお金をかけて幸せを失っている」としか思えません。
これは「年収と幸福度の関係」とも似ていると思います。
※下記記事で詳しく解説しています
感謝の気持ちが無くなる
私には、
「バカみたいに生活水準を上げる」反面教師が居ました。
過去の記事でも記載した、
「バカ息子」「ポンコツ」「勘違い」「ボンボン」etc…の特徴を持つ、
無能な二代目社長です。
「生まれ持った親ガチャSSR」を、
「自分の成功」と勘違いし、
隔週で高級旅館orディズニーに行くようなとんでもない生活水準でした。
そして、
星野リゾートを「くだらん宿」と評し、
その後もクレームのような言葉を並べていました。
※間接的に金持ちアピールでもしたかったのでしょう
生活水準を上げると、
幸福度の沸点が上がり、
そこに届かないものを「幸せ」と認識できなくなります。
そして、
それが「当たり前」となれば、
感謝の気持ちも無くなるのも当然かもしれません。
感謝の気持ちが無くなれば、
高級旅館のサービスに対しても「高い金を払っている」「こっちは客だ」と、
高圧的に出ることができるのでしょう。
客観的に見て、
「なんてかわいそうな人なんだろう」と思い、
反面教師にする日々でした。
生活水準を上げるのは簡単だが、下げるのは超難しい
「生活水準を上げるのは簡単だが、下げるのは超難しい」というのは、
よく言われることです。
「宝くじ当選者の末路」「成金の末路」などとして、
よく取り上げられると思います。
これは正論であり、
下記2つの要因によるものだと考えています。
①贅沢の味を知ってしまうと、元には戻れない
②自分の周りの人間の生活水準に合わせてしまう
それぞれについて解説していきます。
贅沢の味を知ってしまうと、元には戻れない
贅沢の味を知り、
さらにその沼にハマるということは、
すでにドーパミン中毒になっているということです。
これはタバコや薬物と同じレベルで「依存症」と呼ぶべき状態になります。
決して皮肉などでは無く、
依存症回復プログラムに参加すべき案件だと思います。
自分の周りの人間の生活水準に合わせてしまう
生活水準を上げるということは、
周りの人間の生活水準も高くなる傾向が強いと思います。
家賃を上げれば周りの住人の生活水準も高くなり、
子供をお受験させればママ友パパ友たちの生活水準も高くなるのは当然の話です。
これにより、
比較の底無し沼、
見栄っ張りの地獄にハマることとなります。
簡単に生活水準を上げてしまう人間は、
総じて見栄っ張りの気があると思います。
近くの人間の生活水準と比較し、
見栄っ張りレースに入ってしまえば最悪です。
比較にも見栄っ張りにもゴールは無く、
どちらも底無し沼です。
しかも、
「隣の芝が”近くて”青い」状況だと尚更であり、
同調圧力なども働くことでしょう。
私も見栄っ張りな親族をこの目で見てきましたが、
見栄っ張りは「破産を招く愚かな思考」だと考えています。
「欲は身を滅ぼすという話」については、
下記記事で詳しく解説しています。
一生労働に支配され続ける
そして、
生活水準を上げてしまえば、
人生はハードモードに突入します。
せっかく高収入になったとしても、
貯金がないような「その日暮らし」であれば、
会社にしがみ付くほか選択肢がありません。
能力が高ければ転職の選択肢もあり、
1つの会社にしがみ付く必要はありませんが、
それでも「一生労働に支配され続ける」ことは免れないでしょう。
※一握りの天才たちは除く
生活水準を上げ続けた結果、
人生の選択肢が極端に減り、
身動きが取れなくなってしまうのです。
労働に支配されるだけでなく、
もし新築マイホームなどを購入してしまえば、
土地からも逃れることが出来なくなります。
そして、
多額のローンを抱えてしまえば、
ラットレースで長期間ストレスを抱え続けることになります。
感応度逓減性により相対的に幸福度が下がり、
それを上回るほどのストレスがかかってしまうのであれば、
「コスパが悪すぎる」としか言いようがありません。
まとめ:生活水準を上げることはコスパが悪すぎる
以上、
「生活水準を上げると不幸になる理由」についてでした。
まとめです。
ーーーーーーーーーー
生活水準を上げると不幸になる理由
①舌を肥やすな、飯がマズくなる
→「ドーパミン中毒」となり欲望の沼にハマっているようにしか見えない
②感応度逓減性により相対的に幸福度が下がる
→「わざわざお金をかけて幸せを失っている」としか思えない
③感謝の気持ちが無くなる
→幸福度の沸点が上がり、そこに届かないものを「幸せ」と認識できなくなる
④生活水準を上げるのは簡単だが、下げるのは超難しい
・贅沢の味を知ってしまうと、元には戻れない
・自分の周りの人間の生活水準に合わせてしまう
⑤一生労働に支配され続ける
→人生の選択肢が極端に減り、身動きが取れなくなってしまう
ーーーーーーーーーー
「生活水準を上げることはコスパが悪すぎる」
という一言に尽きると思います。
感応度逓減性により、
「贅沢すればするほど幸福度が上がる」は否定され、
幸福度の頭打ちが起こることが分かっています。
そんな中、
頭打ちに近い状態で生活水準を上げて贅沢をすることは「コスパ最悪」であり、
相対的に幸福度が下がるとも評することが可能です。
個人的な意見ですが、
「わざわざお金をかけて幸せを失っている」としか思えません。
生活水準を上げなければ、
若くして自由を手にすることが出来る人が大勢いると思います。
「年収が上がったら良いところに住む」「家賃は給料の3割」などの「古い常識」があるようですが、
年収が上がっても生活水準を上げないことをお勧めします。
私は年収が上がっても浪費はせず、
生活水準を全く上げませんでしたが、
この生活をしていて本当に良かったです。
プチ贅沢が楽しめるような、
幸福度の高い暮らしができています。
次回、
「生活水準を上げない方が幸せな理由」についてまとめていきます。
↓
↓こちらもおすすめ↓
・貧乏ごっこの概要
・お金の後悔シリーズ
・ゆるいポイ活
・サイドFIREの概要
・サイドFIREの達成戦略
・9年で4,000万円作った過程
・サイドFIREの葛藤
コメント