今回は、
「サイドFIREの葛藤:自由と孤独のバランス」についてまとめていきます。
私は30代前半で4,000万円の資産を作り、
サイドFIREのような生活をしています。
サイドFIRE生活の中では、
様々な悩みや葛藤があります。
悩みや葛藤は割とネガティブなものですが、
私なりにそれらをポジティブに転換しています。
・自由と孤独のバランスに悩んでいる人
・これからサイドFIREやFIREを目指す人
必見です。
サイドFIREへ向けた予習として参考にしたり、
共感していただけると嬉しいです。
〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人
〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。
〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ
本記事の構成は、下記の通りです。
FIREとは、自由であり孤独である
「FIREとは、自由であり孤独である」
という事実が存在します。
FIREは「自由である」というポジティブな要素も、
「孤独である」というネガティブな要素も併せ持ちます。
自由であるというポジティブな要素は非常に分かり易いため、
ここでは割愛します。
なぜ、
FIREは孤独なのか?
孤独の要因について2つ挙げ、
詳しく解説していきます。
自由と孤独は仲良しでニコイチ
自由であるから孤独であり、
孤独であるから自由である。
この言葉がスッと理解できる人は多いと思います。
自由に生きるためには「身動きが取れる状態」である必要があり、
「身動きが取れる状態」というのは「縛られるものが少ない状態」のことを指します。
「縛られるものが少ない状態」を追求すると、
「孤独」となります。
自由度が高い人ほど孤独であり、
孤独であるほど自由に生きることができるのは、
至極当然の話だと思います。
自由と孤独は仲良しでニコイチであることが、
1つ目の要因です。
「普通の人生」から外れた責任
そもそもFIREとは、
「Financial Independence Retire Early(経済的自立と早期退職)」のことであり、
「早くやってくる老後生活」とも表現することができます。
よって、
「老後感」を拭い去ることは難しいです。
※過去の記事で詳しく書いています
そして、
それは「普通の人生」から外れているということを意味します。
普通の人よりも早く稼いで、
普通の人よりも早く資産を増やし、
普通の人よりも早く自由な時間を手にするという、
外れルートを歩むということです。
圧倒的マイノリティであり、
孤独であることは当然の話です。
他の人が労働に支配される30代〜50代、
労働に支配されずに自由に過ごすということは、
あまりにも孤独です。
「普通の人生」から外れるという、
その選択には大きな責任が発生し、
その覚悟を持つことが重要ということです。
自由と孤独のバランスを取る方法
「FIREとは、自由であり孤独である」
ということが分かりました。
それでは、
この自由と孤独のバランスをどのようにして保てば良いのでしょうか?
「自由と孤独のバランスを取る方法」について、
私なりに3つ考えたので、
それぞれについて詳しく解説していきます。
FIREではなくサイドFIREを選択する
まず、
「行き過ぎた孤独」を回避する策として、
社会との関わりを持ち続けることが大切だと思います。
私は現在、
FIREではなくサイドFIREを選択していますが、
FIREを選択しなくて良かったと考えています。
※決して負け惜しみではありません
FIREに必要な資産6,000万円を作り、
今よりも2,000万円も大きい「経済的余裕」を持っていたのであれば、
社会との関わりを持つ意味はなくなり、
「行き過ぎた孤独」となっていたことでしょう。
また、
寄付などで社会貢献するには心細すぎる資産であり、
自己中心的なFIREです。
さらに、
その達成にあたり発生する「燃え尽き症候群」も、
今の比ではない大きなものだったと思います。
「そう少し我慢すればサイドFIREではなくFIREを目指せる」
と思う人も多いと思いますが、
「孤独」の観点からも延命することはお勧めしません。
FIREではなくサイドFIREを選択することは、
妥協でも下位互換でもなく、
「積極的選択」になるうるということです。
※決して負け惜しみではありません
「いきなりFIREではなく、最初はサイドFIREで肩慣らし」
という考えも大いにアリだと思います。
私個人としては、
当初のサイドFIRE達成目標であった3,000万円ではなく、
無駄に資産を増やして4,000万円でサイドFIREしたことすら後悔しています。
FIREではなく、
一刻も早くサイドFIREを選択することをお勧めします。
自分に適切なバランスを知り、調節する
FIREではなくサイドFIREを選択することで、
「行き過ぎた孤独」を回避することが出来ます。
次に重要なのは、
この自由と孤独のバランスを考えることです。
当たり前の話ですが、
このバランスには個人差があります。
自由と孤独は仲良しでニコイチです。
【自由度の高い人生】
「自由10」かつ「孤独10」
「自由9」かつ「孤独9」
「自由8」かつ「孤独8」
「自由7」かつ「孤独7」
「自由6」かつ「孤独6」
「自由5」かつ「孤独5」
「自由4」かつ「孤独4」
「自由3」かつ「孤独3」
「自由2」かつ「孤独2」
「自由1」かつ「孤独1」
「自由0」かつ「孤独0」
【自由度の低い人生】
このように、
基本的に自由と孤独は同程度のスケールで迎える必要があるため、
「レベル3の孤独しか耐えられないが、レベル10の自由が欲しい!」なんてわがままは通用しません。
どの程度の孤独を許容し、
どの程度の自由を手にするか。
よく考え、
自分にとって適切なバランスを知ることが重要です。
私はかなり一人が好きで、
孤独の許容度は他の人より高いため、
おそらく短期的には「孤独9」、
長期的には「孤独7」までは許容できると思います。
しかし、
中には「孤独2」でも耐えられない人もいると思います。
短期的戦略と、
長期的戦略を使い分けることも重要です。
これから2年間はサイドFIRE生活をして「自由8」かつ「孤独8」で過ごし、
その後3年間はがっつり仕事をして「自由1」かつ「孤独1」で過ごし、
その後は結婚して共働きで仕事をセーブして「自由4」かつ「孤独4」で生きる、
みたいな変動的な生き方が理想かもしれません。
このような変動的な生き方こそが、
一番自由だとも言えると思います。
「普通の人生」から外れることをポジティブに捉える
「普通の人生」から外れ、
FIREという圧倒的マイノリティになった以上、
孤独を避けることはできません。
マイノリティであることは、
ネガティブな要素もポジティブな要素も併せ持ちます。
前文で「ネガティブな要素」を先に書いたのは、
私が生粋の日本人であるからかもしれません。
日本においてマイノリティは、
ネガティブな要素の方が多いのです。
それ故に、
マイノリティであることは孤独を感じやすいのだと思います。
一方、
世の中にはマイノリティであることを、
全力でポジティブに捉える人ことが出来る人たちも存在します。
「マイノリティになりたいマジョリティ」たちです。
※別名「普通を受け入れられない普通の人」
※別名「”他人と同じは嫌だ”という、”他人と同じ意見”を述べる人」
このように、
マイノリティを渇望しながら、
マイノリティになれない人たちも数多く存在します。
マイノリティになるのは、
思っているよりも難しいことなのかもしれません。
この人たちの気持ちに立てば、
マイノリティを手にした自分を肯定することが出来ます。
そして、
「普通の人生」から外れ、
マイノリティになることをポジティブに捉えることもできるでしょう。
「マイノリティになりたいマジョリティ」については、
一例の「自称ショートスリーパー」として、
下記記事で愛を込めて紹介しています。
まとめ:サイドFIREはFIREの下位互換でも妥協でもない
以上、
「サイドFIREの葛藤:自由と孤独のバランス」についてでした。
まとめです。
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FIREとは、自由であり孤独である
自由と孤独は仲良しでニコイチ
→自由であるから孤独であり、孤独であるから自由である
「普通の人生」から外れた責任
→圧倒的マイノリティであり、孤独であることは当然の話
自由と孤独のバランスを取る方法
①FIREではなくサイドFIREを選択する
→妥協でも下位互換でもなく、「積極的選択」になる
②自分に適切なバランスを知り、調節する
→どの程度の孤独を許容し、どの程度の自由を手にするか
③「普通の人生」から外れることをポジティブに捉える
→マイノリティになるのは、思っているよりも難しいこと
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前回の記事から引き続き、
「サイドFIREはFIREの下位互換でも妥協でもない」ということを強く感じます。
大切なことなので、
ここでも繰り返します。
どうしてもFIREの方が偉く、
サイドFIREの方が劣っているように見えます。
しかし、
社会とのつながりを保てたり、
過剰な「経済的余裕」を持たずにある程度の危機感を保てたり、
FIREよりも良い点がいくつもあります。
「行き過ぎた孤独」を回避するためにも、
サイドFIREの方が優秀ということが分かりました。
決して負け惜しみではなく、
サイドFIREはFIREに優り、
「積極的選択」に値すると考えています。
「自由と孤独のバランス」との向き合い方について、
少しでも参考にしていただけると幸いです。
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