この記事では、
「詐欺にハマって手遅れになる人間の特徴」「詐欺師になる人」についてお伝えします。
過去の記事、
解説４：洗脳を解くコツ、詐欺の勧誘を受けたらどうしたら良いかで伝えきれなかった内容になります。
具体的な『説得時に被害者にかけていた言葉』も紹介します。
本記事の構成は下記目次の通りです。
詐欺にハマって手遅れになる人間の特徴
「心から人に愛され、必要とされる力」がない
私は『正義の味方ごっこ』の活動で詐欺被害者の脱洗脳を行っていた時、
「詐欺にハマって手遅れになる人間とそうでない人間の違い」について、
本気で考えていました。
もちろん「子会員の人数」や「活動期間」と相関関係はあり、
「子会員が多いほど」「活動期間が長いほど」手遅れになりやすいですが、
線引きは非常に難しいです。
ある時、
脱洗脳の成功事例の共通点を改めて確認したところ、
私なりの答えを見つけました。
結論から言うと、
「心から人に愛され、必要とされる力」があるかないかです。
もちろん、
「心から人に愛され、必要とされる力」があれば、
友人や家族から必死な説得を受ける機会あり、
手遅れになる前に抜け出すことが可能です。
逆に「心から人に愛され、必要とされる力」がなければ、
周囲から放置されたまま手遅れになる傾向にあります。
私が見てきた「手遅れな人間（詐欺師になる人）」は、
総じて寂しい人間でした。
だいぶクサい話になりますが、
今回はその事について詳しく書きたいと思います。
私なりの答えを見つけて以降、
説得に同行した際はそのことを被害者に伝え続けました。
インターネットで知り合った相談者の依頼を受け、
説得に出向いた時、
私から被害者にかけていた言葉を紹介します。
相談者と被害者の今後の関係をケアする意味もありました。
この言葉はもれなく絶対に伝えたかったので、
当時は台本のようなメモを作っていました。
（恥ずかしい）
その時の状況によってアレンジをしてましたが、
ある日に伝えた言葉のほぼ原文のまま、
下記に載せます。
毎回とっても効果的だったので、
いつかどこかで、
私の『正義の味方ごっこ』ような活動※を行う人が居ましたら、
この言葉をヒントにしてください。
※詐欺師を潰す活動（詐欺被害者の救済、悪徳業者を盲信している被害者の洗脳を解く活動）
もしかしたら、
解説４：洗脳を解くコツ、詐欺の勧誘を受けたらどうしたら良いかで伝えた内容よりも、
このような『被害者に寄り添う気持ち』『心を込めた言葉』の方が効果的かもしれません。
それでは、
紹介します。
説得時に被害者に伝えた言葉
長くなりますが、
重要なことなので聞いてください。
私はこのような悪徳業者・詐欺師を潰す活動を行う過程で、
大勢の被害者を見てきました。
そして、
被害者の中には大きく分けて２種類の人間が居る事が分かりました。
一つは、
「騙された」という事実に気付くことができ、
このどん底から這い上がれる人間。
そして、
もう一つは「騙された」という事実に気付くことができず、
もしくは認めることができずに、
悪徳業者にハマり、
一生抜け出せずに犯罪者予備軍・詐欺師となってしまう人間です。
そして、
この二つを分ける大きな要因があります。
それは、
『心から人に愛され、必要とされる力』です。
「子会員の多さ」や「活動歴の長さ」よりも、
ずっとずっと大事な要因です。
今日、
私は依頼者に依頼され、
あなたに会いにここまで来ました。
私は、
あなたにも『心から人に愛され、必要とされる力』があることを知っています。
今、
『あなたの目の前に、見知らぬ私が居る』という事実がそれを証明しています。
あまり言ってしまうと依頼者に怒られるかもしれませんが、
依頼者があなたを想う気持ちは相当なもので、
私はその意思の強さに、
ただただ感動させられました。
私も最初はそうでしたが、
得体の知れない悪徳業者・詐欺師に立ち向かい、
内部者を説得をするという行為はとっても怖いもので、
大きなリスクがあるものです。
でも、
その恐怖も乗り越え、
リスクを顧みず、
必死になってこの組織について追求し、
どこの誰とも分からない私に協力を仰ぎ、
依頼者はあなたを救うことを選択しました。
「インターネット上で知り合う人間が安全である」という保証など、
どこにもありません。
連絡をとっていた私が『正義の仮面を被った組織の回し者』である可能性はいつまでも捨てきれず、
不安は拭いきれなかったことでしょう。
そんな中、
説得の成功確率を少しでも上げるため、
相談者は私に会うことを決断しました。
これは、
とっても勇気がいる選択です。
そうまでして、
あなたを救いたかったのです。
私はその勇気を買って、
今日ここに来ています。
そして、
逆に、
誰からも愛されず、
必要とされない人間はこのような必死な説得を受けません。
ここまで必死になってくれる人間が、
誰一人としていないのです。
私も「手遅れな人間」を何人も見てきました。
「あー、あいつならどうでも良いや、距離を置こう」
「あいつ詐欺やってんだってよ（笑）ウケるわ（笑）」
などと酒の肴にされて終わりです。
説得を受けたとしても、
それは今回のような必死で切実な説得ではありません。
私は、
この悪徳業者に残っている人間は、
とっても寂しい人間だと思っています。
内部では沢山友達が居て、
人生が輝いて見えるかもしれませんが、
実際は、
寂しい人間が肩を寄せ合っているだけです。
私には、
とっても悲しい人間の集まりにしか見えません。
人を騙している自覚もなく、
悪徳組織にハマり、
どん底のどん底になって、
どうしようもなった時に初めて真実に気づき、
最後は首をつるかもしれません。
でも、
周りはそれで良いのです。
愛されず、
必要とされていないのです。
しかし、
あなたは違います。
初対面なので、
私はあなたについて詳しく知りませんが、
これだけ周りに愛され、
必要とされているため、
とっても良い人間なんだと思います。
話は変わりますが、
私はこのような依頼を受ける際、
依頼者たちに情が移らないよう細心の注意を払っています。
情が移ってしまっては、
WARRENの時と同じように、
果てしない説得の連鎖を繰り返すことになってしまうからです。
なので、
金銭のやり取りはありませんが、
ビジネスパートナーのような関係を心がけ、
一定の距離を保つよう心がけています。
しかし、
今日のようなものを見てしまうと心が動いてしまいます。
あなたは絶対に悪徳業者に残ってはいけない人間で、
詐欺師になってはいけない人間だということは分かります。
どうか、
ここから這い上がってください。
依頼者たちとともに、
私からのお願いです。
あなたは、
あなたが思っている以上に他人に愛され、
必要とされています。
そして、
同じように、
それ以上に想ってくれている人が、
他にもいるはずです。
まずは、
そのことを知ってください。
そして、
決して騙されたまま終わらせないで下さい。
この悔しさをバネに、
このどん底をプラスに変えていきましょう。
私もこの組織のせいで親友を失いかけ、
入会してしまった私の親友は実際に沢山のものを失い、
どん底を味わいました。
しかし、
今ではこの経験が人生で一番大切なものだったと心から思います。
この件がなければ、
人間としてこんなに成長する事は出来ませんでした。
おかしな話ですが、
私と親友はこの悪徳業者と詐欺師に感謝しなければいけません。
（参考：解説６：詐欺師を潰して得られたモノ10選、詐欺師への感謝）
あなたにも、
今後の人生に活かしていただきたいです。
このピンチは、
大きく成長するチャンスです。
これから大変な事が多いです。
あなたが犯した過ちは小さくないかもしれません。
しかし、
あなたにはこうして助けてくれる素晴らしい友人が居ます。
あなたならきっと、
乗り越えられるでしょう。
私は、
こんなに愛されているあなたの事が羨ましいです。
幸せ者だと思います。
そして、
依頼者はあなたの大切な存在です。
これからも大切にしてください。
追伸
一部、
Mr.childrenのアルバム「It’s a wonderful world」の最終曲「It’s a wonderful world」から引用しています（笑）
とても良い曲です。
また、
アルバム自体が、
私にとってのMr.children最高傑作です。
超おすすめです。
なお、
この言葉は、
実際にこのように思えた被害者に対する説得でのみ発動していました。
「手遅れな人間」には使いませんでした。
あまり嘘をつきたくないのもありましたが、
悪徳業者・詐欺師を潰すため、
戦略的にも「手遅れな人間」は救いたくなかったからです。
それはまた今度、
別記事で話したいと思います。
完
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