【サイドFIRE達成へ向けた】iDeCo活用法解説【ベーシックインカム】

④投資家ごっこ

今回は、
「サイドFIRE達成へ向けたiDeCo(個人型確定拠出年金)活用法」について解説します。

私は30代前半で4,000万円の資産を作り、
現在はサイドFIREのような生活を送っています。

正直、
4,000万円の資産を作るのは簡単ではありませんでした。

しかし、
iDeCoなどの制度を駆使し、
時間をかければ比較的簡単に資産形成することが出来ます。

本記事では、
新NISAの基本(メリット・注意点)について、
「サイドFIRE達成へ向けたベーシックインカム」としての活用方法を中心に解説します。

・老後2,000万円問題に不安&ストレスを抱いている方
・シンプルかつ楽な方法で、老後の不安&ストレスを解消したい方

必見です。

〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人

〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。

〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ

本記事の構成は、下記の通りです。

はじめに:iDeCo(個人型確定拠出年金)とは

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)とは、
確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度で、
加入は任意です。

最大の特徴は「運用利益が非課税になる(20.315%の税金がタダ!)」で、
国民にとって非常に嬉しい制度です。

もちろん、
リスク資産に投資をすることで元本割れリスクはありますが、
活用しない手はありません。

特定口座(一般口座)、新NISA、iDeCoの比較について、下記に簡単まとめました。

私は、
サイドFIRE達成へ向けた資産形成として、
「新NISA+iDeCoの満額活用」をお勧めしています。

「倹約を頑張ること」を前提に、
下記内容でシミュレーションしてみます。

新NISA → 年120万円(月100,000円)
iDeCo  → 年27.6万円(月23,000円)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
合計 → 年147.6万円(月123,000円)

上記を愚直に積み立てていき、
現実的な利回り4%で運用できた場合、
下記の通りになります。

・15年目で3,026.9万円
→3,000万円を突破し、年120万円(月10万円)の取り崩しを行うことが可能
→年120万円(月10万円)のセルフベーシックインカムを獲得
※サイドFIRE達成!

・30年目で8,536.8万円
→8,500万円を突破し、年340万円(月28.3万円)の取り崩しを行うことが可能
→年340万円(月28.3万円)のセルフベーシックインカムを獲得
※FIRE達成!

利回り4%

これより、
iDeCoについて「サイドFIRE達成へ向けたベーシックインカム」としての活用方法を中心に解説します。

なお、
新NISAについては別記事で詳しく解説しています。

iDeCoは途中引き出しができないため、
完全に「老後のための資産運用方法」

iDeCoのメリット

iDeCoを運用する上で得られるメリットについて、
具体的に挙げて解説していきます。

運用利益が非課税になる(20.315%の税金がタダ!)

前述の通り、
最大の特徴であり最大のメリットは「運用利益が非課税になること」です。

通常、
投資で利益を得た場合、
運用益・分配金に対して20.315%の税金がかかりますが、
それがタダになります。

これは新NISAにもiDeCoにも共通する事ですが、
非常に嬉しい制度ですね。

そのため、
本来差し引かれるべき税金分も繰り越しで運用にあてることが可能で、
より大きな複利効果を得る事ができ、
効率的な資産形成が可能となります。

ほったらかしでストレスがない

一度つみたて設定をしてしまえば、
自動的に買い付けをしてくれるため、
ほったらかしで運用可能です。

細かい事を考えなくて良いので、
ストレスがかかりません。

iDeCoは積立設定が容易です。

「買い付けのタイミングを見極めること」は投資のプロでも難しいとされていますが、
iDeCoの場合は設定したタイミングで自動的に買い付けるので、
買いのタイミングを判断する必要や手間がありません。

これは、
「サイドFIRE達成へ向けたベーシックインカム」として活用する際、
とても大きなメリットとなります。

「いまここ」を生きるためにも、
老後の事を考えすぎてはいけません。

将来に対する「ぼんやりとした不安」やストレスを排除するためにも、
ほったらかし運用はベストな選択だと思います。

未来は誰にも読めないため、
投資で100点を取るのは不可能です。

100点を目指すのはキッパリと諦め、
やり込みすぎる事は避けましょう。

より充実した人生を送るため、
「正解のない投資」はほったらかしにして、
他の有意義な時間を作っていきましょう。

積み立てた掛金が全額所得控除される

iDeCoの掛金は、
全額「小規模企業共済等掛金控除」の対象となり、
課税所得額から差し引かれることで所得税・住民税が軽減されます。

節税額は個々の年収や掛金によって違ってきますが、
積立期間中はずっと控除の恩恵を受けられ、
人によっては大きな節税効果が得られます。

受給時に所得控除を受けられる

iDeCoは新NISAと違い、
お金を受け取るときに税金がかかります。

しかし、
受給年齢に到達して確定拠出年金を一時金で受給する場合は「退職所得控除」、
年金で受給する場合は「公的年金等控除」の対象となり、
税制優遇制度も設けられています。

うまく受け取り金額を設定することで、
節税効果が生まれます。

計画的な受け取りが必要となります。

つみたてNISA同様、愚直に積み立てる

iDeCoの注意点

iDeCoにはメリットも多い反面、
注意点もあります。

元本割れリスクもあるため、
注意点についてもしっかりと把握した上で開始しましょう。

各種手数料がかかる

iDeCoには申込窓口となる金融機関のみならず、
国民年金基金連合会と事務委託先金融機関も関わっており、
下記手数料が発生します。

①加入時手数料 2,829円
②移換時手数料 4,400円
②口座管理手数料 171円/月
③給付事務手数料 440円/1回
④還付事務手数料 440円/1回

※金額は、楽天証券の場合(税込)

なお、
インターネットで開設できる「ネット証券」は手数料が非常に安いためオススメです。

ネット証券は 
一般的に店舗がないのでコストを下げることができ、
そのぶん手数料が店頭証券より安くなる傾向にあります。

同じような利回りを期待できる商品でも、
手数料が全く違うことがあります。

「ネット証券一択!」と言い切ってしまえるレベルで手数料に大きな差があり、
手数料の安い証券会社を選ぶ必要があります。

ある本には、
「年0.5%以上の手数料はぼったくり」だと書かれていました。

これを1つの指標にすると良いでしょう。

効率よく資産形成したい場合、
間違っても手数料の高い証券会社の窓口に行ってはいけません。

オススメ①:楽天証券

私は楽天証券で「つみたてNISA口座」を開設し、
今も運用しています。

※新NISAはSBI証券に移行

私が持つ、
「楽天・S&P500インデックス・ファンド」の手数料は年0.077%、
「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」の手数料は年0.0561%です。

手数料が非常に安く、
PCでもスマホでも操作もしやすいためオススメです。

オススメ②:SBI証券

私はSBI証券で「新NISA口座」「iDeCo」を開設し、
運用しています。

国内最大手であるSBI証券もとても手数料が安く、
オススメです。

私が持つ、
「三菱UFJ-eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の手数料は年0.09372%、
「三菱UFJ-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の手数料は年0.05775%です。

楽天銀行と大きな差はありません。

ある程度の水準をクリアしていれば、
細かい数字は気にすべきではないと考えています。

ーーーーーーーーーー

これから新NISAを始める場合、
手数料の安い上記2社をおすすめします。

損した時に恩恵が受けられない

iDeCoで損失が出てしまった場合、
通常の投資では認められているような恩恵が受けられないので注意です。

通常の投資では下記2つの制度がありますが、
iDeCoでは適応されません。

・損益通算(他の運用利益と相殺)
・繰越控除(年をまたいだ繰越)

以下、
それぞれについて説明します。

損益通算(他の運用利益と相殺)ができない

例えば、
商品Aと商品Bの2つのファンドを買ったとします。

商品Aで100万円の運用利益が出て、
商品Bで100万円の損失が出た場合、
通常であればその100万円は相殺され、
得た運用利益は±0円という扱いになります。

当然、
利益がゼロなので、
利益に対する税金はかかりません。

これを損益通算と呼びます。

しかし、
iDeCoの場合、
特定口座や一般口座と運用利益を相殺することができません。

例えば、
前述の商品Aを特定口座で購入し、
商品BをiDeCo口座で購入していた場合。

損益通算することができないため、
「特定口座=+100万円」
「iDeCo口座=ー100万円」
という扱いになります。

よって、
特定口座の運用利益100万円に対して20.315%の税金がかかり、
手元に残るのは80万円弱となってしまいます。

iDeCo口座で100万円の損失を出しているので、
トータルで約20万円の損失となります。

このような性質を持つ事を知っておかなければなりません。

繰越控除(年をまたいだ繰越)ができない

通常の投資であれば、
「損失を3年間繰り越せる」という特徴があります。

これを「繰越控除」と呼びます。

例えば、
1年目で100万円の損失があり、
2年目で100万円の運用利益が出た場合。

前年の100万円の損失と相殺して利益をゼロに計上することができ、
2年目の運用利益100万円に対する20.315%の税金がかかりません。

iDeCoではこの繰越控除ができないので、
注意が必要です。

原則60歳まで途中引き出しができない

iDeCoは「老後の資産を築くことを目的とした制度」で、
その応援のために国が税制上の優遇を設けているため、
原則として60歳になるまでは途中引き出しは認められていません。

これに関しては、
「iDeCoは老後のための年金である」と割り切ることができれば問題ありません。

そのように割り切ることができない人には、
iDeCoは向いていません。

あくまで、
iDeCoは老後の資産形成のための手段です。

「今が精一杯」であり、
余剰資金がなければ、
難しいでしょう。

なお、
60歳以上で自分で受け取る「老齢給付金」のほか、
障害を負った時に受け取れる「障害給付金」および、
死亡した時に遺族が受け取る「死亡一時金」があります。

勤め先が企業型DCを導入している場合、iDeCoを併用するには条件があった

勤め先が企業型確定拠出年金(企業型DC)を導入している場合、
iDeCoの併用は禁止されていました。

2017年1月に制度改正があり、
条件付きで併用可能となりましたが、
「勤め先が企業年金規約で企業型DCとiDeCoの併用を認めていること」が条件となります。

残念ながら、
私の勤めていた会社はiDeCoの併用を認めていませんでした。

しかも、
企業掛け金が「最低金額」で「かなりしょぼいもの」でした。

※「企業掛け金の同額」までしか自分で拠出できない制度なので、企業掛け金がしょぼいと全然積み立てられません。

企業型DCは証券会社も会社から指定されるため、
おのずと投資先も狭まり、

自由がききません。

退職後にiDeCoに移行しましたが、
iDeCoは自由度が高く、
とても便利だと感じました。

企業型DCは福利厚生の一環であり、
微々たるものでも「企業掛け金」をいただいていたため、
あまり文句を言ってはいけませんが、
自分でiDeCoを運用していた方が確実に大きな利益が得られました。

iDeCoは長い戦いなので、一喜一憂しないように注意!

私のポートフォリオ

私のポートフォリオを紹介します。

iDeCo:「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」100%

私の「iDeCo」のポートフォリオは、
「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」100%です。

SBIで開設し、
今も月23,000円の積み立てを続けています。

地味でつまらないですが、
「勝者のゲームと呼ばれる」インデックス投資が王道だと考え、
特定口座でもインデックス投資を中心に運用しています。

企業型DCからiDeCo口座に移行して約3年ですが、
現在の運用成績は下記の通りになっています。

運用成績は+58.6%となっており、
まるで「詐欺のような実績」となっています。

62万円以上の利益が出ています。

当然、
ずっとこの調子で行くとは考えていません。

30年で平均利回り4〜5%で想定しており、
サイドFIRE達成のベーシックインカムを作るにはそれで十分です。

なぜこのような「超シンプルなポートフォリオ」にしているのか、
解説します。

ポートフォリオの注意点

分散について

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」や「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」だけで非常に良い分散になると考えています。

日本に生き、
日本で所得を得て、
日本の年金保険料を払っていて、
日本円を多く所有していることは、
日本という国への大きな投資です。

これ以上、
ポートフォリオに「日本」を組み込む必要は一切ないと考え、
最初は米国株式インデックスを購入しました。

オールカントリー(全世界株式)でも同じような効果があるので、
オールカントリーでもほぼ変わりません。

S&P500の特徴を簡単にまとめると下記の通りです。

・「米国500社の詰め合わせパック」を買うことなので、その1本だけで「分散」の役割を果たす

・企業によって割合が異なり、Apple、Microsoft、Amazon、Facebook、Googleなど大企業の比率が大きい

・株式市場全体にかけるため、一気にゼロになるのはほぼありえない(ゼロになるのは米国全体、世界全体が滅ぶ時)

・500社の構成については新陳代謝があり、不適格企業は随時淘汰される

このように「分散」効果のあるインデックス投資を、
「長期」「つみたて」で運用することこそが、
勝者のゲームだと言われています。

私は、
つみたてNISA口座でも、
新NISA口座でも、
iDeCo口座でも、
特定口座でも、

「勝者のゲーム」に参加することにしました。

リスクについて

後述のおすすめ書籍「投資の大原則」にも記載してありましたが、
私は「若いうちは債権は不要」と考えました。

「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」のみでは正直リスクが高いですが、
「残り投資期間の長い若いうち」はそれでOKという考えです。

20年後、
30年後、
債権などに切り替える事も視野に入れています。

なお、
前述の通り、
現在「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」はとんでもなく好調です。

私は近く暴落すると思っています。

もし暴落したら、
下記対応をする予定です。

・新NISAは一切動じることなく、愚直につみたて続ける
(暴落のダメージも、暴騰の恩恵も、全て受け入れる)

・特定口座でS&P500やオールカントリーに大金を注ぎ込む

現在「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」以外のインデックスファンドも軒並み好調であるため、
今から投資を始める人にとってはメンタル的に難しい状況だと思います。

しかし、
もしも私が今からiDeCoを始めるのであれば、
同じく「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」or「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」を選択し、
1日でも早く開始します。

「インデックスファンドで何を選んだか」は大きな差ではありませんが、
「投資をしているorしていない」は大きな差だからです。

失敗しても、
チャレンジあるのみだと考えています。

まとめ:サイドFIRE達成へ向け、iDeCoを活用するのはアリ!

以上、
「サイドFIRE達成へ向けたiDeCo活用法」について解説しました。

まとめです。

ーーーーーーーーーー

・はじめに:iDeCo(個人型確定拠出年金)とは
→確定拠出年金法に基づいて実施されている私的年金の制度で、加入は任意

・iDeCoのメリット
 ①運用利益が非課税になる(20.315%の税金がタダ!)
 ②ほったらかしでストレスがない
 ③積み立てた掛金が全額所得控除される
 ④受給時に所得控除を受けられる

・iDeCoの注意点
 ①各種手数料がかかる
  オススメは楽天証券 & SBI証券
 ②損した時に恩恵が受けられない
  
(1)損益通算(他の運用利益と相殺)
  (2)繰越控除(年をまたいだ繰越)
 ③原則60歳まで途中引き出しができない
 →「iDeCoは老後の年金である」と割り切ることができれば問題なし
 ④勤め先が企業型DCを導入している場合、iDeCoを併用するには条件があった
 →自由のきかない理不尽な制度である

・私のポートフォリオ
 iDeCo:「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」100%

・ポートフォリオの注意点
 ①分散について
  
日本で生き「日本」への大きな投資をしているため、外国のインデックスがおすすめ
 ②リスクについて
  若いうちは債権不要と判断(暴落のダメージも、暴騰の恩恵も、全て受け入れる)

ーーーーーーーーーー

サイドFIRE達成へ向け、
iDeCoを活用するのはアリです。

※NISAが優先

国がiDeCoやNISAのような制度を作っていることから、
全国民に投資を勧めていることは明らかです。

「投資=怖いもの」というイメージがある方も居るかもしれませんが、
今後は「国民皆保険」と同様、
「国民皆投資」が求められる時代が来ると思います。

どうしても公的年金では賄いきれない部分が出てくるため、
自分で年金を作らなければならないためです。

自分でベーシックインカムを作っていきましょう。

少しでも参考にしていただけると幸いです。

おすすめ書籍(2冊)

本記事の内容について、
おすすめ書籍を2冊紹介します。

「投資の大原則 人生を豊かにするためのヒント」

「投資必勝法」などの文句に惑わされないために必要な知識をつけるのに最適な本です。

短期的トレード・投機(ギャンブル)は「敗者のゲーム」であり、
「勝者のゲーム」とは地味で退屈なものであるという真実を学ぶことが出来ます。

「FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」

課題があるという事実と、
世界が成長するという事実は両立することを理解できます。

「世界は良くなっている」という事実に気づけば、
株式全体に投資するインデックス投資の有意義さが理解でき、
「投資必勝法」などの詐欺やギャンブルに手を出す余地はなくなるです。

是非、
この2冊を手に取り、
読んでみて下さい。

本記事では、
私目線で切り取った情報のみを載せ、
アレンジしています。

当然のことですが、
個人の価値観により、
人それぞれ重要な情報は異なります。

自分の頭で考え、
自分の人生を生きるためにも、
是非手にとって読んでみて下さい。

上記2冊の併せ読みをおすすめします。

今後、
あなたの取るべき行動が見えてくると思います。

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