【出世はコスパが悪い?】出世はコスパもタイパも良い【早期サイドFIRE達成】

③社畜ごっこ

今回は、
「出世はコスパもタイパも良い理由」について書いていきます。

最近は「出世したくない」若者が増えています。
※実際は「出世できない」場合がほとんどですが

その中で、
「出世はコスパが悪い」

「出世はタイパが悪い」
という意見をよく耳にします。

私は、
20代の間は仕事に全力を投じ、

高速出世をして管理職(管理監督者)を経験しました。

その経験から、
「出世はコスパが悪い」
「出世はタイパが悪い」
は完全な誤解であると考えています。

出世は資産形成にも有利であり、
FIRE達成(自由な時間の獲得)も近づきます。

「人生」という長期的視点で見れば、
「資産形成」という経済的視点
からもかなりコスパが良く、
「自由」という時間的視点からもかなりタイパが良いです。

「出世はコスパタイパが悪い」
という思考はあまりにも短期的で愚かだと考えています。

その理由について、
詳しく解説していきます。

〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人

〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。

〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ

本記事の構成は、下記の通りです。

「出世はコスパ・タイパが悪い」という誤解

「出世したくない」
「管理職になりたがらない」
そんな若手社員が増えています。

私も肌で感じてきました。

私が出世を目指してバリバリ仕事をしていると、
好奇な目で見られることもありました。

「希少な存在」として見られていたのです。

「高速出世をして20代で管理職に就く事が出来た」という事実も、
「ライバルが少ないため出世の難易度は高くなかった」ことを表していると思います。

正直な話、
「出世忌避」「管理職忌避」という病気が蔓延している世界において、
出世自体はヌルゲーでした。

そして、
私は出世の過程で「無気力な平社員」を大量に見てきました。

世の中に蔓延している「出世忌避」「管理職忌避」の風潮は、
下記のようなものです。

「平社員のままのほうがコスパが良い」

「管理職の罰ゲーム化」

「役割が増え、責任も重いのに、平社員よりタイパが悪い」

私には、
これら思考に共感できません。

なんて短略的なのか!?
と思います。

今日の仕事終わりの余暇や、
金曜夜の飲み会、
土日のレジャーのことだけしか考えていないのでしょうか?

あまりにも短期的視点だと思います。

逆に出世をせず、
ゆるく平社員で居続けるメリットは何でしょうか?

ずっと労働から解放されることなく、
年収600万円程度で妥協し続けるのでしょうか?

永遠に会社にぶら下がり、
養ってもらえると思っているのでしょうか?

「平社員でゆるく働き続けたい」というわがままは、
他力本願の極みでもあると考えています。

でも、
安心して欲しいです。

「出世したくない」と思っているような人間の大半は、
すでに「出世できない」人間です。

※この重要な話については別記事で詳しくまとめています

いつかその事実を知り、
ずっと労働から解放されることのない絶望や、
「真っ先にクビを切られる不安」に苛まれることでしょう。

想像力が足りず、
リスクマネジメント能力も欠如しています。

私は、
「出世はコスパ・タイパが悪い」なんて言う人間は、
長期的視点に欠けていると考えています。

目先の生活、
せいぜい1年先や3年先くらいしか見ておらず、
出世により目の前の「自由」や「快楽」を削がれることしか考えられていないのでしょう。

人生100年時代を迎え、
もう少し長期的視点で、
戦略的に考えていく必要があると強く思います。

※出世のメリットは多々あります。
多くの記事であらゆる観点から記載していく予定です。

長期的視点で考えれば、
目の前の「自由」や「快楽」よりも、
その後の長い人生の方が大事であることは明確です。

目の前の「一瞬の快楽」を追い求めるようなドーパミン中毒から卒業し、
「少しくらい我慢できるようになった方が良い」と、

強く思っています。

出世のコスパの良さ

数字に現れない出世のメリット

実は、
私は出世により年収が173万円も下がりました。

出世により「残業代」という概念がなくなり、
「働き放題」となった上に年収が下がるという理不尽を経験しました。

しかし、
それでいて、
蓄財スピードは上がっていきました。

その背景には、
下記のような「数字に現れない出世のメリット」があったためです。

【数字に現れない出世のメリット

・出張の毎日で光熱費が激安(ほぼ基本料のみ)

・「出張の日当」+「ホテルの朝食」で食費はほぼゼロ

・会食などで食費が経費で済むことも多い

・出張費の立て替えでクレカ利用分等のポイントが貯まる

出張の毎日で光熱費が激安(ほぼ基本料のみ)

出世して管理職になると、
一般的に出張が増えます。

※業界や会社により個人差はあります

私の場合はそれが顕著で、
基本的に土日以外は全て出張していました。

平日の5日間は、
日本各地を飛び回っていました。

その結果、
家に帰る事が少なく光熱費が激安でした。

ほぼ基本料だけで済み、
電機ガス水道合わせて月6,000円くらいだったと思います。

元々の半分程度になりました。

ホテル暮らしで、
大浴場がついているホテルもよく利用したため、
週末に湯船にお湯を張る必要もありませんでした。

あいにく、
当時の家はガスコンロだったので、
(料理できなくなるため)ガスの解約は行いませんでしたが、
IHコンロだったらガスの休止も可能です。
※今後、「ガス休止の裏技」については記事にする予定です

副次的ではありますが、
かなり大きな固定費削減でした。

安くなった光熱費は、
年間72,000円ほどです。

このような固定費の削減は、
積み重なれば大きくなります。

「出張の日当」+「ホテルの朝食」で食費はほぼゼロ

週5日の出張では、
毎日朝食付きのホテルに宿泊していました。

基本的にどのホテルもバイキング形式です。

野菜も大量に摂れるので重宝していました。

時間がない日でも必ず食べるようにしました。

どのホテルにも食後のコーヒーが置いてあるのも嬉しいポイントです。

また、
1日あたり出張の日当として2,000円が支給されました。

社畜時代から朝と夕の1日2食なので、
その日当で夕食を手配しました。

2,000円あれば十分すぎるので、
逆に余るレベルでした。

会食などで食費が経費で済むことも多い

さらに、
会食などで食費が経費で済むことも多々ありました。

中には数億円が動くような重要な会食に呼ばれ、
下っ端として酒を注ぎ続けるような、
「味のしない高級料理」を味わう日もありました。

正直、
嫌な会食も多かったです。

そんな中、
人事採用の懇親会などで大学生たちと気楽に話せる機会は重宝しました。

※緊張しないので「味のする料理」を味わうことができます

採用は年間を通して手伝っていたので、
繁忙期には東京や大阪や名古屋などで美味しいもの食べる日が多く、
仕事の合間の息抜きになりました。

もちろん、
仕事に呼ばれるためには「採用実績に貢献する」という結果を出し続ける必要がありましたが、
楽しいこと・好きなことで結果を出すのは簡単です。

楽しめる時は楽しみ、
管理職のメリットを最大限に享受することをおすすめします。

出張費の立て替えでクレカ利用分等のポイントが貯まる

おまけですが、
私の会社は出張費を立て替え、
後日精算するスタイルでした。

当時の記録を細かく残していませんが、
月に20泊ほどの出張をし、
新幹線にも週1回ペースで乗っていたため、
毎月30万円ほどを立て替え精算をしていました。

還元率1%の楽天カードであっても、
月3,000円分のポイント還元があった計算です。

また、
じゃらんや楽天トラベルでホテル宿泊予約を行うことで、
基本10%のポイント還元があり、
試算ですが月16,000円分のポイント還元があった計算です。

1ヶ月で約2万円分のポイント、
年間で約24万円分のポイントを獲得していたことになります。

※細かい記録は残していません

楽天ポイントなどの汎用性の高いポイントであれば、
ほぼ現金として使う事ができるため、
ほとんどポイントで生活でき、

「現金が減らない生活」でした。

なお、
これらポイント還元に関して経理に確認しましたが、
私の会社では「黙認している」と回答を受け、
受け取ることへの罰則はありませんでした。

しかし、
中には「ポイント還元」は会社の資産であると考える会社もあるようです。

自己責任で行い、
会社の経理に確認をすることをお勧めします。

なお、
私は「クオカードの闇」には手を出しませんでした。

・・・これ以上の言及はやめておきます。

「お金を使う暇がない」ジレンマ

「残業代」とタイムカードを捨て、
「働き放題」となった私には、

「お金を使う暇がない」という側面もありました。

社畜で過労の日々を送っていたため、
「お金を使う暇がない」という状況が蓄財を後押ししました。

ルーティーンワークとして会社全体の重要な集計・報告作業があり、
帰省したときでも休暇の旅行先でも毎朝30分〜1時間は必ず仕事をしていたので、
管理職時代は実質932連勤でした。

マジで、
「お金を使う暇がない」状況でした。

「アリバイメール」を山ほど作り、
仕事をしてるフリして出張先で観光する等、
サボる時は思い切りサボりましたが、
それでも使う金額はたかが知れています。

※「アリバイメール」については後日記事にまとめる予定です。

サボる時も、
「出張の日当」や「獲得したポイント」で相殺され、
実質0円でサボれる日々でした。

良くも悪くも、
「お金を使う暇がない」ジレンマは、
多くの社畜が経験する道だと思います。

どうせなら、
このジレンマも味方にしていきましょう。

なお、
ここまで読んで、

下記のような「出世忌避」「管理職忌避」を改めて思った人も多いと思います。

「平社員のままのほうがコスパが良い」

「管理職の罰ゲーム化」

「役割が増え、責任も重いのに、平社員よりタイパが悪い」

その通り、
正解です。

しかし、
それは「短期的視点」においての話です。

そんな目の前の感情に左右され、
楽な道を選んではいけません。

「本当の自由」を手にしたいのであれば、
もう少し長期的視点で考える必要があります。

一時的に「我慢」や「忍耐」は必要です。

また、
それは「我慢」や「忍耐」ではなく、
「遠足の準備」とすることも可能です。
※詳しく記事を書いています

これより、
長期的視点で考えた時の「出世のタイパの良さ」について解説します。

出世のタイパの良さ

「経験」が最強の教科書

前述の通り、
「短期的視点」で見るのであれば、
確かに出世はタイパが悪いです。

平日もより早く帰れること、
華金の飲み会に高確率で行けること、
土日のレジャーにも高確率で行けることは、
誰でもわかります。

また、
ブラック労働を強いられている管理職も多く存在していると思います。
※あまりにも搾取されている場合は転職で環境を変えましょう

しかし、
そんな目の前のことばかり見ていては、

いつか痛い目を見ると思います。

出世の過程や出世後の業務で得る「経験」は、
その後の長い人生で大いに生きるはずです。

平社員のままでは見えない景色があり、
平社員では味わえないような筆舌に尽くし難い理不尽もあり、
とても大きな学びに満ち溢れています。

正直な話、
平社員の業務は超甘いです。

そんな甘くてぬるい世界の中で、
何の権限も与えられることなく、
管理職しか知らないような「真理」を知らぬまま、
会社や上司の文句を垂れて「的外れな評論」をかます、
ダサいサラリーマンが大量発生しています。

私は、
そんなダサいサラリーマンには絶対になりたくありませんでした。

ずっと平社員で会社や上司の文句を垂れ続けるか、
管理職に出世し自分の力で環境を変えていくか、
どちらの方が人間的魅力が向上するかは明らかでしょう。

「早期発見」が最強の薬

ブラック労働を強いられる管理職も多い中、
私も管理職時代は実質932連勤を経験しました。

丸3年間、
管理職としてがむしゃらに働き続けました。

その結果、
躁鬱病の「酷いうつ状態」と診断され、
退職を余儀なくされました。

ちょうど30歳になった頃の話です。

これを聞いて、
「やはり出世は地獄だ」
「やはり出世はタイパ・コスパが悪い」
と思う人も居ると思います。

しかし、
私は全く後悔していません。

むしろ、
若いうちに全力で出世し、
30歳で「早期発見」できて本当に良かったと考えています。

普通のペースで出世し、
「30代後半から40代で同じ目に遭っていたら・・・」と思うと、
ゾッとします。

私の周りのデスクには、
基本的に30代後半から40代の管理職しか居ませんでした。

彼らはすでに家庭を持ち、
ほとんどが持ち家を買っていました。
※新築マイホーム信仰が流行しているエリアでした

30代後半から40代の彼らは、
家族を養う事やらローンの返済やらで、
「辞めるに辞めれない」状況にありました。

もし、
普通のペースで出世し、
「辞めるに辞めれない」状況で、
当時の過酷な生活を強行していた場合、
私も自死していた可能性もあります。

ハイスピードで出世し、
「管理職が向いていないこと」を「早期発見」できたのは私の財産です。

世の中には、
出世していないくせに、
出世に関して偉そうな口を叩く人間が多すぎると思います。

出世経験もないくせに、
「管理職はコスパ・タイパが悪い」と上部だけのイメージで評論している若手社員たちも該当します。

ちゃんと結果を出し、
管理職を経験してからでなければ説得力は皆無です。

「管理職を経験すること」で初めて管理職の評価をする事ができるので、
出世して管理職を経験することを強くお勧めします。

※もちろん、追い込み過ぎには注意してください。

まとめ:短期的視点ではなく、長期的視点を

以上、
「出世はコスパもタイパも良い理由」についてでした。

まとめです。

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「出世はコスパ・タイパが悪い」という誤解
 →人生100年時代、長期的視点で見る必要がある

 出世のコスパの良さ
  ①数字に現れない出世のメリット
   ⑴出張の毎日で光熱費が激安(ほぼ基本料のみ)
   ⑵「出張の日当」+「ホテルの朝食」で食費はほぼゼロ
   ⑶会食などで食費が経費で済むことも多い
   ⑷出張費の立て替えでクレカ利用分等のポイントが貯まる
  ②「お金を使う暇がない」ジレンマ

   →お金を貯める意味でも、管理職は有利

 出世のタイパの良さ
  ①「経験」が最強の教科書

   →管理職に出世するプロセスも業務も、全てが財産
  ②「早期発見」が最強の薬
   →「管理職が向いていないこと」を「早期発見」することも大切

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以上より、
私は出世を全力で推奨します。

私は出世により理不尽に給与が下がりましたが、
それでも蓄財スピードは上がり、
コスパも良かったと評価する事ができます。

出世により給与も上がるような優良企業であれば、
「給与増」×「経費増」により資産は拡大していくことでしょう。

「残業代」とタイムカードを捨て、
経験を積んでいくことをお勧めします。

また、
「人間万事塞翁が馬」です。

短期的視点で見た「不幸」や「苦労」も、
長期的視点で見るとプラスに転じる事が多々あります。

私自身、
出世による管理職経験で無理をし過ぎた結果、
メンタルを病むという経験もしました。

当時は人生最悪でしたが、
今では「人生に無くてはならなかった」と言える経験となっています。

これと同様に、
目の前の快楽だけ考えて、
「出世はコスパ・タイパが悪い」と忌避していてはいずれ痛い目を見ると思います。

特に終身雇用が崩壊するこれからの世の中では、
「無能な平社員」に対する当たりはキツくなるでしょう。

「出世はコスパ・タイパが良い」です。

FIRE達成もグッと近づきます。

人生を楽しくするためにも、
是非出世にチャレンジしてみてください。

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