今回は、
『サイドFIREの葛藤:凡人が「あり金は全部使え」を真に受けてはいけない理由』についてまとめていきます。
私は30代前半で4,000万円の資産を作り、
サイドFIREのような生活をしています。
サイドFIRE生活の中では、
様々な悩みや葛藤があります。
悩みや葛藤は割とネガティブなものですが、
私なりにそれらをポジティブに転換しています。
・「あり金は全部使え」のデメリットを知りたい人
・これからサイドFIREやFIREを目指す人
必見です。
サイドFIREへ向けた予習として参考にしたり、
共感していただけると嬉しいです。
〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人
〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。
〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ
本記事の目次は下記の通りです。
書籍「あり金は全部使え」
書籍「あり金は全部使え」はホリエモン節が炸裂しており、
多くの人に影響を与えたと思います。
シンプルな「あり金は全部使え」というメッセージと、
「貯めるバカほど貧しくなる」というサブタイトルから、
日本に蔓延する「貯金思考」を否定する強い意志を感じます。
「冬に備えないキリギリスであれ」
「使った後悔より使わなかった後悔」というメッセージなど、
実際に正論ばかりでした。
しかし、
何者でもない凡人が「あり金は全部使え」というメッセージを真に受けることは危険極まりないことです。
しかも、
この本は非常に読みやすく、
「参考にすべきでない凡人」こそ真に受けてしまう傾向があると思い、
この危険性をひしひしと感じています。
まるでそれは、
詐欺に遭う被害者の心理のように見えてしまうのです。
今回は凡人が「あり金は全部使え」を真に受けてはいけない理由について考え、
まとめていきます。
※超倹約家である私の、個人的な意見です
凡人が「あり金は全部使え」を真に受けてはいけない理由
『凡人が「あり金は全部使え」を真に受けてはいけない理由』を4つ挙げ、
それぞれについて詳しく解説していきます。
自分の「だらしなさ」を肯定してくれる言葉でしかない
「あり金は全部使え」や「貯めるバカほど貧しくなる」というメッセージは、
貯金や節制のできない浪費家にこそ、
非常に刺さる言葉だと思います。
それは、
自分の「だらしなさ」を肯定してくれる言葉だからです。
「このままでいいんだ!」
「やっぱり我慢する奴は馬鹿だ!」と、
まるで自分がホリエモンになったかのように振る舞います。
しかし、
この言葉を参考にすべきなのは、
貯金や節制のできる倹約家だけです。
貯金や節制のできる倹約家が、
その悪しき「貯金思考」を捨てるために、
参考にすべき言葉だと考えています。
※アリがキリギリスの思考に歩み寄るイメージ
もちろん凡人である以上、
倹約家であっても真に受けてはいけません。
※あくまで参考にする
そして、
もともと「貯金思考」を持たず、
貯金や節制すらできないような、
何者でもない凡人が真に受けて鵜呑みにするのは危険極まりないことです。
残念ながら、
そういう浪費家ばかりが「あり金は全部使え」を真に受け、
鵜呑みにしてしまっていると思います。
短期目線でしか物事を考えず、
自分にとって都合の良い言葉だけを選び続けてしまえば、
早期に飢え死するキリギリスになる運命でしょう。
そもそも「あり金は全部使え」しか選択肢がない
そもそも、
貯金や節制すらできない浪費家にとっては、
「あり金は全部使え」しか選択肢がありません。
「あり金は全部使え」という言葉は、
自分の「だらしなさ」を肯定してくれて、
ただ背中を押してくれるだけです。
非常に受け入れやすい言葉だと思いますが、
果たしてそれで良いのでしょうか。
「あり金は全部使え」しか選択肢がない人生において、
耳を傾けるべき言葉は「貯金した方が良い」といった真逆の価値観の言葉になります。
「貯金した方が良い」といった耳の痛い言葉を受け入れてこそ、
人生の選択肢を増やすことに繋がります。
※キリギリスがアリの思考に歩み寄るイメージ
しかし、
さらにホリエモンの言葉を真に受けることで余計に視野が狭くなり、
浪費家の道を突き進むことになるのです。
圧倒的能力不足
残念ながら、
「あり金は全部使え」を真に受けて鵜呑みにしてしまうのは、
何者でもない凡人(特に浪費家)ばかりです。
ぶっちゃけ、
「あり金は全部使え」は非常にハードルが高く、
ホリエモンクラスの能力がなければ真に受けてはいけないものだと思います。
しかし、
彼らはホリエモンではありません。
それどころか、
ホリエモンとは真逆のような存在だと思います。
稼ぐ力もなければ、
無駄な浪費が染みついているせいで自己投資の能力も高いとは言えないでしょう。
「あり金は全部使え」を採用するには、
圧倒的能力不足と言わざるを得ません。
そして、
その圧倒的能力不足がたたり、
そもそもの「あり金」が圧倒的に足りないのです。
これでは、
安い酒に溺れる日常のただの延長でしかありません。
超倹約家の私の方が、
よっぽど「有り金」も能力も持っていると思います。
まるで「靴磨きの少年」のようで、詐欺に遭いやすい
そして、
前述のような自分の能力不足を理解できないところも痛いです。
自分の「だらしなさ」を肯定してくれる言葉を真に受けて盲信し、
視野が狭くなり、
自分を客観視できていません。
何者でもない凡人が、
さぞ何者かになったかのように振る舞います。
もし自分がホリエモンだと勘違いしているようであれば、
まるで「靴磨きの少年」であり、
著しく謙虚さに欠けるように見えます。
これは詐欺に遭いやすい心理状態なので、
注意しなければなりません。
本来は真に受けてはいけない、
「あり金は全部使え」という刺激的な言葉に扇動されている時点で、
騙されているのと変わらないとも言えます。
「自分が靴磨きの少年であることに気付いていない、靴磨きの少年」
にならないよう注意が必要です。
※「靴磨きの少年」については、
下記記事で詳しくまとめています。
まとめ:真に受けるべき言葉は、耳が痛い言葉
以上、
『サイドFIREの葛藤:凡人が「あり金は全部使え」を真に受けてはいけない理由』についてでした。
まとめです。
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書籍「あり金は全部使え」
→日本に蔓延する「貯金思考」を否定する強い意志を感じる
凡人が「あり金は全部使え」を真に受けてはいけない理由
①自分の「だらしなさ」を肯定してくれる言葉でしかない
→貯金や節制のできない浪費家にこそ、非常に刺さる言葉
②そもそも「あり金は全部使え」しか選択肢がない
→余計に視野が狭くなり、浪費家の道を突き進むことになる
③圧倒的能力不足
→そもそもの「あり金」が圧倒的に足りない
④まるで「靴磨きの少年」のようで、詐欺に遭いやすい
→刺激的な言葉に扇動されている時点で、騙されているのと変わらない
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定期的に浪費家批判をしてしまいますが、
また浪費家批判になってしまいました。
確かに、
みんなお金を貯金せず、
遊びに全財産使えば、
経済が潤って私も助かります。
貧乏な浪費家が増えることで私が相対的に金持ちになるだけでなく、
景気が上向いて投資利回りが良くなり、
良いこと尽くしです。
しかし、
それではあまりにも不憫だと思います。
真に受けるべき言葉は、
耳が痛い言葉です。
「あり金は全部使え」を真に受けるべきは私のような超倹約家であり、
浪費家は「貯金した方が良い」といった耳の痛い言葉を真に受けなければなりません。
アリはキリギリスに歩み寄り、
キリギリスはアリに歩み寄るイメージです。
私自身、
「あり金は全部使え」は参考にして最大限歩み寄りますが、
「DIE WITH ZERO」と同じくらいの距離感を保っていこうと考えています。
アリとキリギリスの中庸、
どちらかと言えばアリ寄りを目指していきます。
※「DIE WITH ZERO」に関しては下記記事でまとめています。
その他、
「サイドFIREの葛藤」シリーズの記事を沢山書いています。
※是非読んでみてください
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