【靴磨きの少年の話】主人公補正に注意!謙虚にならないと騙される!【詐欺被害者の共通点】

③『正義の味方ごっこ』の裏話

今回は、「詐欺被害者の共通点」として、「靴磨きの少年の話」をしたいと思います。

私は「正義の味方ごっこ」を通じ、
「投資必勝法」を信じて騙された数多くの詐欺被害者(大学生)を見てきました。

その被害者たちには、
「主人公補正がかかっている」「謙虚さが足りない」という共通点がありました。

今思えば、
まるで「自分が靴磨きの少年であることに気付いていない、靴磨きの少年」のようでした。

今回は、詐欺に騙されないための心構えを紹介したいと思います。

・「投資必勝法」などの怪しい勧誘を受けた人
・過去に詐欺被害に遭ったことのある人
・「自分が特別な存在だ」と勘違いしている人

必見です。

はじめに:靴磨きの少年の話

「靴磨きの少年の話」は、
株式投資の世界において、株価が天井に近い状態を知らせる話として有名です。

話の内容を簡単に説明します。

とある投資家が靴磨きの少年に靴を磨いてもらった後、
その少年から「おじさん、〇○株を買いなよ」と言われました。

それを聞いた投資家は、
「投資と無縁の少年が投資の話をするなら危険だ!間違いなく株価は暴落する!」と考え、すべての株を売り払いました。

その直後に株価は暴落し、投資家は難を逃れた・・・

という話です。

つまり、
普段は投資に全く縁がない人が投資に興味を持ち始めようとする時は、相場はすでにピークアウトしており暴落目前であるという喩えです。

投資関連の詐欺の被害者は、
「自分が靴磨きの少年であることに気付いていない、靴磨きの少年」であることが多いと思います。

言い換えると、
「主人公補正がかかっていて、謙虚さが足りない」ということです。

この思考が大変危険なので、詳しく解説していきます。

靴磨きの少年に注意

詐欺被害者の共通点

主人公補正:「自分は特別だ」という慢心

私が潰した悪徳業者は、
「投資必勝法」が入ったDVDを56万円で売りつけていました。

参考:悪徳業者を潰した話

勧誘方法は連鎖販売的な性質を持ち(実態は後出しマルチ)、
その謳い文句として「特別な存在にしか紹介できない投資必勝法」とありました。

勧誘マニュアルにも「勧誘時に特別感を出す」という記載が存在しました。

そのような勧誘文句で勧誘を受け、購入してしまった被害者の心理として、
「自分は特別だ」という慢心があったことは否定できない事実です。

※私は親友からの勧誘を受けましたが、断っています。

私はこの被害者心理に「主人公補正」があると考えています。

自分の目で見る世界だからといって、
自分が主人公に見える世界だからといって、
「自分が特別な存在だ」と勘違いしてはいけません。

私も、幼稚園〜小学生の頃は大いに勘違いしており、痛い目を見たこともあります。
参考:【DQ3】ドラゴンクエスト3の性格診断で「頭脳明晰(ずのうめいせき)」と診断された小学三年生の話

この世の中には、視野が狭くて周りが見えないような、
「主人公補正」がかかっている人が多すぎるように思います。

自分を客観視し、俯瞰して見る能力が非常に大切です。

そして、自分を俯瞰して見ることができれば、
おのずと謙虚になることができると思います。

謙虚さが足りない

本来であれば、
凡人である自分に「投資必勝法」などの美味しい話が回ってきた時点で、
疑問に思わなければなりません。

しかし、謙虚さが足りなければ、
美味しい話を鵜呑みにし、騙されてしまいます。

幼稚園〜小学生の頃に主人公補正がかかっていた私は、
中学・高校で現実を知り、落ちぶれ、完全に自信を失い、
親友から勧誘を受けたときは謙虚さを持っていました。

いや、正直なところ、
謙虚という綺麗な言葉ではなく、
ネガティブ・自信喪失という醜い状況でした。

しかし、それが私を救ったと考えています

凡人以下である自分に「投資必勝法」などの美味しい話が回ってきた時点で、
疑問以外の何物でもありませんでした。

ポジティブで自信に溢れている人ほど、危険だと考えています。

しかし、ポジティブと謙虚は両立可能です。
上手く兼ね揃えることができている、素晴らしい大人もたくさんいます。

素晴らしい大人になれるよう、謙虚さを養っていきましょう。

実際は靴磨きの少年なのに、
スーパーマンだと勘違いしないよう注意

詐欺に遭わないための心構え

これまで紹介してきた「詐欺被害者の共通点」を基に、
ここからは、「詐欺に遭わないための心構え」について解説します。

「自分は靴磨きの少年だ」と自覚する

「投資必勝法」などの勧誘を受ける人は、ほぼ100%が投資初心者です。

悪徳業者・詐欺師は卑怯です。
無知な大学生をターゲットにする卑怯な奴らばかりであることからも、明らかな事実でしょう。

投資上級者は怪しい勧誘など受けません。
勧誘しても引っかかる可能性が低く、労力の無駄だからです。

私の潰した悪徳業者の被害者も、投資初心者しかいませんでした。

しかし、「自分が靴磨きの少年であることに気付いていない、靴磨きの少年」ばかりでした。
ドヤ顔で(数日で手に入れられるような)薄っぺらい知識を語り、投資上級者だと勘違いしている超うざい奴も居ました。

また、「投資必勝法DVD」に騙されて痛い目を見ながらも、未だに仮想通貨に騙され続けるような可哀想な子も居ます。
彼は常に仮想通貨バブルに乗り遅れて高値掴みするので、
「彼を靴磨きの少年として観察し続ければ大金持ちになれるのでは?」と思ってしまうほどです。

遅くとも成人するまでには主人公補正は捨て、
「自分は靴磨きの少年だ」と自覚することが非常に大切です。

無知の知

ソクラテスの有名な言葉です。
「知らないことを自覚すること」は、詐欺に遭わないためにも非常に大切です。

無知の知は謙虚を生むことは明らかです。

「自分は知らない」「自分はできていない」と自覚する人は、
自分に足りない部分を自覚できているため、自然と謙虚になります。

「投資必勝法」などの美味しい話を受けた場合も、
「投資のことを知らない自分にこんな美味しい話が来るわけがない」と思えるわけです。

逆に、「自分は知っている」「自分はできている」と勘違いしている人は、残念ながらその防御機能が働きません。

さらに、「自分は知っている」「自分はできている」と勘違いしている人は、何か問題が起こったときに人のせいにしがちです。

「自分は知っている(自分はできている)のに問題が起こるということは、周りの環境に問題があるからだ」と考え、他責思考になります。
被害者の中には、醜い他力本願思考の人も多く存在しました。
参考:【絶対に成功しない人間の特徴】他力本願のくそったれ思考【詐欺の被害に遭いやすい】

勘違いしている人は本当に痛々しいです。

醜態を晒さないためにも、
知らないことを自覚し、謙虚になることを心がけましょう。

まとめ:「自分は靴磨きの少年である」と自覚し、謙虚に生きる

以上、「詐欺被害者の共通点」「靴磨きの少年の話」についてでした。

まとめです。

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はじめに:靴磨きの少年の話
 →普段は投資に全く縁がない人が投資に興味を持ち始めようとする時は、相場はすでにピークアウトしており暴落目前であるという喩え

詐欺被害者の共通点
 ①主人公補正:「自分は特別だ」という慢心

 →自分を客観視し、俯瞰して見る能力が非常に大切
 ②謙虚さが足りない

 →自分に美味しい話が回ってきた時は疑問に思えるように

詐欺に遭わないための心構え
 ①「自分は靴磨きの少年だ」と自覚する

 →「自分が靴磨きの少年であることに気付いていない、靴磨きの少年」になってはいけない
 ②無知の知

 →無知の知は謙虚を生むことは明らか

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詐欺の被害者に鞭を打つようなことはしたくありませんが、
残念ながら「詐欺に遭いやすい素質」というものはあります。

今回紹介した「主人公補正がかかっている」「謙虚さが足りない」も、その素質です。

「自分が靴磨きの少年であることに気付いていない、靴磨きの少年」にならないよう気を付けてください。

詐欺に遭ってしまった人は、
今後繰り返し被害に遭わないよう、自分の思考の根本的な部分に問題がないか、確認してみてください。

耳が痛いことばかりだと思いますが、
現実から目を背けていては成長しません。

また今後同じような被害に遭わないためにも、小手先のごまかしで対処療法ばかりするのではなく、根本的な思考を変えて根本治療をしていきましょう。

もし、周りに「自分が靴磨きの少年であることに気付いていない、靴磨きの少年」が居れば、気づかせてあげてください。

ただし、素質を変えるのはかなり難しいところがあります。

私の周りにも、詐欺にあった後に陰謀論にハマっている可哀想な子がいますが、私にはもうどうしようもできない状況です。
参考:【コロナワクチンは人口削減計画?】陰謀論にハマる人間は洗脳されやすく詐欺に遭いやすい【認知バイアス】

悪徳業者や陰謀論にハマって手遅れになる前に、抜け出しましょう。

◆おすすめ書籍◆
【悪徳業者を潰した話】解説3:悪徳業者に騙されないためにつけておくべき知識・考え方【投資必勝法】

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