【BIはユートピアか?】セルフベーシックインカムのメリット【サイドFIREの葛藤】

⑥哲学者ごっこ

今回は、
「サイドFIREの葛藤:セルフベーシックインカムのメリット」についてまとめていきます。

私は30代前半で4,000万円の資産を作り、
サイドFIREのような生活をしています。

サイドFIRE生活の中では、
様々な悩みや葛藤があります。

悩みや葛藤は割とネガティブなものですが、
私なりにそれらをポジティブに転換しています。

セルフベーシックインカムのメリットを知りたい人
・これからサイドFIREやFIREを目指す人

必見です。

サイドFIREへ向けた予習として参考にしたり、
共感していただけると嬉しいです。

〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人

〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。

〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ

本記事の目次は下記の通りです。

社会的ベーシックインカムと、セルフベーシックインカム

ベーシックインカム(BI)は、
政府がすべての人に対して無条件で一定の金額を定期的に支給する制度です。

下記書籍では、
ベーシックインカムのメリットを中心に紹介されていました。

一般的にベーシックインカムといえば、
社会的なベーシックインカムを指します。

まずは社会的なベーシックインカムについて解説します。

社会的なベーシックインカム(社会的BI)

政府や自治体が、
全国民(全市民)に無条件で一定額を給付する仕組みのことです。

フィンランドで行われた実験では、
2,000人の失業者に対し、
月額560ユーロ(約6万8000円)の非課税のベーシックインカムが支給されました。

ベーシックインカムは全ての人に最低限の収入を保証するため、
主に「貧困層の生活水準を向上させること」を目的として導入されます。

また、
社会保障制度の効率化と充実の側面もあり、
シンプルで無駄のない理想的な制度でもあります。

現行の行政では無駄な人件費が多すぎるため、
行政のスリム化により経費の無駄をなくし、
再分配していく合理的な考え方です。

セルフベーシックインカム(セルフBI)

社会的ベーシックインカムに対し、
個人で「自分のために作るベーシックインカム」が、
セルフベーシックインカム(セルフBI)です。

資産運用によって作り上げた収入により、
月々の最低生活費を賄う形で、
自ら最低限の収入の土台を構築します。

セルフベーシックインカムの構築には、
計画性や忍耐が必要です。

私の行うLeanFIRE(もどき)では、
月12万円のベーシックインカム生み出します。

社会的なベーシックインカムがすでに実験されていることから分かる通り、
ベーシックインカムは合理的でメリットが多く、
今後の社会において導入される可能性を秘めています。

本記事では、
実際に行われた社会的なベーシックインカムでの実験結果を参考とし、
セルフベーシックインカムのメリットを考えていきます。

セルフベーシックインカムのメリット

セルフベーシックインカムのメリットを5つ挙げ、
それぞれについて詳しく解説していきます。

下記5点です。

①最高の精神安定剤となる
②健康と生活の向上
③挑戦の自由
④労働の満足度が向上
⑤社会貢献の余地

最高の精神安定剤となる

生活コストをカバーする安定収入があることで、
精神的な余裕が生まれます。

「お金に対する不安」
を解消する心理的な恩恵が大きいのです。

具体例を挙げると、
フィンランドで行われた実験では、
BIを受け取った失業者が精神的幸福度を高め、
鬱病のリスクが減少したことが報告されています。

また、
BIを受けた人々は金銭的な問題に集中する必要がなくなり、
長期的な目標や自己啓発に取り組む余裕が生まれました。

経済的安定は、
他者への信頼や自己効力感を高め、
安心感を提供します。

不安が減ることで、
家族や人間関係にもポジティブな影響があるのです。

この安心感が人生全般にわたる幸福度の向上を後押しし、
最高の精神安定剤となると言っても過言ではありません。

健康と生活の向上

「生活費が保証されている」というだけで、
ストレスの大部分が軽減されることはイメージしやすいでしょう。

貧困が引き起こす健康問題の解消は大きく、
ストレスフリーな生活がメンタルヘルスを改善し、
栄養状態の改善や運動習慣の形成にも繋がります。

経済的余裕により、
予防医療にも積極的に投資できることも想像に易しいです。

1974年からカナダのマニトバ州で実施された「ミンカム」実験では、
BIを受け取った家庭の医療費が大幅に削減され、
病院への入院率が8.5%低下したと報告されています。

また、
子どもの学業成績も向上し、
社会的な成功の可能性が高まったとされています。

BIは健康状態と生活水準を大きく改善するのです。

経済的不安から解放されることで、
医療へのアクセスや食生活が向上し、
心身ともに健康的な生活が可能になります。

健康状態の改善は個人に留まらず、
医療費削減や社会全体の生産性向上にも繋がることは明らかです。

挑戦の自由

資金面でのリスクが軽減され、
新たなキャリアや趣味に挑戦しやすい環境が生み出されます。

経済的安定が挑戦への心理的ハードルを下げるのです。

2016年に発表されたアメリカのスタートアップ支援プログラム「Y Combinator」のBI実験では、
BIを受け取った人々が新しいビジネスを開始したり、
学び直しを選んだケースが多く見られました。

特に、
経済的に恵まれない人々が教育のための時間を確保したという報告があります。

リスクを恐れずに転職や創業が可能であり、
実際の挑戦経験が「自信」となり、
さらなる経済的余裕を生み出す可能性を秘めています。

BIがあることで失敗を恐れる必要がなくなり、
結果的に社会全体の創造性や生産性が向上する可能性があります。

労働の満足度が向上

BIによってフルタイム勤務から解放され、
自由な時間が増えます。

労働の価値観も変化し、
「お金のために働く」義務感から解放され、
「好きな仕事をする」という流れになります。

真に情熱を感じる仕事や趣味に専念し、
「好きな依頼だけを選ぶ」という自由を獲得し、
労働の満足度が向上が向上することは分かり易いです。

2016年にオランダのユトレヒト市で行われたBI実験では、
参加者がより柔軟な働き方を選び、
自身の興味やスキルを活かせる職業を追求しました。

その結果、
労働の満足度が向上し、
時間の有効活用が進んだと報告されています。

仕事そのものが生きがいとなり、
全ての労働が「娯楽」に近い形になる可能性
は高いです

この変化は「強制労働」から「自己選択的な活動」への転換を意味し、
労働自体がストレスの原因ではなく、
生活の充実感を高める要因になります。

社会貢献の余地

BIにより時間に余裕が生まれ、
エネルギーをボランティアや地域活動に充てることが出来ます。

BIは労働市場における柔軟性を高め、
人々がより創造的で自発的な活動、

特に社会貢献性の高い活動に従事する余裕を生み出します。

BIは個人の満足感だけでなく、
社会全体の調和や進歩に貢献する新しいライフスタイルを生み出すのです。

また、
これからの時代では「環境への配慮」も重要となり、
これも社会貢献の1つになります。

消費主義から脱却し、
環境に優しい選択(リサイクル活動や持続可能な食生活)を実践する余裕が生まれます。

このように、
BIは単なる金銭的な支援に留まらず、
個人の生活から社会全体にわたる広範な影響を持つことが分かりました。

まとめ:BIは豊かな人生を実現する

以上、
「サイドFIREの葛藤:セルフベーシックインカムのメリット」についてでした。

まとめです。

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社会的ベーシックインカムと、セルフベーシックインカム
・社会的なベーシックインカム(社会的BI)

 →政府や自治体が全国民(全市民)に無条件で一定額を給付する仕組み
・セルフベーシックインカム(セルフBI)
 →個人で「自分のために作るベーシックインカム」

セルフベーシックインカムのメリット
 ①最高の精神安定剤となる
 →「お金に対する不安」を解消する心理的な恩恵が大きい
 ②健康と生活の向上
 →ストレスフリーな生活がメンタルヘルスを改善する
 ③挑戦の自由
 →
経済的安定が挑戦への心理的ハードルを下げる
 ④労働の満足度が向上
 →
全ての労働が「娯楽」に近い形になる
 ⑤社会貢献の余地

 →社会全体の調和や進歩に貢献する新しいライフスタイルを生み出す

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BIは安心感や挑戦の自由、
そしてより豊かな人生を実現するための強力なツールと言えるでしょう。

BIには大きな可能性があり、
それは社会的BIの実験結果からも読み取ることが出来ます。

しかし、
BIにはメリットばかりではありません。

全てがバラ色というのは、
いつでもどこでも難しいものです。

BIには課題や問題点、
デメリット
存在します。

実際のところ、
デメリットの方が重要かもしれません。

次回、
「セルフベーシックインカムのデメリット・問題点」についてまとめていきます。

その他、
「サイドFIREの葛藤」シリーズの記事を沢山書いています。

※是非読んでみてください

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