今回は、
『サイドFIREの葛藤:「アイスが売れると溺死が増える」から学べる教訓』についてまとめていきます。
私は30代前半で4,000万円の資産を作り、
サイドFIREのような生活をしています。
サイドFIRE生活の中では、
様々な悩みや葛藤があります。
悩みや葛藤は割とネガティブなものですが、
私なりにそれらをポジティブに転換しています。
・疑似相関について学びたい人
・これからサイドFIREやFIREを目指す人
必見です。
サイドFIREへ向けた予習として参考にしたり、
共感していただけると嬉しいです。
〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人
〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。
〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ
本記事の目次は下記の通りです。
なぜ「アイスが売れる」と「溺死が増える」のか?
「アイスが売れると溺死が増える」
これはデータから明らかとなっている事実です。
※厳密に言うとレジャー等の「水難事故に基づく溺死」のことで、
浴室での溺死を含めると冬季が優勢となります
最初にこの情報を聞いたとき、
「アイスを食べると溺れやすくなるのか?」
と思う人が多いと思います。
しかし、
実際のところはそうではありません。
暑い夏には、
「①アイスの売上が伸びる」
「②水遊びをする人が増えて溺死が増える」
という2つの事象が並行して起こります。
「AがBを引き起こす」のではなく、
「AとBが共通の要因によって同時に引き起こされている」ということです。
これは「疑似相関」と呼ばれる現象であり、
データを正しく読み解く上で非常に重要な概念となります。
疑似相関
疑似相関とは、
本当の相関関係・因果関係がないにもかかわらず、
2つのデータが相関しているように見える現象を指します。
ビジネスやFIRE(投資)の意思決定をする際、
データをもとに判断することが多いです。
しかし、
疑似相関に惑わされると、
間違った結論を導き、
失敗の原因になる可能性があります。
本記事では、
疑似相関の事例を挙げながら、
ビジネスやFIRE(投資)における教訓を考えていきたいと思います。
ビジネスやFIRE(投資)における教訓
データを扱う際には、
数字だけを見て短絡的に考えず、
背景にある共通の要因を見抜くことが重要です。
特にビジネス戦略やFIRE(投資)戦略を考える際、
「Aが上がるとBも上がるから、AがBを引き起こしている」
という誤った結論に飛びつかないよう注意が必要となります。
疑似相関に騙されるとどうなるか?
ビジネスの失敗につながる
ビジネスでは、
データに基づいた意思決定が求められます。
しかし、
疑似相関を相関関係・因果関係と誤解すると、
マーケティングや戦略の方向性を誤ってしまいます。
例えば、
ある企業が「SNS広告を出すと売上が上がる」というデータを見て、
「SNS広告が売上を伸ばしている」と考えたとします。
しかし実際には、
売上が上がりやすい時期に広告が集中しているだけなのかもしれません。
元々売上が上がりやすい時期に、
「①広告を出す」と「②売上が上がる」が並行して起こっているだけということです。
もし誤解したまま無駄に広告費を増やせば、
経営を圧迫する可能性があります。
FIRE(投資)戦略での判断ミス
FIREや投資の世界でも、
疑似相関に惑わされると損失につながるリスクがあります。
例えば、
「○○株が上がると△△株が下がる」という過去のデータを発見し、
「○○が上がったら△△も下がるはずだ」と考え、
△△を買うとします。
しかし、
実際には両者とも市場全体の好況による影響を受けているだけかもしれません。
※○○は株価に連動した動き、△△は債権に連動した動き
市場全体の好況により、
「①○○株が上がる」と「②△△株が下がる」が並行して起こっているだけで、
そもそもランダムウォークです。
個別の相関関係・因果関係がないのに投資すると、
投資の本質を見ることができず、
長期的に損失を被るリスクが高まります。
疑似相関を見抜くための3つの視点
疑似相関を見抜くため視点を3つ挙げ、
それぞれについて解説します。
背後に共通の要因がないかを疑う
「AとBが同時に増えている」というデータを見たら、
「本当にAがBを引き起こしているのか?」を考えることが大切です。
第三の要因(夏、繁忙期、経済全体の影響など)が影響している可能性を探ることが重要となります。
時系列を確認する
因果関係があるなら、
「Aが起こった後にBが増える」はずです。
時系列データを確認し、
変化の順番をチェックすることで、
疑似相関を見破ることが出来ます。
逆のケースを考えてみる
もし「AがBを引き起こす」というなら、
「Aが減ったときにBも減るのか?」を考えてみることが大切です。
例えば「アイスが売れると溺死が増える」と言われたとき、
「アイスが売れなくなったら同じ割合で溺死が減るのか?」と考えてみると、
単純な因果関係では説明できないことに気づくことが出来ます。
「アイスの売上」と「溺死(水難事故)」のデータを引用すると、
下記の通りです。
2つを比較することで、
挙動の違いが分かると思います。
冬季の溺死(水難事故)の減少が顕著なので、
「アイスが売れなくなったら同じ割合で溺死が減るのか?」は成り立たないことが分かります。
まとめ:データを鵜呑みにせず、本質を見抜く
以上、
『サイドFIREの葛藤:「アイスが売れると溺死が増える」から学べる教訓』についてでした。
まとめです。
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なぜ「アイスが売れる」と「溺死が増える」のか?
疑似相関
→本当の相関関係・因果関係がないにもかかわらず、
2つのデータが相関しているように見える現象
ビジネスやFIRE(投資)における教訓
・疑似相関に騙されるとどうなるか?
ビジネスの失敗につながる
FIRE(投資)戦略での判断ミス
・疑似相関を見抜くための3つの視点
背後に共通の要因がないかを疑う
時系列を確認する
逆のケースを考えてみる
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疑似相関は、
ビジネスやFIRE(投資)戦略において誤った判断を招く要因となります。
データを鵜呑みにせず、
”一見相関関係・因果関係に見える情報”の裏にある構造を見抜く力が重要です。
「アイスが売れると溺死が増える」
この話が示しているのは、
世の中の多くのデータが表面的な相関にすぎず、
本質的な相関関係・因果関係とは限らないということです。
FIREを目指す上でも、
この視点を持つことで、
より賢く生きるための選択ができると考えています。
少しでも参考にしていただけると幸いです。
その他、
「サイドFIREの葛藤」シリーズの記事を沢山書いています。
※是非読んでみてください
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