今回は、
「新築マイホーム信仰の闇」について書きたいと思います。
この記事では、
『アンチ新築マイホーム信仰』かつ『圧倒的に賃貸派』である私の意見を述べます。
偏った意見だと思うので、
あくまで一つの意見として参考にしていただければ幸いです。
・新築マイホームの購入を検討している方
・賃貸のメリットを知りたい方
・「新築マイホーム信仰」から脱したい方
必見です。
〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人
〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。
〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ
本記事の構成は、下記目次の通りです。
はじめに:「持ち家派vs賃貸派」、時代は大きく変化している
まず、
人それぞれ最適解は異なるため、
「持ち家派vs賃貸派」の決着をつけようとすること、
唯一の正解を見つけようとすることはナンセンスです。
さらに、
時代は大きく変化しており、
『人生100年時代』に入りさらに激動の時代となります。
同一人物であっても、
時代の変化により価値観やライフスタイルも大きく変化し、
「20代の最適解」と「50代の最適解」、
「80代の最適解」も変化していく可能性が高いでしょう。
『人生100年時代』については別記事で詳しく記載しています。
私は、
このような激動の時代だからこそ、
変化に対応できる「賃貸」が望ましい手段であると考えています。
今は圧倒的に賃貸派です。
※ただし、この考え自体も今後変わる可能性があります。
そして、
時代が大きく変わっていく中で未だに残り続けている『新築マイホーム信仰』に大きな疑問を感じています。
時代が大きく変わっていく中、
「変わらないもの」は淘汰されてくと考えます。
「古い常識」も捨てていかなければ、
時代に取り残され、
苦しく長い人生となる可能性が高いです。
そうならないためにも、
「古い常識」を疑っていかなければなりません。
これより、
「新築マイホーム信仰の闇」について、
『アンチ新築マイホーム信仰』かつ『圧倒的に賃貸派』である私の意見を述べてまいります。
新築マイホーム信仰の闇
上記でも散々書いてきましたが、
「新築マイホーム信仰の闇」について詳しく解説していきます。
新築マイホーム信仰は、
日本国民に植え付けられた洗脳教育です。
戦後、
日本政府は一貫して新築マイホームを「景気刺激策」として利用してきました。
住宅の建築が景気刺激に手っ取り早く効くからと、
新築マイホームがバンバン建てられました。
「夢のマイホーム」などと煽り、
優遇税制などの政策で新築マイホーム信仰を後押ししてきた背景があります。
実際、
バブル崩壊前までは、
「住宅ローンを組んで家を買うこと」にそれなりのメリットがありました。
買った土地の値段が上がる可能性が高く、
一家の大黒柱の「終身雇用」が約束され、
昇進昇給を前提にローンの返済計画が立てられたためです。
そして、
一家の主人はローンの返済のために尽くし、
残業にも転勤にも対応する都合の良い社畜となり、
源泉徴収により定年まで納税し続けて一生を全うするのでした。
まさに昭和までのステレオタイプな生き方です。
この労働者たちが、
日本の高度経済成長を支えました。
しかし、
平成のバブル崩壊後はこの常識は通用しません。
「終身雇用」も崩壊し、
大半の土地の価格は下落する一方です。
「古い常識」と考えなければなりません。
ところが、
不思議なことにこの新築マイホーム信仰は消え去っていません。
私が一時期住んでいた地方都市では新築マイホーム信仰がえげつなく、
まるで宗教のように、
20代で35年ローンを組む事が「常識」とされていました。
実際にその若者たちに話を聞いてみると、
空き家問題やローン問題について良く理解しておらず、
大きな闇を知りました。
このように、
令和に入ってもなお、
新築マイホーム信仰が未だに残り続けています。
この新築マイホーム信仰の大きな問題点は3つあります。
1つずつ説明していきます。
持ち家は負債である
いまだに、
「持ち家は資産である」という幻想を抱く人が多いようです。
私の周りの新築マイホーム信仰の人も、
「持ち家は将来的に資産になるから〜」と言っていてビックリしました。
新築マイホームを長期ローンで購入する場合、
残念ながら持ち家は完全なる「負債」です。
※本記事では新築マイホームを一括購入できるような富豪のことは考えず、凡人の話をしています。
余計な利子、
固定資産税を払い続けます。
一括購入できない新築マイホームは、
『お金を生み出す資産』ではなく、
『お金を奪う負債』であることは明らかでしょう。
「貧しい人はモノを買う、中流は家を買う、金持ちは資産を買う」と言われています。
この文章において『家』と『資産』が分けて書かれていることからも、
『家≠資産』ということが読み取れると思います。
上記は『金持ち父さん、貧乏父さん』でも書かれている有名な話です。
まだ読んでいない方は是非読んでみてください。
また、
新築マイホームを3000万円で買った場合、
その瞬間に価値は2000万円に下がると言われています。
日本ではますます価値が下がり続けるため、
リセールバリュー(一度購入したものを販売する際の、再販価値のこと)が非常に悪く、
一度購入するだけで大きな損失が確定となります。
「賃貸派は家賃を払い続けた結果何も残らないが、持ち家派は家という資産が残る」
という持ち家派の常套句も当然通用しません。
まず、
「新築マイホームは大きな負債である」という事実を知ることが大事です。
それでもなお、
購入することで得られるメリットの方が大きく上回れば、
検討する価値があるでしょう。
時代の変化に対応できないリスク
長期ローンを組む事は、
「時代の変化に対応できないリスク」を背負うことを意味します。
35年もの長期間返済し続けなければならず、
その間は「労働」および「土地」から逃げることができません。
日本に住んでいる以上、
災害リスクは否定できません。
自然災害により土地の資産価値が大きく低下してしまったり、
家そのものが損壊してしまう可能性もあります。
また、
変化の激しい時代なので、
ライフスタイルも多様化し変化していきます。
当然、
自分の価値観も変わってくるでしょう。
長期ローンを組み、
新築マイホームを購入するにはリスクが大きすぎる時代です。
後悔しない可能性の方が少ないと思います。
すでに、
新型コロナウイルスにより働き方も生き方も変わりつつあります。
リモートワークによって需要のある間取りも変化し、
新たに小さな書斎が必要と思う人も増えたと思います。
また、
リアル出社が減ったことにより、
勤務地と家との距離に拘りがなくなったり、
価格の安い地方都市への移住も可能になった人も多いでしょう。
上記理由により、
新築マイホームを購入して後悔している人も多いと聞きます。
今後大きな変化が起こり、
このようなギャップがますます大きくなっていくと予想しています。
空き家問題
すでに大量の家が余っているにも関わらず、
新しく家を建てる人が後を絶たないため、
「空き家問題」も深刻化するばかりです。
新築マイホームを購入した時は、
「私たちが死んでも家は資産として残り、息子や娘に遺せる」と理想を膨らませていても、
35年もすれば時代は大きく変化します。
相続人である子供たちの価値観も変わり、
誰からも必要とされなくなるケースが目立ちます。
最も厄介なのは、
その子供たちも新築マイホーム信仰に毒され、
すでに持ち家を所有してしまっているケースでしょう。
しかも、
空き家となった実家の徒歩圏内に新築マイホームを所有している人も居ます。
これは流石に理解できません。
新築マイホームを建てる前に、
まずは親戚で空き家が発生しないか考えるべきでしょう。
そして、
中古物件のリフォームを優先した方が望ましいです。
「空き家問題」については、別記事で詳しく書いています。
まとめ:自分の価値観を大切に
以上、
「新築マイホーム信仰の闇」についてでした。
まとめです。
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・新築マイホーム信仰の闇
①持ち家は負債である
→「新築マイホームは大きな負債である」という事実を知る必要がある
②時代の変化に対応できないリスク
→「労働」および「土地」から逃げることができない
③空き家問題
→日本中に家が余っている
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『アンチ新築マイホーム信仰』かつ『圧倒的に賃貸派』である私の意見を述べてきました。
今は圧倒的に賃貸派で、
少し批判的に「”日本を蝕む”新築マイホーム信仰の闇」という表題をつけていますが、
新築マイホームを買う人たちを全否定しているわけではありません。
これは価値観の違いです。
私個人的としては、
「古い常識」を疑い、
長期ローンに苦しまない自由な人生を送りたいと思い、
サイドFIREのような生活をしています。
自由を手にするため、
金利は払うものではなく、
受け取るべきものだと思っています。
「”日本を蝕む”新築マイホーム信仰の闇」と表現しましたが、
実際のところは「長期ローンで労働を余儀なくされている社畜」が日本社会を支えてくれています。
新築マイホーム信仰が完全に消え去ると、
逆に恐ろしい社会になるかもしれません。
難しい問題ですが、
新築マイホーム信仰から抜け出すのも、
人生の選択肢の1つだと考えています。
参考にしていただければ幸いです。
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