2021.6.23追記 Youtubeに動画をアップしました。
今回は『欲』と『見栄っ張り』のテーマについて、
私の経験に基づく考えを書きたいと思います。
・つい『見栄っ張り』をしてしまって悩んでいる方
・浪費癖を治したい方
・身近に『見栄っ張り』人間が居て困っている方
必見です。
本記事の構成は下記目次の通りです。
はじめに:人間の欲と見栄っ張りについて
まず、
人間の『欲』と『見栄っ張り』について。
『欲』とは、
「何かを欲しいと思う心」のことで、
欲望・欲求などとも言います。
『見栄っ張り』とは、
「うわべを飾る。外観を繕う。」のことです。
「欲は身を滅ぼす」ということについては、
過去記事でも記載している内容です。
私が潰した悪徳業者にも、
『欲』というスキマに漬け込まれた被害者が居ました。
また、
手遅れな人間の中には『欲』にまみれた人間が多数居ました。
参考①:解説3:詐欺師に騙されないためにつけておくべき知識・考え方
参考②:解説6:詐欺師を潰して得られたモノ10選、詐欺師への感謝
また、
『見栄っ張り』はコンプレックスの裏返しです。
自分と他人を比較をすることで劣等感を感じ、
その劣等感を自らの行動で解消することを諦めた結果、
コンプレックスとなります。
比較対象に対して見栄を張り、
大きく見せた自分の姿を誇示しようとするのです。
アドラー心理学でも、
「自らが優れていることを誇示しようとするのは、認めてくれないことを恐れるコンプレックスに由来する」
と説いています。
私は、
この『見栄っ張り』人間は非常に危険だと考えています。
自分の人生を破滅させるだけでなく、
身近な人間にも大きな被害を与えかねません。
私は、
「生きていく上で見栄を張ることは絶対に不要である」と断言します。
これから、
私の過去の2つの経験から、
このような思考に至った理由を解説します。
そして、
私なりに考えた『欲』や『見栄っ張り』から卒業するための行動を示します。
私の過去の2つの経験
『欲』は悪徳業者につけ込まれるスキマとなる
私は『正義の味方ごっこ』の活動中、
『欲』につけ込まれた被害者を多数見てきました。
『投資必勝法DVD』で一発逆転を狙うという夢自体、
「金持ちになりたい」という愚かな『欲』です。
一般企業に就職したり、
自分の力で起業をしたりすることで得られる所得レベルでは叶えられない大きな『欲』に支配されたのです。
悲しいことに、
人間の『欲』は限界を知りません。
特にモノに対する『物欲』は、
経験に対するそれよりも強いと言われています。
欲しかったモノを手にした瞬間は満足しますが、
すぐにまた次の新しいモノを欲します。
持っていることが当たり前になる、
人間の「慣れ」が原因と言われています。
そして、
前と同じレベルのモノでは満たされず、
さらなる高価なモノが欲しくなってしまうのです。
『欲』について、
昔聞いた『幸福指数』の話を紹介します。
※インターネットで検索しましたが、あまりメジャーな考え方では無いようです。正式名称では無いかもしれませんが、ご了承ください。
皆さんも、
幼少期からの経験を思い出してみてください。
幸福指数 = 持っているお金 ÷ 欲しいものの金額
幸福指数は、
大きければ大きいほど幸せです。
1以上であれば、
現在の状況に満たされていることとなります。
1より小さければ、
完全に『欲』に負けていることとなります。
幼少時代、
少ないお小遣いを握りしめながらお菓子を選んでいた時は、
ワクワクしていて幸せだったと思います。
(欲しいお菓子が多過ぎて幸福指数は1より小さかったかもしれませんが)
しかし、
成長により幸福指数がどんどん小さくなった人も多いのではないでしょうか。
『欲』が自分の持つ財産を越えた時点で不幸となります。
後述しますが、
一括購入できずローンを組まなければならないモノは、
身の丈に合わないと言えます。
「お金持ちになりたい」と思い、
学生ローンを組んで『投資必勝法DVD』を購入している時点で、
不幸な『欲』に支配されています。
「お金持ちになりたい」のは何故でしょうか?
そのような『欲』に支配されている時は、
一旦頭を冷やし、
冷静に考え直す必要があると思います。
『100万円持っていて1億円の豪邸を夢見る人間』より、
『100万円持っていて1万円のラジコンが欲しい人間』の方が、
1万倍幸せだと私は思います。
次の項では『見栄っ張り』の経験についての話をしますが、
最近炎上して有名になった「竹花貴騎さん」について、
皆さんにも知っておいて欲しいです。
私が潰した悪徳業者の中にも、
このような『見栄っ張り』人間は多数存在していました。
『見栄っ張り』な私の親戚たち
恥ずかしながら、
私の母方の親戚には『見栄っ張り』が多いです。
私は幼い頃から、
実力以上の力を誇示しようとするその『見栄っ張り』な行動が理解できませんでした。
残念なことに、
私が生まれた瞬間から、
私の祖父母の異常なまでの『見栄っ張り』行動が始まっていました。
「待望の男の子(私)が生まれた」という理由をつけ、
小さなビルを建設したのです。
私は、
そのビルが「私の誕生祝いで建てられたものである」と教えられ、
立派な竣工式の写真を見せられて育ったため、
誇らしい気分でした。
「私は金持ちの家に生まれたんだ」と、
信じて疑いませんでした。
しかし、
小学校に上がってから衝撃の真実を知ります。
某地方銀行に謝罪の電話をしている祖母の話を聞いてしまったのです。
そのビルは、
一括購入されたものではなく、
ただの借金まみれ・長期ローンでした。
しかも、
ローン返済残高は数千万円残っているといい、
祖父が亡くなってからは延滞もしていました。
そして、
その残高に容赦のない利息が発生し続けます。
私の家は金持ちではなく、
小金持ちですらないことを知り、
絶望しました。
身の丈に合った買い物ではなく、
ただの愚かな『見栄っ張り』だったのです。
祖母はビルの一室で着付け教室を開いていて少しだけ収入があり、
2箇所で貸店舗の収入もありました。
しかし、
修繕費や固定資産税などを考えると、
巨額ローンで購入したが最後、
一生プラスに転じることはなく、
紛れも無い「負債」です。
私はこの見栄っ張り行動が理解できませんでした。
「なぜこの人たちは大きな借金をしてまで見栄を張るのだろう」と、
『見栄っ張り』に対して初めて疑問を抱いた瞬間でした。
幸いにも、
現在はそのビルの権利も負債も全て別の親戚の手に渡りました。
もしも、
私にその負債が降りかかっていたら、
私は先祖の『見栄っ張り』に一生苦しめられ、
先祖を一生恨むこととなったでしょう。
その他、
細かい『見栄っ張り』をたくさん目にしてきました。
巨額のローン返済が残っているくせに、
細かい見栄を張るために良いモノを買い、
日々の浪費が止まりません。
幼いながらに「その出費は全て借金返済に回すべきだ」と思い、
正直、
その浪費が許せませんでした。
時が経ち、
私は社会人になってから祖母に仕送りしていました。
これまで育ててくれた感謝の気持ちでした。
毎月給料日に5万円を振り込み、
それ以上必要になることがあれば、
求めに応じて3万円を追加で振り込みました。
これを2年間続けましたが、
徐々に追加の3万円を要求するスピードが早くなり、
ついに前借りをするようになりました。
疑問に思って確認したところ、
これも全て『見栄っ張り』に使い込んでいたことを知りました。
年金および趣味の着付け教室(お小遣い程度)からの収入しかなく、
全くお金がないにも関わらず、
『年下の全ての人間にご飯をおごる』という昔からの悪い癖が抜けていなかったのです。
祖母の所属するコミュニティのほとんど全てにおいて、
祖母が年長でした。
祖母を頻繁に食事に誘い、
祖母のことを金ヅルとしか思っていない人間が居ることも知りました。
馬鹿馬鹿しくなったため、
私は祖母に説教をし、
仕送りを辞めました。
荒治療でしたが、
そのおかげで祖母の『見栄っ張り』行動は落ち着きました。
お金がなくなったことで、
祖母のことを金ヅルとしか思っていなかった人間が去っていったのも大きいです。
『見栄っ張り』な浪費家人間は、
あればあるだけお金を使います。
自分が自滅するだけであれば良いですが、
身近な人間も不幸にすることがあります。
私は、
浪費家の人間とは深く付き合わないようにしています。
『欲』や『見栄っ張り』から卒業するための行動
身の丈に合った生活をする
まずは、
自分の収入レベルを把握し、
現実を知る必要があります。
欲しいモノの合計金額に対し、
収入が圧倒的に足りていないのであれば、
その『欲』は身の丈に合わないということです。
『欲』に支配されたり、
『見栄っ張り』により、
収入のほとんどを使い切ってしまう生活は『身の丈に合う生活』とは言えないでしょう。
また、
精神を病んで仕事が続けられない状況になった時などに備えて、
お金を貯める力もつけていかなければなりません。
適切な余力がある状態こそ、
『身の丈に合った生活』だと考えています。
私は『見栄っ張り』の血筋を確実に引き継いでいますが、
超倹約家です。
前述の親戚たちを反面教師にした結果、
対極に来てしまいました。
ローン返済の地獄を見て育ったので、
「一括購入できないモノは身の丈に合わない」と考えています。
この考えは少し極端だと思いますが、
今後、
私はローンを組むことはないでしょう。
マイホームも、
一括購入する財力がないのであれば不要だと考えています。
身の丈に合った、
狭い賃貸や安い中古の一戸建てで良いでしょう。
参考:【新築マイホーム信仰の闇】持ち家派vs賃貸派の不毛な議論
私は自分を「貧乏だ」と洗脳し、
今後も質素倹約で生きていくつもりです。
これは逆に身の丈に合わない生活ですが、
『見栄っ張り』とは違って質素に暮らす分には問題ないと考えています。
詳しくは、
『貧乏ごっこ』シリーズで今後記載していきます。
ミニマムな生き方、断捨離
別の記事「コンプレックスとの向き合い方」の『比較からの解放』で同じことを書いていますが、
ミニマムな生き方、
断捨離は『欲』や『見栄っ張り』から卒業するためにも重要です。
私はミニマムな生き方、
断捨離をすることで、
『モノ(ヒトも含む)に支配されない生き方』により思考がスッキリと整理され、
本当に大切なモノだけに囲まれる生活ができるようになりました。
自分の人生に必要な最低限のモノを把握し、
人生に必要のないをモノを認識することで、
「見栄を張ること」「他人に誇示すること」の馬鹿馬鹿しさを学びました。
モノを手放し、
自分の価値観に気づくことにより、
『比較』のような雑念も捨てることができました。
オススメの書籍については、下記記事をご覧ください。
参考:解説3:詐欺師に騙されないためにつけておくべき知識・考え方
また、
ミニマリストについては、
別記事でまとめました。
竹花貴騎さんを思い浮かべる
文章を書いていて思いつきましたが、
これも効果的だと思います。
彼の炎上を見ることで、
『見栄っ張り』がどれだけ愚かなものであるか、
客観的に学ぶことができるでしょう。
『見栄っ張り』は下手したら詐欺になります。
「客観的に見て、自分がみっともないことをしていないか?」
常に忘れず、
確認することは大切だと思います。
私は身近な親戚を反面教師にしましたが、
身近に反面教師がいない場合、
このような有名な人を反面教師にするのも効果的だと考えます。
まとめ:欲は身を滅ぼす
以上、
『欲』と『見栄っ張り』のテーマについて、
私の経験に基づく考えを書きました。
まとめです。
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・はじめに:人間の欲と見栄っ張りについて
→『見栄っ張り』人間は身近な人間にも大きな被害を与えかねないため、危険な存在
・私の過去の2つの経験
①『欲』は悪徳業者につけ込まれるスキマとなる
→『投資必勝法DVD』で一発逆転を狙うという夢自体、
「金持ちになりたい」という愚かな『欲』である
②『見栄っ張り』な私の親戚たち
→『見栄っ張り』な浪費家人間は、身近な人間の人生を崩壊しかねない
・『欲』や『見栄っ張り』から卒業する行動
①身の丈に合った生活をする
→「一括購入できないモノは身の丈に合わない」と考える
②ミニマムな生き方、断捨離
→自分の価値観に気づき、『比較』のような雑念も捨てる
③竹花貴騎さんを思い浮かべる
→みっともない『見栄っ張り』人間になっていないか確認する
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以上より、
私は「欲は身を滅ぼす」「生きていく上で見栄を張ることは絶対に不要である」と断言します。
今後も、
『欲』に支配されそうになることがあると思います。
『見栄っ張り』をしたくなる時も来るでしょう。
その時に、
今回の記事の内容を思い出していただけると幸いです。
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2021.11.3追記
見栄っ張りについて新しく記事を書きました。
この記事の登場人物も、
「見栄っ張り」によって人生が狂っています。
非常に危険な思考なので、
こうならないように気を付けましょう。
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