【贅沢しすぎてズルい?】生活保護受給者に節約術を学んで欲しいが、難しい【サイドFIREの葛藤】

⑥哲学者ごっこ

今回は、
「サイドFIREの葛藤:生活保護受給者に節約術を学んで欲しいが、難しい」についてまとめていきます。

私は30代前半で4,000万円の資産を作り、
サイドFIREのような生活をしています。

サイドFIRE生活の中では、
様々な悩みや葛藤があります。

悩みや葛藤は割とネガティブなものですが、
私なりにそれらをポジティブに転換しています。

・生活保護受給者のお金の使い方に対してモヤモヤしている人
・これからサイドFIREやFIREを目指す人

必見です。

サイドFIREへ向けた予習として参考にしたり、
共感していただけると嬉しいです。

〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人

〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。

〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ

本記事の目次は下記の通りです。

在宅医療で関わった生活保護受給者たち

私は2年半ほど、
薬剤師として在宅医療に従事していたことがあります。

その中で数多くの生活保護受給者たちと関わってきました。

生活保護受給者は医療費も介護費も無料のため、
医療・介護のサービス利用者がかなり多いのです。

自己負担が1割でもあると敬遠するようなサービスであっても、
生活保護受給者は全て無料のため多くの人がフル活用します。

世の中で一番良い医療・介護のサービスを受けているのは生活保護受給者であるとも言えます。

この歪んだ構造自体が由々しき問題であり、
生活保護受給者の存在により儲かっているクリニックや薬局や看護介護ステーションがあるのが医療・介護の現状です。
※この問題については、別記事で詳しくまとめました

私の薬局の利用者も、
多くの割合で生活保護受給者でした。

日本に存在する生活保護受給者の割合は人口の1.6%のようですが、
それを圧倒的に凌駕する割合であり、
由々しき問題であることを痛感します。

そして、
「贅沢しすぎてズルい」と思われても仕方がないくらい、
生活保護受給者は総じて金遣いが荒かったです。

※あくまで超倹約家である私からの目線です

私が医療従事者であった時は利益の源でもあり、
ウィンウィンな関係であったため、

生活保護受給者への批判的な感情が押し殺されていたことは否定できません。

生活保護受給者に投じられる無駄な税金が、
会社の利益に直結することで相殺されました。

医療の現場から離れて以降、
やはり放置してはいけない由々しき問題だという思いが募る一方なので、
ここで吐き出したいと思います。

まずは金遣いが荒い3人の生活保護受給者のエピソードを紹介します。

1日1箱タバコを吸うおじさん

生活保護受給者はタバコを吸うことも、
お酒を飲むことも許されています。

タバコもお酒も嗜好品であり、
贅沢品とも言えると思います。

贅沢品は「生活に直接必要のない高価な品」であり、
タバコもお酒もそれに該当すると考えるのが自然です。

そのため、
私はタバコともお酒とも無縁の生活を送っています。

一方、
生活保護を受給しているという理由でその権利を奪うことは出来ないため、
タバコやお酒などの贅沢品にお金を使う生活保護受給者が大量発生しています。

「タバコ休憩が許される喫煙者」に対して非喫煙者の不満が募るのと同じように、
タバコという贅沢品に税金が使われることに腹が立つのが正直な気持ちです。

そんなタバコを、
1日1箱吸うおじさんが居ました。

数十年前から生活保護で、
ずっと吸い続けていたとのことです。

1箱600円だとして、
1ヶ月で18,000円になります。

それで「金が無い」とボヤいていました。

肺癌末期でしたが、
思った以上に予後が良く半年ほど関わりました。

最後の最後に在宅酸素を導入するまで、
本当に毎日タバコを吸い続けていました。

1日1箱のタバコが全て税金で賄われ、
そのタバコによる影響で肺癌になり、
その医療費も全て税金で賄われていると思うと、
なんだかやるせない気持ちになります。

※因果関係は100%と言い切れません

毎日お昼にケンタッキーを食べるおばあちゃん

私は午後に眠くなるのが嫌なので、
社畜時代から基本的にお昼ご飯を食べない生活を送っています。

1日2食というのは集中力を高めるだけなく、
もちろん節約にも繋がります。

仕事に追われている社畜の人たちも、
私と同じようにお昼ご飯を食べない(食べられない)人が多いと思います。

一方、
私の見てきた生活保護受給者は1日3食しっかり食べる人ばかりでした。

中には、
毎日お昼にケンタッキーを食べるおばあちゃんも居ました。

※土日は不明です

しかも、
ヘルパーさんを使って少し遠くまで買いに行ってもらってまでです。

ケンタッキーは私にとっても贅沢品であり、
私が好きな和風チキンカツバーガーは440円、
セットだと850円もするようです。

※しばらく食べてませんでした

毎日セットを頼むとして、
1ヶ月で25,500円になります。

おそらく朝と晩はヘルパーさんがスーパーで買ってきた冷凍食品などを食べていたと思いますが、
毎日ケンタッキーはかなり贅沢だと思います。

仕事に追われて納税している社畜が1日2食で、
その税金で暮らす生活保護受給者が1日3食という構図は、
もちろんバッシングの対象になります。

なぜか携帯電話を3台持っていたおじいちゃん

これは仕事で知り合った看護師さんに聞いた話ですが、
精神疾患と認知症を持つおじいちゃんが、
なぜか携帯電話を3台持っていたことがあったようです。

固定電話もあるため、
携帯電話は1台で十分です。

体は割と丈夫だったので頻繁に外出しており、
その際に携帯ショップ店員の口車に乗せられたか、
認知症が進んでいる影響があったのかは分かりません。

いずれにしても、
正常な判断が出来ない状態で無駄な契約をしてしまったのです。

看護師さんがケアマネージャーに報告することで解約に至ったようですが、
税金の無駄遣いに他なりません。

なお、
生活保護受給者のスマホ所有は原則1台までと決まっているようで、
2台以上持つと生活保護の廃止や再申請ができなくなるなどのリスクもあるようです。

このような独居の精神疾患および認知症患者の問題は、
今後増えてくると考えられます。

生活保護受給者に節約術を学んで欲しいが、難しい

このような生活保護受給者を見てしまうと、
「節約術を学んで
欲しい」と切実に思ってしまいます。

私が節約好きな倹約家であり、
「もっと大切に税金を使って欲しい」という思いからです。

もし私が生活保護受給者になった場合、
月10万円でも余裕で暮らすことができるため、

贅沢品に使われるくらいなら受給額引き下げもやむを得ないと思います。

「たまにはウナギも食べたいぞ」なんてデモを見ると反吐が出ます。

節約術を学べば、
月1回はその夢を叶えることができるでしょう。

※もちろんすき家や吉野家のウナギで十分

実際に在宅医療に関わって間近で見ていた時も強く思っていましたが、
退職後以降もモヤモヤは募る一方です。

それは、
「節約術を学んでほしい」という願いが、

届かぬものであることを知っているからだと思います。

私は倹約家として節約術を発信していますが、
どうしても価値観が合わない人種(浪費家)が存在し、
一生分り合うことができないことを知っています。

生活保護受給者に対しても、
それと同じ現象が起こるのです。

「生活保護受給者に節約術を学んでもらうことが難しい理由」を2つ挙げ、
それぞれについて詳しく解説していきます。

お金の管理能力がない

少しキツイ表現になってしまいますが、
生活保護に至る人たちは、
何かしらの問題を抱えています。

それは障害や病気であったり、
精神的な問題であったりもして、
もちろんやむを得ない事情がある人も居ます。

問題はそれ以外の人達で、
根本的に「お金の管理能力がない」という共通点、

大きな問題点があると考えています。

私が見てきた生活保護受給者(※障害や病気を除く)は、
お金の管理が上手くできない浪費家ばかりで、
「なるべくしてなった」とも言える印象でした。

頑張って節約しようと思えば、
1日1本のタバコを吸うこともなければ、
毎日お昼にケンタッキーを食べたりもしません。

決死の覚悟で禁煙することもなければ、
自炊で食費を浮かす努力もできず、

その積み重ねが招いた現状なのです。

障害や病気でない限り、
適切にお金の管理ができれば、
生活保護に至ることはほとんどないと思います。

悪い表現をすれば、
障害や病気でなくて生活保護に至る場合、
ただの努力不足だとも言えます。

私は自力で生き抜き、
自由を得るために努力を積み重ねてきました。

社畜時代は手取り月6万円と自己洗脳して生きてきました。
※詳しくは下記記事で解説

また、
今でも家賃36,000円のボロアパートに住んでいます。

※詳しくは下記記事で解説

さらに、
ガスを一時解約するという手段も使っています。

※詳しくは下記記事で解説

これは趣味の域なので「全てをやれ」とは言いませんが、
「たまにはウナギも食べたいぞ」と思うのであれば、
この中の1つでも採用すれば月1回はその夢を叶えることが可能です。

働くことができ、
少しでも節約を頑張ることさえできれば、
手取り月10万円でも十分に生きていくことができます。

その努力が出来ない、
理解すらしてくれない浪費家なので、
節約術を学んでもらうことが難しいのです。

生活保護者受給者は搾取されやすい

また、
生活保護者受給者の「搾取されやすさ」にも注意が必要です。

障害や病気の境界線が難しいですが、
障害や病気のせいでうまくお金を管理できないことがあるのも事実で、
そこにつけこむ悪い奴らも存在します。

前述の「なぜか携帯電話を3台持っていたおじいちゃん」の事例のように、
正常な判断が出来ない状態で無駄な契約をしてしまうケースがあります。

携帯ショップの店員にノルマがあって悪意があったのか、
それともおじいちゃんが余計なことを言ってしまったのか、
知る由がありません。

しかし、
「無駄な契約」に至った以上、
携帯ショップの店員に言い逃れはできないと
思います

いくら言い訳をしても、
自分の利益を優先するスケベ心があったことは間違いありません。

私も薬局の利益のために、
はたまた生活保護受給者への怒りの相殺のために、
生活保護受給者へ過剰とも言える医療・介護サービスの提供をしてきた過去があります。

※もちろん適正の範囲内で

また、
性懲りもなくパチンコなどのギャンブルをする生活保護者受給者も居るようですが、
これもパチンコ屋に誘惑されて搾取されているも同然です。

そもそも「お金の管理能力がない」という大きな弱点から、
ありとあらゆる場所で搾取され続ける運命だと思います。

これは資本主義社会では逃れることができないことであり、
ドラゴン桜「頭使わずに面倒くさがっていると、一生、だまされて高い金、払わされるんだ」という言葉を思い出します。

搾取されないために教育が重要であることを痛感し、
考えさせられる問題です。

まとめ:高い税金を払うほど、税金の使い道が気になる

以上、
「サイドFIREの葛藤:生活保護受給者に節約術を学んで欲しいが、難しいについてでした。

まとめです。

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在宅医療で関わった生活保護受給者たち
 ①1日1箱タバコを吸うおじさん

 →税金で賄われたタバコにより肺癌になり、その医療費も全て税金で賄われる
 ②毎日お昼にケンタッキーを食べるおばあちゃん
 →納税している社畜が1日2食で、その税金で暮らす生活保護受給者が1日3食
 ③なぜか携帯電話を3台持っていたおじいちゃん
 →正常な判断が出来ない状態で無駄な契約をしてしまう

生活保護受給者に節約術を学んで欲しいが、難しい
 ①お金の管理能力がない

 →適切にお金の管理ができれば、生活保護に至ることはほとんどない
 ②生活保護者受給者は搾取されやすい
 →ありとあらゆる場所で搾取され続ける運命

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「贅沢しすぎてズルい」という表面的なバッシングではなく、
根本的な問題についてまとめました。

少し厳しいことを書いてしまったと思います。

私が節約好きな倹約家であり、
「もっと大切に税金を使って欲しい」という思いからです。

また、
生活保護受給者の存在により儲かっているクリニックや薬局や看護介護ステーションがあるのが医療・介護の現状であり、
私もこれまで生活保護受給者への批判的な感情が押し殺されていたことは否定できません。

医療の現場から離れたことで、
その反動が来てしまったとも思います。

さらに、
必要以上に厳しくなってしまった要因として、
私が現在無駄に高い税金を払っているからかもしれません。

サイドFIRE生活に入り、
稼ぎが減ったにも関わらず、
容赦なく前年の収入に対する税金を払っています。

高い税金(割りに合わない税金)を払うほど、
税金の使い道が気になるものです。

実際に在宅医療に関わって間近で見ていた時も強く思っていましたが、
今でもモヤモヤは募り、

悪化していました。

「生活保護受給者に節約術を学んで欲しい」と強く願っても、
現実的に考えてかなり難しいです。

根本的な価値観が違いすぎて、
一生分り合うことができません。

生活保護受給者がお金の管理能力のないまま、
搾取され続ける運命だとしてもやむを得ません。

※税金が垂れ流されることを意味します

税金の使い道を意識しすぎると精神衛生上良くないので、
あまり考えるべきではありません。

そもそも、
他人の行動をコントロールしようとすることがナンセンスです。

この感情への対応策としては、
「自分がコントロールできることにのみ集中すること」だと思っています。

「生活保護受給者に節約術を学んで欲しい」なんて押し付けがましいことを願うのはやめなければなりません。

自分で節税対策をし、
自分のコントロールできることにのみ集中していこうと考えています。

その他、
「サイドFIREの葛藤」シリーズの記事を沢山書いています。

※是非読んでみてください

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