今回は、
「双極性障害の誤診が多い理由」「躁鬱病は受け入れが難しい病気」について書いていきます。
私は約4年前に初めて精神科へ行き、
「うつ病」と診断されました。
しかし、
実際は「双極性障害(躁鬱病)」でした。
双極性障害(躁鬱病)とうつ病の誤診は、
頻繁に起こります。
私の経験上、
この誤診が起こる理由は明確です。
実際の私自身の経験を基に、
「双極性障害(躁鬱病)の誤診が多い理由」について詳しく解説していきます。
〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人
〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。
〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ
本記事の構成は、下記目次の通りです。
双極性障害(躁鬱病)の誤診が多い理由
私の経験上、
「双極性障害(躁鬱病)の誤診が多い理由」は明確です。
患者側の心理も深く関わってくる問題だと考えています。
「双極性障害(躁鬱病)の誤診が多い理由」について3つ挙げ、
当時の私の心境も交えて詳しく解説していきます。
「瞬間の切り取り」では実態が掴めない
私が初めて精神科に行ったのは、
本当にボロボロの時でした。
管理職で932連勤をし、
3人分の仕事を抱えてキャパオーバーとなり、
シンプルに心身ともに限界を迎えました。
そんな状態での診察では、
「酷いうつ状態」の感情しか出てきません。
カウンセリングのような時間も長く設けられ、
過去を振り返っての聞き取りを受けた記憶がありますが、
口から出るのは「目の前の鬱の感情」のみだったと思います。
過去のことを考えるのも辛く、
喋ることすらしんどかった記憶があります。
受診予約も何度かドタキャンしてしまったり、
正直全てがめんどくさかったです。
明らかな躁状態だった時の記憶、
不眠不休で趣味や仕事に熱中できていた時の記憶や、
テンション高く楽しめていた記憶全てが、
きれいに葬り去られていました。
人生で一番重く、
人生で一番長い鬱期だったため、
通院を続けても、
別の病院に転院しても、
診察での切り取りは「酷いうつ状態」のみです。
メンタルの谷の状態で受診を続けたところで、
「うつ病」と見えるのは当たり前の話です。
※下記画像のイメージです
医師・患者ともに一生懸命であっても、
現行の診察システムにおいて、
このような誤診は回避不可能です。
精神疾患を脳波などで可視化することが出来る未来がこない限り、
双極性障害(躁鬱病)の誤診を撲滅するのは難しいと考えています。
本当にしんどい時は、考える余力がない
そんな「瞬間の切り取り」によって「うつ病」と診断を受けた患者は、
そのことについて深く考える余力がありません。
「今の精神状態(酷いうつ状態)」とその病名には違和感がなく、
スッと受け入れることが出来るからです。
※「病気認定」に対する抵抗はありますが
ドクターストップを受けることで、
仕事を休む理由づけになったり、
休職の背中を押してくれたりもします。
そういった意味で、
「今の精神状態(酷いうつ状態)」にしっくりくる、
「うつ病」という名の診断は受け入れるのに「程良い」とも言えます。
そして、
それ以上考えることは放棄するのが一番です。
うつ状態になっている人間は驚くほどに受動的であり、
能動的に何かをする能力が欠如しています。
ゆっくり休むことに専念し、
嫌な仕事のことを忘れるのが最善策とも言えます。
本当にしんどい時は、
考える余力がないため、
たとえ誤診であっても完全受動であり、
そのまま全てを受け入れてしまうのです。
「自分の強み」が病気であることを受け入れられない
双極性障害(躁鬱病)患者が「うつ病」という診断を受けると、
当然ながら「違和感」が残ります。
「酷いうつ状態」から回復しかけて、
少しずつ冷静な思考できるようになってから、
改めて思うことが増えます。
休職などをして自分の人生を振り返る時間が増え、
考えれば考えるほど、
どうやら双極性障害(躁鬱病)っぽいということに気が付きます。
心の奥底で、
「実は双極性障害(躁鬱病)なのでは?」という疑念が湧き出し、
それを拭い切ることが出来ません。
しかし、
私の場合はその思いをすぐに握り潰してしまいました。
私にとっての「うつ状態」とは、
「何も出来ず、何も生み出さない時期」であり、
「自分の弱み」で「自分の大嫌いなところ」でした。
「自分の弱み」で「自分の大嫌いなところ」を、
「病気」としてネガティブに捉えることは容易であり、
一種の救いでもありました。
自分の中の忌々しい要素を、
「病気」として名前をつけ、
切り捨てることが出来るからです。
一方、
私にとっての「躁状態」とは、
「ストイックに頑張れる時期」であり、
「自分の強み」で「(数少ない)自分の好きなところ」でした。
「躁状態」は「調子の良い時」でしかありませんでした。
「自分の強み」で「自分の好きなところ」が、
「自分の弱み」で「自分の大嫌いなところ」と等しく「病気」であることなんて、
絶対に認めることが出来ませんでした。
そんなことをしてしまっては、
私の存在価値がなくなる気がします。
「自分の強み」で「自分の好きなところ」を、
「病気」として認めてしまえば、
「生きる意味がない」とすら思えました。
そして、
ますます落ち込み、
ネガティブループに陥り、
暗黒のうつ状態を長引かせました。
そんな具合に、
患者側の心理の葛藤が存在し、
非常に受け入れがたい問題なのです。
まとめ:双極性障害(躁鬱病)を受け入れる必要はあるか?
以上、
「双極性障害の誤診が多い理由」「躁鬱病は受け入れが難しい病気」についてでした。
まとめです。
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双極性障害(躁鬱病)の誤診が多い理由
①「瞬間の切り取り」では実態が掴めない
→診察での切り取りは「酷いうつ状態」のみになりがち
②本当にしんどい時は、考える余力がない
→たとえ誤診であっても完全受動であり、そのまま全てを受け入れてしまう
③「自分の強み」が病気であることを受け入れられない
→「自分の弱み」と等しく病気であることを認めることが出来ない
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以上述べてきた通り、
私にとって「双極性障害(躁鬱病)の誤診が多い理由」は明確です。
少しでも参考にしていただいたり、
共感していただけると嬉しいです。
この次の段階として、
「双極性障害(躁鬱病)を受け入れる必要はあるか?」
という問題が発生します。
こちらも、
なかなか難しい問題だと思います。
躁鬱病は受け入れが難しい病気ですが、
私は苦悩しながらも受け入れることにしました。
次回は、
「双極性障害(躁鬱病)を認めて受け入れる方法」について書いていきます。
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