今回は、
「サイドFIREの葛藤:ファーストチェス理論のメリット・デメリット」についてまとめていきます。
私は30代前半で4,000万円の資産を作り、
サイドFIREのような生活をしています。
サイドFIRE生活の中では、
様々な悩みや葛藤があります。
悩みや葛藤は割とネガティブなものですが、
私なりにそれらをポジティブに転換しています。
・ファーストチェス理論のメリット・デメリットを知りたい人
・これからサイドFIREやFIREを目指す人
必見です。
サイドFIREへ向けた予習として参考にしたり、
共感していただけると嬉しいです。
〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人
〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。
〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ
本記事の目次は下記の通りです。
ファーストチェス理論とは
私は「直感」が苦手です。
そのため、
いつも理屈っぽく考えてしまいます。
サイドFIRE後の「自由な学び」についての思考も、
前回の記事まで4記事にわたり「かなり理屈っぽい話」を進めてきました。
※下記記事で詳しく解説しています
①不知の知
②選択と集中
③ダニングクルーガー効果
④パレートの法則
散々理屈っぽく考えた結果、
自分の傾向と今後とるべき方向が分かってきたので、
最後は私が苦手とする「直感」も信じてみたいと考えました。
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「直感」に関する理論として、
ファーストチェス理論が挙げられます。
ファーストチェス理論とは、
チェスの名人の「5秒で考えた打ち手」と「30分考えた打ち手」を比較したところ、
86%は同じになるという理論のことです。
私自身、
直感型ではなく理論型なので、
仕事や日常生活で取り込むのはなかなか難しい理論でした。
正直な話、
自分の「直感」を信じるのが苦手な人も多いと思います。
ファーストチェス理論には賛否両論がありますが、
決断の負担を減らすメリットがあり、
仕事や日常生活で大いに役立つ可能性があります。
今回はファーストチェス理論について考え、
メリットとデメリットについてまとめていきます。
ファーストチェス理論のメリット
ファーストチェス理論のメリットを3つ挙げ、
それぞれについて詳しく解説します。
早期決断でチャンスを掴める
「直感」を信じ、
決断までにかかる時間を30分から5秒に短縮することにより、
「チャンスを掴める可能性」が上がることは間違いありません。
30分から5秒への短縮ではなかなか実感がないかもしれませんが、
1週間から5秒への短縮であれば分かりやすい結果が出ると思います。
「5秒でも30分でも1週間でも大差ない(86%は同じ)」という理論であり、
拡大解釈するほど大きな効果を生み出すのです。
私にも「直感」を信じ切ることが出来ず、
モタモタしてチャンスを失ったことが多々あります。
小さなところだとオークションサイトでの落札から、
大きなところだと管理職の役職まで、
苦い思い出が蘇ってきます。
そして、
「直感」を大事にしている人、
「直感信者」とも呼べるような人たちが一定数存在するの(が厄介)です。
「やらない後悔よりやる後悔」の体現
私が「直感信者」と呼ぶ人たちは、
「やらない後悔よりやる後悔」が口癖です。
また、
「チャンスの神様には前髪しかない※」という言葉も好きな傾向があると思います。
※後ろ髪がないため、気付いた時に手を伸ばしても掴み損ねるという例え
これは全て、
ぐうの音も出ないような正論です。
皮肉なことに、
私のしてきた「やらない後悔」がそれを証明しています。
ファーストチェス理論により、
「やらない後悔よりやる後悔」を体現することは間違いありません。
時間も労力も、他の有意義なことに使うことが出来る
そして、
従来の決断には時間がかかり、
さらに労力もかかります。
「直感」を信じ、
決断のための時間と労力を最小限にとどめた場合、
他の有意義なことに使うことが出来るのも大きなメリットです。
決断を簡略化することによって「下すことが出来る決断の数」も増え、
さらに効率が上がるという好循環も形成できるでしょう。
5秒でほぼ正確な手(86%は同じ)が打てるということは、
めちゃくちゃ優秀な直感を持っているということです。
ファーストチェス理論のデメリット
ファーストチェス理論のメリットを挙げましたが、
決して良い面だけではありません。
私が強く感じているのは、
このデメリットです。
ファーストチェス理論のデメリットを2つ挙げ、
詳しく解説します。
※あくまで個人的な考えです
「直感」には才能と訓練が必要
元も子もないことを言うと、
間違いなく私の「直感」は86%の精度を持っていません。
ファーストチェス理論の86%と大きく乖離し、
おそらく「ちょうど50%程度」だと考えています。
このファーストチェス理論の前提が、
「チェスの名人」であることにも注目しなければなりません。
生まれつきの才能に加えて、
訓練が必要ということです。
私は「直感」の才能がない上に訓練を怠り、
その結果の「ちょうど50%程度」と自覚しています。
「直感」に頼る人が、
「直感」をバシバシ使い、
その精度を高めていく姿も目にしてきました。
訓練が必須であることは自覚しています。
それにしても、
現状の「五分五分」というのは、
コインゲームと同じように頼りないものです。
ファーストチェス理論のメリットを享受するためには、
才能と訓練により86%の精度を手に入れることが前提という話でした。
リスク管理不足で騙されやすい
才能と訓練により86%の精度の「直感」を手にしたとしても、
14%は外します。
そして、
この14%の中には、
「外しても構わないもの」と「外してはいけないもの」が混在しているのです。
この14%の捉え方により、
リスクマネジメント能力が問われると考えています。
あくまで私の「直感」ですが、
「直感」を信じる人ほどリスクマネジメント能力が低く、
「外してはいけないもの」を外しがちだと考えています。
前述の通り、
「直感」を信じる人は多くのチャンスを掴むものの、
かなり痛い失敗をやらかすイメージです。
失敗することは大切ですが、
致命傷は避けなければなりません。
私は詐欺師に騙された若者をたくさん見てきましたが、
「直感」を信じる人ほど「騙されやすい」説があると思っています。
※下記記事で詳しく記載しています
その影響もあって、
私は「直感」を信じ切れないところがあります。
「直感」により外す14%への向き合い方は、
非常に大切だと考えています。
まとめ:「直感」と「理論」のバランスが大切
以上、
「サイドFIREの葛藤:ファーストチェス理論のメリット・デメリット」についてでした。
まとめです。
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ファーストチェス理論とは
→チェスの名人の「5秒で考えた打ち手」と「30分考えた打ち手」を比較したところ、
86%は同じになるという理論
ファーストチェス理論のメリット
①早期決断でチャンスを掴める
→拡大解釈するほど大きな効果を生み出す
②「やらない後悔よりやる後悔」の体現
→「チャンスの神様には前髪しかない」も正論
③時間も労力も、他の有意義なことに使うことが出来る
→「下すことが出来る決断の数」も増え、さらに効率が上がる
ファーストチェス理論のデメリット
①「直感」には才能と訓練が必要
→チェスの名人になり、86%の精度を手に入れることが前提
②リスク管理不足で騙されやすい
→「直感」により外す14%への向き合い方は非常に大切
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ファーストチェス理論にはメリットもデメリットもあり、
上手く付き合っていかなければなりません。
「直感」と「理論」のバランスが大切です。
「直感」を疑い過ぎて行動できないのも問題ですが、
「直感」を信じ過ぎて大失敗をやらかすのも問題です。
私個人としては、
完全に「理論」に寄りすぎているため、
今後は「直感」の訓練を行い、
「直感」の精度を少しずつ高めていこうと考えています。
その他、
「サイドFIREの葛藤」シリーズの記事を沢山書いています。
※是非読んでみてください
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