今回は、
「管理職で年収600万円を獲得する効果」について書いていきます。
私は20代で管理職を経験し、
社畜生活を謳歌(?)してきました。
管理職になる上で、
残業代や各種手当てのカットがあり、
年収は929万円から756万円へ激減しました。
しかし、
それでも「管理職としての年収600万円※」を獲得した効果は、
非常に大きかったと考えています。
※私の場合は資格手当あり、普通の管理職の年収は600万円であった
「年収が下がるから」と、
管理職昇進を躊躇っている人へ伝えたい話です。
〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人
〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。
〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ
本記事の構成は、下記の通りです。
同じ「年収600万円」でも、違う「年収600万円」
はじめにお断りしておくと、
私は薬剤師という資格を持っており、
少し特殊な環境に置かれていたと思います。
似たような資格を持っている人ならイメージしやすいと思いますが、
環境が違う人たちはあくまで参考までに読み進めてください。
資格に生かされて得た年収600万円
私は新卒で薬剤師の資格を生かして働き始めました。
資格の効果で初任給が高く、
年収600万円を得るのは正直楽勝でした。
資格手当が月10万円ほどあるため、
ベースで月40万円は確定し、
現場で薬局長に昇進することで確実に600万円は超えました。
また、
薬剤師不足が深刻なため、
それに加えて多額の残業代も支給されます。
※資格手当の効果で残業代単価が高い
どんなに仕事ができない平社員でも、
いとも簡単に年収600万円を手にできる、
とてつもなくぬるい環境でした。
私は最初から出世を目指していたため、
より早く現場の全てを理解すべく、
会社への貢献を示すためにも働き続けました。
「出勤停止」と言われるまで働き続け、
結果として残業代を荒稼ぎすることとなり、
現場での最大年収は929万円になりました。
年収600万円に留まらず、
年収900万円以上も努力次第で十分に目指せる環境でした。
しかし、
現場で働いている以上、
「資格に生かされている」という嫌な感覚が拭えませんでした。
この文頭に書いた通り、
私は「資格を生かして」働き始めたつもりでした。
ところが、
実際のところは、
医師由来の「処方箋」という”コントロールできない”ものが集まる薬局へ、
上司の指示という形で”コントロールされて”配置され、
ただただ目の前の仕事をこなす日々でした。
大手のチェーンストアであったため、
組織で「キマリ」が徹底されており、
自分のコントロールできる範囲はごく限られています。
この「資格に生かされている」という閉塞感が我慢ならなかったのも、
私が出世を目指した理由の1つでした。
残業代を荒稼ぎし、
年収1,000万円を目指すことも出来ましたが、
休日出勤等も上司にコントロールされるため、
自分の采配で仕事もできません。
残業代や標準報酬月額に左右されるのも嫌になり、
一刻も早く現場から離れてスピード出世することを決心しました。
管理職で獲得した年収600万円
運も味方にし、
私は現場仕事は2年半で卒業し、
管理職へ昇格しました。
管理職へ昇格する上で、
残業代や各種手当てのカットがあり、
年収は929万円から756万円へ激減しました。
しかし、
この給与減に関しては、
実はコスパもタイパも良いです。
給与は最大173万円も減りましたが、
管理職の恩恵を受けることにより、
資産形成スピードは速くなりました。
このことについては過去の記事にまとめているので、
読んでみてください。
後出しで言われた各種手当てのカットやボーナスカット、
色々な理不尽もありながら全てを受け入れ、
責任とやり甲斐のある仕事を楽しんでいました。
そしてある日、
会議中にふと気が付きました。
この会議室にいる管理職たちは、
会社から「管理職」として一定水準の年収を保証されている。
※残業代がないため、ほぼ年俸制のようなものでした
資格の有無にかかわらず、
末端の管理職であっても、
「年収600万円」は保証されて雇用されている。
私は資格のせいで少し感覚がバグっていましたが、
「年収600万円」を実力で勝ち取ることは「強い社会人」であることに気づきました。
有資格者にはとてつもなくぬるい環境でしたが、
資格を持たない一般職の人は年収350万円からのスタートでした。
確かに、
一般職の人ほどハングリーである傾向が強く、
かなりの倍率を勝ち抜いた人だけが昇格できるため、
有能な管理職も多かったです。
私は管理職に昇格することで、
実力で「年収600万円」を勝ち取りました。
これは、
たとえ薬剤師を辞めたとしても、
他の一般企業の管理職として再就職した場合においても、
おそらく同水準の給与が得られるということです。
資格に生かされて資格に保証されている「年収600万円」よりも、
遥かに大きな「年収600万円」でした。
管理職で年収600万円を獲得する効果
「資格に生かされて得た年収600万円」と「管理職で獲得した年収600万円」について解説してきました。
同じ「年収600万円」でも、
全く違う「年収600万円」です。
「資格に生かされて得た年収600万円」には正直大きな効果はありません。
資格さえ取れば、
誰にでも平等に与えられるからです。
「年収600万円でいいや」と、
とてつもなくぬるい環境のせいでやる気も削がれます。
一方、
「管理職で獲得した年収600万円」には大きな価値があり、
その後の人生にも大きな効果をもたらします。
「管理職で獲得した年収600万円」がもたらす効果について3つ挙げ、
詳しく解説していきます。
「資格」だけでなく「能力」にも価値がつく
前述の通り、
実力で「年収600万円」を勝ち取るということは、
たとえ薬剤師を辞めたとしても、
他の一般企業の管理職として再就職した場合においても、
おそらく同水準の給与が得られるということです。
私にとって、
初めて「能力」も評価してもらえた感覚となりました。
※それまでは「資格」だけが評価されていた
「資格」だけでなく、
「能力」にも価値が付くと一気に強くなります。
嫌になったら、
「資格」を捨てて、
全く新しい世界にチャレンジする事が可能となるわけです。
手っ取り早く年収600万円稼げる「資格」に惑わされ、
自分が本当にやりたいことが出来ず、
本当の自分を見失っている人が大勢いると思います。
私の場合、
「薬剤師になる」という目標は、
15年以上前の「過去の自分」が決めました。
つまり、
他人が決めた目標です。
そんな目標を、
いつまでも延命し続ける意味はあるでしょうか?
自由を手にしたサイドFIRE生活では、
今の自分の頭で考え、
行動していきたいと考えています。
※テセウスの船(同一性の問題)として、
記事にまとめる予定です。
「どこでも生きていける自信」と「精神的余裕」
これまで書いてきた通り、
管理職として評価され、
一定水準の年収を保証されることで、
「どこ(どの会社)でも生きていける自信」が生まれます。
1つの会社にお墨付きをいただけば、
他の会社でも認めてもらえる可能性も相対的に高いです。
つまり、
「いつ会社を辞めても問題ない」
「1つの会社に固執する必要はない」ということです。
このような「嫌になったら最悪辞めれば良い」というマインドは、
現代社会で最強なマインドだと考えています。
このマインドは「精神的余裕」を生み、
ストレスも抱え込まずに済みます。
このマインドがさらに積極的なチャレンジを生み、
結果にも繋がっていきます。
「どこでも生きていける自信」と「精神的余裕」は、
「良い仕事」をする上で非常に重要だと考えています。
本当の意味で「資格を生かすことができる」
先に、
「資格」だけでなく「能力」にも価値がつき、
「資格」に生かされない道を選択できると述べました。
これは、
いつ「資格」を捨てても良いので、
「使うも捨てるも自分次第」という状況です。
私は、
このように「資格」以外にも有力な選択肢を持った状況で初めて、
本当の意味で「資格を生かすことができる」と言えると思います。
世の中の大半の資格者は、
「資格」に生かされていると思います。
「資格」以外に有力な選択肢を持たず、
「資格」がもたらす報酬が圧倒的にコスパが良いため、
その「資格」にすがっていると考えています。
「資格」にすがっている以上、
「資格に生かされている」ということになります。
すでに、
私は1年8ヶ月ほど「資格」を捨てていた時期があります。
縁がありその後も2年間「資格」を生かした仕事をしましたが、
もうじき完全に辞める予定です。
捨てることは全く怖くなく、
逆に「資格」以外の選択肢にワクワクしています。
「資格に生かされている」から卒業するためにも、
出世により「能力」に価値をつけることをお勧めします。
まとめ:「資格」以外の手札を増やす重要性
以上、
「管理職で年収600万円を獲得する効果」についてでした。
まとめです。
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同じ「年収600万円」でも、違う「年収600万円」
・資格に生かされて得た年収600万円
→「資格に生かされている」という嫌な感覚が拭えない
・管理職で獲得した年収600万円
→「年収600万円」を実力で勝ち取ることは「強い社会人」である
管理職で年収600万円を獲得する効果
①「資格」だけでなく「能力」にも価値がつく
→「能力」に価値が付くと「資格」を捨てるという選択肢が取れる
②「どこでも生きていける自信」と「精神的余裕」
→「嫌になったら最悪辞めれば良い」というマインドは最強
③本当の意味で「資格を生かすことができる」
→「資格」以外にも有力な選択肢を持った状況が望ましい
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少し「資格」に特化した偏った内容となっていまいました。
多くの「資格」は「年収600万円」を獲得するツールになりうるので、
人生を有利に展開させる事ができるかもしれません。
しかし、
そこに依存して、
「資格」に生かされてはいけません。
「資格」なんてものは、
いつ紙切れ同然になってもおかしくありません。
「年収600万円」を獲得するツールを、
「資格」以外にいくつも用意できると非常に強いと思います。
「管理職」で獲得するのも、
「副業」で獲得するのも良いでしょう。
※いずれにしても難易度は高いです
とにかく、
「資格」以外にも有力な選択肢を持った状況で初めて、
本当の意味で「資格を生かすことができる」と言えると思います。
管理職で年収600万円を獲得する効果は、
思っているより大きいです。
ぜひ、
出世にチャレンジして掴み取ってみて欲しいです。
※「出世のすすめ」については下記記事でまとめています。
他にもたくさんの記事を書いているので、もし良ければ読んでいって下さい。
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