【資本主義社会の終わり】ポスト資本主義社会におけるFIREについて考える【サイドFIREの葛藤】

⑥哲学者ごっこ

今回は、
「サイドFIREの葛藤:ポスト資本主義社会におけるFIREについて考える」についてまとめていきます。

私は30代前半で4,000万円の資産を作り、
サイドFIREのような生活をしています。

サイドFIRE生活の中では、
様々な悩みや葛藤があります。

悩みや葛藤は割とネガティブなものですが、
私なりにそれらをポジティブに転換しています。

・資本主義社会の終わりに備えたい人
・これからサイドFIREやFIREを目指す人

必見です。

サイドFIREへ向けた予習として参考にしたり、
共感していただけると嬉しいです。

〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人

〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。

〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ

本記事の目次は下記の通りです。

資本主義社会の限界:お金に頼らない生き方

前々回の記事で、
「資本主義社会の限界:お金に頼らない生き方」についてまとめました。

※以下、要点を抜粋して記載します

資本主義社会の限界について
→「貨幣経済社会」が終わることに備えなければならない

お金に頼らない生き方を考える
 ①お金は必要最低限しか持たない(LeanFIRE)
 →質素倹約で生きれば、お金はほとんど要らない
 ②原始的な生活(自給自足と物々交換)
 →必要なお金がさらに少なくなり、ますますお金の価値が下がる
 ③自由な時間を使いこなし、「精神的豊かさ」を追求する
 →若いうちから「自由な時間」に慣れ「時間を使いこなす能力」を磨く

「お金に頼らない生き方」を考えた結果、
徐々にお金の価値を下げていくことが重要だという話に終始しました。

お金は必要最低限しか持たないようにし、
原始的な生活(自給自足と物々交換)でさらにお金の価値を下げ、
「時間の価値」を上げることで相対的にお金の価値を下げるイメージです。

そうすることで、
「お金に頼らない生き方」は実現可能だと考えています。

シンギュラリティー(技術的特異点)には信憑性がなく、
大規模なベーシックインカム導入や資本主義社会の終わりは私が生きているうちには発生しない可能性が高いと思います。

しかし、
それらはじわじわ進行することが予想され、
資本主義社会に変わる「新しい経済社会」に備える必要があります。

今回は、
「新しい経済社会」として、
「ポスト資本主義」について考えてみたいと思います。

ポスト資本主義社会とは

「ポスト資本主義社会」に関して、
参考にした書籍は下記2冊です。

ポスト資本主義社会とは、
「限りない拡大・成長」よりも「持続可能性」に軸足を置いた、
現在の資本主義に変わる経済社会のことです。

いわゆる、
「拡大・成長社会」から「定常化社会」の時代を迎えるという考え方で、

資源・環境の限界の観点から最も自然な思考であると言えます。

なお、
「限りない拡大・成長」に突き進む道を「スーパー資本主義」と呼び、
科学の発展による宇宙開発・地球脱出や電脳人間など、
SF映画で良く見るような世界を指します。

今という時代は、
「スーパー資本主義(限りない拡大・成長)」と「ポスト資本主義(持続可能性)」に向かうベクトルの”せめぎ合い”の時代としても捉えることができるということです。

今回は、
「持続可能性」に舵を切る未来、
「ポスト資本主義社会」について考えていきます。

ポスト資本主義社会におけるFIREについて考える

これまで述べてきた「ポスト資本主義社会」におけるFIREについて考えていきます。

今後「ポスト資本主義社会」への移行が進行したら、
どうなっていくかということです。

結論から、
「LeanFIREが最強の生き方」だと考えました。

ポスト資本主義社会においてLeanFIREが最強な理由

「ポスト資本主義社会においてLeanFIREが最強な理由」を3つ挙げ、
それぞれについて詳しく解説します。

※あくまで個人的な意見です

失業に怯えなくて済む

まず最初に、
科学の進歩・AIの発展により、
労働が圧倒的に効率的になることが予想されます。

「AIに仕事を奪われる」ことを危惧し、
現代版「機械打ち壊し運動(ラッダイト運動)」を起こす組織が出てきてもおかしくないくらい、

深刻な問題に繋がりかねません。

「拡大・成長社会」ではプラスサムゲームであったのに対し、
「定常化社会」ではゼロサムゲームへ移行していき、

仕事の奪い合いが起こることも想定されます。

さらに、
資源が多いときは「労働生産性」が優先されますが、
資源がなくなれば環境効率性へシフトしていき、
ますます仕事が減っていくのです。

まさに「楽園のパラドックス」であり、
「生産性が最高度に上がった社会では、(少人数の労働で多くの生産が可能となるため)皮肉にもほとんどの人が失業することになる」という結果をもたらします。

この「失業への不安」に苛まれるのはなかなかしんどく、
大きなストレスに蝕まれることでしょう。

このような「楽園のパラドックス」が起こる前にFIREすることで、
このストレスとは無縁の生活を送ることができます。

精神的な面において、
現在よりもFIREの価値が上がると考えています。

労働から降りることが社会貢献になりうる

前述の通り「大量失業」が起こるとなれば、
労働から降りることが社会貢献になりうるということです。

現在では働くことが社会貢献であり、
FIREして働かないことは少し肩身が狭いものでもあります。

生産性が上がるほど失業が増える時代において、
このような逆転現象が起こる可能性が十分にあると思います。

「利益至上主義」で、
競争ありきで成長を続けてきた資本主義社会に限界が来た時、
その「戦う姿勢」が自らの首を締める悪循環に繋がるのです。

誰とも戦わない姿勢、
勝負から降りること、
他の人の雇用を奪わないことがこの悪循環を救うとも言えます。

過剰に資産を持つ意味が無くなる

最後に、
資本主義社会の大きな問題である「格差拡大」の是正への介入が必須となります。

これは、
資本主義社会の歴史の積み重ねにより、
「ストック」による格差が拡大しているという問題を考えなければなりません。

「ストック」とは土地や金融資産など貯蔵的なものを指し、
対する「フロー」は給与などの流動的なものを指します。

定常化社会では成長が鈍化するため「フロー」が増加せず、
相対的に「ストック」の比重が大きくなるということです。

これは時間が経つにつれて拡大するため、
間違いなく是正が必要となります。

定常化社会においては労働も消費も縮小し、
労働に対する所得税も、
消費に対する消費税もインパクトが小さくなることに違いありません。

定常化社会においての課税強化は、
所得税でも消費税でもなく、
「ストック(土地や金融資産)」に対する相続税や
金融課税にあるのです。

つまり、
過剰な土地や不動産、
過剰な金融資産を持つ意味が薄くなります。

さらに、
環境負荷や資源消費に対する環境税も強化すべきであり、
過剰な消費を行わない「省エネ」が一番良いということです。

過剰な資産を持つ意味がなくなり、
過剰な消費をすることが社会悪となるため、
FatFIREなどの富裕層を目指す意味がますます無くなるのです。

適度な資産を持ち、
「省エネ」で生きるLeanFIREが最強になると考えています。

まとめ:持続可能性社会で「省エネ」で生きることの重要性

以上、
「サイドFIREの葛藤:ポスト資本主義社会におけるFIREについて考える」についてでした。

まとめです。

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資本主義社会の限界:お金に頼らない生き方
→資本主義社会に変わる「新しい経済社会」に備える必要がある

ポスト資本主義社会とは
→「限りない拡大・成長」よりも「持続可能性」に軸足を置いた経済社会

ポスト資本主義社会におけるFIREについて考える

 ポスト資本主義社会においてLeanFIREが最強な理由

  ①失業に怯えなくて済む
  ②労働から降りることが社会貢献になりうる
  ③過剰に資産を持つ意味が無くなる

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「限りない拡大・成長」に突き進むよりも、
「限りない拡大・成長」が限界を迎え「持続可能性」にシフトすることの方が想像しやすいと思います。

そんなポスト資本主義社会においては、
環境への配慮を行い、
「省エネ」で生きることが重要だと考えました。

大量生産・大量消費が見直され、
「質素倹約はSDGsに繋がるもの」と、

倹約家の生き方が評価される時代に移り変わると信じています。

そして、
LeanFIREはそんな時代における最強の生き方になる可能性があります。

労働から降りることが社会貢献となり、
過剰な土地や不動産・金融資産を持たず、

環境に優しい「省エネ」で生きること。

そんな風に、
ポスト資本主義社会に備えていきたいと考えています。

少しでも参考にしていただけると幸いです。

その他、
「サイドFIREの葛藤」シリーズの記事を沢山書いています。

※是非読んでみてください

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