【年金未納は危険!】国民年金保険料追納のメリット【学生納付特例制度で節税】

②貧乏ごっこ

今回は、
「学生納付特例制度:国民年金保険料を追納した方が良い理由」について書いていきます。

「年金を追納すべきか?」

「追納しないほうがいいか?」

この問題については、
様々な議論が起こっています。

特に「学生納付特例制度」を使っていた人は、
社会人になってから追納するかどうか迷う人が多いと思います。

私は「追納した方が良い」と考え、
社会人2年目の時に全額追納しました。

本記事では、
「年金未納のリスク」を挙げ、
「追納した方が良い理由」について解説します。

※「学生納付特例制度の追納」についてが主題です

・学生納付特例制度の分を追納しようか迷っている人
・追納しないデメリットやリスクを知りたい人
・追納をしばらく放置している人

必見です。

〈この記事の対象者〉
・FIREやサイドFIREに興味がある人
・労働から解放されたい人
・今より自由に生きたい人

〈注意点〉
筆者の経験と考えを書いていきます。
共通点が多いほど参考になると思います。

〈筆者の特徴〉
30代前半、独身、超倹約家、元社畜、元薬剤師、ゆるいミニマリスト、賃貸暮らし(基本社宅で自己負担小)、負債ゼロ

本記事の構成は、下記目次の通りです。

はじめに:年金を払いたくない人の心理

「年金を払いたくない」と思ったこと、
皆さんも一度はあると思います。

正直、
私もあります。

数ある年金の中でも、
「学生納付特例制度を利用した追納分」の”憎たらしさ”はNo.1だと思います。

奴らは忘れた頃にやってきます。

そして、
大挙して「割と大きい金額」でやってきます。

私も社会人生活をスタートさせようとワクワクしていた時、
「学生納付特例制度を利用した追納分約55万円」の存在を思い出しました。

※丸3年分の保険料

社会人生活の開始早々、
出鼻を挫かれた気分でした。

「猶予(義務ではない)」という性質も厄介で、
自分で考えなければなりません。

約55万円という大金を追納をする状況になった時、
急に抵抗感が出てきました。

なぜ「免除」でないのか、
腹が立ったりもしました。

そして、
「これは追納すべきなのか?」
「もしかして、払わなくても大丈夫・・・?」
という疑問にぶち当たりました。

正直なところ、
払わなくて良いのであれば、

払いたくありませんでした。

「年金崩壊」「年金破綻」などの言葉もよく耳にするため、
「どうせ年金が貰えないのであれば、払わないほうが良い」

と思うのも自然な思考です。

私にもその誘惑がやってきました。

「払わないことによるデメリット」を中心に考え、
「払うことで得られるメリット」と比較していきました。

理系出身で社会保障制度や税金についてほとんど無知だった私でしたが、
自分なりに勉強しました。

その結果、
追納することを決めました。

「払った方が良い」と結論付けた理由について、
詳しく解説していきます。

督促状が来るわけでもなく、「猶予」という性質なのが悩ましい

学生納付特例制度:追納しなくても「最悪のリスク」は回避

まず最初に、
「未納」による「最悪のリスク」について解説します。

重要なポイントとして、
学生納付特例制度を使って「猶予」を受けている場合、

「未納」扱いになりません。

学生納付特例制度の非常にありがたい側面です。

学生納付特例制度を使って「猶予」を受けている場合、
追納しなくとも「最悪のリスク」は回避できています。

しかし、
学生納付特例制度の申請をしていない場合は、
「猶予」ではなく完全な「未納」となります。

フリーターなどで意図的に「未納」している人たちと同様、
「最悪のリスク」があるので、

追納しなくても学生納付特例制度の申請だけは必ず行いましょう。

ねんきんネット

「猶予」により回避できる2つの「最悪のリスク」について、
これより解説します。

学生納付特例制度は、「最悪なリスク」を回避してくれている

①障害基礎年金の存在(障害を負った時のリスクに備える)

②遺族基礎年金の存在(死亡した時のリスクに備える)

「未納」による「最悪のリスク」について、
2つまとめて紹介します。

国民年金の役割は、
一般的な認識の「老後の生活を支える年金(老齢基礎年金)」だけではありません。

少子高齢化の影響から「老後の生活を支える年金」へのネガティブなイメージは強いですが、
国民年金の持つ顔はそれだけではないので注目すべきです。

あまり考えたくない話ですが、
怪我や病気などが原因で一定の障害が残ってしまった時には「障害基礎年金」が、
万が一死亡した時には遺族に「遺族基礎年金」が支給されるという側面も持っています。

自分の身や自分の家族の身を守るためにも、
「障害基礎年金」や「遺族基礎年金」はとても大切です。

誰にも「障害を負うリスク」「死亡するリスク」はあります。

それに対する補償がある社会保障制度はとてもありがたいです。

そして、
「未納」であれば「障害基礎年金」や「遺族基礎年金」が受けられない「最悪のリスク」を抱えてしまいます。

しかし、
学生納付特例制度を使って「猶予」を受けている場合、
この「最悪のリスク」は回避できています。

ありがたいことに「猶予」の期間は受給資格期間に含まれることとなっており、
「障害基礎年金」や「遺族基礎年金」は”受給資格期間”だけに依存します。

「障害基礎年金」や「遺族基礎年金」は”納付額”には依存しないので、
追納したところで「万が一の時の受給額」が変わるものではありません。

このありがたい「猶予」の特別待遇により、
追納のメリットが少なくなり、
追納を悩む人も多いと思っています。

国民年金保険料を追納した方が良い理由

「猶予」の特別待遇により、
「最悪のリスクが回避でき、
追納のメリットが少なくなることが分かりました。

それでも、
「国民年金保険料を追納した方が良い理由」は大きく2つあります。

それぞれ大切なポイントなので、
それぞれについて詳しく解説します。

①受給額が減っても、年金が破綻することはない

まず、
「追納しても、受給する前に年金が破綻したらただの損だ」と考えました。

同じように考え、
追納を迷っている人も多いと思います。

国民年金の制度上、
将来「受け取れる金額が減る可能性」は非常に高いです。

しかし、
「破綻すること(完全に0になること)」はほとんどあり得ません。

破綻するのは、
年金を納付する人がゼロになり、
財源が完全に枯渇した時です。

現状、
日本の人口の大半を占めるサラリーマンは、
「厚生年金」という名の下、
強制的に徴収(源泉徴収)されています。

そもそも、
「未納を選択できるのはかなり少数派です。

年金が破綻するような時は、
「世界滅亡の時」「世界中の機能が完全に麻痺している時」でしょう。

私が年金を受給する50年以内に、
そのような「世界が危機的状況になる可能性」は限りなく低いと考えました。

もし世界が危機的状況になれば、
「追納したことを後悔するような余裕」すらないと思います。

②税金の控除があり、実質かなりの割引となる

次に、
「払ったところで、損しないのか?」と考えました。

払うのであれば、
将来的に損したくないものです。

国民年金保険料を追納する時に大きなメリットとなるのが、
「節税効果」です。

国民年金保険料の追納額は「控除の対象」となり、
大きな「節税効果」を生みます。

実質かなりの割引となり、
総合的に見てお得となることを知りました。

※細かい計算は「個人の追納額」と「年収」によるのでここでの説明は省きます。
分かりやすい解説サイトがあるので、ご確認ください。

また、
微々たる金額ではありますが、
国民年金保険料はnanacoで支払うことでポイント還元を受ける事ができます。

nanacoを使った賢い納付方法については別記事で解説しています。
興味がある人は読んでみてください。

まとめ:自分の頭で考え、納得して納付することが一番大切

以上、
「学生納付特例制度:国民年金保険料を追納した方が良い理由」についてでした。

まとめです。

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はじめに:年金を払いたくない人の心理
 →払わなくて良いのであれば、払いたくない

学生納付特例制度:追納しなくても「最悪のリスク」は回避
 ①障害基礎年金の存在(障害を負った時のリスクに備える)
 ②遺族基礎年金の存在(死亡した時のリスクに備える)

  →「猶予」は「未納」と違い、受給資格期間に含まれる
   追納したところで、この2つには影響しない

国民年金保険料を追納した方が良い理由
 ①受給額が減っても、年金が破綻することはない

  →私が年金を受給する50年以内に破綻する可能性は限りなく低い
 ②税金の控除があり、実質かなりの割引となる

  →「節税効果」により、お得に納付することができる

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これまで書いてきた通り、
私は自分なりに調べて総合的に考え、

納得して追納することを決めました。

自分の頭で考え、
納得して納付する事が一番大切だと考えています。

追納を3年以上放棄し、
なんとなく「ヤバイんじゃないか?」と思い出し、
この記事にたどり着いた人は危険だと思います。

猶予は10年までです。

そろそろ本気出して考えてください。

おそらく今この時も「加算額」がかかっています。

1年経過するごとに月々数十円〜数百円なので大きなものではありませんが、
無駄な出費は少しでも減らしたいところです。

また、
「学生納付特例制度の追納分」に悩んでいる人の中には、
「なんで親が払ってくれなかったんだ!」と、

親を憎む人もいるかもしれません。

しかし、
「親が払ってくれなかった」という他責思考はやめた方が良いです。

私は自分で追納し、
税金の勉強をすることができ、
本当に良かったと考えています。

「親ではなくて本人が追納すべき」については、
別の記事で詳しく書く予定です。

興味がある人は是非読んでみてください。

また、
追納するのであれば社会人2年目以降にする方が圧倒的にお得です。

別記事で詳しく書く予定です。

実際に納付することを決めた人は、
是非読んでみてください。

税金や国民年金保険料のお得な支払い方法などについても、
まとめています。

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